こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
バスケットボールにおいて、唯一ディフェンスに邪魔されることなく打つことができるシュートである「フリースロー」。
決めたところでたかが1点ですが、その1点が勝敗を決することもあるのがバスケットボールの面白いところです。
この記事では、これまで審判やコーチに支持されるがままで意外としっかり把握していないフリースローのルールを詳しく解説していこうと思います。
フリースローシューターはもちろん、それ以外の選手も知っておくべきルールについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
フリースローとは?
フリースローとは、その名の通り相手に邪魔されることなく「フリー(自由)」で打てるシュートのこと。
基本的には相手チームにファウル(反則)があった時にのみ1本〜3本打つことができます。
バスケットボールにおいて通常のゴールは2得点か3得点ですが、フリースローは1本あたり1得点と決まっていますよ。
バスケ観戦をしているとフリースローを打つシーンは何度もありますが、意外とそのルールを網羅している方は少ないのではないでしょうか?
プレイヤーや指導者だけでなく、バスケ観戦をより深く楽しみたいという方にもわかるように解説していきますので、ぜひ最後までお読みくださいね!
バスケットボールのフリースローが与えられるタイミング・シチュエーションって?
バスケットボールの試合においてフリースローを打つシーンは非常に多くあります。
ただ、それらは全て以下の5つのタイミングやシチュエーションに分けることができるはずですよ!
【フリースローのタイミング・シチュエーション5選】
- 相手チームがテクニカルファウルをした場合
- 相手チームがアンスポーツマンライクファウルをした場合
- 相手チームがディスクオリファイリングファウルをした場合
- 自分チームの選手のシュートモーション中に相手チームからパーソナルファウルを受けた場合
- 相手チームの「チームファウル」の数が1ピリオドに4個溜まっている状態でさらにパーソナルファウルを受けた場合
1つずつ詳しく見ていきましょう!
相手チームがテクニカルファウルをした場合
バスケットボールにおいて、相手選手との接触を”伴わない”スポーツマンシップに反する言動に対して宣告されるのが「テクニカルファウル」です。
具体的には、相手選手や審判への暴言や挑発、審判の警告無視などが該当しますよ。
相手チームにテクニカルファウルが宣告された場合、自分チームにフリースロー1本が与えられ、さらに自分チームのボールから試合再開という流れ。
結構重いペナルティだと言えますね!
実際、テクニカルファウルは1試合に2回宣告されると退場。
コート上の選手だけでなく、ベンチの選手やスタッフにも宣告されることがあるので注意が必要です。
相手チームがアンスポーツマンライクファウルをした場合
アンスポーツマンライクファウルとは、その名の通り”スポーツマンシップに反する行為”を行った選手に課せられるファウルです。
一般的に「アンスポ」と省略されることが多いですね。
具体的には、悪質な接触プレーや不必要で危険な接触などが該当し、こちらも2回宣言された選手は失格・退場処分となります。
相手チームにアンスポーツマンライクファウルが宣言されると、自分チームにフリースロー2本が与えられ、さらに自分チームのボールから試合再開という流れです。
相手チームがディスクオリファイリングファウルをした場合
バスケットボールにおいて最も重いファウルが「ディスクオリファイリングファウル」。
プレイヤーやコーチ、スタッフが非常に悪質で、スポーツマンシップに著しく反した行為を行った場合に宣言される反則で、宣言された人物は即時退場処分となります。
具体的には、審判や観客への暴行、チーム同士の集団での喧嘩などが挙げられますね。
相手チームにディスクオリファイリングファウルが宣言されると、退場処分が行われたのち、自分チームにフリースロー2本、さらに自分チームのスローインで試合再開という流れです。
自分チームの選手のシュートモーション中に相手チームからパーソナルファウルを受けた場合
シュートモーションに入っている選手に対してディフェンス側がファウルをしてしまった場合にはフリースローが与えられます。
これが最も有名なフリースローのシチュエーションなのではないでしょうか?
フリースローの本数は、そのシュートが入ったか入っていないかによって決定。
シュートが入った場合には3ポイントラインの内側からのシュートは2本、外側からのシュートであれば3本のフリースローが与えられますよ!
これを通称「シューティングファウル」と言います。
一方、シュートが入った場合には、そのシュートの得点が認められ、さらに追加で1本のフリースローが与えられます。
これが「バスケットカウント」と呼ばれるものですね。
相手チームのチームファウルの数が1ピリオドに4個溜まっている状態でさらにパーソナルファウルを受けた場合
1クォーターの中でチームファウルが4個溜まっている状態から、さらにもう1度パーソナルファウルをしてしまった場合にもフリースローが与えられます。
これを理解するには「パーソナルファウル」と「チームファウル」についての理解が必要ですよ。
簡単にいうと「パーソナルファウル」は選手個人に課せられたファウルのことで、「チームファウル」はチーム全体で合計して算出されるファウル数のこと。
スタメン5人がパーソナルファウルを1回ずつ犯した場合、チームファウルは5回となるわけですね!
このチームファウルは試合を通じてカウントされますが、最も重要なのは各クォーターでそれぞれ何回のチームファウルがあったのか。
1クォーターあたりチームファウル4回まではただ相手ボールからの試合再開になるだけですが、5回以降は1回のファウルあたり2本のフリースローが相手チームに与えられるようになるんです。
相手の攻撃1回分が無条件で与えられるというのは、かなり厳しいペナルティですよね。
ちなみに、チームファウルでのペナルティが5回目以降というのはFIBA(国際バスケットボール連盟)のルールであり、NBAでは6回目以降という違いがあるというのも知っておくと良いでしょう!
フリースローは誰が打つの?
バスケットボールでは、フリースローが与えられた場合、基本的にはファウルを受けた選手がフリースローを打つことになっています。
フリースローが2本や3本の場合でも、シュートを打つのはずっと同じ選手です。
ただ、例外として「相手チームが審判や観客に対して悪質なファウルを犯した場合」や「フリースローのシューターが負傷退場してしまった場合」には該当する選手がいない場合がありますよね!
そんな時はその時点でコート上にいる味方選手の中から1人代表選手を選び、フリースローを打つことが可能です。
バスケットボールのフリースローの位置はどこ?
バスケットボールのフリースローは、ゴールから4.225mの位置にある「フリースローライン」から行います。
フリースローラインは3ポイントラインの内側にある半円「フリースローサークル」の弦(直線)の部分のことで、シューターはそのラインを踏まなければラインのどの位置からでもフリースローを打つことが可能です。
バスケットボールのフリースローの本数は?
バスケットボールのフリースローの本数は1本〜3本で、何が原因でフリースローになったのかによって数が決まります。
【フリースローが3本になる場合】
- 3ポイントシュートのシュートモーションに入った状態で反則(ファウル)を受け、そのシュートが外れた場合
【フリースローが2本になる場合】
- 2ポイントシュートのシュートモーションに入った状態で反則(ファウル)を受け、そのシュートが外れた場合
- 相手チームがアンスポーツマンライクファウルをした場合
- 相手チームがディスクオリファイリングファウルをした場合
- 相手チームのチームファウルの数が1ピリオドに4個溜まっている状態でさらにパーソナルファウルを受けた場合
【フリースローが1本になる場合】
- シュートモーションに入った状態で反則(ファウル)を受け、そのシュートが決まった場合
- 相手チームがテクニカルファウルをした場合
フリースローのルール解説
ここまで、フリースローのタイミングや位置、本数について解説してきました。
ただ、まだまだフリースローには細かなルールがいくつもありますよ!
ここからは、フリースローのルールについて「シューター」、「シューター以外」、「選手交代時」の3つに分けてお伝えしていこうと思います。
フリースローシューターのルール
まずは、フリースローを打つ人(シューター)に関するルールについてです。
シューターに関するルールは主に以下の5つ。
①シュートを打つ際フリースローラインを踏まないこと
フリースローを打つ時は必ずフリースローラインの後ろでシュートを打つようにしましょう。
超えるのはもちろん、つま先がライン上にあった場合も反則となり、シュートが入ったとしてもノーカウントになります。
シュートを打っている時はつい足元のことを忘れてしまいがちですが、もったいないミスをなくすためにも必ず確認するようにしてくださいね!
②シュートを打った後にフリースローラインを踏まないこと
フリースローを打った後もフリースローラインを超えてはいけません。
フリースローの際にジャンプをしてしまいがちな人は要注意ですね。
フリースローが届かないという方も練習をすれば必ず届くようになりますので、できるだけジャンプをしないフリースローの練習を心がけてください。
③審判にボールをわたされてから5秒以内にシュートを打つこと
フリースローは審判にボールを渡されてから5秒いないに打つ必要があります。
フリースローにおける唯一の時間に関するルールですね。
緊張している試合では時間感覚が狂いがちですので、練習の時から5秒以内に打つことを心がけましょう!
ちなみに、FIBA(国際バスケットボール連盟)ルールでは5秒以内ですが、アメリカのプロバスケットボールリーグ「NBA」では10秒以内に設定されているので知っておくと自慢できるかもしれません。笑
④ボールがリングに当たるまでフリースローラインを超えないこと
スリースローを打った際、ボールがリングまたはバックボードに当たるまではフリースローラインを超えてリバウンドに参加してはいけません。
また、ボールがリングに当たらずバックボードだけに当たった場合は反則(バイオレーション)となるため注意が必要です。
⑤シュートフェイクをしないこと
フリースローの際にシュートフェイク(シュートを打つふり)をしてはいけません。
自分がシュートフェイクのつもりでなくともボールを頭の受けに上げるなどの紛らわしい動作は反則を取られることがあるので避けるべきでしょう。
一度シュートモーションに入ったらそのままシュートを打つようにしてください。
シューター以外の選手のルール
続いて、フリースローシューター以外の選手に関するルールです。
ご存知とは思いますが、フリースローの際には残り4人のチームメイトのうち2人がゴール下に、もう2人が3ポイントラインの外側で待機します。
全員がリバウンドに参加して良いですが、立ち位置や動き出していいタイミングを把握していないとチームの足を引っ張ってしまうかもしれませんよ!
ここでは主に4つのルールを解説していきます。
①リバウンドに参加する場合は決められたスタート位置を守ること
フリースローの際にはシューター以外の選手も決められた位置からプレーをスタートする必要がありますよ。
まず、コート上にはゴール下付近にフリースローラインを含む4辺からなる長方形があり、その長方形の内部を制限区域(ペイントエリア)と呼びます。
フリースローの際にはその長方形の長い辺に沿うようにディフェンス3名、オフェンス2名が立つことが可能。
並び方は左右どちらかにゴール側からディフェンス、オフェンス、ディフェンスの3名。
反対側にはゴール側からディフェンス、オフェンスの2名という形に決まっているんです。
彼らはみなシュートが外れた時のリバウンドに参加する役であり、基本的にはリバウンドに強いセンターやフォワードのポジションの選手が入りますね。
一方、それ以外の選手たちは3ポイントラインの外側かつフリースローラインよりも後方であれば自由にポジショニングすることが可能となっています。
それぞれ立つべき場所に細かなルールがありますので、しっかりと把握して試合に臨む必要がありますね!
②3ポイントラインの外側の選手がラインの内側に入れるのはシュートが放たれてから
3ポイントラインの外側にポジショニングする選手たちはシューターの手からボールが離れるまでラインの内側に入ってきてはいけません。
重要な場面では特に全員でリバウンドをとりに行きがちですが、焦ってシュート前にラインを超えてしまうと、せっかく入ったシュートもノーカウントになってしまうので注意が必要です。
③制限区域内への侵入はシュートが放たれてから
制限区域(ペイントエリア)への侵入もまた、シューターの手からボールが放たれたあとである必要があります。
もっと言えば、3ポイントラインの内側にいる選手たちはシュートが放たれるまで動き出してはいけないというルールになっていますよ。
リバウンドでより良いポジションをとるためには素早くゴール下に入り込むことが重要ですが、シュートが放たれる前に入ってしまうとシュート自体がノーカウントになってしまうので注意してくださいね!
④シューターの邪魔になるような言動をしてはいけない
シューターがフリースローを放つ際に、他の選手が暴言を吐いたり視界の妨げになるような動きをすることは禁止されています。
プレッシャーをかけるような言葉がけも認められていません。
フェアプレー精神にのっとって、正々堂々と勝負をしてくださいね。
フリースロー時の選手交代に関するルール
フリースロー時に、これからフリースローを打つ選手の交代は基本的に認められていません。
自分で獲得したフリースローは自分で打つ必要があり、すべてのフリースローを打ち終わって最後のシュートが成功した場合に、ベンチの選手と交代することが可能になります。
ちなみに、最後のフリースローが失敗した場合は試合続行のため、次に試合が止まるまで交代はできませんよ。
一方で、フリースローのシューター以外の選手は交代が可能。
交代のタイミングはシューターが最後のフリースローを打つ直前です。
まとめ
今回はバスケットボールの「フリースロー」について解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
この記事のポイントをまとめると以下の5つになります。
【この記事のポイント5選】
- フリースローとは相手に邪魔されることなく「フリー(自由)」で打てるシュートのこと。
- フリースローは、ゴールから4.225mの位置にある「フリースローライン」から行う。
- フリースローの本数は1本〜3本で、何が原因でフリースローになったのかによって数が決まる。
- フリースローのシューターはボールがリングに当たるまでフリースローラインを越えてはならない。
- シューター以外の選手はフリースロー時の配置を把握し、ルールを破らないように注意する必要がある。
フリースローって知ってて当然のルールな気がして誰かに聞きづらいですよね。
ただ意外と細かなルールがあって、バスケ経験者の方でも知らなかったものがあったのではないでしょうか?
プレイヤーはもちろん、バスケ観戦をする際も、ルールを把握することで今までよりもっと楽しむことができるようになるはず。
この記事が、少しでも皆さんのバスケットボールライフをより楽しいものにする助けになれば幸いです。
それではまた次の記事でお会いしましょう!!