バスケルール

バスケコートの「ライン」徹底解説!コートのサイズや各ラインの意味など試合観戦には欠かせない基礎知識を知ろう

こんにちは!

NBA好きブロガーのおしょうサンドです。

 

バスケットボールの試合を観戦していると、コート上の様々な「ライン」が目に入ってきますよね。

コート上に引かれたラインにはすべて「名前」と「意味」があり、それらを把握することで試合をより深く楽しむことができるはずですよ!

この記事では、コートの「サイズ」や各「ライン」の名前や意味などバスケを語るには欠かせない基礎知識を徹底解説していきます。

プレイヤーはもちろん、試合観戦を楽しみたい方も知っておいて損はないと思いますので、ぜひ最後までご覧くださいね!

それでは早速、ティップオフ!!

 

バスケットボールのコートってどれくらい広いの?

コートのラインの話をする前に、バスケコートの広さについて知っておきましょう!

日本のバスケットボールにおいて、コートのサイズは大きく2つに分けられます。

「一般(高校生〜プロ)のコート」と「ミニバス(小学生以下)のコート」ですね。

ここでは、それぞれのコートの具体的な広さについて詳しくみていきましょう!

 

一般(高校生〜プロ)のコートサイズ

一般(高校生〜プロ)のバスケットボールのコートは、縦(コートの長い辺)が28メートル、×横(コートの短い辺)が15メートルの長方形。

インターハイはもちろん、日本の男子プロリーグである「Bリーグ」や女子バスケ、国際大会(オリンピック、ワールドカップ)でもこのコートサイズが採用されています。

ちなみにアメリカの男子プロバスケットボールリーグ「NBA」では、縦94フィート(約28.65メートル)×横50フィート(約15.24メートル)のコートが採用されており、日本の一般に比べてやや広めに設定されているそうですよ!

 

他にもコートのサイズについては細かなルールが決められており、ゴールの高さは3.05メートル、コートのラインを引く白い線の幅は5センチで統一されています。

間違いやすいポイントとして、外枠の白線上はコートの外とみなされており、コートの広さは白線の内側で計測されるという点には注意が必要です。

 

ミニバス(小学生以下)のコートサイズ

小学生以下の子供達がプレイする「ミニバス」では、縦(コートの長い辺)22~28メートル、×横(コートの短い辺)12~15メートルのコートを使用します。

コートのサイズに幅があるのは、この範囲に収まっていれば良いという意味。

小学校の体育館がメインの会場となるミニバスでは、場所によってどうしても取れるコートの広さが変わってしまうため、できるだけ多くの場所で実施できるように配慮がされているというわけですね。

ゴールの高さも2.6メートルと低く、全体的に一般のコートを縮小したような形で設定されているようです。

 

ミニバスのルールが一般と大きく違う点としては「3ポイントラインがないこと」と「制限区域(ペイントエリア)が台形であること」ではないでしょうか。

※制限区域(ペイントエリア)とはゴール下にある直線で囲まれたエリアのこと。

体の小さな選手が多いミニバスには2025年9月時点で”3ポイントライン”という線がなく、同時に3ポイントシュートという概念もありません。

ただ、将来的な選手の育成を考慮し、2027年以降にはミニバスに3ポイントラインが導入されることになっているようですね!

制限区域(ペイントエリア)の形が一般では長方形なのに対し、ミニバスでは台形であるのには訳があります。

昔は一般のコートも台形だったんです。

しかし、2010年のルール改定によって一般のコートだけ長方形に変更されたんですね。

その際ミニバスはなぜかルールの変更がされませんでした。

ただ、多くの公共体育館が長方形で線を引いてしまっているため、ミニバスのルールでも長方形でOK!とされているようです。

 

中学生(体育館)のコートサイズ

2025年9月時点で、中学生(U15カテゴリー)は「一般」の枠に含まれます。

ですから公式ルールで行われる全国大会などでは縦(コートの長い辺)が28メートル、×横(コートの短い辺)が15メートルのコートが使用されていますよ!

ただ、中学校の体育館もまた大きさによっては一般のコートサイズを確保できない可能性も十分にありますよね。

ミニバスであればコートサイズに幅があるため公式戦を行うこともできましたが、中学生の場合はルールに添えない体育館では非公式の試合しか行うことができません。

このため、中学校以上の大会はほとんどが公共の体育館を使用して行われることになっているそうです。

 

覚えよう!コートのラインやエリアの名前と意味

バスケットボールのコートにはさまざまな白線が引かれています。

何かの場所を示す目標になっているものもあれば、特定のエリア囲っているものもあり、それぞれに名前や意味があるんですよ!

バスケットボールのルールはコート上の線を基準に判断されるものが多いので、コートのラインやエリアについて知ることでバスケットボールにより詳しくなれることは間違いありません。

ここでは、そんなコートのラインやエリアについてその名称と試合における意味を詳しくみていきましょう!

 

コートの外枠(エンドライン・サイドライン)

バスケットボールのコートは長方形をしており、短い方の辺を「エンドライン」、長い方の辺を「サイドライン」と呼びます。

どちらもコートの外枠を決める白線であり、この線より外にボールが出た際には「アウトオブバウンズ」という反則が宣言されますよ!

注意したいのは白線上もコート外だという点。

プレイヤーがラインを踏んだ状態でボールを持ってしまうと反則になるということですね。

ここからは「エンドライン」と「サイドライン」それぞれの特徴を解説していこうと思います。

 

【エンドライン】

「エンドライン」はコートの短い方の辺であり、ゴールの真下を通る直線です。

エンドラインが使用されるのは主に「スローイン」のシーン。

相手のシュートが決まったあとやエンドラインからボールが出た時、またはゴール下でファウルが発生した時などには、エンドラインからのスローインで試合が再開されます。

 

【サイドライン】

「サイドライン」はコートの長い方の辺であり、チームベンチやテーブルオフィシャル(試合の運営スタッフ)の前に引かれる直線です。

サイドラインも使用されるのは主に「フリースロー」。

サイドラインからボールが出てしまった時やコート中央でファウルが起きた時、または第1クォーター以外のクォーターが始まる時などにサイドラインからのスローインが行われますよ。

 

ちなみにですが、ボールがコートをから出たかどうかの判断は結構シビアな判断基準があります。

バスケットボールにおいてはボールに触った人が最後にどこの床に触れていたかが最も重要な基準。

ボールがまだ外に出ていなかったとしても、選手自身がコート外に出てしまった場合はアウトです。

一方、ボールが枠線を超えて空中にあった場合であっても、選手がコート内の床を踏み切って空中でボールに触った場合はセーフになるというわけですね!

 

コートの中心線(センターライン、センターサークル)

続いて、コートの中央にある線と丸、「センターライン」と「センターサークル」について見ていきましょう!

 

【センターライン】

両方のサイドラインからコートをちょうど半分に区切るように引かれている線が「センターライン」です。

別名「ハーフライン」とも呼ぶようですね。

バスケットボールという競技は相手のゴールを攻め、自分のゴールを守る競技。

センターラインを境に自分のゴール側を”バックコート”、相手のゴール側を”フロントコート”と呼びますよ。

この線が重要になるのは、後ほど詳しくご紹介する「8秒ルール」の時。

簡単にいうとオフェンスが始まったら8秒以内にフロントコートへ運ばなければならないというルールなのですが、この時センターライン上はバックコートに含まれるということを知っておく必要があります。

つまり、センターラインを踏んだ状態ではフロントコートへ運んだことにならないというわけですね!

 

【センターサークル】

センターラインの中央、つまりコートの中央に引かれた直径3.6メートルの円が「センターサークル」です。

センターサークルが役立つのはゲームの最初だけ。

「ティップオフ!」という掛け声と共に両チームの代表選手が空中にあるボールを奪い合う「ジャンプボール」を行うための場所として使用されます。

この時センターサークルの中に入れるのは両チームの代表選手1名ずつのみで、他の選手たちはセンターサークルの周辺でボールの行方を見守るという形からゲームがスタートしますよ。

 

スリーポイントライン

3ポイントラインはリングから6.75メートルの距離に引かれた半円状の曲線です。

みなさんご存知だとは思いますが、3ポイントラインよりも外側から放たれたシュートは決まると3得点になります。

注意したいのは、シュートの際に少しでも3ポイントラインを踏んでいると2得点になるということですね。

これは豆知識ですが、NBAの3ポイントラインは7.24メートルで、Bリーグや国際大会の距離よりも50センチほど遠い距離に線が引かれているんですよ!

にもかかわらずあの確率でシュートを決める訳ですから、あらためてNBA選手ってすごいですよね・・・。

また、戦術したようにミニバスのコートには3ポイントラインは存在しません。(2027年より導入予定)

 

フリースローライン

フリースローラインとは、その名のとおり試合中に「フリースロー」を打つ選手が立つ位置を示すライン。

ゴール下にある長方形の短い辺のうちエンドラインと重なっていない方のラインがフリースローラインになります。

ゴールからの距離は4.225メートル。

フリースローの際にはこのラインの手前に立ち、線を踏んだり超えたりすることの内容にシュートを放つ必要がありますよ。

もし線を超えてしまった場合にはそのフリースローは無効となってしまうので注意が必要です。

 

制限区域(ペイントエリア)

制限区域とは、その名の通り入っていられる時間に制限があるエリアのこと。

コートの中でもこの部分だけ異なる色で塗られていることから「ペイントエリア」とも呼ばれます。

ゴール下にある長方形(ミニバスの場合は台形)の内部がそのエリアに該当しますよ。

このエリアが関係してくるのは「3秒ルール」というバイオレーションを説明する時。

3秒ルールとは、オフェンス側のチームの選手が3秒以上制限区域内にとどまることができないとうものです。

もし3秒以上続けて制限エリア内に入ってしまった場合には反則となり、相手チームのスローインで試合再開となってしまいますよ。

 

また、制限区域の1辺はフリースローラインですから、フリースローの際にも制限区域は使用されます。

フリースローの際にはシューターの他にオフェンス2人、ディフェンス3人が制限区域の周囲に立つことができますが、ボールがシューターの手から離れるまでは制限区域内に入ることができないというルールになっていますよ。

 

ノーチャージセミサークル

ノーチャージセミサークルとは、オフェンスプレイヤーがディフェンスプレイヤーにぶつかってもファウルを取られることがないエリアを示すラインのこと。

こちらも3ポイントラインと同様に「ミニバス」にはないルールの1つですね。

オフェンスがディフェンスにぶつかったり、押し倒したりしまう反則のことを「チャージング」と言いますが、このチャージングが取られないエリアという意味で名付けられています。

ノーチャージセミサークルは制限区域(ペイントエリア)内に描かれた半円状の線であり、ディフェンスがこの線を片足でも踏むもしくは超えている状態であれば選手同士の接触があってもオフェンスはファウルになりません。

ただ、もちろん何をしてもいいわけではありませんよ!笑

不要な衝突や腕や足での攻撃など危険だとみなされるプレーは当然オフェンスファウルが取られます。

 

スローインライン

スローインラインとは、特定の状況下においてスローインをする位置を示す線です。

エンドラインから8.325メートルの位置にあり、サイドラインからコートの外側に向けて垂直に15センチ引かれたラインがそれですね!

スローインラインはコートの片面にしかなく、通常はチームベンチやテーブルオフィシャル(試合の運営スタッフ)がいる方とは逆のサイドラインに引かれていますよ。

このスローインラインからスローインが行われるのは以下のようなシーンです。

  • 試合時間が残り2分以下(第4クォーターまたは延長戦の時)においてオフェンスがタイムアウトをとった後の試合再開時
  • 「アンスポーツマンライクファウル」や「ディスクォリファイングファウル」後の試合再開時

 

フロントコート

先ほど「センターライン」のところでもお伝えしたように、コートを半分に分けた時に相手側のゴールがある方を「フロントコート」と呼びます。

フロントコートに関するルールで試合中常に意識する必要があるのは「バックコートバイオレーション」でしょう。

バックコートバイオレーションとは、1回のオフェンスで一度フロントコートにボールを運んだあと再度バックコートに戻してしまった際にとられる反則のこと。

ドリブルをしながらセンターラインを越えた後は、センターラインも「サイドライン」や「エンドライン」と同じ”超えたら相手ボールになる線”へと変わるということですね!

ちなみに、ミニバスにおいてはフロントコートやバックコートという概念がないため「バックコートバイオレーション」というルールもありません。

 

バックコート

コートを半分に分けた際に自分のゴールがある方を「バックコート」と呼びます。

センターライン上も「バックコート」に含まれるということも覚えておきましょう!

相手にシュートを決められた後はバックコートからオフェンスをスタートすることになるわけですが、ここで注意したいルールが「8秒ルール」と「24秒ルール」の2つ。

それぞれ簡単に解説していきますね!

 

【8秒ルール】

「8秒ルール」とは、オフェンスがバックコートからスタートした場合、ボールを8秒以内にフロントコートまで運ばなければならないというもの。

8秒以内にボールを運べなかった場合は相手ボールとなってしまいますよ。

 

【24秒ルール】

「24秒ルール」とは、オフェンスがボールを持ってから24秒以内に相手ゴールに得点を決める、あるいはシュートをリングに当てなければならないというもの。

24秒を超えてもボールをリングにあてられなかった場合には相手ボールとなります。

また、一度シュートを打ちリングにはじかれたものの、オフェンスリバウンドをとって再度攻撃を始める場合では制限時間は14秒に変更されるため注意が必要ですよ!

ちなみに、コートの両サイド(バックボードの上方など)には「ショットクロック」と呼ばれる時計があり、オフェンスの残り秒数が表示されています。

 

エンドゾーン

「エンドゾーン」とはエンドライン側のコート外のエリアのことを指します。

あまり使うことはありませんが、強いて言えば相手にシュートを決められた後のスローインの時でしょうか。

この時のスローインは少し特殊。

通常のスローインであれば審判に指定された場所から1メートル以内の範囲からコート内にボールを投げ入れる必要があります。

一方、相手に得点されたあとのスローインはエンドゾーンのどこからでもスローインをすることが可能なんです。

エンドラインは15メートルありますから、極論を言えば15メートルは移動しても良いということです。

ただ、この時のスローインにも「5秒ルール」が適応されますので、5秒以上ボールを持っていることのないよう注意が必要です。

 

コートのラインに関するルール改正について

最後に、バスケコートのラインに関するこれまでのルール改正についてご紹介します。

バスケットボールが進化し続けるのと同時に、バスケのルールも数年ごとに改良され続けているんですよ。

ここでは、大きくルールが変更された「2004年のルール改定」と「2010年のルール改定」について見ていこうと思います!

 

2004年のルール改定

2004年のルール改定によるコートのラインに関する大きな変更は、「フリースローサークルが”円”から”半円”になったこと」です。

2025年9月現在のコートではフリースローラインを直径とした半円で描かれている「フリースローサークル」ですが、かつてはその名の通り”サークル(=円)”だったことをご存知ですか?

この変更の原因となったのが「オルタネイティングポゼッションルール」の導入。

それまでのバスケは「ジャンプボールシチュエーション」が発生すると、一番近くの円(センターサークルかフリースローサークル)で毎回ジャンプボールを行っていました。

それがオルタネイティングポゼッションルールの導入により、即座にボールを持つチームがわかるようになったため、ジャンプボールが省略された結果「フリースローサークル」が不要になったというわけですね。

 

2010年のルール改定

2010年のルール改定によるコートのラインに関する大きな変更は主に以下の3つです。

 

【2010年のルール改定による主な変更点】

  • ペイントエリアの形状が”台形”から”長方形”に
  • スリーポイントラインが拡大
  • 「ノーチャージセミサークル」の新設

 

1つずつ詳しく見ていきましょう!

 

①ペイントエリアの形状が”台形”から”長方形”に

制限区域(ペイントエリア)のところでもご紹介したように、現在の形は”長方形”となっています。

ただ、昔の形状は”台形”でした。

ミニバスの制限区域(ペイントエリア)が台形なのは、この時一緒に変更されなかったまま残ってしまっているためですね。

ただし、ゴールからフリースローラインまでの距離は変更されていません。

 

②スリーポイントラインが拡大

スリーポイントラインが6.25メートルから6.75メートルに拡大されました。

50 cm遠くなった形ですね。

年々成功率が上昇していたスリーポイントシュートの確率を抑えるために行われたルール変更だったようですね。

また、NBAで採用されているスリーポイントラインは7.24メートル。

将来的にNBAへ進出する選手が出てくることを見越したルール変更と言えるかもしれませんね。

 

③「ノーチャージセミサークル」の新設

「ノーチャージセミサークル」が新設されたのもこの時のルール改定です。

先述したように、ノーチャージセミサークルとは、オフェンスプレイヤーがディフェンスプレイヤーにぶつかってもファウルを取られることがないエリアを示すラインのこと。

ゴール下での接触は大怪我に直結しかねないことから、そう言ったプレーを禁止する目的で作られたルールだそうです。

導入当初は「ノーチャージセミサークル」の中にディフェンダーの両足が入っている時のみ適応されていましたが、2015年に再度改訂があり、片足だけかかっている状態でもルールが適応されることとなりました。

 

まとめ|バスケコートのサイズや各ラインの意味を知ると試合観戦はもっと楽しくなる

今回はバスケコートのサイズや「ライン」、「エリア」の名称と意味について解説してきました。

ラインやエリアに関する意外と知らないルールもあったのではないでしょうか?

特に、センターラインがバックコートに含まれるということや、サイドラインやエンドラインは踏んではいけないということは試合の勝敗に直結するシーンもあるのでしっかりと把握しておくことが大切ですよ。

ルールをしっかり把握すればバスケのプレイのみならず、試合の観戦をもっと楽しむことができるはずです。

このサイトではバスケの正確なルールを知りたい方に向けて、バスケ未経験の方でも理解していただけるよう丁寧に解説していますので、興味のある方は他の記事も是非ご覧くださいね!

それではまた、次の記事でお会いしましょう!!

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