こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
バスケの反則(バイオレーション)の1つである「バックコートバイオレーション」。
なんとなくボールを後ろに戻してはいけないルールだということは知られていますが、戻していい時と悪い時の細かな判断基準までしっかりと把握している方はなかなかいないのではないでしょうか?
そこで今回は「バックコートバイオレーション」について、その内容と罰則、そして具体的なシチュエーションでの判断基準について解説していこうと思いますよ!
バスケ未経験の方でも理解していただけるように解説していきますので、ルールを正確に知りたい方はぜひ参考にしてくださいね!
それでは早速、ティップオフ!!
目次
バックコートバイオレーションとは?
バスケの反則(バイオレーション)の1つである「バックコートバイオレーション」。
「8秒ルール」というボールを運ぶ制限時間と合わせて、バスケットボールをよりスピード感のあるスポーツにするために作られたルールです。
ここではそんな「バックコートバイオレーション」の定義と犯した時の罰則について詳しく解説していこうと思います。
バックコートバイオレーションの定義は?
「バックコートバイオレーション」とは、簡単にいうと、オフェンスがボールをゴールから過度に遠ざけることを禁止するルールのこと。
具体的には、ボールを一度フロントコートまで運んだ場合、そのオフェンスではバックコートに戻してはならない決まりになっています。
ちなみに、ドリブルやパスであっても、基本的にはバックボードにボールを戻した時点で反則となるので注意が必要ですよ。
公式のルールブックでも以下のように定義されています。
30-2
フロントコートでライブのボールをコントロールしているチームは、ルールに違反してバックコートにボールを返してはならない。
たまに”バックパスをしてはいけない”と勘違いしている方がいますが、それは間違い。
フロントコートからバックコートへのパスは禁止されているものの、一度攻撃を仕切り直すためのフロントコートからフロントコートの見方へのパスは全く問題ありません。
ちなみに、これは豆知識ですが、小学生以下の子どもたちがプレイする「ミニバス」には「バックコートバイオレーション」はありません。
ミニバスでは選手それぞれのスキルのばらつきが多いため、ボール運びに手間取ってもいいようなルール設定となっているわけですね。
バックコートバイオレーションにはどんな罰則がある?
「バックコートバイオレーション」となった場合、オフェンスは攻撃の権利を失います。
流れとしては、ボールの保有権が移動し、相手チームのフロントコートからのスローインで試合再開となりますよ。
なお、スローインの位置は少し複雑。
ドリブルでセンターラインを超えた場合には、反則が起きた場所から最も近いサイドラインから。
パスでセンターラインを超えた場合には、パスを受け取った選手がいた場所から最も近いサイドラインからのスローインとなります。
「バックコートバイオレーション」の罰則については、公式ルールブックで以下のように規定されていますよ。
30-3 罰則
バックボードの真後ろを除く、規則の違反(ファウルやバイオレーション)が起こった場所に最も近いフロントコートのアウトオブバウンズから行うスローインのボールが相手チームに与えられる。
「バックコート」と「フロントコート」とは?
バックコートバイオレーションを語る上で避けては通れないのが「バックコート」と「フロントコート」の定義。
バスケットボールのコートは長方形であり、中央の線(センターライン)で2等分にされていることはご存知だと思います。
その半分になったコートのうち、自分のゴールがある方を「バックコート」、相手のゴールがある方を「フロントコート」と呼ぶんです。
バスケにおいてオフェンスは相手のゴールに攻めていく行為ですので、必然的にバックコートからフロントコートに向かってボールを運んでいくことになるはず。
この時、一度フロントコートに運んだら戻って来れないと定義づけしているのが「バックコートバイオレーション」というわけですね!
ちなみに、バックコートバイオレーションにおいて「センターライン」の上はバックコートの扱い。
ボール及び選手の両足が完全にセンターラインを超えた時、初めてフロントコートへ運んだとみなされることを覚えておきましょう!
バックコートバイオレーションの判断基準は?
代表的な4つのシチュエーションを正しく理解しよう
ここまでで「バックコートバイオレーション」の基本的なルールについては理解していただけたと思います。
ただ、バックコートバイオレーションにはセンターラインを超えたかどうかで非常に細かなルールが設定されているので、ルールを把握しただけではなかなか全ての状況に対応するのは難しいとのではないでしょうか?
そこでここからは、バックコートバイオレーションに判断に迷うような代表的なシチュエーションを4つ解説していきますよ。
より正確な判断基準を身に付けたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
①センターラインをまたいだ状態でパスを受け取った時
バックコートからフロントコートへ移動をする際、センターラインを跨いだ状態の選手がバックコートの選手からパスを受け取った時にはバックコートにもどっても問題ありません。
理由は簡単で、まだボールが一度もフロントコートへ運ばれていないからですね。
この時、ボールを受け取った選手が一度でも完全にフロントコートに入ってしまっていた場合は「バックコートバイオレーション」が適応となるので注意が必要ですよ。
ただし、オフェンスは8秒以内にセンターラインを超えなければならないという「8秒ルール」のカウントが継続していますので、そちらにも気を配っておく必要がありますね。
②バックコートに戻ってしまったボールに触れた時
ファンブル(キャッチミス)などでボールが転がっていき、そのままバックコートに戻ってしまった場合には「バックコートバイオレーション」が適応されます。
この場合、反則がコールされるのは選手がボールに触った瞬間。
その後の試合再開のスローインは、選手がボールに追いついた場所から近いサイドラインよりスタートするというわけです。
つまり、転がっているボールはできるだけ早く触ったほうがその後のディフェンスでの負担が少ないということですね。
ちなみに、まだバックコートの地面についていない状態のボールであれば、プレイヤーがフロントコートからジャンプし、空中でタップしてフロントコートにもどすことで、バックコートバイオレーションを回避することが可能です。
③ドリブルでセンターラインを超えた選手がバックコートに戻った時
ドリブルでセンターラインを超えた選手がバックコートに戻った時も「バックコートバイオレーション」がコールされますよ。
ドリブルとかパスとか関係なく、一度超えたら戻ってはいけないということですね。
ただ、ドリブルした選手の両足がセンターラインを超えた状態でなければフロントコートに入ったとはみなされないという点には注意が必要ですね。
④ドリブル中に体の一部やボールのみがフロントコートに入った時
ドリブル中に体の一部やボールのみがフロントコートに入った時は、バックコートに戻っても「バックコートバイオレーション」は適応されません。
ここまでの解説で何度か触れていますが、フロントコートに入ったとみなされるのは”ボール”と”選手の両足”が全てセンターラインを超えた時。
ドリブル中のボールは体の一部として捉えられるため、身体が超えてもボールが超えていなければ「センターラインは超えていない」とみなされます。
センターラインを超えていないのであればバックコートにもどもっても問題はないということですね。
スローインもバックコートバイオレーションの対象になるので注意しよう!
バックコートバイオレーションにおいて意外と忘れがちなのが「スローイン」。
オフェンスにおいて一度ボールがセンターラインを超えた場合、オフェンスの途中で発生した反則に対するスローインもバックコートバイオレーションの適応対象になりますよ。
フロントコートからバックコートにいる味方に向けてスローインをした場合、反則となりますので注意してくださいね!
まとめ
今回はバスケの「バックコートバイオレーション」について解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
一言で言えば、「一度センターラインを超えたら戻ってはいけない」というルールなのですが、”センターラインを超えた”という判断基準によって少し複雑に感じる方もいるかもしれませんね。
”センターラインを超えた”とは、ボールと選手の両足が超えた状態であることをしっかりと覚えておきましょう!
ルールを正確に把握すれば、プレイはもちろんバスケの観戦もより深く楽しむことができるはずですよ。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!!