バスケットシューズ(バッシュ)。
バスケプレイヤーにとっては身近なアイテムですが、日々使用している中でこんな疑問をもったことはありませんか?
「バッシュの交換時期っていつなんだろう?」
中には小さな穴や亀裂があっても気にせず使っているという方もいるのではないでしょうか。
毎日見ていると明らかに消耗しているものの、どこまでいったら買い替える必要があるのかわからなくなってしまいますよね。
そこで、この記事では「バッシュの交換時期」について詳しくご紹介しようと思います。
バッシュの寿命や買い替えの合図、壊れるまでにやっておきたい対策などをお伝えしますので、「バッシュの劣化を感じているけど買い替えようか迷っている方」や「バッシュが思ったよりも早く壊れて驚いている方」はぜひ最後までご覧くださいね!
目次
バッシュの寿命は約半年(6ヶ月)!?
みなさんが今使用しているバッシュはどれくらい使用していますか?
買ったばかりの方も入れば、長く大切に1年以上使っているという方もいるかと思います。
使用頻度が多ければ多いほど、今使っているバッシュがいつまで使っていられるのかって結構気になりますよね。
一般的に、バッシュの寿命は「およそ3ヶ月〜6ヶ月」と言われているそうです。
当然「使われている素材の種類」や「使用頻度」によって違うので一概には言えませんよ。
ただ、もし部活などで毎日がっつり使った場合は寿命が半年にも満たないなんて、結構短いなと僕は感じましたね・・・。
社会人バスケや大学のサークルなどで週に2〜3回ほどしか使わないのであれば1年以上は保つと思われます。
じゃあその寿命の判断基準は何なのよ!?と思ったそこのあなた。
答えは「バッシュの破損」です。
バッシュは、アウトソールが削れたり、ミッドソールやインソールが潰れたりと、使用によってどうしても壊れていきます。
たとえ履いていなくても、素材自体の劣化によってソールが剥がれたり、クッション性がなくなったりと本来の性能は無くなっていってしまうものなんです。
もしバッシュが壊れた状態でプレイをした場合、足へのサポートがうまく機能せず、最悪大怪我につながる可能性もあります。
具体的な「買い換えの合図」については後で詳しく解説しているので参考にしてくださいね!
インソール(中敷)だけ交換すればシューズ自体を買い替える必要がない場合もあるので、バッシュの状態は慎重に判断しましょう。
普段から使っているバッシュに愛着が湧いて捨てられないのであれば、おしゃれに外履きとして使用するなど用途を変えてみるのがおすすめ。
プレイ中に使用するバッシュは常に状態の良いものにしておきましょう!
【バッシュの交換時期の見定め方】消耗が目に見える時は買い替えの合図!
さて、ここからは「バッシュの交換時期はどうやって見定めるのか」について話してきましょう。
個人的には、バッシュ買い換えの合図は主に以下の5つがあると思います。
- アッパーやソールに大きな亀裂が入っている
- アッパーに穴が空いている・破れている
- アウトソールがツルツルになっている
- アウトソールが剥がれている
- 汚れや匂いが目立つ
5つの内どれか1つでも当てはまるなら、そのバッシュは交換時期を迎えていると言えるでしょう。
これら以外にも、バッシュの見た目や機能に明らかな消耗が見られる時はすぐに交換することをおすすめしますよ。
バッシュは足を守るものなので、そのバッシュが怪我の原因になってしまうことだけは避けるようにしてくださいね!
それではここから、5つの「買い換えの合図」について1つずつ詳しく見ていきましょう。
【アッパーやソールに大きな亀裂が入っている】
皮素材のアッパー(足の甲を覆う部分)やアウトソール(靴底)のような硬い素材に見られがちなのが、何度も曲がったことによって生じた亀裂。
小さな亀裂ならさほど気にする必要はありませんが、問題は1cmを超えるような大きな亀裂が入った時です。
大きな亀裂はこの後触れる「穴」や「ソールの剥離」につながる可能性があるので、気がついた時点でほぼアウト。
“試合中のふとした瞬間に破損して怪我で退場”なんて悲しいことになる前に、早めの買い替えをおすすめします。
【アッパーに穴が空いている・破れている】
アッパーに穴が空いたり破れたりしている場合はすぐに買い替えをしてください。
「アッパー」はバッシュにおいて足を保護しつつ、靴と一体化させる機能を持つパーツ。
その一部が破損しているということは、そのバッシュは足を外の衝撃から守ることも、足と靴の位置関係を安定させることもできなくなっているということです。
これが非常に危険な状態であることは誰が見ても分かると思います。
アッパーの破損が起こりやすいのは、曲げ伸ばしを頻繁に行う前足の指の付け根部分。
見た目にもわかりやすいので、こまめにチェックしてみてくださいね!
【アウトソールがツルツルになっている】
アウトソール(靴底)がツルツルになっているのも買い替えの合図。
アウトソールはゴムなどの素材で作られていることが多く、使用によって徐々に磨耗していきます。
バッシュのアウトソールには様々な模様の「溝」が描かれていて、この溝があることでバッシュはグリップ力を発揮するんです。
磨耗するとこの溝がなくなり、グリップ力が低下。
その結果、パフォーマンスが落ちるだけでなく、捻挫などの怪我につながる危険性も高まってしまうんですよ。
体育館の床が汗やホコリで汚れているせいで滑っている可能性もありますが、バッシュの裏を見て明らかに削れているようなら替え時と言えるでしょう。
【アウトソールが剥がれている】
ソールが剥がれている状態ではまともにプレーできませんので、すぐに買い替えることをおすすめしますよ。
アウトソールの剥離(はくり)は意外とよく起きるトラブルで、シューズの劣化、特にシューズに使用されている接着剤の劣化によって生じます。
シューズに使用される接着剤は非常に強力ですが、湿気や紫外線などの外的要因によって急速に劣化してしまうこともあるそう。
湿ったまま放置したり、日の当たる場所で乾かしたりしている方、要注意ですね。
また、バッシュのサイズが大きすぎる場合も余計な負荷がかかって剥がれやすいと言われているので、サイズは適切なものを履くようにしましょう。
一方、あまりに早くソールの剥離が生じた場合はシューズが不良品だった可能性も。
正規品と交換してもらえる可能性もあるので、気づいたらすぐに販売店やメーカーに問い合わせをしてみてくださいね!
【汚れや匂いが目立つ】
臭いや汚れもバッシュが劣化しているサインの1つ。
特に臭いの原因にもなる「雑菌」は素材の分解を引き起こすこともあるので、結果的にバッシュ自体がかなり劣化してしまう可能性もあるんです。
ソールがボロボロになったりクッション性が無くなったりと機能性の低下を感じた場合は、バッシュの買い替えをおすすめしますよ。
ただし、汚れや臭いはまだ回復できる可能性もあります。
放置が一番バッシュの劣化につながってしまうので、汚れや臭いは気づいたらすぐ対処することを心がけましょう!
NBAの“キング”レブロン・ジェームズのバッシュ買い換えはなんと「試合ごと」
アメリカのプロバスケットボールリーグである「NBA」は世界一レベルの高いバスケリーグとして知られています。
そんなNBAで4度の優勝を果たし、その圧倒的な支配力とスター性から”キング”という異名を持つのが「レブロン・ジェームズ」という選手です。
レブロンはNBAで20年以上ものキャリアを送っていますが、長いキャリアの割に非常に怪我の少ない選手と言われています。
それもそのはず、レブロンは年間約$150万ドル(約1億6000万円〜2億2000万円)を自身の身体のケアに「投資」していると語っており、肉体の治療はもちろん、食事や睡眠などあらゆることに気を配って生活を送っているそうです。
そんなレブロンが行っているこだわりの1つが「毎試合新品のバッシュを履く」ということ。
当然巨額の給料を受け取っているNBA選手だからこそできることではありますが、その根底には「あくまでバッシュは消耗品であり、壊れて怪我をするリスクを避けたい」という考えがあるんだと思います。
一般人がバッシュを毎試合変えるというのはほぼ不可能ですが、「バッシュが消耗品である」という認識を持つことはとても大切。
怪我をするリスクを負ってまで履くことはせず、劣化を感じたら迷わず買い換えるという判断ができると良いですね。
要注意!買い替え寸前の現象2選
ここまでバッシュの「寿命」や「買い替えの合図」について解説してきました。
バッシュの寿命は6ヶ月(使用頻度による)と意外に短くて、壊れたらすぐに買い替えた方がいいんだな・・・という認識は持っていただけたのではないでしょうか?
ただ、この記事を読んでいただいている方の中には「まだ壊れたわけではないんだけど、バッシュの劣化は感じている」という方もいると思います。
ここからは、すぐに買い替える必要はなくとも、もう買い換え寸前とも言える状態のバッシュに見られる現象を2つご紹介しますよ。
当てはまるバッシュは要注意なので、ぜひご自身のバッシュの状態をチェックしながらご覧くださいね。
インソールがすり減って穴が空いている
インソールは足の形のサポートや体のバランスを保つ役割を持つパーツ。
足からの圧力を直接受けることもあってか、バッシュそのものよりも先にインソールだけが消耗してしまっているケースがあります。
特にダッシュやジャンプの際に力のかかる母指球のあたりが最もすり減りやすく、穴が空いた経験のあるプレイヤーも多いはず。
インソールが消耗すると、足が靴の中で滑るような感じがしたり、着地の時に足への衝撃を強く感じたりするので、ご自身のバッシュが最初と比べて使いにくくなっていると感じている方は要注意。
インソールがバッシュに縫い付けられているモデルの場合は、もう買い替え時期が来ているんだと割り切りましょう。
取り外し可能なインソールが搭載されているモデルは、一度取り出して様子を見てみてほしいです。
黒ずんでいたり、潰れて薄くなっていたりした場合は、高価なものでなくても良いので新しいインソールの購入がおすすめ。
インソールを変えて機能が戻るようなら、そのバッシュはまだまだ使い続けられるということですね。
毎日バッシュを使う方は、3ヶ月を目安にインソールの交換を行うと良いですよ!
アッパーが伸びてフィット感がない
足を外部の衝撃から守ったり、靴の中で足がズレないよう固定したりする役割を持つ「アッパー」。
各ブランドがその機能を保つために伸びにくいアッパーの研究をしていますが、使っていると徐々に伸びて緩くなってくるというのはよくある現象です。
特に曲がる動きの多い「指の付け根部分」にシワがついたり弛んだりしやすいと言われていますよ。
使い始めのうちはむしろ「馴染んできた」と感じるその緩みも、行き過ぎると少し危険な状態に。
シューレース(靴紐)をしっかり結んでも弛んでしまうバッシュは要注意なので、いつ壊れてもいいように対策をしておきましょう!
不測の自体に備えた対策については後ほど触れるので、気になる方はぜひそちらもご覧くださいね。
長持ちの秘訣は「手入れ」にあり!シューズ管理で大切なことを解説
「バッシュは消耗品」とお伝えしてきましたが、だからといって適当に扱っていいわけではありません。
ボールやユニフォームなどの他の道具と同様に、きちんと手入れをすることで劣化を防ぎ、より長く使い続けることができるようになります。
バッシュの管理をする上で重要なことは「湿気を防ぐこと」と「汚れをそのままにしないこと」。
どちらもニオイの予防や素材の劣化を防止することにつながるので、できれば使う度に行いたいケアですね。
具体的には「インソール(中敷)やシューレース(靴紐)を外して『陰干し』する」「生地についた汚れを拭き取る」「アウトソール(靴底)に挟まった大きなゴミや付着したホコリなどを取り除く」などが挙げられます。
ケアが大切なのはわかっているけど、忙しかったりめんどくさかったりでできていない方も多いと思います。
そんな時は「インソール(中敷)やシューレース(靴紐)を外して『陰干し』する」だけでも十分な効果がありますよ。
お気に入りのバッシュをできる限り長く使い続けるために、無理のない範囲でできる手入れ方法を実践していきましょう!
【不測の事態に備えて】壊れる前にできる対策「2足持ち」
スポーツにおいて不測の事態はつきもの。
試合や練習の最中に突然バッシュが壊れることだってあります。
特に先ほど触れたような、インソールに穴が空いていたり、アッパーがよれよれだったりするバッシュを使っている場合は、正直いつ寿命を迎えてもおかしくない状態です。
バッシュが壊れて試合に出れなかったり、練習に参加できず外周を走らされたりなんてことは絶対に避けたいですよね。笑
そんな不測の事態に備えて、壊れる前にできる最強の対策が「2足持ち」です。
予備のバッシュをもう1足持っておくことで、突然バッシュが壊れても、すぐに試合や練習に復帰することが可能になります。
バッシュを2足持ちすることのメリットはそれだけではありませんよ。
2足のバッシュを交互に使用することで、バッシュを休ませる期間を作ることができ、結果的にバッシュの寿命を長くすることにつながります。
さらに、汗を吸ったバッシュを十分に乾燥させるには通常約2日間の陰干しが必要とのことですが、2足を交互に使用すればちょうど2日間の乾燥を実践できるので、雑菌の繁殖や嫌なニオイを抑えられるんです。
そんなバッシュ2足持ちの問題点はお金がかかることくらい。
確かにバッシュは高いアイテムであり、2足購入するとなれば数万円のお金が必要になります。
それでも怪我やスキルの上達には代えられないというのが僕の考えですが、できれば安く抑えたいという方におすすめなのが「テイクダウンモデル」。
オリジナルの高性能バッシュとよく似た性能を持ちながら、素材や設計を見直すことで価格を抑えて販売されたモデルのことです。
テイクダウンモデルであれば定価1万円以下で販売されているものも多いので、比較的低コストで2足持ちを実現できると思いますよ!
予備のバッシュを用意して、快適に、そして不安のない状態でバスケを楽しんでみてはいかがでしょうか??
まとめ:バッシュの交換時期は意外と早い
今回は「バッシュの交換時期」について解説してきました。
たとえ毎日練習するとしても、6ヶ月という寿命はかなり短いと感じたのではないでしょうか?
一般的なスニーカーの寿命が1年〜3年であることを考えると、より耐久性が高いバッシュが半年で壊れるというのは、バスケットボールというスポーツの激しさを物語っていますね。
そんな激しい動きの中で足を保護してくれているわけですから、バッシュの劣化が足に大きな負担を与えることは言うまでもありません。
大きな怪我を防ぐためにも「バッシュ買い替えの合図」は見逃さないようにしましょう。
おさらいしておくと、買い替えの合図は以下の5つです。
- アッパーやソールに大きな亀裂が入っている
- アッパーに穴が空いている・破れている
- アウトソールがツルツルになっている
- アウトソールが剥がれている
- 汚れや匂いが目立つ
このような消耗した状態のバッシュは、たとえ履けたとしても壊れているのですぐに買い替えてくださいね。
また、インソールに穴が空いていたり、アッパーがよれていたりするバッシュも寿命が近いので要注意。
買い替えようか迷っている方は、少しお金がかかりますが、バッシュの「2足持ち」をおすすめしますよ。
日々の手入れと正しい交換時期の把握がバッシュの性能を維持し、怪我を防ぐためにとても大切です。
高価なバッシュの買い替えは勇気がいりますが、自分の身体を守るためにも適切なタイミングで新しいバッシュに交換するようにしましょう!