カラーバリエーションが豊富で、多種多様なデザインがあるバスケットシューズ(バッシュ)。
エアジョーダンをはじめとした人気シリーズはファッションとして取り入れる方も多く、世界的に多くのファンが存在します。
ただ、初めてバスケットシューズを購入する方にとっては、その種類の多さが逆に悩みの種になっているのではないでしょうか?
デザイン性で選ぶべきか、機能性で選ぶべきか、迷ってしまいますよね。笑
この記事では、数あるバスケットシューズの中から自分に合った一足の選び方を解説していこうと思います。
バスケットシューズってそもそも必要なの?
どんなポイントに注意して選べばいいの?
初心者にもおすすめのバッシュってどれ?
こんな疑問を解決するために、バスケットシューズのメリットや選ぶ際に見るべきポイント、メーカーごとの特徴などについて見ていきますよ。
バスケットシューズをこれから購入しようと考えている方には役立つ情報だと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
バスケットシューズとは?「ランニングシューズ」や「バレーボールシューズ」との違いも解説
バスケットシューズとは、バスケットボールの練習や試合で使用するために開発された専門のシューズのこと。
競技中に急な方向転換やジャンプを繰り返すプレイヤーの足を守るため、通常の靴に比べて「グリップ力」や「クッション性」が高い傾向にあるのが特徴です。
ナイキやアディダス、アシックスといった数多くのメーカーが開発を行っていて、すでに数えきれないほどの商品が存在しているんですよ!
「マイケル・ジョーダン」や「レブロン・ジェームズ」、「ステフィン・カリー」といったNBAのスター選手のために作られた「シグネチャーモデル」が特に人気ですが、人気や見た目だけでバスケットシューズを選ぶのは少し危険。
年齢や性別、ポジションやプレースタイルなどに合わせて、自分に合った性能を持つシューズを選ぶことが大切です!
ただ、中には「普通の運動靴じゃダメなの?」と思う方もいると思います。
結論から言うと、ダメじゃないけどケガのリスクが高まってしまうでしょう。
バスケットシューズの特徴を理解してもらうために、ここからは「ランニングシューズ」や「バレーボールシューズ」との違いについて解説していきますね!
ランニングシューズとの違いは?
バスケットシューズとランニングシューズの違いは、「グリップ力」と「クッション性」にあります。
これは「場所」や「身体の使い方」など、それぞれの競技の特徴を反映した結果。
急停止・方向転換・ジャンプなどの動作を繰り返すバスケットボールでは、高いグリップ力や足首を保護する性能(ハイカット)を持ったシューズに。
真っすぐ前に長い距離を走るランニングでは、足への負担を減らすクッション性や軽量化、地面への高い反発力など走りやすさを実現するための性能を持ったシューズになっているわけです。
ただ、近年はランニングシューズのクッション性や反発力を取り入れたバッシュも開発されており、以前ほど明確な差はなくなってきています。
バレーボールシューズとの違いは?
バスケットシューズとバレーボールシューズの違いは、「クッション性」や「柔軟性」にありますよ。
同じ体育館のフローリングの床の上で行われるスポーツですが、より助走からのジャンプが必要とされるバレーボールの方が、激しい衝撃を吸収するためのクッション性が高いつくりとなっています。
また、走ったり、しゃがんだり、飛んだりという瞬間的な動作をスムーズに行うために、アッパー(足の甲を覆う部分)やソール(足裏を覆う部分)が伸縮しやすい設計になっており、「柔軟性」が高いシューズと言えるでしょう!
一方、バスケットボールは走りながらのジャンプや急な方向転換を繰り返すので、シューズは柔軟性よりも床のグリップ力やホールド力(足と靴を固定し、ずれにくくする力)をより重視したシューズになっているというわけです。
バスケットシューズの購入は必要?履くメリットを解説
そもそも、バスケットボールをする際にバスケットシューズは必要なのでしょうか?
結論から言うと、これからバスケを長くプレイするなら間違いなく「必要」です。
ただ、バスケットシューズを履いたことがない方にはその違いが分かりづらいというのも当然ですよね。
そこで、ここからはバスケットシューズを履くメリットである「けがの予防になる」点と「パフォーマンスが高まる」点を詳しく見ていきましょう!
けがの予防になる
バスケットシューズを履く最大のメリットは「けがの予防になる」ことでしょう。
バスケットボールは相手との接触や激しい運動が必要な競技であり、捻挫や骨折、腱の損傷といった足のけがが発生しやすいスポーツです。
ただ、一度けがをしてしまうと一定期間バスケができないだけでなく、復帰後にけがをする前と同様の動きができるとは限りません。
バスケットシューズは高いクッション性で足への負担を軽減するとともに、足首を保護することで安定感を向上させ、怪我のリスクを下げる役割を果たしてくれるはずですよ。
パフォーマンスが高まる
バスケットシューズはバスケットボールをプレーする選手に必要な機能が詰め込まれた競技用シューズであり、当然履くことでパフォーマンスを向上させる効果もあります。
各メーカーが研究に研究を重ねて開発した最新技術によって、より軽く、より高性能な商品が次々発売されており、一般的な運動靴と比較して、1つ1つの動作をよりキレのあるものにしてくれますよ。
現在発売されているバスケットシューズはいずれも高性能なものばかりですが、それぞれ得意分野が少しずつ違っており、自分のポジションやプレースタイル、使用頻度などによって適切な性能を持つバッシュを選ぶことがもっとも重要です。
バスケットシューズは「けがの予防」ができるかどうかで選ぶべし
数ある商品の中から最も自分に合ったバスケットシューズを探すことは簡単ではありません。
当然たくさん履いていく中で見つかるものなのですが、初めて購入する方にとってはその基準がありませんよね。
初めてバスケットシューズを購入する際、初心者の方がやりがちなのが人気やデザインで商品を選ぶこと。
特にエア・ジョーダンなどの人気モデルやレブロン、カリーといった人気選手のシグネチャーモデルに憧れがあるという方は要注意。
デザイン性や人気に惹かれて購入したバッシュが、必ずしも自分に合っているかはわからないからです。
コレクション目的なら全く問題ないですが、プレー目的で購入する場合はまず「けがを防止できるか」を一番に考えることをおすすめしますよ!
プレーをしたことがある方はわかると思いますが、バスケットボールは思った以上に早く攻守が切り替わり、接触も多いスポーツです。
その中で前後左右のステップやジャンプをしなければならないことを考えると、足にかかる負担はかなり大きくなります。
バスケットシューズがあっていなければ、足への負担が軽減できず、快適にプレーできないばかりか、最悪大怪我につながってしまう可能性も。
まずは自分の足に合ったシューズを探し、その中でデザインが気に入ったものを選択することが重要だと思います。
では、そんな”自分の足に合ったバッシュ”はどうやって探せばいいのでしょうか。
初めてのバスケットシューズ選びで失敗したくない方は、この後ご紹介するバスケットシューズ選びのコツやポイントを参考にしてみてくださいね!
バスケットシューズ選びのコツ・ポイント5選
自分の足に合ったバッシュを選びたいという方は、以下の5つのコツ・ポイントを基準に選んでみてください。
【バスケットシューズ選びのコツ・ポイント5選】
- サイズはつま先に1㎝ほどゆとりのあるものを
- ポジションごとに適した機能があるか確認を
- 人気のメーカー・ブランドから選ぶのもあり
- 履き口の高さの確認も忘れずに
- 靴底の”屈曲性”も確認したいポイント
これらを抑えれば、デザイン性と機能性を兼ね備えたお気に入りの一足を探すことができるはず。
1つずつ詳しく解説していきますので、初めてバスケットシューズを購入する方や怪我なくバスケを楽しみたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね!
サイズはつま先に1㎝ほどゆとりのあるものを
バスケットシューズを選ぶ上で重要なポイントの1つは「つま先にややゆとりのあるサイズを選択する」こと。
より具体的な基準としては、靴をかかとに合わせた状態で、つま先に0.5 cm~1 cmほどの余裕があるサイズを選択すると良いでしょう!
適切なゆとりがある場合は、足の指を適度に動かすことができるはずです。
ピッタリすぎるサイズは靴擦れの原因になりますし、大きすぎるサイズはプレー中に脱げたり、靴の中で足がずれてマメの原因になったりすることがあるので注意してくださいね。
また、試着できる場合は必ず試着をしましょう。
同じサイズでもメーカーによって若干履き心地は違いますし、足の甲やかかとの部分に対するフィット感も違います。
特に足の横幅(ワイズ)は窮屈だと足を痛めてしまうことがありますので、可能であればお店で自分のワイズを計測してもらい、それに合ったシューズを選択することをおすすめしますよ!
ポジションごとに適した機能があるか確認を
ポジションごとに適した機能があるシューズを選択することも非常に重要なポイントの1つ。
ただ、初心者の方の中にはまだ決まったポジションがない方も多いのではないでしょうか?
その場合、一番最初に購入するバスケットシューズは「動きやすさ」や「フィット感」を重視して購入するのが良いでしょう!
バスケットシューズにはポジションやプレースタイルにかかわらずオールラウンドに使えるものもありますので、そういった商品を使用してみてから他のシューズにチャレンジするものアリだと思います!
さて、ここからはポジションや目指すプレースタイルが固まっている方に向けた内容です。
バスケをプレーしたことがある方であれば、ポジションによって役割や必要な動きが異なることはご存知だと思います。
必要な動きが違うということは、当然バスケットシューズに求める機能も異なるはず。
ポジションやプレースタイルに適したシューズを選択することで、パフォーマンスは大きく変わりますよ。
ここでは大きく「ポイントガード/シューティングガード」、「スモールフォワード/パワーフォワード」、「センター」の3つに分けて適したシューズの選び方をご紹介していきます。
【ポイントガード/シューティングガード/スモールフォワード】
コート上の”司令塔”とも呼ばれる「ポイントガード」と3ポイントシュートを武器に立ち回る「シューティングガード」、そして外からのシュートとドリブルからの得点の両方を得意とする「スモールフォワード」。
これらのポジションのプレーヤー達には、ドリブルで相手を抜き去るための「瞬発力」と試合中ずっと走り続けるだけの「持久力」が求められます。
足への負担が少なく、すぐに踏ん張る足の形に変形可能な屈曲性に優れたシューズである必要がありますね。
バスケットシューズに求める性能としては「軽さ」や「柔軟性」、「グリップ力」、「クッション性」などが挙げられます。
【パワーフォワード/センター】
フィジカルを生かしたインサイドプレーを武器に得点する「パワーフォワード」と”チームの大黒柱”である「センター」。
リングの下を主戦場とするこれらのポジションは、激しいぶつかり合いに負けることなくリバウンドとったり、シュートを決めたりすることが求められます。
身長の高い選手が務めることが多く、繰り返しのジャンプにより足への負担も大きいことから、衝撃を吸収してくれる機能を備えたバスケットシューズの選択がおすすめです。
具体的には「クッション性」や「耐久性」、「安定性」などの性能を持ったバスケットシューズを選ぶと良いでしょう。
また、足首への負担も大きいことから、足首を覆って安定感をもたらしてくれる「ハイカット」や「ミッドカット」のシューズを選択することで、けがのリスクを減らすことができますよ。
ハイカットやミッドカットについては後ほど具体的に解説しますね。
人気のメーカー・ブランドから選ぶのもあり
機能性では決めきれない!という方は、メーカーやブランドから選ぶのも1つの手段です。
ただ、デザイン性や人気を基準に選ぶのなく、各メーカーのシューズの特徴(強み)を基準に選ぶようにしましょう!
メーカーの特徴については後でさらに詳しくご紹介しますが、代表的なバスケットシューズメーカーとしては、アシックス(ASICS)やナイキ(NIKE)、アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)、アディダス(adidas)などがあります。
もちろんメーカーごとにそれほど極端な差があるわけではありません。
それでも、足の形状や歩き方の癖などによって履いてみた時の相性に差があるはずですので、自分に合ったメーカーを選ぶようにしてくださいね!
また、ポジションやプレースタイルに影響しない汎用性の高いシューズを探しているのであれば、テンションが上がるメーカーから選択するのもありだと思います!
各メーカーの特徴を簡単にまとめておきますので、参考にしてください!
【アシックス(ASICS)】
日本発祥のスポーツメーカー。日本人の足にフィットしやすく、初心者から上級者まで使われる人気ブランド。
【ナイキ(NIKE)】
世界で最も多くのプレーヤーに使用されているバスケットシューズ最大手ブランド。最先端の機能性とデザイン性を兼ね備えている。
【アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)】
スポーツ用アンダーウェアを開発、販売するアメリカ発祥のスポーツ用品メーカー。バスケットシューズ事業も拡大しており、先端技術が搭載されたスタイリッシュなデザインが人気。
【アディダス(adidas)】
ドイツ発祥の大手スポーツ用品ブランド。ストリートファッションとしても人気なデザイン性と機能性を兼ね備えたバッシュが魅力。
メーカーだけでなく、プロのNBA選手の名を関した「シグネチャーモデル」などの人気ブランドも存在します。
シグネチャーモデルは総じて最先端の機能性とデザイン性を兼ね備えたモデルばかりですので、自分の足に合ったモデルがあれば履いてみるものいいかもしれませんね!
好きな選手と同じバスケットシューズでプレーすればモチベーションもかなり高まるはずですよ!
履き口の高さの確認も忘れずに
バッシュを選択する際には「履き口の高さ」も忘れずに確認するようにしてくださいね。
後ほど詳しく解説しますが、バスケットシューズは履き口の高さで大きく以下の3つに分類することができます。
【ローカット】
履き口がくるぶしより下にくる高さのシューズ。
足首の可動域が広い分動きやすいため、急な方向転換や素早い動きが可能。
【ハイカット】
履き口が足首が完全に隠れる高さにくるシューズ。
足首が固定され、上下左右の激しい動きの中でもふらつかない「安定感」がある。
【ミドルカット】
履き口がくるぶしが半分くらい隠れる高さのシューズ。
ローカットとハイカットの両方のメリットをバランスよく兼ね備えている。
近年はハイカットのバスケットシューズが減少傾向にあります。
これは、以前まで信じられていた「ハイカットのバスケシューズが捻挫を防ぐ」という事実に科学的根拠がないことがわかったためです。
それどころか、足首が固定されたことで衝撃が分散されず、膝への大きな負担になる恐れもあるそう。
これから発売されるバッシュはより動きやすい「ローカット」のモデルがほどんどだと思いますが、足元の安定感が欲しいという方は「ハイカット」や「ミドルカット」のモデルを探してみてもいいかもしれませんね!
靴底の”屈曲性”も確認したいポイント
バスケットシューズを選ぶときは、靴底の「屈曲性」も確認しておきたいポイントです。
「屈曲性」とは簡単にいうと靴の”曲がりやすさ”。
屈曲性が高いシューズは足の形に合わせて瞬時に靴が変形するため、ドライブ時の踏ん張りや着地後の一歩目に瞬発力を発揮しやすくしてくれます。
シューズの形を変えることにエネルギーを使わないため、加速により多くのエネルギーを使えるということですね!
シューズにおいて最も硬いパーツは基本的に「ソール(足の裏を覆う部分)」。
特にドライブを主体にオフェンスを行うプレイヤーは、このソールが曲がりやすいものを選択することをおすすめしますよ。
また、ドライブ時の加速力を高めるためには「グリップ力(滑りにくさ)」も重要。
相手ディフェンスに対して機敏に方向転換を行なったり、緩急のあるドライブを仕掛けたいという方は、同時にグリップ力にも注目してシューズを選んでみてくださいね。
各メーカーのバスケットシューズの特徴を解説
バスケットシューズを販売しているスポーツメーカーは数多く存在します。
どのメーカーも自社の最新技術を搭載した魅力的なモデルをリリースしてくれていますが、やはりメーカーごとに”こだわりポイント”は少しずつ違ってきます。
ここでは、日本で人気の高いスポーツメーカーである「アシックス」、「ナイキ」、「アディダス」、「アンダーアーマー」の4社について、発売されているバスケットシューズの特徴を解説します。
メーカーによってサイズ感なども異なるので、ぜひバスケットシューズを選ぶ際の参考にしてくださいね!
アシックス
日本の兵庫県神戸市に本社を置くスポーツメーカーである「アシックス(ASICS)」。
バスケットシューズをはじめ、アパレル、スポーツ用品などの製造・販売を行うグローバル企業です。
アシックスの特徴は、なんと言っても日本人の足にフィットしやすいという点。
ここが日本発祥のメーカーの強みですよね。
日本人をはじめとしたアジア圏の人の足は欧米人の足に比べて”甲高で幅広”と言われており、つま先に合わせてシューズを選ぶと横幅がパツパツになってしまうというのはよくあるケース。
アシックスのシューズはこのトラブルが起きにくいというわけです。
ただ、当然足の形には個人差がありますので、実際に履いてみて痛みがないかなどを確認してから選ぶようにしてくださいね。
また、アシックスは機能面の高さも魅力の1つ。
ソールの”屈曲性”が高く、筋力のない小中学生でも高いパフォーマンスを発揮することができる作りになっています。
それでいてクッション性やグリップ力もあるわけですから、ミニバスや中学で初めてバスケットを始める方には非常におすすめのメーカーと言えるのではないでしょうか?
サイズ展開も豊富であり、年齢や性別問わず、サイズが見つからないことはほとんどないと思いますよ!
ナイキ
アメリカ発祥の世界的スポーツブランド「ナイキ(NIKE)」。
多くのNBA選手とスポンサー契約を締結しており、バスケットシューズにおいては世界で最も使用されているメーカーと言っても過言ではありません。
ナイキの魅力は、機能性とデザイン性を非常に高いレベルで両立している点。
年々改良されていく最先端の機能に加え、カラーバリエーションも豊富で、他人と被りにくいシューズを探したいという方にもおすすめのメーカーだと思います。
かつては日本人にとっては足の横幅が狭い設計で合わないという意見も多くみられましたが、近年はアジア人の足の形状に合わせて作った「EP(Engineered Performance)」と呼ばれるモデルも数多く発売されていますので、それほどサイズに困ることはないはずです。
アディダス
ドイツ発祥の世界的スポーツ用品メーカーである「アディダス(adidas)」。
”スポーツとストリートカルチャーの融合”をテーマに掲げており、こちらも機能性とデザイン性を高いレベルで両立しているメーカーですね。
ナイキとの違いは、アディダスの方がストリートカルチャーを強く取り入れており、クラシックなデザインが採用されされているという点でしょうか。
機能面も非常に優れており、軽さやグリップ力、クッション性などモデルごとに特化した性能していることから、ポジションやプレースタイルに合わせてシューズを選ぶことができるのも魅力の1つ。
ただ、ナイキと違って日本人やアジア人向けのモデルは少なく、足の横幅が広めの方にはフィットするモデルがやや少ないかもしれません。
アンダーアーマー
アメリカ発祥のグローバルスポーツメーカー「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」。
元アメリカンフットボール選手のケビン・フランク氏が創設した企業で、アスリートのパフォーマンスを最大限に向上させる機能性の高さが最大の魅力でしょう。
NBAのスーパースター「ステフィン・カリー」とスポンサー契約を締結しており、バスケットシューズの分野でも人気急上昇中のメーカーの1つです。
アンダーアーマー独自のテクノロジーにより、軽量かつ蒸れにくい設計ながら「クッション性」「グリップ力」「フィット感」などの機能が備わっており、長時間履いていても疲れにくいシューズとなっていますよ。
日本人の足に合わせて開発された「ニホン」も人気のシリーズですが、それ以外のモデルでは足の横幅に注意してサイズ選択をすることが重要です。
バスケットシューズは”履き口の高さ”で大きく3種類に分けられる
先述したように、バスケットシューズは”履き口の高さ”で大きく3種類に分類されます。
「履き口」とは、足を入れてシューズを履くための入り口の部分のことで、専門用語で「トップライン」と呼ばれることもあるようですね!
バスケットシューズにおいて、履き口の高さの違いは単にデザイン性が良いだけでなく、そのシューズの機能性にも大きく影響している非常に重要な部分の1つ。
これからバスケットシューズを購入しようと思っている方には是非とも知っておいていただきたい内容ですよ。
ここでは「ローカット」「ミドルカット」「ハイカット」の3種類について特徴やリスクを解説していきますので、シューズ選びの参考にしていただければ幸いです。
ローカット
ローカットとは、履き口がくるぶしより下の高さまでしかないシューズのこと。
足首が履き口よりも上にくるので自由に動かしやすく、かつ軽量性を重視したデザインのシューズが多いですね。
ローカットのバスケットシューズは”動きやすさ”が特徴であり、スピードや俊敏性、緩急などを武器に戦う「ポイントガード」や「シューティングガード」、「スモールフォワード」におすすめの形状と言えるでしょう!
ただ、近年は「パワーフォワード」や「センター」のプロ選手でもローカットのシューズを着用する傾向にあるようですね。
ローカットシューズのリスクとしては、捻挫などの足首の怪我を防げないということが挙げられます。
足首を覆う部分がないため足首をホールドする力が弱く、捻挫につながるような力が足首に働いた時に守れないということですね。
怪我のリスクを重視する方は、メリットと比較して慎重に選択する必要があると思います。
ミドルカット
ミドルカットとは、履き口がくるぶしを少し隠す程度の高さまであるシューズのこと。
「ミッドカット」と呼ばれることもあるようですね。
「ローカット」と「ハイカット」の中間に位置する形状で、両者の特徴をバランスよく兼ね備えた機能性を持っていますよ。
「スモールフォワード」や「パワーフォワード」などオールラウンドなプレーを求められる選手にはおすすめの形状と言えるでしょう!
ハイカット
ハイカットとは、履き口がくるぶしを覆い隠す高さまであるシューズのこと。
足首がしっかりとホールドされ、ジャンプの着地時や強い接触時にも「安定感」が得られるのが特徴です。
インサイドでの接触プレーが多い「パワーフォワード」や「センター」の選手にはおすすめですが、どうしてもシューズ自体の重量は重くなるため、スピードを重視する選手にはあまり合わない形状だと言えるでしょう!
ハイカットのシューズは1990年代から2000年代にかけてブームを巻き起こしましたが、近年はあまり使用されない傾向にあります。
先述したように、これは以前まで信じられていた「ハイカットのバスケシューズが捻挫を防ぐ」という事実に科学的根拠がないことがわかったためです。
近年発売される新作がローカットばかりなのはこの影響が大きいようですね。
ただ、ローカットに比べて間違いなく足首を支える機能はあるため、接触プレーに安定感が欲しいという方はハイカットのシューズを検討してみても良いのではないでしょうか。
初心者にはハイカットがおすすめ?理由も解説
では結局、バスケ初心者の方はどんな形状のバッシュを履けば良いのでしょうか?
個人的にはそれほど気にしなくてもいいのではないかと思います。
というのも、捻挫などの怪我の予防をバスケットシューズだけでするのは無理があるからです。
怪我の予防を第一に考えるのであれば、サポーターやテーピングでの支えがどうしても必要になります。
バスケットシューズの購入時には怪我の防止よりもポジションやプレイスタイルに合っているどうかを重視した方がいいと思いますよ!
ただ、初心者の方にあえておすすめするのであれば「ハイカット」と言えるかもしれません。
バスケ初心者の方は体の使い方に慣れてない上に筋力も不足しており、どうしても無理な動きをしてしまう傾向にあります。
無理な動きは怪我につながりやすいため、その足元に「安定感」をもたらしてくれるハイカットシューズはメリットが大きいと思います。
ただ、先述したように足首の可動域を狭めるハイカットシューズの方が怪我につながりやすいという見解があるのも事実。
最近のバスケットシューズはハイカットモデルがないことも多いので、まずは他の機能性で検討をし、あとは履き口の高さを決めるだけ!という状況になった時にはハイカットのモデルを選んでみてはいかがでしょうか?
要注意!バスケットシューズの扱い方
最後に、バスケットシューズを扱う際の注意点について解説していこうと思います。
今回ご紹介する注意点は以下の3つです。
【バスケットシューズを扱う際の注意点】
- ”水洗い”禁止
- かかとを踏まない
- 保管する際は涼しくて乾燥した場所に
バスケットシューズは通常の靴よりも多くの機能を備えているので、その取り扱いも丁寧に、正しく行うことが大切。
せっかく購入したバスケットシューズですから、できるだけ長く使い続けたい方は、ここで紹介する注意点をぜひ参考にしてみてくださいね!
”水洗い”禁止
まずは、バスケットシューズの洗い方に関する注意点です。
バスケットシューズを洗う際、素材を確認せずに「水洗い」をすることは絶対にやめてください。
「水洗い」とはその名の通り水を使って汚れを落とす洗い方のことで、洗濯機や温水での手洗い、水で濡らした布で拭くことなども含みます。
水洗いが禁止な理由は”型崩れ”の原因になってしまうから。
プレイヤーの足を徹底的に研究して開発されているバスケットシューズは、型崩れするとそのパフォーマンスは大きく低下。
また、怪我のリスクもかなり高まってしまいますよ。
ではどうすればいいのかですが、まずは使われている「素材」を確認しましょう。
使われている素材が「天然皮革」を含んでいる場合はダメ、「合成繊維」「人工皮革」「メッシュ素材」であれば水洗いOKです。
天然皮革製のバスケットシューズが水洗いできない理由は、水を含むと形状が変化してしまうから。
洗う際はシューズショップなどで販売している専用のクリーナーを使い、表面の汚れを拭き取る程度にとどめてくださいね。
ニオイが気になる場合は、インソールを取りはずし、陰干しで乾燥させると少し軽減することができると思いますよ!
「合成繊維」「人工皮革」「メッシュ素材」の場合は水洗いが可能ですが、洗濯機でガンガン洗うことは絶対にダメ。
洗う際は靴紐とインソールを取り外し、中性~弱アルカリ性の洗剤を使って、ぬるま湯につけて優しく洗ってください。
靴紐は洗濯機でもOK、インソールは基本的に陰干し以外NGです。
乾燥させる際は陰干しでしっかりと水分を蒸発させることが重要。
表面の水はタオルなどで拭き取り、シューズの中に新聞紙を入れるなどして水分を吸収しておくとより乾きやすいと思いますよ!
バスケットシューズを選ぶ際には、当然プレイヤーのプレースタイルに合った機能性で選ぶことが最も重要です。
ただ、長期的に使用することを考えると、手入れのしやすい素材が使われているかどうかも確認しておいた方がよいと思いますよ。
かかとを踏まない
これも重要なことなのですが、履く時にかかとを踏まないようにしましょう。
バスケットシューズにおいて、かかとはパフォーマンスの向上や怪我の予防に不可欠なパーツ。
かかとを踏んでしまうと、ヒールの部分が変形し、本来の機能性を発揮できなくなってしまいますよ!
確かにバスケットシューズは入り口が窮屈で、いちいち紐を解いて履くのは面倒かもしれません。
ただ、その窮屈さも履いた時のフィット感を向上させるために改良した結果です。
せっかく購入したバスケットシューズですから、その機能性をより長く維持するためにもかかとは踏まないようにしてくださいね!
保管する際は涼しくて乾燥した場所に
最後は保管方法について。
バスケットシューズを保管するときは、風通しがよく、涼しくて乾燥した場所に保管するようにしましょう。
先述したように、バスケットシューズは基本的に水分に弱い素材で作られています。
湿気の高い場所や気温の高い場所に保管してしまうと、素材の変形や劣化が起こり、機能性の低下を早めてしまうことになりかねません。
また、バスケットシューズはプレー中に汗を多く吸収するため、どうしても雑菌が繁殖しやすい傾向にあります。
繁殖した雑菌はニオイの原因になるので、保管場所は定期的に換気をし、乾燥剤などを入れて環境を保つことが重要です。
おすすめなのは新聞紙を入れて保管すること。
新聞紙は湿気を吸収してくれる上に、バスケットシューズが正しい形を保つための手助けにもなるので、シューズの寿命を伸ばすことに非常に役立ってくれますよ!
バスケットシューズでけがを防ぎながら高いパフォーマンスを発揮しよう
今回は、バスケットシューズの選び方について解説してきました。
いかがでしたか?
数あるバスケットシューズの中から本当に自分に合ったシューズを選ぶことは簡単ではありません。
ただ、この記事で触れた要素を基準にシューズ選びをすることで、少なくともパフォーマンスの向上やけがの防止にはつながるシューズに出会うことができるはずです。
バスケットシューズはデザイン性に優れたものが多く、カラーリングも多いので、ついつい人気商品に目を引かれがち。
ただ、本当に重要なのは自分のポジションやプレースタイルに合っているかどうか。
より快適に、楽しくバスケをプレーするためにも、最初のバスケットシューズ選びは慎重に選ぶようにしてくださいね!
この記事が少しでもみなさんのバスケットシューズ選びの助けになっていれば幸いです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!