バッシュの紐ってどうやって結ぶんだろう・・・?
ほどけにくい結び方ってあるのかな・・・?
こんな疑問を抱えたことってありませんか?
バスケのような激しい動きをするスポーツでは、さっき結んだばかりの紐がまたすぐほどけてしまうといったシーンもよくあるはず。
練習や試合の最中に靴紐がほどけると、結構なストレスですよね。
今回は、そんなストレスを解消するべく、バッシュの靴紐の「ほどけにくい結び方」について解説していこうと思います。
結び方の手順はもちろん、ほどけにくい紐の種類や長さ、履きやすくするための紐の通し方などについても解説していきますよ。
どんなスポーツでも応用できる簡単な方法ばかりですので、靴紐がほどけて困っている方はぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
バッシュの正しい履き方を解説
靴紐の結び方について話す前に「バッシュが正しい手順で履けているかどうか」を確認しておきましょう!
靴紐を結ぶことは、バッシュを履く工程の一部に過ぎません。
正しい履き方を習得した上でしっかり紐を結ぶからこそ、試合を通じて高いパフォーマンスを発揮することができるというものです。
ここでは「正しいバッシュの履き方」について7ステップでご紹介しますので、ご自身の手順が間違っていないか確認してみてくださいね!
【正しいバッシュの履き方】
- 靴紐を上から下まで全てしっかりと緩める(靴紐の下に手の指が入るくらい)。
- 足を入れ、かかとで床をトントンして足をシューズのヒール部分に合わせる。
- 足の指を曲げたり伸ばしたり(グーパー)して、つま先に余裕があるかを確認する。
- シュータン(足の甲に接するベロのようなパーツ)を軽く引っ張り、形を正す。
- 足の指を開き、少し上に反らした状態のまま紐を締め始める。
- 紐は下部では少し緩めに、足首に近づくにつれて強めに締める。
- 少し動いてフィット感を確認したらさらに強く紐を締め、結んだら完成。
バッシュを履くだけでも意外と多くのことに気を配る必要があり、正直面倒に感じている方も多いでしょう。
ただ、正しくバッシュを履くことは「パフォーマンスの向上」だけでなく「怪我の防止」にもつながります。
誰でもできる努力だからこそ、できる限り丁寧に行うことをおすすめしますよ。
一般的な紐の結び方「ちょうちょう結び」
それでは早速「紐の結び方」について解説していこうと思います。
みなさんはバッシュを履く時どんな結び方をしていますか?
様々な結び方がありますが、最もスタンダードなのはやはり「ちょうちょう結び」でしょう。
簡単かつほどけにくく、見た目も綺麗なので使い勝手が非常に良い結び方ですよね!
手順はご存知だと思いますので、ここでは簡単にまとめておきますね。
【ちょうちょう結びの手順】
※左の紐を「A紐」、右の紐を「B紐」とする。
- A紐とB紐を交差させ、A紐にB紐の周りを1周させる。
- 両方の紐を左右に引っ張って締める。
- B紐を中間で折り曲げ、手前側からまとめてA紐で1周巻く。
- A紐とB紐でできた輪っかの部分にA紐を通す。この時、A紐の先端は通さず、A紐の中間部分を引っ張って輪を作る。
- A紐とB紐の輪っか部分を引っ張って形を整え、完成。
バッシュの紐のほどけにくい結び方2選
この記事を読んでくださっている方の多くが「ちょうちょう結び」はやったことがあるのではないでしょうか?
ということは、ちょうちょう結びでは不十分だったということですよね!
個人的には、靴紐がほどけやすい原因は大きく2つあると考えています。
それが「結び方」と「紐の種類」です。
この見出しでは、まず「結び方」に着目し、ほどけにくい紐の結び方を2つご紹介していこうと思いますよ。
ちょうちょう結びをやっているけどほどけてしまって困っているという方は、ぜひ一度試してみてくださいね!
「紐の種類」についても後ほど詳しくご紹介します。
ほどけにくい紐の結び方①見た目も美しい「ベルルッティ結び」
1つ目にご紹介するのは、個人的に“ちょうちょう結びの進化系”だと思っている「ベルルッティ結び」。
フランスの紳士靴ブランド「ベルルッティ」が考案したほどけにくい結び方で、そのままブランドの名前を冠した結び方として知られるようになりました。
紳士靴ブランドが考案しただけあって、その最大の特徴は「見た目の美しさ」。
ちょうちょう結びに慣れている人が見ても違和感を感じない結び目で、かつ結びの耐久力を高めたおすすめの結び方ですよ!
それでは早速、ベルルッティ結びの手順を見ていきましょう!
【ベルルッティ結びの手順】
※左の紐を「A紐」、右の紐を「B紐」とする。
- A紐とB紐を交差し、A紐でB紐を「2周」巻く。
- 両方の紐を左右に引っ張り、強く締める。
- B紐を半分に折り、A紐を手前側から巻きつける。
- A紐を半分に折り、折り目の部分から両紐でできた輪っかを通す。
- 半分に折ったA紐で、B紐をもう1周巻く。
- 再度輪っかを通し、2つ折りになっている部分を左右同時にゆっくり引っ張る。
- 最後に形を整えて、完成。
手順はやや多く感じるかもしれませんが、ちょうちょう結びができる方であれば必ずできる結び方です。
ほどき方もちょうちょう結びと同じで、紐の先端部分を左右同時に引っ張れば良いだけなので、かなり使いやすいのではないでしょうか?
ほどけにくい紐の結び方②有名スポーツ選手もやってる「イアン・ノット結び」
2つ目にご紹介するのは、別名「アスリート結び」とも呼ばれる最強の結び方「イアン・ノット結び」です。
この結び方がプロのアスリートにも使われる理由は「素早く結べる」かつ「ほどけにくい」から。
どれだけ硬く結んでもバッシュの紐がほどけてしまって困っているという方全員におすすめしたい方法だといえるでしょう!
他人に踏まれたりしない限りはほどけないほどの強度を持ちながら、見た目もちょうちょう結びに似ているのでバッシュの外観を崩さないという魅力も持つ結び方。
こちらも、手順を見ていきましょう!
【イアン・ノット結びの手順】
※左の紐を「A紐」、右の紐を「B紐」とする。
- A紐とB紐を交差し、A紐でB紐を「1周」巻く。
- 紐の先端を左右に引っ張り、強く締める。
- 両方の紐でそれぞれ内巻きに輪っか(500円玉サイズ)を作る。
(輪っかを作る時、A紐は先端を下に重ね、B紐は上に重ねる。逆でもOK。) - B紐の輪っかが上に来るようにして、A紐とB紐の輪っかを重ねる。
- 互いの輪っかの中を通るように、左右に紐を引っ張る。
- 結び目を整えて、完成!
初めはやや複雑かもしれませんが、慣れればちょうちょう結びと同じくらいのスピードで結べるようになるはず。
形が理想通りでなくても、足首の周りがしっかりとホールドされている感覚があればOKですよ!
ほどく際には紐の先端を左右に引っ張ればOKと非常に簡単なので、ぜひ習得して鬱陶しい靴紐のストレスから解放されちゃいましょう!
かかとが安定する結び方「ヒールロック」
バッシュをお店で購入したことのある方は、靴紐を通す穴が一番上だけ「2つ」付いているバッシュを見たことがあるのではないでしょうか?
これはニューバランスやナイキ、アシックスなどのバッシュによく見られる「ヒールロック」という仕様で、かかとを安定させるための結び方を行うために作られた穴なんです。
必ずしも全ての靴でできるわけではないですが、スポーツ全般に使用されるほどけにくい結び方の1つなので、番外編としてご紹介しておこうと思います。
【ヒールロックの手順】
- まず、靴紐を一番上の穴だけ通していない状態でスタートしてください。
- 両方の靴紐を反対側の一番上の穴の下側(2つあるうちの低い位置にある方)に内側から通す。
- 通した紐を外側から一番上の穴の上側(2つあるうちの高い位置にある方)に通す。(両側行う)
- 軽く靴紐を締めるが、靴の外側に余裕(親指が入るくらいの輪っか)は残しておく。(両側行う)
- 内向きに通った紐を反対側の輪っかに上から下へ通す。(両側行う)
- 靴紐の先端を左右に引っ張り、輪っかを締める。
- 最後は「ちょうちょう結び」で完成!
バスケのような前後左右へのステップや急ストップ&急加速の多いスポーツでは、かかとの安定はとても重要な要素。
他にご紹介した結び方をやってみて、それでももっと足へのフィット感(締め付ける感じ)が欲しいという方は、ぜひトライしてみてくださいね!
ほどけにくさが違う?シューレース(靴紐)の種類とおすすめのタイプを紹介
先ほどバッシュがほどけやすい原因の1つにあげた「紐の種類」。
どれだけ結び方を変えてもほどけてしまう場合には、バッシュに使われている紐の種類を変えると解決するかもしれませんよ!
靴紐は大きく分けて「丸紐(丸タイプ)」「平紐(フラットタイプ)」「丸平紐(オーバルタイプ)」の3種類があります。
「丸紐」は強度が高く、引っ張ったり吊るしたりするのに使われる一方で、ほどけやすく、結ぶのには向かない性質を持つ紐。
逆に「平紐」は、強度こそ丸紐よりも弱いものの、結んだ時にほどけにくい性質を持っている紐です。
「丸平紐」はその両方の性質を併せ持った中間の紐といったところでしょうか。
もう気がついた方も多いかと思いますが、ほどけにくさを重視するのであれば、ベストは「平紐」です。
実際、バッシュなどの靴紐として使用される紐は「平紐」か「丸平紐」のどちらかであることがほとんどなので、「丸平紐」の場合は「平紐」に交換するだけでほどけにくくなるというわけですね。
靴紐は消耗品なので、予備を買っておいて千切れたら交換でいいと思いますが、千切れにくさも考慮したい場合には「丸平紐」も選択肢には入ってくるといったところでしょうか。
ご自身の使っているバッシュの紐を要チェックしてみてくださいね!
また、こだわれる方は靴紐の素材もこだわってみると、よりほどけにくいバッシュにすることができるはずです。
おすすめは「綿(めん)」などの天然素材を使用した靴紐。
ポリウレタンやナイロンなどの化学繊維を使用した靴紐よりも摩擦力が強く働きやすいので、かなりほどけにくくなると思いますよ!
既製品を使うだけでなく、靴紐やインソールなどを自分の使いやすいようにカスタマイズできるのもバッシュの魅力の1つだと思うので、ぜひ自分好みの靴紐を探してみてくださいね。
穴の数に応じた適切な靴紐の長さを知ろう
さて、ここまでで靴紐のほどけやすさには「結び方」と「紐の種類」が重要であることは理解していただけたと思います。
中には、さっそく靴紐を交換してみようと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
靴紐の交換はぜひトライしてみて欲しいのですが、購入する際には1つ注意点があります。
それは「適切な長さの靴紐を買って欲しい」ということ。
実際に販売店に行けばわかると思いますが、同じ素材・形状の紐でも長さの違うものが3種類ずつくらい置いてあったりするはずです。
靴紐は、長すぎると踏んでしまう原因になりますし、短すぎると結びにくい上にたとえ結べても見た目が悪くなってしまいます。
自分のバッシュにとって適切な長さを知り、それに合ったものを購入する必要があるというわけですね!
自分のバッシュにとって適切な長さを知る方法は大きく2つありますよ。
1つは「新品で買った時に付いてきた靴紐の長さを測っておくこと」。
そしてもう1つが「シューホールという靴紐を通す穴の数を目安にすること」です。
1つ目はもう簡単ですね。
靴紐を一旦外し、メジャーなどで長さを計測すればOK。
これが一番正確だとは思います。
ただ、靴紐を外すのが面倒だという場合には、2つ目の方法もおすすめ。
シューホールの数に対する靴紐の長さの目安は以下の通りです。
【シューホールの数に対する靴紐の長さの目安】
5穴:110〜120cm
6穴:120〜130cm
7穴:150〜170cm
穴の数は、左右2列あるシューホールのどちらか1列の数なのでご注意を。
靴紐を交換する予定の方や試合中に切れてしまった時のために予備の靴紐を購入する方は、ぜひ参考にしてみだくださいね!
基本的な靴紐の通し方2パターン
新しい靴紐を購入し「いざ交換!」といきたいところですが、ここでも気を配って欲しいポイントがありますよ。
それは靴紐のシューホールへの通し方。
簡単に言うと、シューホールに対して紐を上から通すのか、下から通すのかということですね。
何気ない部分ですが、これによって靴と足のフィット感が結構変わってくるんですよ!
シューホールに対して、上から靴紐を通す方法を「オーバーラップシューレーシング」と言います。
バッシュが足いんピタッと密着して欲しい方にはおすすめな方法で、締めた後に緩みにくく、激しい運動をしてもずれにくいという特徴を持つ方法です。
一方、シューホールに対して下から靴紐を通す方法が「アンダーラップシューレーシング」。
こちらは逆に足と靴の間に少し余裕を持たせることができるので、足の甲への圧迫感を少なく抑えられる通し方なんです。
圧迫によって足の甲が痛くなりにくいので、長時間履く場合にはおすすめだと思います。
このように、靴紐の通し方1つでもフィット感は大きく変わります。
もう少しバッシュが足に密着して欲しいと思っている方や少し甲が痛いと感じている方は、靴紐の通し方がどうなっているかを確認してみてくださいね!
まとめ:マスターしよう!スポーツ向きなほどけにくい結び方「イアン・ノット結び」
今回はほどけにくいおすすめの結び方として「ベルルッティ結び」と「イアン・ノット結び」の2つをご紹介しました。
特に「イアン・ノット結び」はプロのアスリートも使用する結び方なので、スポーツをする方にはぜひマスターして欲しいですね!
バスケットプレイヤーにとってバッシュの紐がほどけやすいのはとってもストレス。
気が散ってパフォーマンスが低下するだけでなく、捻挫などの怪我のリスクにもつながるので当然です。
結び方以外にも、紐の種類や長さなどを調節すれば、そんなストレスから解放されることができるかもしれませんよ!
この記事で紹介した方法の中でまだ試したことがないものがあった方は、ぜひ一度トライしていただきたいです。
この記事が、みなさんのバスケライフに少しでも役立つことができたなら嬉しいですね。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!