バッシュ(バスケットボールシューズ)

意外と知らない?バッシュ(バスケットボールシューズ)の正しい履き方を伝授

バスケをする上で必要不可欠なアイテムである「バッシュ(バスケットシューズ)」。

一見普通の靴と変わらないように見えるかもしれませんが、実際はバスケに必要な機能が詰まった”精密な道具”です。

 

ただ、その特別な機能性も、正しく履くことができていなければ十分に発揮されません。

それどころか、試合中に脱げたり、シューズ自体が破損したりして、最悪捻挫や骨折などの大怪我につながる可能性もあるんです。

 

そこで、この記事では「バッシュの正しい履き方」について4ステップで解説していこうと思います。

サイズの選び方や最終チェックの方法などについても触れていきますので、バッシュを買ったばかりの方や、捻挫が多くて困っているという方は、ぜひこの記事を参考に「正しい履き方」を確認してみてくださいね!

 

バッシュ(バスケットシューズ)の正しいサイズの選び方

バスケットシューズの正しい履き方を解説する上で、まずはサイズについてお話ししておく必要があります。

サイズが合っていないと、たとえしっかり履けたとしても怪我やシューズの破損などのリスクが高くなってしまうからです。

 

皆さんは自分の足のサイズ、分かっていますか?

「なんとなく履きやすいから」という理由でサイズを選んでしまっていないでしょうか。

日常生活で履く靴ならそれでも問題ないかもしれませんが、激しい動きをするバスケットシューズでは少し危険かもしれませんよ。

 

最近ではシューズ専門店はもちろん、スポーツ用品店のシューズコーナーなどでも足のサイズや幅を測ってくれます。

バッシュを初めて購入する方やこれまで足のサイズを測ったことがない方は、必ず一度自分の「正確な足のサイズ」を測ってみてください。

 

バッシュは横幅や甲の高さもモデルによって様々なので、できれば縦のサイズだけでなく、横幅、高さについても測ってもらうといいですね!

シューズ専門店などでは”足のどこに圧力がかかりやすいのか”も測ってくれるところがあるそうですので、自分の癖を知るいい機会になると思いますよ。

 

自分の正確な足のサイズがわかったら、いよいよシューズ選び。

ここで注意してほしいのが、バッシュのサイズは自分の足の実寸(計測した足のサイズ)から0.5cm〜1.0cmほど大きいサイズの靴を選んだ方がいいということ。

この少しの余裕のことを専門用語で「捨て寸(すてすん)」と言います。

 

捨て寸が必要な理由は、ダッシュやジャンプで足を地面に着いた時、足は普段よりも少し長くなるから。

ヒトの足には「土踏まず」という部位があり、そこが衝撃を吸収するために少し伸びるようになっているんだそうです。

もし捨て寸がないと、足が伸びた際につま先と靴の先端が接触し、足の爪に大きな負担がかかって最悪死んでしまうことも・・・。

小さなことですが、バスケを長く続けるためには重要なポイントです。

 

反対に、足のサイズに対して大きすぎるバッシュも危険です。

成長期のお子さんがバッシュを買う時にしがちなのが、「すぐに成長するから大きいものを買っておこう」という判断。

確かにお財布には優しいですが、お子さんの足には大きな負担をかけることになります。

思わぬ大怪我につながりかねないので、できる限りその時の足のサイズに合ったバッシュを履くようにしてくださいね。

 

大きすぎてもダメ、余裕がなくてもダメ。

「0.5cm〜1.0cm(人差し指1本分くらい)の余裕を持つこと」と覚えておきましょう!

 

4ステップ!バッシュ(バスケットシューズ)の正しい履き方を解説

さあ、いよいよバッシュの正しい履き方に着いてご紹介していこうと思います。

ここでは履く手順を以下の4ステップで解説してきますよ。

 

【バッシュの正しい履き方4ステップ】

  1. シューレース(靴紐)を通す時は必ず全ての穴を使うこと
  2. 履く時に大切なのは”かかとに合わせる”こと
  3. 靴紐を結ぶ時は「つま先は緩く、足首はきつく」がポイント
  4. 最後はしっかり強く”蝶蝶結び(ちょうちょうむすび)”

 

それぞれの手順について「やり方」や「ポイント」を詳しく説明しますので、バッシュを持っている方はぜひ実際にやりながらご覧くださいね!

 

ステップ①シューレース(靴紐)を通す時は必ず全ての穴を使うこと

バッシュには様々なタイプがありますが、ここではシューレース(靴紐)を使って靴を固定するタイプのモデルについての解説をしていこうと思います。

 

まず、シューレース(靴紐)を外して保管している方は、バッシュを履く前にシューレース(靴紐)を「全ての穴」に通しておいてください。

バッシュは基本的に全ての穴を閉めた状態で最高のパフォーマンスを発揮できるよう設計されているので、基本的に全ての穴を通すというのが大前提です。

時々「少しキツイから一番上を通していない」という方もいますが、これでは足首周辺へのサポートが十分ではなく、試合中に脱げてしまったり、捻挫などの怪我につながってしまったりと、安全性を欠いてしまいますよ。

 

シューレース(靴紐)をつけたまま保管している方は、シューレース(靴紐)を上から下まで全て緩めましょう。

面倒くさがって紐を緩めずに無理やり履く方も見かけられますが、かかとを含む履き口周辺の素材が潰れて型崩れの原因となるので、シューズを長く使いたいのであれば絶対にやめてくださいね。

 

ステップ②履く時に大切なのは“かかとに合わせる”こと

シューレース(靴紐)が緩められたら、次はシューズを履いてみましょう!

実はシューズを履く時にも意識してほしいポイントが1つあるんです。

それは「かかとに合わせて履くこと」。

具体的には、かかとの背面(アキレス腱などがある部分)がシューズのヒール部分にしっかりと接するように履くということです。

 

その理由は、バッシュは基本的にかかと部分がもっとも衝撃に強くなるように作られているからですね。

リバウンドやジャンプシュートのような瞬発的なジャンプと着地の際には、かかとへ最も大きな負担がかかります。

着地の際に捻挫などの怪我をするケースでは、足首やかかとがしっかりと固定されていなかった可能性が高いでしょう。

 

靴を履いたら、シューレース(靴紐)を締める前にかかとで「トントン」と床を叩き、バッシュとかかとの背面がピッタリくっついた状態を作ることを意識してくださいね!

 

ステップ③靴紐を結ぶ時は「つま先は緩く、足首はきつく」がポイント

シューズを履いたら、いよいよシューレース(靴紐)を下から順に締める段階に入っていきましょう。

シューレース(靴紐)を締める際は、「つま先は緩く、足首はきつく」がポイント。

具体的に言うと、つま先の方にある下から2〜3番目の穴までは弛まない程度の緩さで紐を締め、下から4つ目〜1番上までの足首周辺の穴はきつめに締めるのがベストということです。

 

この理由は、つま先部分は少し可動域がほしいからです。

シューレース(靴紐)を全ての穴でキツく締めてしまうと、足をムリに圧迫して痛めてしまうだけでなく、つま先が自由に動くことができず、母指球などの走る時に重要な部分をうまく活用できなくなってしまうんです。

一方、足首周辺は逆にキツく縛らなければ固定できず、捻挫などの怪我につながる可能性があります。

 

シューレースを全てしっかり締めないと靴の中で足がズレてしまうよという方。

おそらく靴のサイズが合っていないんだと思います。

靴のサイズが合っていれば、つま先部分だけを緩めても靴の中で足がずれることはほとんどありません。

ズレを感じる場合には再度長さや横幅、高さを確認し、サイズを見直してみることをおすすめします。

 

ステップ④最後はしっかり強く“蝶蝶結び(ちょうちょうむすび)”

足首のようまでしっかりと締められたら、最後はシューレース(靴紐)を結んで完成です。

最も一般的なのは「蝶蝶結び(ちょうちょうむすび)」でしょう。

ここまできたらもうほとんど完成ですが、最後の最後まできを抜いてはいけませんよ。

 

結んだあと紐がピンっと張っている状態になるよう、しっかりと強く引っ張ってください。

強く引っ張ることで、試合中に紐が緩くなって結び直す必要がなくなるだけでなく、激しい動きの最中にも緩みにくいので怪我をする可能性を減らすことにも繋がりますよ。

 

また、どんなに強く蝶蝶結びをしても解けてしまう!という方におすすめしたいのが「ダブルアイレット(2段ハトメ)」という結び方です。

使うのは1番上と上から2番目の穴のみ。

下から紐を通していく時、2番目の穴を通った紐は通常反対側の1番上の穴に通すものですが、ダブルアイレットの場合は同じ側の1番上の穴に外側から通していきます。

これを左右同じように行うと、両側に大きな輪っかができた状態になるはずです。

この輪の中に反対側の紐をそれぞれ通し、横か後ろに引っ張ればOK!(この時上に引っ張ると輪っかがうまく締まらないので注意)

輪っかが紐を固定し、脱げにくい状態の完成ですね。

 

あとはいつも通りの蝶蝶結びをして準備完了!

バッシュが脱げやすい方やかかとが浮いてしまいがちがな方にもおすすめな結び方なので、ぜひ一度試してみてくださいね。

 

まとめ

今回は「バッシュの正しい履き方」について4ステップで解説してきました。

いかがでしたか?

4ステップが完了したら、ぜひ一度立って、親指と小指の付け根(MP関節)の外側が圧迫されていないか、履き口が緩くないかなどの最終チェックを行ってみてください。

指がうまく動かせなかったり、履き口にくるぶしが当たったりするようであれば、そもそも足の形がバッシュに合っていない可能性もあります。

そのままプレイをすると足の痛みにつながる可能性が高いので、バッシュの見直しをおすすめしますよ。

 

何度もバッシュ選びに失敗してしまう方は、試し履きの際に以下の3つのポイントを押さえてバッシュを選べているか確認をしてみてください。

  • バスケ用ソックスを履いている
  • 両足で履いている
  • 立った状態で履いている

簡単に解説していきましょう!

 

【バスケ用ソックスを履いている】

バスケ用のソックスは通常のソックスに比べて少し厚めに作られているので、試着の時から着用しておいた方がいいでしょう。

 

【両足で履いている】

人の足は絶対に左右で違います。

わずかなサイズの差ではありますが、利き足だけの試着でバッシュを決めず、必ず両足で試し履きをするようにしてください。

 

【立った状態で履いている】

バッシュは必ず立った状態で使用しますよね。

足は体重が乗ると少し広がるので、できれば立った状態でシューレース(靴紐)を縛った方がフィット感が増すはずです。

 

正しくバッシュを履くことができれば、そのバッシュの性能を最大限発揮することができ、怪我の防止やパフォーマンスの向上にもつながるはずです。

初めは慣れないかもしれませんが、何度も練習して、しっかりとマスターしてくださいね!

 

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