サクラメント・キングスのレジェンドである「ミッチ・リッチモンド」。
弱小チームだったサクラメント・キングスをエースとして長年支え続けたスター選手であり、彼が着用した背番号「2」はキングスの永久欠番になっています。
この記事では、そんな「ミッチ・リッチモンド」が現役時代どんな選手だったのかについてご紹介しています。
彼が残した功績やスタッツなどをもとにリッチモンドの凄さを語っていますので、興味のある方は是非最後までご覧くださいね!
目次
「Rock(ロック)」の愛称を持つ1990年代を代表するシューティングガード
その筋骨隆々な肉体と岩の様に安定したプレースタイルから「Rock(ロック)」の愛称で親しまれた「ミッチ・リッチモンド」。
マイケル・ジョーダンやクライド・ドレクスラーなど大物シューティングガードがひしめいていた1990年代において、何気に毎年オールスターやオールNBA選出を受けていた実力派のスター選手です。
ドラフトされたゴールデン・ステイトウォリアーズにて後で詳しく紹介する「RUN TMC」で一斉を風靡した後、当時リーグ最弱チームの1つであったサクラメント・キングスに移籍。
キングスではチームメイトに恵まれない中でもエースとしてチームを支えた苦労人としても知られていますが、キャリアの最後にはシャックとコービー時代の最強ロサンゼルス・レイカーズにてのNBA優勝を経験するという有終の美をかざっています。
全盛期を優勝とは縁のないチームで過ごしてしまったことで実績こそ少ないですが、長きにわたってリーグトップクラスの実力を持つ選手として活躍したれっきとしたレジェンドです。
【ミッチ・リッチモンドの主な功績】
NBAチャンピオン:1回(2002)
オールスター:6回(1993〜1998)
オールスターMVP:1回(1995)
オールNBAチーム
・セカンドチーム:3回(1994, 1995, 1997)
・サードチーム:2回(1996, 1998)
プレースタイル:ジョーダンに認められたポテンシャルを持つ万能スコアラー
ミッチ・リッチモンドの強みと言えば、コートのどこからでも得点を取ることができる高いスコアリング能力でしょう。
ジャンプシュートやスリーポイントシュート、ドライブからのインサイドでの得点など、あらゆるシチューエーションからでも得点に繋げることができる「万能スコアラー」として活躍。
また、身長196cmながら体重100kgのまるで“筋骨の弾丸”のような肉体をしており、インサイドでは自分より大きな選手にも当たり負けしない強さを持っていたました。
その実力はルーキー時代にあのマイケル・ジョーダンから「得点能力に関しては僕を超えることが出来るセンスを持っている。」と言われるほど。
さすがにジョーダン超えとはいきませんでしたが、長きにわたってリーグ上位の得点力を誇るシューティングガードとして存在感を示しました。
継続性の象徴!「ルーキーシーズンから10年連続平均21得点以上」という偉業
ミッチ・リッチモンドの特徴は高いスコアリング能力ですが、最も特筆すべきはその「継続性」だと思います。
まずはミッチ・リッチモンドのレギュラーシーズンのスタッツを見てください!
【レギュラーシーズンのスタッツ】
| シーズン | チーム | 出場試合 | 先発出場 | 出場時間 | フィールドゴール% | スリーポイント% | フリースロー% | リバウンド | アシスト | スティール | ブロック | 得点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1988–89 | GSW | 79 | 79 | 34.4 | .468 | .367 | .810 | 5.9 | 4.2 | 1.0 | .2 | 22.0 |
| 1989–90 | 78 | 78 | 35.9 | .497 | .358 | .866 | 4.6 | 2.9 | 1.3 | .3 | 22.1 | |
| 1990–91 | 77 | 77 | 39.3 | .494 | .348 | .847 | 5.9 | 3.1 | 1.6 | .4 | 23.9 | |
| 1991–92 | SAC | 80 | 80 | 38.7 | .468 | .384 | .813 | 4.0 | 5.1 | 1.2 | .4 | 22.5 |
| 1992–93 | 45 | 45 | 38.4 | .474 | .369 | .845 | 3.4 | 4.9 | 1.2 | .2 | 21.9 | |
| 1993–94 | 78 | 78 | 37.1 | .445 | .407 | .834 | 3.7 | 4.0 | 1.3 | .2 | 23.4 | |
| 1994–95 | 82 | 82 | 38.7 | .446 | .368 | .843 | 4.4 | 3.8 | 1.1 | .4 | 22.8 | |
| 1995–96 | 81 | 81 | 36.4 | .447 | .437 | .866 | 3.3 | 3.1 | 1.5 | .2 | 23.1 | |
| 1996–97 | 81 | 81 | 38.6 | .454 | .428 | .861 | 3.9 | 4.2 | 1.5 | .3 | 25.9 | |
| 1997–98 | 70 | 70 | 36.7 | .445 | .389 | .864 | 3.3 | 4.0 | 1.3 | .2 | 23.2 | |
| 1998–99 | WAS | 50 | 50 | 38.2 | .412 | .317 | .857 | 3.4 | 2.4 | 1.3 | .2 | 19.7 |
| 1999-00 | 74 | 69 | 32.4 | .426 | .386 | .876 | 2.9 | 2.5 | 1.5 | .2 | 17.4 | |
| 2000–01 | 37 | 30 | 32.9 | .407 | .338 | .894 | 2.9 | 3.0 | 1.2 | .2 | 16.2 | |
| 2001–02 | LAL | 64 | 2 | 11.1 | .405 | .290 | .955 | 1.5 | .9 | .3 | .1 | 4.1 |
注目して欲しいのは表の一番左にある「得点」の欄で、NBA入りを果たした1988–89シーズンからサクラメント・キングス最終年の1997–98シーズンまでの10年間にわたって平均得点が20得点を上回っていることがわかると思います。
これはウィルト・チェンバレンやマイケル・ジョーダン、レブロン・ジェームズ、ケビン・デュラントなどのNBAの歴史に名を残すほどのスコアラーたちのみが記録している怪物スタッツの1つ。
ミッチ・リッチモンドの場合、得点王を受賞する様な特別高いシーズンこそなかったものの、安定したスコアリングを継続して残すことができたからこそ達成することのできた偉業だったと言えるでしょう。
NBAを席巻した伝説のトリオ「RUN TMC」の一員
全盛期のほとんどをサクラメント・キングスで過ごしたミッチ・リッチモンドですが、もしかしたら最も人気があったのはゴールデンステイト・ウィリアーズ時代の「RUN TMC」の一員として活躍していた時かもしれません。
「RUN TMC」というのは、ティム・ハーダウェイ、ミッチ・リッチモンド、クリス・マリンという1989年から1991年の間ゴールデンステート・ウォリアーズで活躍した伝説的なトリオに付けられた、アメリカの超有名ヒップホップグループ「Run-D.M.C.」が由来のニックネームのこと。
速攻を中心としたハイテンポな攻撃型バスケットボールを展開する「RUN TMC」は、ディフェンスを重視してロースコアに終わることの多かった1980年代のNBAにおいてかなり異質な存在でしたが、オフェンスレーティング1位という確かな実績を誇っていつチームでした。
のわずか2年間でインサイドの弱みを補強する目的でミッチ・リッチモンドがトレードされてしまったためわずか2年での解散となってしまいましたが、その華があるオフェンススタイルは多くのファンを魅了し、「RUN TMC」の名前とともに現在まで語り継がれています。
まとめ
今回は1990年代を代表するシューティングガード「ミッチ・リッチモンド」についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
高い人気を誇った「RUN TMC」時代からチームのエースとして孤軍奮闘したキングス時代まで、長きにわたってハイレベルなパフォーマンスを続けたリッチモンドは、その実績が評価されて2014年にバスケットボール殿堂入りを果たしています。
個人としての実力は申し分なかっただけに、もし優勝候補のチームに所属していたらどんなキャリアになっていたんだろう・・・と想像してしまいますね。
なかなかに玄人好みだと思いますが、速い、強い、上手いの3拍子が揃ったリッチモンドのプレーに興味のある方はぜひ一度YouTubeなどでハイライトを見てみてくださいね!