皆さんこんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。
これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。
一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。
その確率は脅威の0.0001%。
例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。
そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。
本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。
そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。
特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。
その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。
今回はその中から「NBAファイナル1973 ニューヨーク・ニックス VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しましょう!
NBAをよく知らないという方にもわかりやすく説明していきますのでぜひ最後までお読みくださいね!
それではティップオフ!!
目次
NBAファイナル1973に出場したチームの背景を知ろう!
1973年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「ニューヨーク・ニックス」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ロサンゼルス・レイカーズ」の戦いでした。
まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!
ニューヨーク・ニックス
1972-73シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 57勝25敗(カンファレンス2位) |
プレーオフ1回戦 | - |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝1敗(VS ボルティモア・ブレッツ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝3敗(VS ボストン・セルティクス) |
「ニューヨーク・ニックス」はニューヨーク州ニューヨークに拠点を置くチームです。
エースは「ウィリス・リード」。
レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝でアール・モンローやウェス・アンセルドの「ボルティモア・ブレッツ」を、決勝戦でジョン・ハブリチェックらの「ボストン・セルティクス」を倒し、NBAファイナルに進みました。
この年優勝を果たしたニューヨーク・ニックスがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!
ロサンゼルス・レイカーズ
1972-73シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 60勝22敗(カンファレンス2位) |
プレーオフ1回戦 | - |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝3敗(VS シカゴ・ブルズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝1敗(VS ゴールデンステイト・ウォリアーズ) |
「ロサンゼルス・レイカーズ」はカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置くチームです。
エースは「ウィルト・チェンバレン」。
レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝ではボブ・ラブやジェリー・スローンらの「シカゴ・ブルズ」を、決勝戦でリック・バリーを要する「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。
NBAファイナル1973の出場選手・ロスター
次にNBAファイナル1973で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!
ニューヨーク・ニックスの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
SF | 24 | ビル・ブラッドリー(Bill Bradley) | 195 | 93 | 1943年7月28日 |
PF | 22 | デイブ・ディバッシャー(Dave DeBusschere) | 198 | 100 | 1940年10月16日 |
SG | 7 | ディーン・メミンガー(Dean Meminger) | 183 | 79 | 1948年5月13日 |
SG | 12 | ディック・バーネット(Dick Barnett) | 193 | 86 | 1936年10月2日 |
SG | 15, 21 | アール・モンロー(Earl Monroe) | 191 | 84 | 1944年11月21日 |
PF | 43 | ハーソーン・ウィンゴ(Harthorne Wingo) | 198 | 95 | 1947年9月9日 |
PG | 17 | ヘンリー・ビビー(Henry Bibby) | 185 | 84 | 1949年11月24日 |
PF | 32 | ジェリー・ルーカス(Jerry Lucas) | 203 | 104 | 1940年3月30日 |
C | 40 | ジョン・ジャネッリ(John Gianelli) | 208 | 100 | 1950年6月10日 |
C | 23 | ルーサー・ラックリー(Luther Rackley) | 208 | 100 | 1946年6月11日 |
PF | 18 | フィル・ジャクソン(Phil Jackson) | 203 | 100 | 1945年9月17日 |
C | 6 | トム・ライカー(Tom Riker) | 208 | 102 | 1950年2月28日 |
PG | 10 | ウォルト・フレイジャー(Walt Frazier) | 193 | 91 | 1945年3月29日 |
C | 19 | ウィリス・リード(Willis Reed) | 208 | 107 | 1942年6月25日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
ロサンゼルス・レイカーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
PF | 32, 35 | ビル・ブリッジーズ(Bill Bridges) | 198 | 103 | 1939年4月4日 |
PF | 30 | ビル・ターナー(Bill Turner) | 201 | 100 | 1944年2月18日 |
SG | 21 | フリン・ロビンソン(Flynn Robinson) | 185 | 84 | 1941年4月28日 |
SG | 25 | ゲイル・グッドリッチ(Gail Goodrich) | 185 | 77 | 1943年4月23日 |
PF | 52 | ハッピー・ハーストン(Happy Hairston) | 201 | 102 | 1942年5月31日 |
PG | 44 | ジェリー・ウエスト(Jerry West) | 191 | 79 | 1938年5月28日 |
SF | 5 | ジム・マクミラン(Jim McMillian) | 195 | 98 | 1948年3月11日 |
PG | 15 | ジム・プライス(Jim Price) | 191 | 88 | 1949年11月27日 |
SF | 31 | ジョン・トラップ(John Trapp) | 201 | 95 | 1945年10月2日 |
SF | 24 | キース・エリクソン(Keith Erickson) | 195 | 88 | 1944年4月19日 |
C | 14 | リロイ・エリス(Leroy Ellis) | 208 | 95 | 1940年3月10日 |
C | 31 | メル・カウンツ(Mel Counts) | 213 | 104 | 1941年10月16日 |
SG | 12 | パット・ライリー(Pat Riley) | 193 | 93 | 1945年3月20日 |
C | 30 | ロジャー・ブラウン(Roger Brown) | 211 | 102 | 1950年2月23日 |
SF | 33 | トラヴィス・グラント(Travis Grant) | 201 | 98 | 1950年1月1日 |
C | 13 | ウィルト・チェンバレン(Wilt Chamberlain) | 216 | 125 | 1936年8月21日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナル1973のシリーズ概要
それではいよいよNBAファイナル1973の試合の結果を見ていきましょう!
1972-73シーズンのNBAチャンピオンは「ニューヨーク・ニックス」。
チームとしては3年ぶり2度目の優勝となりました。
対戦成績は4勝1敗。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 5月1日 | ニューヨーク・ニックス | 112-115 | ロサンゼルス・レイカーズ |
2 | 5月3日 | ニューヨーク・ニックス | 99-95 | ロサンゼルス・レイカーズ |
3 | 5月6日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 83-87 | ニューヨーク・ニックス |
4 | 5月8日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 98-103 | ニューヨーク・ニックス |
5 | 5月10日 | ニューヨーク・ニックス | 102-93 | ロサンゼルス・レイカーズ |
ファイナルMVPは「ウィリス・リード」。
リードは自身2度目の優勝にして2度目のファイナルMVPを受賞しました。
NBAファイナル1973の試合の概要
ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。
東西の名門チーム同士の対決となったシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!
第1戦(112-115 ロサンゼルス・レイカーズ Win)
NBAファイナルの1回戦はロサンゼルス・レイカーズのホーム「ザ・フォーラム」で始まりました。
カンファレンスファイナルではセルティクスとの第7戦にまでもつれ込む死闘を繰り広げてきているニックスが直後にボストンからロサンゼルスに移動し翌日に試合という過酷スケジュールであったのに対し、レイカーズはカンファレンスファイナルを第5戦で片付けた上に移動もなしという休養十分の状態で初戦を迎えました。
試合が始まるとやはりニックスの選手達には疲労が蓄積しており、序盤からレイカーズがリードする展開が続きます。
前半を49-59とレイカーズが10点リードで折り返すと、後半も点差を広げ第3Q終了時にはその点差が16点にまで広がっていました。
しかし第4Qに入るとニックスの選手たちが底力を発揮し、一気に追い上げが始まります。
スタメンとシックスマンのジェリー・ルーカスの計6人全員が2桁得点を挙げるという多彩な得点で3点差まで詰め寄りますが、最後はレイカーズが踏ん張り逆転を許しませんでした。
この日レイカーズはゲイル・グッドリッチが30得点、ジム・マクミランが27得点を記録しオフェンスを引っ張ると、大黒柱のウィルト・チェンバレンが12得点20リバウンドとインサイドを支えました。
第2戦(99-95 ニューヨーク・ニックス Win)
レイカーズリードで迎えた第2戦。
この日は2日間の休養を得たニックスの体力が戻り、持ち味の高いディフェンス力を発揮した試合となりました。
試合は序盤からほとんど点差の開かない接戦となり、前半は50-46のニックスが4点リードで折り返します。
後半に入っても全くの互角であり、前半の点差がそのまま勝敗を分けることとなりました。
レイカーズはジェリー・ウエストが32得点、マックミランが26得点と得点はできていましたが、勝負所でニックスのディフェンスに捕まりチーム全体で19のターンオーバーを喫しました。
一方ニックスはフィル・ジャクソンがベンチから17得点を高確率で決め、チームの勝利に大きく貢献しました。
第3戦(83-87 ニューヨーク・ニックス Win)
対戦成績タイとして迎えた第3戦。
舞台はニューヨーク・ニックスのホーム「マディソン・スクエア・ガーデン」に移ります。
昨年敗れたレイカーズへのリベンジマッチとあって熱狂的なニックスのファンがアリーナに詰め掛けました。
この日は両チームともシュートタッチが悪く、非常にロースコアなゲームが展開。
試合は序盤接戦となり、前半を44-47で折り返します。
しかし後半に入るとレイカーズが失速し、ニックスに第3Qで逆転を許すと第4Qに反撃するものの届かず敗北となりました。
この日レイカーズはニックスよりも20本多いフリースローを得ましたが、ニックスファンの大ブーイングもあり確率が67%にとどまり後半の失速につながりました。
第4戦(98-103 ニューヨーク・ニックス Win)
ニックスがリードして迎えた第4戦。
ホームでリードを広げたいニックスは序盤からディフェンスでレイカーズの得点を16点に止め、その間にこの日33得点を記録するデイブ・ディバッシャーの活躍もあり13点のリードを奪います。
第2Q以降は点の取り合いとなり点差は開きませんでしたが、第4Qまで13点差を保ったニックスは第4Qのレイカーズの猛反撃を受け切り、最後は5点リードを残したまま試合を終えました。
この日レイカーズはニックスのディフェンスに抑えられる場面が多く、チームハイはウエストとグッドリッチの23得点にとどまりました。
ニックスが初戦の敗北のあと3連勝で優勝に王手をかけました。
会場に集まったファンは大歓声で選手たちをロサンゼルスに送り出しました。
第5戦(102-93 ニューヨーク・ニックス Win)
運命の第5戦。
舞台はレイカーズのホームに戻ります。
ニックスが優勝に王手をかけ、絶対に負けられない状態となったレイカーズは、序盤シュートタッチに苦しむものの徐々に持ち直し、前半を39-41の2点リードで折り返します。
しかし後半に入るとこのシリーズで何度も見られたレイカーズの第3Qでの失速がここでも起こり、第3Qを32-18とニックスが大量リードする展開に。
焦るレイカーズは第4Qに懸命な巻き返しを図りますが、ニックスのオフェンスを止めることができず点差を縮められないまま時間だけが過ぎていきました。
結局ニックスが9点のリードで試合を締めくくり、1敗からの4連勝で一気に優勝を決め昨年のリベンジを果たしました。
まとめ
今回は「NBAファイナル1973 ニューヨーク・ニックス VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
昨年もレイカーズとニックスはファイナルで激突し、その時はレイカーズがニックスを4勝1敗で破っているため完璧なリベンジとしてニックスファンは大きく盛り上がりました。
しかし残念ながら、これ以降現在までニックスとレイカーズがファイナルで戦ったことはなく、両者の決着はお預け状態となっています。
やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!
他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!