NCAAミッドメジャー校

【NCAAカレッジバスケ解説】メンフィス大学紹介編:NBAで活躍する選手はミッドメジャー(中堅)カンファレンスのどこ出身?

こんにちは!

NBA好きブロガーのおしょうサンドです。

 

 

NBAには毎年60名の選手がドラフトされますよね。(2024年現在)

もちろん例外も多くいますが、ドラフトされる選手は主に「将来有望な大学生」です。

このため、NBAとアメリカの大学バスケは切っても切れない関係にあります。

 

 

そして、アメリカの大学バスケにおいて最も有名なリーグこそが「NCAA男子バスケットボールリーグ(通称NCAA)」です。

現在NBAでプレイしている選手たちの多くはNCAAで華やかな実績を残し、NBA入りを果たしました。

 

 

NBA好きな皆さん、心の底ではNCAAにも興味がありますよね??笑

当然です。

将来自分の推しチームの中核を担うかもしれない選手のことが気にならないファンなどいないでしょう!

 

 

ただ、どこから手をつけたらいいかわからない。

 

 

そこでこのサイトでは、NCAA男子バスケットボールリーグのディビジョン1に所属する大学について、1校ずつご紹介していこうと思います。

今回はNBAのスーパースターを多く輩出すると言われている”ミッドメジャーカンファレンス”から「メンフィス大学」についてまとめていきますよ!

 

 

もちろんNBA選手を最も多く輩出する”ハイメジャーカンファレンス”に所属する大学についてまとめた記事もありますので、興味がある方はぜひそちらもご覧くださいね!

 

 

NCAA男子バスケットボールリーグの仕組みから大学出身のNBA選手まで丁寧に解説していきますので、ぜひみなさんのNBAライフにお役立てください。

それではティップ・オフ!!!

 

 

目次

ミッドメジャー(中堅)カンファレンスの概要

今回ご紹介する大学はNCAA男子バスケットボールのディビジョン1と呼ばれるリーグの中でも特に「ミッドメジャー」と呼ばれるカンファレンスに属しています。

 

 

NCAA男子バスケットボールにはディビジョンと呼ばれる区分けがあり、ディビジョン1からディビジョン3までのリーグが存在します。

この区分けは単純にバスケットボールの強さによるものではないんですよ!

大学の生徒数や経済力、バスケを含む複数のスポーツクラブの強さを総合的に評価し、一定のレベルを満たした大学が上位のディビジョンに入ることができるというわけです。

 

 

そしてメンフィス大学が所属するディビジョン1は最も条件が厳しいリーグ。

そんなディビジョン1の中で、特にスポーツクラブの実力、規模、資金力などが中堅クラスの大学が集うカンファレンスを「ミッドメジャーカンファレンス」と呼びます。

 

 

ディビジョン1に所属する大学の中ではミッドメジャーカンファレンスに分類される大学が最も多く、場合によっては「ハイメジャーカンファレンス」に分類される6つのカンファレンス以外のすべてのカンファレンスをまとめてミッドメジャーカンファレンスと呼ぶ場合もあるんですよ!

 

ミッドメジャーカンファレンスに所属する大学全体が共通して持つ目標は「NCAAトーナメントの制覇」。

実はハイメジャーカンファレンス以外の大学がNCAAトーナメントを制したのは1990年のネバダ大学ラスベガス校(UNLV)まで遡ります。

準優勝したのもサンディエゴ州立大学(SDSU)、ゴンザガ大学、バトラー大学、メンフィス大学、ユタ大学の5校のみ。

 

ハイメジャーカンファレンスの壁は高いと言わざるを得ないでしょう。

はたしてミッドメジャーカンファレンスから初のNCAAトーナメント制覇を果たす大学が出るのはいつになるのでしょうか??

非常に楽しみです。

 

 

基礎知識:NCAAって何?

「NCAA」って何よ??

まずはここからですよね!

アメリカのカレッジスポーツの仕組みは少し複雑ですので、順を追って解説していきます。

 

 

アメリカには複数の大学体育協会(大学スポーツ運営組織)が存在する

アメリカの大学スポーツは「大学体育協会」と呼ばれる組織の管理のもと運営されています。

日本で言うと、インターハイを運営する「全国高等学校体育連盟」のようなものでしょうか。

少し特殊ですよね。

 

 

そして驚くことに、この「大学体育協会」はアメリカ国内に複数存在します。

大学側は学長や運動局局長(アスレチックディレクター)の方針のもと、どこの大学体育協会運営するリーグに所属するかを選択することがでできるんですよ!

主な大学体育協会をいくつかご紹介しましょう!

 

 

表は左側にスクロールが可能です。

 略称 日本語名称 説明
NCAA(National Collegiate Athletic Association) 全米大学体育協会 アメリカ最大の大学体育協会
NAIA(National Association of Intercollegiate Athletics) - アメリカで最も長い歴史を持つ大学体育協会
NJCAA(National Junior College Athletic Association) 全米短期大学体育協会 主にコミュニティカレッジや短期大学を管轄する大学体育協会
CCCAA(California Community College Athletic Association) - カリフォルニア州独自の短大向け大学体育協会
NCCAA(National Christian College Athletic Association) 全米キリスト教大学体育協会 キリスト教系の大学を管轄する大学体育協会
USCAA(United States Collegiate Athletic Association) - アメリカ各地の小規模大学を中心とした大学体育協会

 

 

それぞれの協会がそれぞれの基準を設けて、参加大学同士で競い合う場を作っているというわけですね!

 

 

NCAAとは全米最大の大学体育協会のこと

今回フォーカスしているメンフィス大学が所属している大学体育協会は「NCAA」です。

NCAAは”National Collegiate Athletic Association”の頭文字をとったもので、直訳すると「全米大学体育協会」となります。

 

 

アメリカ国内でのNCAAの立ち位置はまさに「アメリカ最大の大学体育協会」。

全米で最も多くの、そして国際的にも有名な大学が参加している協会が「NCAA」というわけです。

 

 

2024年6月現在、NCAAはディビジョン1〜3という3つの区分けで構成されています。

ディビジョンは大学の運動部にかける予算や運動部の数などの条件を満たすことで加入することができるんですよ!

ディビジョン1が最も条件が難しく、ディビジョン3が最も条件が優しく設定されているようですね。

 

 

この条件設定があるため、自然とディビジョン1には生徒数が多く、金銭的にも余裕のある大規模な大学が集まる傾向にあるというわけです。

 

 

さらに、ディビジョン1の条件を満たした大学には13名、ディビジョン2の条件を満たした大学には10名分の奨学金枠の利用が許されるので、自然と有望な選手が進学しやすいという仕組みになっています。

ちなみに、ディビジョン3に属する大学には奨学金枠の利用が許されていません。

 

 

カンファレンスって何?

ここまでNCAAには3つのディビジョンがあり、メンフィス大学はその中のディビジョン1に所属していることをご紹介してきました。

ただ、ディビジョン内でもさらに細かな区分けあります。

それが「カンファレンス」です。

次はそのカンファレンスがどういったものなのか、どのようにして分けられているのかについてみていきましょう!

 

 

基本情報(カンファレンスとは)

NCAAにおけるカンファレンスとは、簡単にいうと大学同士のスポーツに関する取り決めや試合運営を取り仕切る大学連盟のことです。

基本的にアメリカのカレッジスポーツはこのカンファレンス単位でリーグ戦を行っています。

日本で言う「東京六大学野球連盟」などと同じ仕組みですね。

 

 

NCAAの場合、1つのカンファレンスが6校〜16校から構成されています。

カンファレンスは大学単位で結ばれた連盟なので、通常1つの大学の部活はすべて同じカンファレンスに所属しますが、例外的に特定の部活だけが別のカンファレンスに所属することもあるそうですよ。

 

 

NCAAにおけるカンファレンスの数は、ディビジョン1が32個、ディビジョン2が23個、ディビジョン3が43個の合計98個。

それぞれのカンファレンス内で毎年リーグ戦を行い、そこで優秀な成績を残した大学がさらに先の全米大会に出場することができます。

カンファレンスとはいわば”地区大会”のようなものですね。

 

 

カンファレンスに所属していない大学のことを「インディペンデント」と呼ぶようですが、少なくともNCAA男子バスケットボールにおいて、ディビジョン1に所属するためにはどこかのカンファレンスに所属する必要があるとのことです。

 

 

所属するカンファレンスを決定する主な要因・条件は?

NCAAがカンファレンスという小さなリーグの集合体であることは分かりましたね。

では大学はどのようにしてカンファレンスを選択しているのでしょうか?

そこには少し複雑な条件があります。

 

 

代表的な条件をいくつか列挙してみますね。

  • アメリカンフットボール部、男子バスケットボール部の有無
  • アメリカンフットボール部、男子バスケットボール部の実力
  • カンファレンス所属大学同士の地理的距離
  • 収益

などなど。

 

 

特にアメリカらしいなと思うのはアメフト部と男子バスケットボール部の有無ですよね。

アメリカにおける花形スポーツであるアメフト部と男子バスケットボール部のどちらかが欠けている場合、もう一方がどれだけ強豪であっても強いカンファレンスに加入することは難しくなります。

いわば「最低条件」といったところです。

 

 

そして当然、アメフト部と男子バスケットボール部の実力も重要な要因ですよ。

ここでいう実力とは、単に現在強豪であるかどうかというよりも、大学がどれだけスポーツに注力しているかの方が重要視される傾向にあります。

いわば、「スポーツにどれだけお金をかけているか」ということですね。

 

 

あとは直接試合をすることができる「地理的距離」に大学があることや、近年はカレッジバスケにスポンサーがつくことも珍しくないため、カンファレンス内での試合が収益に繋がるほどの価値があるかどうか(対戦相手の注目度)なども考慮してカンファレンスを選ぶというわけです!

 

 

「メジャー」とは大まかな”強さ”のこと

NCAAにはディビジョンという区分けがあり、メンフィス大学がディビジョン1に属することはもう分かりましたよね?

もう区分けは十分と言いたいところですが、もう一つカンファレンスの強さに応じた区分けをご紹介しましょう。

 

 

それが「メジャー」という分け方です。

これまでのディビジョンやカンファレンスとは違い、メジャーは公式の区分けではありません。

しかし、ファンの間では当たり前の分類方法となっておりNCAAを見るには知っておくべき用語だと思います。

 

 

メジャーに関する用語は主に以下の4つです。

  • ハイメジャーカンファレンス
  • ミッドメジャーカンファレンス
  • ローメジャーカンファレンス
  • インディペンデント(カンファレンス無所属)

 

 

まず「ハイメジャーカンファレンス」から見ていきましょう!

ハイメジャーカンファレンスは、NCAA内でも最も実力が高く、かつ大学の規模が多きい、いわば強豪大学が集うカンファレンスです。

2024年8月現在、ハイメジャーと呼ばれるカンファレンスは6つみ。

これら6つのカンファレンスは近年”トップシックスリーグ”と呼ばれています。

 

 

ハイメジャーカンファレンスに分類されるのは以下のカンファレンスです。

  • アトランティック・コースト・カンファレンス
  • ビッグ・10・カンファレンス
  • ビッグ・12・カンファレンス
  • サウスイースタン・カンファレンス
  • パック–12・カンファレンス
  • ビッグ・イースト・カンファレンス

※これらのうち、ビッグ・イースト・カンファレンスをのぞいた5つを「パワーカンファレンス」と呼ぶことがありますよ!

 

 

次に「ミッドメジャーカンファレンス」を見ていきましょう!

ミッドメジャーと呼ばれるカンファレンスは、ハイメジャーには含まれないもののそれに匹敵する実力や経済力を保持している大学が集う、いわば中堅所のカンファレンスです。

特に具体的な定義があるわけではないので、広義にはハイメジャー以外のカンファレンスをすべてミッドメジャーと呼ぶこともあるそうですよ!

 

また、実力はハイメジャーカンファレンスに遜色ない大学もそれ以外の要因でミッドメジャーカンファレンスに加入することがあります。

例:ゴンザガ大学・・・バスケットボールの実力は全米トップクラスだが、アメフト部を持たない。

 

 

そして3つ目が「ローメジャーカンファレンス」です。

あまりポジティブな言葉ではないため近年使われることは少ないですが、実力が低く、大学自体の生徒数も多くない、いわゆる弱小と呼ばれる大学が集うカンファレンスを指します。

バスケットボール部が強いものの、NCAAディビジョン3に属する大学と遜色ない規模の大学がローメジャーカンファレンスに分類されるようですよ。

 

 

最後が「インディペンデント(カンファレンス無所属)」の状態です。

NCAAにおいてはカンファレンスに所属していないとリーグ戦に出場することは難しいので、1校も存在しないことも多々ありますよ。

ただ、カンファレンスの規律違反で追放されてしまった大学や新設校でカンファレンスの決まっていない大学など一時的にカンファレンス無所属となる大学が含まれるというわけです。

 

 

アメリカ北東部にあるミッドメジャー・カンファレンス

ここまでで、NCAAに所属するカンファレンスが3つのメジャーに分類されることは分かったと思います。

ただ、今回の記事の主役は「メンフィス大学」ですよね!

メンフィス大学が所属しているカンファレンスはもちろんミッドメジャーカンファレンスに分類されます。

 

 

では、ミッドメジャーカンファレンスには他にどんな大学が所属しているのでしょうか??

ここからは、ミッドメジャーカンファレンスで凌ぎを削る大学達をカンファレンスのある地方ごとに「北西部」、「南部」、「中西部」、「西部」の4つに分けてご紹介していきます!

※2024年8月時点の内容です。

 

まずはアメリカ北東部にあるミッドメジャー・カンファレンスについて見ていきましょう!

 

 

アイビー・リーグ

アイビー・リーグ(Ivy League)は、1954年に設立されたニュージャージー州プリンストンの大学を中心としたカンファレンスです。

アイビー・リーグに所属しているのは世界的にも超有名な名門校ばかり。

 

このリーグは学業がスポーツよりも優先される傾向にあるため、「スポーツ奨学金制度なし」や「大学院生のプレー禁止」などの独自の厳しいルールがあるそうですよ!

ただ、そんな縛りをものともしない、まさに文武両道のスーパー学生たちが集まってくるのが「アイビー・リーグ」というわけです。

もちろん実力もミッドメジャーカンファレンス上位です。

 

所属大学は8校で、「ESPN」というメディアで試合が放送されます。

 

【公式HP】

 

 

アイビー・リーグに所属する大学はこちら!

 大学名
ハーバード大学
イェール大学
コロンビア大学
プリンストン大学
ペンシルベニア大学
コーネル大学
ブラウン大学
ダートマス大学

 

 

アトランティック・10・カンファレンス

アトランティック・10・カンファレンス(A10:Atlantic 10 Conference)は、1976年に設立されたバージニア州を中心としたカンファレンスです。

アトランティック・10・カンファレンスは近年はあまり実績が残せていないものの、過去にNCAAトーナメントでファイナルフォー(ベスト4)以上の実績をのこしたことのある大学が複数所属しており、ミッドメジャーでも屈指の実力を誇っています。

 

所属大学は15校で、「ESPN」や「CBS」といったメディアで試合が放送されます。

 

【アトランティック・10・カンファレンス出身の主なNBA選手】

  • オビ・トッピン(デイトン大学)
  • エディ・ジョーンズ(テンプル大学)
  • ジャミア・ネルソン(セントジョセフ大学)
  • ステフィン・カリー(デイビットソン大学)
  • デイビッド・ウェスト(ゼイビア大学)
  • ボーンズ・ハイランド(バージニア・コモンウェルス大学)
  • マーカス・キャンビー(マサチューセッツ大学アマースト校)

etc.

 

【公式HP】

 

 

アトランティック・10・カンファレンスに所属する大学はこちら!

 大学名
マサチューセッツ大学
ロードアイランド大学
セイント・ボナべンチャー大学
フォーダム大学
セイント・ジョセフズ大学
ラセール大学
ジョージ・ワシントン大学
ジョージ・メイソン大学
バージニア・コモンウェルス大学
リッチモンド大学
デビッドソン大学
デュケイン大学
デイトン大学
ロヨラ大学
セントルイス大学

 

 

ミッド・アメリカン・カンファレンス

ミッド・アメリカン・カンファレンス(MAC:Mid-American Conference)は、1946年に設立された五大湖周辺の大学が所属するカンファレンスです。

各校の実力が非常に拮抗状態あり、毎年NCAAトーナメントに進出することができる大学が異なる面白いカンファレンスです。

 

所属大学は12校で、「CBS」や「ESPN」といったメディアで試合が放送されます。

 

【公式HP】

 

 

ミッド・アメリカン・カンファレンスに所属する大学はこちら!

 大学名
バッファロー大学
イースタンミシガン大学
セントラルミシガン大学
ウェスタンミシガン大学
アクロン大学
ケントステイト大学
オハイオ大学
マイアミ大学
トリード大学
ボウリンググリーンステイト大学
ボールステイト大学
ノーザンイリノイ大学

 

 

アメリカ南部にあるミッドメジャー・カンファレンス

次にアメリカ北東部にあるミッドメジャー・カンファレンスについて見ていきましょう!

 

 

アメリカン・アスレティック・カンファレンス

(AAC:American Athletic Conference)は、1979年に設立されたアメリカ南部の実力派大学が集うカンファレンスです。

もともとは”ビッグ・イースト・カンファレンス”という名称でしたが、2013年に現”ビッグ・イースト・カンファレンス”設立を機に現在の名称へと変更されました。

かつてはハイメジャーカンファレンスに引けを取らない実力を持っていましたが、2023年にヒューストン大学、セントラルフロリダ大学、シンシナティ大学と言った強豪大学がビッグ・12・カンファレンスに移籍してしまったため勢力は衰えつつあります。

 

所属大学は13校で、「ESPN」や「CBS」といったメディアで試合が放送されます。

 

【アメリカン・アスレティック・カンファレンス出身の主なNBA選手】

  • クエンティン・グライムス(ヒューストン大学)
  • ジェイレン・デュレン(メンフィス大学)
  • ジェームズ・ワイズマン(メンフィス大学)
  • タイリーク・エバンス(メンフィス大学)
  • デリック・ローズ(メンフィス大学)
  • プレシャス・アチューワ(メンフィス大学)
  • ペニー・ハーダウェイ(メンフィス大学)
  • マーカス・サッサー(ヒューストン大学)

etc.

 

【公式HP】

 

 

アメリカン・アスレティック・カンファレンスに所属する大学はこちら!

 大学名
テンプル大学
イーストカロライナ大学
ノースカロライナ大学シャーロット校
サウスフロリダ大学
フロリダ・アトランティック大学
アラバマ大学バーミンガム校
メンフィス大学
ウィチタステイト大学
タルサ大学
テュレーン大学
ノーステキサス大学
ライス大学
テキサス大学サンアントニオ校
南メソジスト大学

 

 

コロニアル・アスレティック・アソシエーション

コロニアル・アスレティック・アソシエーション(CAA:Coastal Athletic Association)は、1979年に設立された大西洋側の大学が所属するカンファレンスです。

カンファレンス内ではノースイースタン大学とホフストラ大学が実力のある大学であるが、近年は他の大学が実力をつけてきており、さらに新規参入した大学もあるため非常に混戦となってきておりますよ!

 

所属大学は14校で、「CBS」や「FloSports」といったメディアで試合が放送されます。

 

【公式HP】

 

 

コロニアル・アスレティック・アソシエーションに所属する大学はこちら!

 大学名
ノースイースタン大学
ホフストラ大学
ストニーブルック大学
モンマス大学
ドレクセル大学
デラウェア大学
タウソン大学
ハンプトン大学
ウィリアム&メアリー大学
ノースカロライナ大学ウィルミントン校
ノースカロライナA&T大学
イーロン大学
キャンベル大学
カレッジ・オブ・チャールストン

 

 

サザン・カンファレンス

サザン・カンファレンス(SoCon:Southern Conference)は、1921年に設立されたアメリカ南部の実力大学が所属するカンファレンスです。

サザン・カンファレンスは非常に歴史あるカンファレンスであり、過去には今ハイメジャーカンファレンスに所属する大学も数多く所属していました。

 

所属大学は10校で、「CBS」や「ESPN」といったメディアで試合が放送されます。

 

【公式HP】

 

 

オハイオ・バレー・カンファレンスに所属する大学はこちら!

 大学名
モアヘッド州立大学
サザンインディアナ大学
イースタンイリノイ大学
ウェスタンイリノイ大学
サザンイリノイ大学エドワーズビル校
リンデンウッド大学
サウスイーストミズーリ州立大学
テネシー大学マーティン校
テネシー州立大学
テネシー工科大学
アーカンソー大学リトルロック校

 

 

サンベルト・カンファレンス

サンベルト・カンファレンス(Sun Belt Conference)は、1976年に設立されたアメリカ南部広域の大学が所属するカンファレンスです。

このカンファレンスはジョージアステイト大学一強状態です。

ただ、2022-23シーズンにカンファレンス・USAよりマーシャル大学、サザンミシシッピ大学、オールド・ドミニオン大学が、CAAよりジェームズ・マディソン大学が移籍してきたため、今後変化が起きるかもしれません。

 

所属大学は14校で、「ESPN」というメディアで試合が放送されます。

 

【公式HP】

 

 

サンベルト・カンファレンスに所属する大学はこちら!

 大学名
オールド・ドミニオン大学
ジェームス・マディソン大学
マーシャル大学
アパラチアン州立大学
コースタル・カロライナ大学
ジョージア州立大学
ジョージアアサザン大学
トロイ大学
サウスアラバマ大学
サザンミシシッピ大学
ルイジアナ大学モンロー校
ルイジアナ大学ラファイエット校
アーカンソーステイト大学
テキサスステイト大学

 

 

カンファレンス・USA

カンファレンス・USA(CUSA:Conference USA)は、1995年に設立された南部の実力派大学が所属するカンファレンスです。

2022-23シーズン中に14校いた大学のうち半数以上の9校が離脱したため、カンファレンス内の状態が大きく変わりつつありますよ!

 

所属大学は9校で、「CBS」というメディアで試合が放送されます。

 

【公式HP】

 

 

カンファレンス・USAに所属する大学はこちら!

 大学名
リバティー大学
フロリダ国際大学
ウェスタンケンタッキー大学
ミドル・テネシー州立大学
ジャクソンビル州立大学
ルイジアナ工科大学
サム・ヒューストン州立大学
テキサス大学エルパッソ校
ニューメキシコ州立大学

 

 

アメリカ中西部にあるミッドメジャー・カンファレンス

続いてアメリカ中西部にあるミッドメジャー・カンファレンスについて見ていきましょう!

 

 

ホライゾン・リーグ

ホライゾン・リーグ(Horizon:Horizon League)は、1979年に設立されたインディアナ州を中心とした五大湖周辺の大学が所属するカンファレンスです。

毎年NBA選手を1人は輩出する実力派カンファレンスであり、NCAAトーナメント準優勝を2度達成したバトラー大学もこのカンファレンスに所属していました。

近年はライトステイト大学とノーザンケンタッキ大学の2校が派遣を争っています。

 

所属大学は11校で、「ESPN」というメディアで試合が放送されます。

 

【公式HP】

 

 

ホライゾン・リーグに所属する大学はこちら!

 大学名
ノーザンケンタッキー大学
デトロイト・マーシー大学
ウィスコンシン大学グリーンベイ校
ウィスコンシン大学ミルウォーキー校
ライトステイト大学
クリーブランド州立大学
ヤングスタウン州立大学
オークランド大学
インディアナ大学‐パデュー大学‐インディアナポリス校
パデュー大学フォートウェイン校
ロバート・モリス大学

 

 

ミズーリ・バレー・カンファレンス

ミズーリ・バレー・カンファレンス(MVC:Missouri Valley Conference)は、1907年に設立されたミズーリ州を中心とする実力派の大学が所属するカンファレンスです。

NCAAで最古のカンファレンスの1つ。

2022-23シーズンよりマリーステイト大学とベルモント大学が移籍してきたため、これまで以上に混戦になる可能性がありますよ。

 

所属大学は12校で、「CBS」や「ESPN」といったメディアで試合が放送されます。

 

【ミズーリ・バレー・カンファレンス出身のNBA】

  • AJ・グリーン(ノーザンアイオワ大学)
  • ジャ・モラント(マレーステイト大学)
  • ダグ・マクダーモット(クレイトン大学)
  • フレッド・バンブリート(ウィチタステイト大学)
  • ラリー・バード(インディアナ州立大学)

etc.

 

【公式HP】

 

 

ミズーリ・バレー・カンファレンスに所属する大学はこちら!

 大学名
バルパライソ大学
インディアナ州立大学
エバンズビル大学
イリノイ大学シカゴ校
ブラッドリー大学
イリノイ州立大学
サザンイリノイ大学
マリー州立大学
ベルモント大学
ノーザンアイオワ大学
ドレイク大学
ミズーリステイト大学

 

 

アメリカ南部にあるミッドメジャー・カンファレンス

次にアメリカ北東部にあるミッドメジャー・カンファレンスについて見ていきましょう!

 

 

マウンテン・ウエスト・カンファレンス

マウンテン・ウエスト・カンファレンス(MWC:Mountain West Conference)は、1999年に設立された山岳地帯と西海岸の実力派大学が所属するカンファレンスです。

基本的にはサンディエゴステイト大学がリーグを支配していますが、他にもユタステイト大学やネバダ大学、ニューメキシコ大学、カリフォルニア州立大学など力のある大学が多く在籍しています。

 

所属大学は11校で、「CBS」や「FOX」といったメディアで試合が放送されます。

【マウンテン・ウエスト・カンファレンス出身の主なNBA選手】

  • カワイ・レナード(サンディエゴステイト大学)
  • クリスチャン・ウッド(UNLV)
  • ケイレブ・マーティン(ネバダ大学リノ校)
  • サム・メリル(ユタステイト大学)
  • デイビッド・ロディー(コロラドステイト大学)
  • マラカイ・フリン(サンディエゴ大学)
  • ラリー・ナンスJr.(ワイオミング大学)

etc.

 

【公式HP】

 

 

マウンテン・ウエスト・カンファレンスに所属する大学はこちら!

 大学名
ワイオミング大学
ボイシ州立大学
コロラド州立大学
アメリカ空軍大学
ユタ州立大学
ネバダ大学リノ校
ネバダ大学ラスベガス校
ニューメキシコ大学
サンノゼ州立大学
カリフォルニア州立大学フレズノ校
サンディエゴ州立大学

 

 

ウェスト・コースト・カンファレンス

ウェスト・コースト・カンファレンス(WCC:West Coast Conference)は、1952年に設立されたアメフト部を持たないの大学が多く所属するカンファレンスです。

このカンファレンスにはハイメジャーカンファレンスに引けを取らない、あるいはもともとハイメジャーカンファレンスに所属していた大学が多く所属しています。

NCAAトーナメント準優勝の経験があるゴンザガ大学をはじめ、それと同等の実力を持つセントメアリーズ大学やサンフランシスコ大学、サンタ・クララ大学などがしのぎを削っていますよ!

2024年よりパック-12・カンファレンスよりワシントン州立大学とオレゴン州立大学も合流予定。

一方で、強豪校の1つであるブリガム・ヤング大学はビッグ・12・カンファレンスに移籍しました。

 

所属大学は9校で、「CBS」や「ESPN」といったメディアで試合が放送されます。

 

【ウェスト・コースト・カンファレンス出身の主なNBA選手】

ジョック・ランデール(セントメアリーズ大学)

ジョン・ストックトン(ゴンザガ大学)

スティーブ・ナッシュ(サンタクララ大学)

ケリー・オリニク(ゴンザガ大学)

コーリー・キスパート(ゴンザガ大学)

チェット・ホルムグレン(ゴンザガ大学)

八村 塁(ゴンザガ大学)

パティ・ミルズ(セントメアリーズ大学)

ブランディン・ポジェムスキー(サンタクララ大学)

マシュー・デラベドバ(セントメアリーズ大学)

etc.

 

 

【公式HP】

 

 

ウェスト・コースト・カンファレンスに所属する大学はこちら!

 大学名
ゴンザガ大学
ポートランド大学
セントメアリーズ大学
サンタ・クララ大学
サンフランシスコ大学
パシフィック大学
ロヨラ・メリーマウント大学
ペッパーダイン大学
サンディエゴ大学

 

 

ウェスタン・アスレティック・カンファレンス

ウェスタン・アスレティック・カンファレンス(WAC:Western Athletic Conference)は、1962年に設立された コロラド州を中心とした大学が所属するカンファレンスです。

このカンファレンスは近年大学の出入りが激しく、どこが優勝するかわからないカオスな状況となっていますよ。

 

所属大学は11校で、「ESPN」というメディアで試合が放送されます。

 

【公式HP】

 

 

ウェスタン・アスレティック・カンファレンスに所属する大学はこちら!

 大学名
テキサス大学アーリントン校
ターレトン州立大学
アビリーン・クリスチャン大学
スティーブン・F・オースティン州立大学
テキサス大学リオグランデバレー校
ユタ・バレー大学
ユタ工科大学
サザンユタ大学
グランドキャニオン大学
シアトル大学
カリフォルニア・バプ州立大学

 

 

ハイメジャーVS.ミッドメジャー:どちらがNBAに近い?

ここまでNCAAについて詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいる方の多くはNBAに興味があると思いますので、ここで一つ、NCAAとNBAとのつながりに注目していきましょう!

 

 

NCAAディビジョン1に所属している選手はいずれも全米でトップクラスの実力を持つ選手ですが、NBAに行くとなるとさらにその中で圧倒的な実力と実績を示す必要があります。

NBAスカウトにアピールする場はワークアウトやサマーリーグなどいくつかありますが、最も注目されるのはやはり「NCAA男子バスケットボールトーナメント」でしょう。

日本で言う”インカレ”にあたる大会ですね。

ただし、全米における注目度はNBAのプレーオフに引けをとりませんよ!

 

 

このため、大学バスケからNBAに進むためには「NCAA男子バスケットボールトーナメントに進出できるかどうか」が非常に重要になってきます。

この観点から、ハイメジャーカンファレンスとミッドメジャーカンファレンスのどちらがNBAに近いのかを比較していこうと思います!

 

 

NCAAトーナメント出場の難易度

ハイメジャーカンファレンスとミッドメジャーカンファレンスではどちらがNCAA男子バスケットボールトーナメントに出場しやすいのか。

これを考えるためにはまずNCAA男子バスケットボールトーナメントにどうしたら出場できるのかを知っておく必要があります。

 

 

NCAA男子バスケットボールトーナメントの出場方法は「カンファレンス内トーナメントで優勝する」か「NCAAの選考委員会から招待される」かの2通りがあるんです!

 

 

まず「カンファレンス内トーナメントで優勝する」ことについて考えると、強豪の集うハイメジャーカンファレンスよりも比較的相手の実力が低いミッドメジャーカンファレンスの方が難易度は低いと言えます。

 

一方で、「NCAAの選考委員会から招待される」ことを考えると、強豪相手に実績を証明しやすいハイメジャーカンファレンスの方が招待を受けやすいと言えます。

実際に、NCAAの選考委員会から招待を受けるのはほとんどがハイメジャーカンファレンスの2位以下の大学です。

つまり、ミッドメジャーカンファレンスからNCAA男子バスケットボールトーナメントへ出場するには実質優勝以外に道はないということですね!

 

 

カンファレンスの歴史:脱退、参入を繰り返して再編されている

NCAAはカンファレンスと呼ばれる小さなリーグの集合体です。

そして、このカンファレンス間での脱退、参入には特にペナルティはなく、カンファレンスごとの条件を満たせば比較的自由に移動が可能です。

 

特に2020年以降はカンファレンス再編の波が来ており、多くの大学が新たな環境での戦いに挑戦しています。

 

【カンファレンス再編の歴史】

2023年7月、ヒューストン大学、シンシナティ大学、セントラルフロリダ大学がビッグ・12・カンファレンスに移籍

同月、ブリガムヤング大学がビッグ・12・カンファレンスに移籍

2024年7月、テキサス大学、オクラホマ大学がサウス・イースタン・カンファレンスに移籍

同月、セントメリーズ大学がアトランティック・コースト・カンファレンスに移籍

同月、パック‐12・カンファレンス解体

 

 

NBA選手はハイメジャー校出身が多いが、スーパースターはミッドメジャー校出身が多い

さて、では結局ハイメジャーとミッドメジャーのどちらがNBAに近いのでしょうか・・・?

結論から言うと、個人の圧倒的な実力がない限り、ハイメジャー校の方がはるかにNBAに近いと言えるでしょう!

 

 

NBAドラフトでは毎年上位指名がハイメジャーカンファレンス出身の選手で埋まってしまいます。

ドラフト全体を見ても、ミッドメジャーカンファレンスからドラフト指名を受けるのは数人程度なんですね・・・。

このため、最低でもチームのエース、かつミッドメジャーカンファレンスで頭ひとつ抜けたパフォーマンスを残す選手でなければ、ドラフトでのNBA入りはほぼ不可能と言えるででしょう。

 

 

一方で、NBAで圧倒的な成績を残したスーパースターたちはミッドメジャー出身者が多くいるといういのも事実です。

インディアナステイト大学の「ラリー・バード」、サンタ・クララ大学の「スティーブ・ナッシュ」、デビッドソン大学の「ステフィン・カリー」、ウィバーステイト大学の「ディミアン・リラード」などあげればきりがありません。

最近だと2019年にドラフト2位指名を受けた「ジャ・モラント」もマレーステイト大学出身でしたね!

 

 

やはりスーパースターになる選手は逆境を跳ね除ける力があるんだと感じます。

スーパースターが個の力でエリート集団を打ち破るというのもカレッジバスケの醍醐味と言えるでしょう!!

 

 

メンフィス大学の基本情報

さあ、長い前置きは終わりにしましょう!笑

ここからはいよいよ、メンフィス大学について詳しくご紹介していきます。

 

 

メンフィス大学(University of Memphis)はアメリカン・アスレティック・カンファレンス(AAC)に所属するバスケ強豪校です。

その伝統的なチーム名は「タイガース(Tigers)」。

この名前は、1912年に行われた学生パレードにて「虎のように戦う!」とコールがされたことがきっかけで定着したそうですよ!

 

ホームアリーナはテネシー州メンフィスのダウンタウンにある「フェデックス・フォーラム」であり、チームカラーは「ブルー」と「グレー」です。

 

 

メンフィス大学のNCAA男子バスケットボールトーナメントでの最高成績は、1973年と2008年に果たしたNCAA準優勝となっていますよ!

 

 

近年の話

最近のメンフィス大学の状況についてご紹介しましょう。

 

 

メンフィス大学はNCAA男子バスケットボールトーナメントに何度も出場したことのある、カレッジバスケ全体で見ても強豪校の1つです。

2000年以降での最高成績は2008年に到達したNCAAトーナメント準優勝となっています。

 

現在のヘッドコーチは2018年よりメンフィス・タイガースを率いる「ペニー・ハーダウェイ」。

かつてメンフィスステイト高校を全国区の高校に押し上げ、メンフィス大学からNBAスターへのし上がった地元の英雄です。

 

ただ、メンフィス大学のヘッドコーチ就任から4シーズンはNCAAトーナメント出場にすら届かず、期待は失望に変わりつつありました。

 

 

しかし2021-22シーズンにようやくNCAAトーナメント出場を果たすと、2022-23シーズンにはカンファレンストーナメントを制覇。

2023-24シーズンに連続出場は途絶えたものの、次シーズン以降でのさらなる実績に期待が集まっています。

 

 

アメリカン・アスレティック・カンファレンス(AAC)に所属

メンフィス大学が所属するカンファレンスは、アメリカン・アスレティック・カンファレンス(AAC)。

 

メンフィス大学は強豪校の立ち位置にあり、カンファレンスレギュラシーズン優勝11回、カンファレンストーナメント優勝8回の実績を誇ります。

 

 

チームの歴史

次はメンフィス大学男子バスケットボールチームのチームの歴史についてご紹介していこうと思います。

メンフィス大学がどのような背景を持って今に至っているのかを知りると、NCAA観戦がより楽しいものになるはずですよ!

※HC:ヘッドコーチ

 

 

H・カーク・グランサムHCの時代(1920年〜1921年)

【主な実績】

特になし

 

W・H・デプリーストHCの時代(1921年〜1922年)

【主な実績】

特になし

 

レスター・バーナードHCの時代(1922年〜1924年)

【主な実績】

特になし

 

ザック・カーリンHCの時代(1924年〜1948年)

【主な実績】

特になし

 

マッコイ・ターリーHCの時代(1948年〜1951年)

【主な実績】

特になし

 

ユージン・ランバートHCの時代(1951年〜1956年)

メンフィス大学のバスケットボール部がハイメジャークラスの実力を持つための礎を築き、全国的に有名にしたヘッドコーチ。

1955年、1956年とメンフィス大学史上初となるNCAAトーナメント出場へと導きました。

 

【主な実績】

NCAAトーナメント出場 2回(1955年、1956年)

 

 

ボブ・バナッタHCの時代(1956年〜1962年)

ユージン・ランバートの後任として抜擢され、メンフィス大学を率いた6シーズン全てで結果を残しています。

6シーズンで通算109勝34敗と大きく勝ち越しており、全米にメンフィス大学が強豪校という印象を植え付けました。

 

また、メンフィス大学最初のスター選手であるウェイン・イェイツをニューメキシコ大学から引き抜き、チームの強化に尽力。

ウェイン・イェイツは1961年ドラフトにてロサンゼルス・レイカーズより1巡目5位で指名を受け、NBA入りを果たしています。

 

【主な実績】

NCAAトーナメント出場 1回(1962年)

ナショナル・インビテーション・トーナメント(NIT)準優勝 1回(1957年)

NIT出場 2回(1960年、1961年)

 

 

ディーン・エウラーズHCの時代(1962年〜1966年)

メンフィス大学がボブ・バナッタの後任を見つけつことができず、新たなヘッドコーチが見つかるまでの暫定的役職として就任。

まさかの野球部HCと兼任になり、まともにヘッドコーチのいない状況となったメンフィス大学は徐々に衰退していきました。

初年度は前年の名残でNITトーナメントに進出したものの、その後の実績はありません。

 

【主な実績】

NIT出場 1回(1962年)

 

 

モー・イバHCの時代(1966年〜1970年)

ようやく見つかった新人ヘッドコーチだが、残念ながら失敗に終わりました。

スタートダッシュは良く、就任1年目の1966-67シーズンはNITトーナメント出場にしたものの、その後のミズーリ・バレーカンファレンスへの移籍で状況は一変。

これまでよりも格上の相手と、過密スケジュールに勝率を伸ばすことができず、3シーズン連続で10勝未満という残念な成績となりました。

 

【主な実績】

NIT出場 1回(1967年)

 

 

ジーン・バートウHCの時代(1970年〜1974年)

ジーン・バートウは就任初年度よりメンフィス大学を修復、そしてさらに成長させました。

就任2年目にはミズーリ・バレー・カンファレンスで1位の勝率およびカンファレンストーナメント優勝を果たすと、2年目にはカンファレンスのレギュラーシーズン勝率2年連続1位を達成。

そのまま勢いは止まらず、NCAAトーナメントでもメンフィス大学史上初となる準優勝を果たしました。

 

ジーン・バートウはのちにバスケットボール殿堂入りを果たしています。

 

【主な実績】

NCAAトーナメント準優勝 1回(1973年)

NIT出場 2回(1972年、1974年)

 

 

ウェイン・イェイツHCの時代(1974年〜1979年)

メンフィス大学の元スター選手として引退後にメンフィス大学のコーチに就任し、アシスタントコーチ(AC)からHCに昇格。

しかし、地元のスターとして期待されていたにもかかわらず実績を残すことができず、最初の3シーズンこそジーン・バートウの実績のなごりでポストシーズンに進出したものの、その後は衰退の一途を辿り、5シーズンで会えなく解雇となりました。

 

【主な実績】

NCAAトーナメント出場 1回(1976年)

NIT出場 2回(1975年、1977年)

 

 

ダナ・カークHCの時代(1979年〜1986年)

ダナ・カークHCの時代はメンフィス大学の黒歴史の1つです。

就任からわずか2年でメトロ・カンファレンスを制するほどの実力を持つチームを育てあげたダナ・カークですが、その強みはリクルート力と言われていました。

全て地元の選手で構成されているというロスターは、なんと将来NBAドラフト指名を受ける選手を6人も抱えた「歴代最強の布陣」呼ばれるほどでした。

 

1981-82シーズンに1年生のスター選手キース・リーを中心としたチームで6シーズンぶりとなるNCAAトーナメント進出を果たすと、その年はスウィートシックスティーン(ベスト16)に進出。

その後も5シーズン連続でNCAAトーナメント進出を果たし、特に1984-85シーズンにはファイナルフォー(ベスト4)進出という快挙も成し遂げました。

 

しかし、幕切れは突然に訪れました。

チームのリクルート時や練習中において金銭の受け渡しがあったことが発覚し、ダナ・カークHCが脱税容疑で逮捕。

さらに、この期間のメンフィス大学バスケットボール部員の大学卒業率が悪いことも問題となりました。

 

もちろんNCAAの規約違反であり、これまでの6年間の実績は全て公式記録から抹消されています。

 

【主な実績】

NCAAトーナメント ファイナルフォー進出 1回(1985年)

NCAAトーナメント スウィートシックスティーン進出 2回(1982年、1984年)

 

 

ラリー・フィンチHCの時代(1986年〜1997年)

ダナ・カークの尻拭いとして就任したのがラリー・フィンチHCでした。

就任1年目のシーズンは数々のスキャンダルの禊の意を込めてポストシーズン自粛を表明していましたが、レギュラーシーズンを26勝8敗と好成績で終えます。

新戦力を加え挑んだ2シーズン目には、早々にNCAAトーナメントに進出すると、3シーズン目も連続出場を果たしました。

 

1991年にはメンフィス出身で全米No.1高校生の呼び声も高い「ペニー・ハーダウェイ」が入学。

しかし、ハーダウェイは学業の成績不振及び不慮の事故による骨折で一時出場停止となります。

しかし、成績を向上させたハーダウェイが復帰したメンフィス大学は見事エリートエイト進出を果たしました。

 

1994年にメンフィス州立大学からメンフィス大学に名称変更し、新たに挑んだシーズンではNCAAトーナメントのスウィートシックスティーンに進出しています。

 

【主な実績】

NCAAトーナメント エリートエイト進出 1回(1992年)

NCAAトーナメント スウィートシックスティーン進出 1回(1995年)

NCAAトーナメント出場 6回

 

 

ティック・プライスHCの時代(1997年〜1999年)

【主な実績】

特になし

 

ジョニー・ジョーンズHCの時代(1999年〜2000年)

【主な実績】

特になし

 

ジョン・カリパリHCの時代(2000年〜2009年)

2000年、のちにバスケットボール殿堂入りを果たすジョン・カリパリがヘッドコーチに就任。

カリパリHCの優れた点はリクルート力にあり、それがメンフィス大学再生の最大の要因となります。

 

2001年、カリパリはメンフィス大学最初のスーパースターとなるディショーン・ワーグナーを獲得。

ワーグナーは新入生ながら36試合で21.2得点というスタッツを残しチームをNITチャンピオンに導くと、当時としては珍しいワン&ダン(大学1年目でNBAドラフトにエントリーすること)でクリーブランド・キャバリアーズから指名(1巡目6位)を受け、NBA入りを果たしました。

 

2005年、NBAが高卒ルーキーのドラフトを禁じるルールを設けたことでワン&ダンが常習化する時代が訪れます。

スター選手が1年しか在籍しないという環境の中、カリパリはHCとして毎年スター選手を獲得するリクルート力を発揮。

そこから4シーズン連続でカンファレンス・USAを制覇すると、NCAAトーナメントでも好成績を残しました。

 

とりわけ2007-08シーズンはクリス・ダグラス-ロバーツとデリック・ローズという最強デュオを完成させ、ケビン・ラブやラッセル・ウエストブルックらを要するUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)をたおしてNCAAトーナメント決勝に進出。

最終的にはカンザス大学に激闘の末敗れ準優勝に終わりました。

 

しかし、またも事件が発覚します。

デリック・ローズが大学の試験を替え玉受験していたことが発覚し、NCAAは2008年の準優勝を公式記録から抹消しました。

 

カリパリはケンタッキー大学のHCとして抜擢され、メンフィス大学を退任することとなりました。

 

 

【主な実績】

NCAAトーナメント 準優勝 1回(2008年)

NCAAトーナメント エリートエイト 2回(2006年、2007年)

 

ジョシュ・パストナーHCの時代(2009年〜2016年)

ジョン・カリパリの後任として任されたのがジョシュ・パストナーHCでした。

パストナーもリクルート力に優れ、2012年、2013年にはカンファレンス・USAを2連覇するチームを結成しました。

 

しかし、2013年にアメリカン・アスレティック・カンファレンスに移籍すると勝率が落ち、それに伴いリクルートで獲得できる選手の質も伴わなくなったことで成績は下降の一途を辿りました。

 

【主な実績】

NCAAトーナメント出場 4回

 

タビー・スミスHCの時代(2016年〜2018年)

【主な実績】

特になし

 

ペニー・ハーダウェイHCの時代(2018年〜現在)

現役で進行中。

【主な実績】

NCAAトーナメント出場 2回(2022年、2023年)

 

 

メンフィス大学の試合を現地観戦するのに役立つ情報

ここまでメンフィス大学がNCAAに残してきた歴史についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

記事を読んでいるうちにNCAAの試合を見てみたいと思った方もいらっしゃると思います。

 

 

そこでここからは、メンフィス大学の試合を現地観戦するために必要な情報をまとめていこうと思いますよ!

大学バスケといっても観戦にチケットも必要になりますので、必ず情報を確認してから向かうようにしてくださいね。

 

 

ホームアリーナ

メンフィス大学の男子バスケットボールチーム”タイガース”のホームアリーナは「フェデックス・フォーラム(FedEx Forum)」です。

メンフィス州テネシーにある多目的アリーナであり、バスケットボールの試合では17,794人の観客が収容可能。

 

NBAチームの”メンフィス・グリズリーズ”がホームアリーナとして使用していることで有名ですね!

 

住所:191 Beale St, Memphis, TN 38103 アメリカ合衆国

 

 

過去のホームアリーナ:メンフィス・ピラミッド

現在のメンフィス・タイガースは「フェデックス・フォーラム」をホームアリーナとして使用していますが、過去には違うアリーナを使用していました。

メンフィス・タイガースが1991年〜2004年までの間ホームアリーナとして使用していたのが「メンフィス・ピラミッド」。

 

その名のとおり、外見がピラミッドの形をした多目的アリーナです。

特徴的な外見で、メンフィスの街のシンボル的存在になっていますよ!

もちろん建物自体は現在も使用されています。

 

メンフィス・タイガースの試合を見に行く際には少し立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

 

チケットの取り方

次にご紹介するのはチケットの取り方です。

まずはチケットの値段ですが、メンフィス大学のチケットはカレッジバスケの中でも比較的安価な部類に入ります。

 

その値段はNBAの試合にも全く引けを取らないほどで、1階の座席は2万円を下らないこともしばしば。

※詳細な金額は2024-25シーズンが始まり次第まとめてご紹介しますね!

特に同地区ライバルのアラバマ大学との一戦は人気すぎてチケットがリセールに回らない可能性すらありますよ!

もし販売しているチケットを購入する機会があれば、迷わず購入してしまった方が良いでしょう!

 

 

どうしてもメンフィス大学の試合がみたい場合は「アウェイゲーム」の観戦がおすすめです。

大規模な体育館を所有している大学であれば、NBA観戦とほぼ変わらない金額で観戦することができるはずですし、チケットも圧倒的に取りやすいと思います!

 

チケットは当日販売もありますが、ネットでの事前オンライン購入が無難でしょう。

メンフィス大学のチケットが購入できる代表的なサイトをいくつかご紹介しますので、探してみてくださいね!

 

Ticketmaster

StubHab

vividsseats

Gotigersgo.com ← メンフィス・タイガース公式サイト

 

 

グッズの種類と入手方法

最後に、試合観戦をより楽しいものにする「グッズ」の種類と入手方法をご紹介していこうと思います。

 

 

【カレッジグッズの種類】

カレッジグッズは大きく分けて「一般ファングッズ」と「NIL(Name, Image and Likeness)商品」の2つがあります。

 

NILとは選手の指名や背番号が印字されたジャージなどの商品のことです。

NCAAでは以前まで学生の個人情報が印字された商品を販売することを禁じていましたが、2021年7月よりその販売を解禁しました!

これが解禁されるまではファングッズを買って、プロに頼むかDIYするかで背番号を印字していたというわけですね!笑

 

 

現在は公式からもNIL商品が販売されていますよ。

NCAAディビジョン1に所属する大学の運動部はナイキ、アディダイス、アンダーアーマー、ニューバランスのいずれかとサプライヤー契約を結んでいます。

しかし、例えばナイキと契約を結んでいる大学でもアディダスやアンダーアーマーがライセンスを購入して商品を販売しているため、サプライヤー契約を結んでいないメーカーの商品であっても偽物というわけではありませんのでご安心を!

 

 

そのほかのグッズとしてはスニーカーやコレクターグッズ(雑誌やキーホルダーなど)、ジャージのレプリカ品があります。

カレッジバスケも熱狂的なファンが多いため、NBA選手と同じレベルのグッズが販売されているんですね!

将来の活躍を予想して購入しておけば、プレミアがついてすごい貴重なコレクションになるかもしれませんよ?笑

 

 

【NCAAグッズ販売店】

ではどこでNCAAグッズを購入できるのでしょうか??

 

NCAAグッズの購入方法は大きく4つあります。

  • ECサイト
  • 選手個人のSNS、サイト
  • 一般小売店
  • 大学キャンパス内の売店(ブックストア)

 

最も一般的な購入方法は「ECサイト」でしょう!

NCAAは「NCAA SHOP」を運営しており、NCAAディビジョン1に所属している全ての大学のグッズを取り揃えていますよ。

購入は主にクレジットカードか電子決済で、クレジットカードはVISA、MasterCard、American Expressのいずれかのブランドが使用可能です。

 

また、公式以外にも「Fanatcs」などの大手スポーツECサイトでもグッズを購入することが可能ですよ!

ただし、やはりNCAA専門のECサイトではないため、公式サイトと比較すると商品数は少ない傾向にあります。

 

URLを貼っておきますので、興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか?

NCAA SHOP

Fanatcs

 

 

他の手段としては「選手個人のSNSやサイト」からの購入があります。

2021年7月にNIL商品が解禁されたことをきっかけに、選手個人にフォーカスしたグッズが販売されるようになりました!

これに伴い、選手個人のグッズを選手本人が販売するケースも多くなり、SNSやサイトからの購入が盛んになっています。

ECサイトでは販売していないニッチな商品が手に入るかもしれませんよ!

 

 

他にも地元のデパートやスーパーのスポーツグッズエリアでジャージなどを購入することができます。

新品の商品はほとんどありませんが、型落ちの商品がセールで売っていることがありますので格安でグッズを手に入れたいという方は狙ってみる価値はありますね!笑

 

 

そして最後が「大学キャンパス内の売店(ブックストア)」。

強豪大学であれば大学内にチームストアが併設されていることもありますが、基本的には小さなブースが設けられていることが多いでしょう。

ユニフォームやジャージなどの大きなグッズはあまり売っていませんが、ペンやノート、雑誌などのコレクターグッズは手に入ると思います!

ホームゲームの観戦のついでに寄ってみるのもおすすめですね!

 

 

まとめ

今回はNCAAカレッジバスケ解説と題してNCAAディビジョン1に所属する「メンフィス大学」についてご紹介してきました。

いかがでしたでしょうか?

 

 

これまでNBAしか見てこなかったという皆さん!

これからNCAAにも興味を持って、よりアメリカのバスケットボールに詳しくなってみてはいかがでしょうか??

NBA選手の学生時代を知ることで、より選手やチームに愛着が湧くこと間違いなしです!!

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

-NCAAミッドメジャー校