皆さんはバッシュの手入れをする際、こんな疑問を持ったことはありませんか?
バッシュのインソールって水洗いしていいの・・・?
インソールの臭いってどうやったらとれるの・・・?
インソールが取り外せない時の手入れはどうすればいい・・・?
この記事ではこんな疑問にお答えするべく、バッシュのインソールの洗い方について解説していこうと思います。
インソールの汚れの落とし方や嫌な臭いを取るための方法、インソールが取り外せないバッシュへの手入れ方法などをご紹介していきますよ!
正しい手入れはインソールの寿命を伸ばすことにもつながりますので、マイバッシュを長く使いたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
バッシュのインソール(中敷き)の手入れはどうすればいいの?洗い方を紹介!
足と直に接触し、シューズのフィット感や安定感の向上に役立つパーツである「インソール(中敷き)」。
バッシュの手入れをする際、インソールの扱いって結構困りませんか?
特にバッシュのインソールは通常の靴に比べて衝撃を吸収するクッション素材が多く使用されており、水につけていいのかどうかもわかりませんよね。
大前提として、インソールの水洗いはしない方がいいです。
バッシュのインソールに使用されている特殊素材は水を吸って劣化するものが多く、縮んだりヨレたりして型崩れの原因となるからですね。
また、シューシャンプーやブラシなどでゴシゴシ擦るなんてもってのほか。
表面の繊維が削れてボロボロになってしまいます・・・。
インソールは「消耗品」と割り切って、擦れたり黒ずんだりした場合には新しいものに買い替えることをおすすめしますよ。
市販のインソールは2,000円〜5,000円程度で購入可能。
少し高いですが、バスケットボールプレイヤーにとっては必要な出費と言えるでしょう。
どうしても汚れが気になる方は、冷水やぬるま湯に浸しながら布やブラシなどで優しく擦る程度がおすすめ。
しつこい汚れについては中性洗剤であれば使える場合もありますが、必ず素材を確認してから行うようにしてくださいね!
インソールに使用される代表的な素材と水洗いの可否についてまとめておきますので、汚れが気になる方は参考にしてください。
ただし、たとえ水洗いが可能な素材であっても、バッシュの場合は特殊なクッション剤が部分的に使用されていたりして水洗い不可なケースも多々あります。
洗う前に、必ずネットや公式ホームページなどで水洗いが可能などうかを確かめてから行なってくださいね!
【代表的なインソールの素材と水洗いの可否】
| 素材名 | 水洗いの可否 |
| EVA (エチレン酢酸ビニル) | 水洗い可能。 |
| ポリウレタン (PU) | 基本的に水洗い不可。 劣化の可能性あり。 |
| TPU (熱可塑性ポリウレタン) | 30℃以下の水であれば可能。 ただし短時間で優しく行う。 |
| カーボンプレート | 基本的に水洗い可能。 |
| ソルボセイン | 水洗い可能。 ただし、折り曲げたりするのに弱いので、もみ洗いは避け、優しく丁寧に洗う。 |
| ジョグテン | 水洗い可能。 優しくもみ洗いが必須。 |
| メッシュ素材(ポリエステル、ナイロンなど) | 基本的に水洗い可能。 だだし、熱に弱いので中性洗剤とブラシで優しく洗う。 |
水洗い以外で行える毎日の手入れとしては「陰干し」が良いと思います。
取り外せるインソールであれば、外して陰干しで乾燥させれば素材の劣化を最低限に抑えることが可能ですよ!
この時、直射日光はインソールの素材を破壊してしまうので、早く乾かしたいからといって天日干しはしないように注意してくださいね。
インソールが取り外せないバッシュについても後ほど触れていきますので、そちらも要チェックです。
インソールの困りごとでもう一つ代表的なものに「汗くさい臭い」がありますよね。
ただ、実はあの臭いの原因は汗ではなく、汗や皮脂を栄養に繁殖したバクテリア。
正確にはそのバクテリアたちが吐き出す「イソ吉草酸(いそきっそうさん)」と呼ばれる化学物質の臭いなんだそうです。
バクテリアの繁殖を抑え込むためにも使用後は陰干しすることが重要なのですが、もしすでに臭ってしまっている場合でも解決方法がないわけではありませんよ!
詳しい方法についてはこの後ご紹介しますね。
臭いが消える!インソール(中敷き)の「重曹つけ置き」の方法を解説
続いては、インソールにこびりついて取れない嫌な臭いの取り方を解説していこうと思います。
先ほどからインソールを洗う際には優しく行うように伝えてはいるものの、そんなんじゃインソールの臭いが取れないことは百も承知です。笑
この嫌な臭いへの解決策としておすすめなのが「重曹つけ置き」。
嫌な臭いの原因である「イソ吉草酸」は酸性なので、弱アルカリ性の重曹で中和してしまおうというわけですね。
まずは具体的な手順を3ステップでご紹介します。
【インソールの重曹つけ置きの手順3ステップ】
※必ず水洗いが可能かどうかを確認してから行なってください。
- バケツに1リットルのお湯(40度前後)と大さじ3杯の重曹を入れ、完全に溶かす。
- 作成した重曹溶液にインソールを完全に沈め、1時間程度つけ置きを行う。(この時浮いてきてしまう場合は重しを乗せる)
- つけ置き後は取り出し、中性洗剤と柔らかいブラシで優しくすすぎ洗いを行う。
時間はかかりますが、手順はとても簡単ですよね!
必要なのは水、重曹、バケツ、中性洗剤、柔らかいブラシとだれでも簡単にようできるものばかりです。
ただ、1つ注意して欲しいのがお湯の温度。
バッシュ使用される代表的な素材の1つである「TPU (熱可塑性ポリウレタン)」は熱で変形してしまう素材ですから、50度以上の高すぎる温度のお湯は絶対に使用しないようにしてくださいね!
一方で、冷たすぎると重曹が溶け残る可能性があり、効果が十分に発揮されません。
30度〜40度の適切なお湯加減を守って行うべし!と覚えておいていただければと思います。
インソールが取り外せない場合の洗い方は?
ここからは、インソールが取り外せないタイプのバッシュについて。
プレー中の安定感を向上させるためにインソールが接着剤でくっつけられたバッシュって意外と多いんですよね!笑
確かにインソールがくっついていることで滑りにくくはなりますが、どうしても取り外せるインソールよりも手入れがしにくく感じてしまいます。
ただ、そんなバッシュでも対応策がないわけではありませんよ!
ここでは「汚れ」と「臭い」を落とすためのアプローチをそれぞれご紹介します。
外せないインソールの手入れに困っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
洗い方①:すすぎ不要な「泡タイプクリーナー」で汚れを拭き取る
目に見える汚れを取るのに有効な洗い方が「泡タイプクリーナー」の使用です。
汚れた部分に泡を吹きかけ、乾いた布で泡ごと汚れを拭き取るという方法ですね!
なぜ泡タイプがいいのかというと、「すすぎ」がいらないから。
素材を水に浸す必要がなく、劣化を最小限に抑えながら汚れを取り除くことができるというわけです。
ただ、拭き残しは黄ばみやシミの原因になるので、使用後は泡をしっかりと拭き取るように心がけてくださいね!
拭き残しが気になる方は、吹きかけた泡が汚れを吸着した後にパウダー化するタイプのクリーナーであれば、自然と泡が剥がれ落ちるので安心して使用することができると思いますよ。
洗い方②:重曹を振りかけて消臭に使用する
インソールの臭いが気になる場合の解決方法ももちろんありますよ。
それが、重曹を粉末の状態で振りかけて放置する方法です。
インソールの入ったバッシュの内部に粉末状の重曹を振りかけ、数時間〜ひと晩程度放置。
その後は掃除機やブラシなどで重曹を完全に取り除くだけの手軽な作業ですね。
なんと重曹は粉末の状態でも臭い成分の「イソ吉草酸」を中和してくれるんです。
さらに、臭いの分子を吸着することによる消臭効果も期待できるそう。
当然この方法は取り外せるインソールにも応用できるので、バッシュの臭いが気になる方はぜひトライしてみてくださいね!
まとめ
今回はバッシュのインソールの洗い方について解説してきましたがいかがでしたか?
大前提として、インソールの水洗いは素材の劣化につながるのでおすすめはしません。
ただ、目立つ汚れやひどい臭いをどうしても取りたい場合には、素材を確認した上での水洗いが選択肢の1つとして考えられます。
目立つ汚れは中性洗剤や柔らかいブラシで、臭いは重曹のつけ置きで取るのがおすすめですので、水洗いが可能なインソールをお持ちの方はぜひやってみてはいかがでしょうか?
また、インソールの取り外せないバッシュを使っている方もあきらめないで!
泡タイプのクリーナーや重曹は通販サイトなどで簡単に入手可能なので、汚れや臭いに困っている場合にはかなり効果を実感することができるはずです。
最後に、なにより重要なのは日々の手入れです。
練習後の疲れた身体でバッシュのケアをするのはとても面倒に感じてしまうと思いますが、汗を吸ったバッシュをそのままシューズケースに入れておくことほどバッシュを劣化させる行為はありません。
インソールを取り出して陰干しするだけでもかなりダメージを軽減することができるので、それだけは意識的に行なっていただければと思いますよ!