こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
NBAに属する全ての選手とチームが目指す目標である「NBAチャンピオン」。
多くのNBA選手が生涯に1度もつかむことができず引退していくほどに険しい道のりです。
NBAチャンピオンになった1チームは、翌年のNBAの中心となります。
他の29チームは、その1チームを倒すために新たな選手を獲得したり、戦術を取り入れたりと対策を講じていきます。
それゆえNBAの頂点を決める戦いである「NBAファイナル」は、例外なくそのシーズンの集大成であり、NBAの歴史そのものと言えるのです。
もちろんNBAファイナルだけを見ても十分面白いと思います。
ただ、NBAファイナルに至るまでにも毎年数々のドラマがあります。
進出したチームの辿ってきた軌跡を知ることで、NBAファイナルはさらに面白くなります!!!
つまり、NBAチャンピオンになったチームの背景を知ることは「NBAの歴史をより深く知ること」であり、NBAの”沼”により深くはまっていくきっかけの1つというわけですね!笑
そこで今回は「2023年のNBAファイナルで優勝を果たした”デンバー・ナゲッツ”のチーム背景と優勝への軌跡」について見ていこうと思います。
そんなデンバー・ナゲッツは優勝までにどのような軌跡を辿ってきたのでしょうか??
存分に見ていきましょう!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
ドラフト
NBAにおいて、オフシーズン最大のイベントは「NBAドラフト」ですよね!
世界最高のリーグであるNBAには、毎年世界最高の選手たちがドラフトされます。
将来チームの中心になりうる逸材や即戦力となる選手をリスクなく獲得できるため、すべてのチームにとって欠かせないイベントです。
デンバー・ナゲッツは2022年のNBAドラフトにて3名の選手を獲得しました。
【指名選手】
巡 | 指名順位 | 選手名 | ポジション | 国籍 | 出身大学 | 前所属チーム(リーグ/国名) |
1 | 21 | クリスチャン・ブラウン | SG | アメリカ合衆国 | カンザス大学 | - |
1 | 30 | ペイソン・ワトソン | SG | アメリカ合衆国 | カリフォルニア大学ロサンゼルス校 | - |
2 | 46 | イスマエル・カマガテ | C | フランス | - | パリス・バスケットボール(フランス) |
2022年ドラフトでデンバー・ナゲッツが持っていた自前の指名権は1枚。
この指名権を使い、1巡目21位でクリスチャン・ブラウンを指名しました。
クリスチャン・ブラウンはオールラウンドなスーティングガードであり、デンバー・ナゲッツではシューターとしても役割を期待されての指名となりました。
全体30位で指名を受けたペイトン・ワトソンは、もともとオクラホマシティ・サンダーが持っていた指名権でした。
デンバー・ナゲッツはジャマイカル・グリーンと2027年のプロテクト付き1巡目指名権とのトレードでデンバー・ナゲッツへ移籍
残念ながら、ペイトン・ワトソンのルーキーシーズンの大半がデンバー・ナゲッツの下部チームである「グランドラピッズ・ゴールド」での出場となっています。
3人目はフランスのパリ出身のプロバスケットボール選手である「イスマエル・カマガテ」。
2021-22シーズンにはリーグ・ナショナル・バスケットボール(LNB)の最優秀守備選手賞を受賞した経験のあるビッグマンです。
2023年NBAドラフトで指名を受けたものの、2022-23シーズンもLNBのパリス・バスケットボールへの残留を表明しました。
2023年NBAドラフトで指名された選手の一覧を見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
ロスター・主要選手
2022-23シーズン、補強を果たしたデンバー・ナゲッツは、以下のロスターで優勝を果たしました。
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
SG | 0 | クリスチャン・ブラウン | 201 | 99 | 2001年4月17日 |
SF | 11 | ブルース・ブラウン | 195 | 92 | 1996年8月15日 |
C | 13 | トーマス・ブライアント | 186 | 112 | 1997年7月31日 |
SG | 5 | ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ | 198 | 93 | 1993年2月18日 |
PF | 31 | ヴラトコ・チャンチャル | 207 | 107 | 1997年4月10日 |
PF | 50 | アーロン・ゴードン | 207 | 107 | 1995年9月16日 |
PF | 32 | ジェフ・グリーン | 207 | 107 | 1986年8月28日 |
PG | 3 | ボーンズ・ハイランド | 189 | 78 | 2000年9月14日 |
PG | 7 | レジー・ジャクソン | 189 | 94 | 1990年4月16日 |
C | 15 | ニコラ・ヨキッチ | 211 | 129 | 1995年2月19日 |
C | 6 | ディアンドレ・ジョーダン | 211 | 120 | 1988年7月21日 |
PG | 27 | ジャマール・マレー | 195 | 98 | 1997年2月23日 |
PF | 22 | ジーク・ナジ | 210 | 109 | 2001年1月9日 |
SF | 1 | マイケル・ポーターJr. | 186 | 99 | 1998年6月29日 |
SG | 9 | デボン・リード | 198 | 94 | 1995年6月11日 |
PG | 14 | イシュ・スミス | 183 | 79 | 1988年7月5日 |
SG | 8 | ペイトン・ワトソン | 207 | 91 | 2002年9月11日 |
SF | 10 | ジャック・ホワイト | 204 | 102 | 1997年8月5日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナルまでの道のり:
2022-23 デンバー・ナゲッツの
レギュラーシーズン試合結果
それではいよいよ、2022-23レギュラーシーズンがデンバー・ナゲッツにとってどんな1年だったのかを見ていきましょう!
まずはオフシーズンの動きを簡単にご紹介します。
【オフシーズンの動き】
2021-22シーズン、ジャマール・マレーとマイケル・ポーターJr.(通称MPJ)という2人の主力を欠いたナゲッツは、プレイオフ1回戦にてその年NBA優勝を果たすゴールデンステイト・ウォリアーズに敗退。
2022-23シーズンのオフにはマレーとMPJの2人がシーズン開幕から復帰することが発表され、再び優勝候補の一角としてシーズンに挑むこととなりました。
エースのニコラ・ヨキッチが全盛期の期間に優勝を果たしたかったナゲッツは、トレードでエースディフェンダーの”ケンテイビアス・コールドウェル=ポープ(通称KCP)”を獲得。
さらにフリーエージェントでもブルース・ブラウンやデアンドレ・ジョーダンといったベテランを加え、万全の体制でシーズンに臨みました。
ディビジョン
次にレギュラーシーズンの試合結果を見ていきましょう!
まずはディビジョンでの成績です。
ディビジョンとは本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、デンバー・ナゲッツはノースウェスト・ディビジョンに属します。
デンバー・ナゲッツはノースウェスト・ディビジョンで1位を獲得しました。
【2022-23レギュラーシーズン ノースウェスト・ディビジョンの結果】
ノースウェスト・ディビジョン | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | ホーム | ロード | Div | 試合数 |
デンバー・ナゲッツ | 53 | 29 | 64.6 | −2.0 | 34–7 | 19–22 | 10–6 | 82 |
ミネソタ・ティンバーウルブズ | 42 | 40 | 51.2 | 9.0 | 22–19 | 20–21 | 8–8 | 82 |
オクラホマシティ・サンダー | 40 | 42 | 48.8 | 11.0 | 24–17 | 16–25 | 9–7 | 82 |
ユタ・ジャズ | 37 | 45 | 45.1 | 14.0 | 23–18 | 14–27 | 6–10 | 82 |
ポートランド・トレイルブレイザーズ | 33 | 49 | 40.2 | 18.0 | 17–24 | 16–25 | 7–9 | 82 |
カンファレンス
次に見ていくのはカンファレンスでの試合結果です。
カンファレンスとはNBAが独自にチームを東西に分類した区分けのことで、デンバー・ナゲッツはウエスタン・カンファレンスに所属しています。
デンバー・ナゲッツはウェスタン・カンファレンスで1位を受賞し、プレイオフに進出しました。
【2022-23レギュラーシーズン ウェスタン・カンファレンスの結果】
ウェスタン・カンファレンス | ||||||
# | チーム | 勝 | 負 | PCT | GB | GP |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | デンバー・ナゲッツ | 53 | 29 | 64.6 | – | 82 |
2 | メンフィス・グリズリーズ | 51 | 31 | 62.2 | 2.0 | 82 |
3 | サクラメント・キングス | 48 | 34 | 58.5 | 5.0 | 82 |
4 | フェニックス・サンズ | 45 | 37 | 54.9 | 8.0 | 82 |
5 | ロサンゼルス・クリッパーズ | 44 | 38 | 53.7 | 9.0 | 82 |
6 | ゴールデンステート・ウォリアーズ | 44 | 38 | 53.7 | 9.0 | 82 |
7 | ロサンゼルス・レイカーズ | 43 | 39 | 52.4 | 10.0 | 82 |
8 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | 42 | 40 | 51.2 | 11.0 | 82 |
9 | ニューオーリンズ・ペリカンズ | 42 | 40 | 51.2 | 11.0 | 82 |
10 | オクラホマシティ・サンダー | 40 | 42 | 48.8 | 13.0 | 82 |
11 | ダラス・マーベリックス | 38 | 44 | 46.3 | 15.0 | 82 |
12 | ユタ・ジャズ | 37 | 45 | 45.1 | 16.0 | 82 |
13 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 33 | 49 | 40.2 | 20.0 | 82 |
14 | ヒューストン・ロケッツ | 22 | 60 | 26.8 | 31.0 | 82 |
15 | サンアントニオ・スパーズ | 22 | 60 | 26.8 | 31.0 | 82 |
NBAファイナルまでの道のり:2022-23 デンバー・ナゲッツのプレイオフ試合結果
次にデンバー・ナゲッツが2022-23プレイオフをどのようにして勝ち抜いたのか見ていきましょう!
【2022-23プレイオフの背景】
2022-23シーズンは従来通り2023年4月11日〜4月14日にかけてプレイイントーナメント、2023年4月15日からプレイオフ開幕となりました。
ファーストラウンド(1回戦)対ミネソタ・ティンバーウルブズ:4勝1敗
プレイオフのファーストラウンド(1回戦)は若きエース”アンソニー・エドワーズ”要するミネソタ・ティンバーウルブズと対戦。
エドワーズの爆発で1勝は奪われたものの、4勝1敗で危なげなく勝利し、2回戦へ進出しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2023年4月16日 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | 80-109 | デンバー・ナゲッツ | ボール・アリーナ | |
第2戦 | 2023年4月19日 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | 113-122 | デンバー・ナゲッツ | ボール・アリーナ | |
第3戦 | 2023年4月21日 | デンバー・ナゲッツ | 120-111 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | ターゲット・センター | |
第4戦 | 2023年4月23日 | デンバー・ナゲッツ | 108-114 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | ターゲット・センター | |
第5戦 | 2023年4月25日 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | 109-122 | デンバー・ナゲッツ | ボール・アリーナ |
カンファレンス・セミファイナル(西地区準決勝)対フェニックス・サンズ:4勝2敗
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)では、デビン・ブッカーとケビン・デュラント要するフェニックス・サンズと激突。
ブッカーとデュラントの攻撃をデンバー・ナゲッツが上回り、4勝2敗でカンファレンス・ファイナルへと駒を進めました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2023年4月29日 | フェニックス・サンズ | 107-125 | デンバー・ナゲッツ | ボール・アリーナ | |
第2戦 | 2023年5月1日 | フェニックス・サンズ | 87-97 | デンバー・ナゲッツ | ボール・アリーナ | |
第3戦 | 2023年5月5日 | デンバー・ナゲッツ | 114-121 | フェニックス・サンズ | フットプリント・センター | |
第4戦 | 2023年5月7日 | デンバー・ナゲッツ | 124-129 | フェニックス・サンズ | フットプリント・センター | |
第5戦 | 2023年5月9日 | フェニックス・サンズ | 102-118 | デンバー・ナゲッツ | ボール・アリーナ | |
第6戦 | 2023年5月11日 | デンバー・ナゲッツ | 125-100 | フェニックス・サンズ | フットプリント・センター |
カンファレンス・ファイナル(西地区決勝)対ロサンゼルス・レイカーズ:4勝0敗
カンファレンス・ファイナルではレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス要するロサンゼルス・レイカーズと対戦。
この一戦は、八村塁選手が日本人史上初となるNBAカンファレンスファイナル進出を果たした歴史的な試合となりましたね。
試合内容は拮抗していたものの、わずかな地力の差でデンバー・ナゲッツが勝り、結果として4勝0敗のスイープでカンファレンス優勝を果たしました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2023年5月16日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 126-132 | デンバー・ナゲッツ | ボール・アリーナ | |
第2戦 | 2023年5月18日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 103-108 | デンバー・ナゲッツ | ボール・アリーナ | |
第3戦 | 2023年5月20日 | デンバー・ナゲッツ | 119-108 | ロサンゼルス・レイカーズ | クリプトドットコム・アリーナ | |
第4戦 | 2023年5月22日 | デンバー・ナゲッツ | 113-111 | ロサンゼルス・レイカーズ | クリプトドットコム・アリーナ |
こうして迎えた2023年のNBAファイナルでは、デンバー・ナゲッツがジミー・バトラー要するマイアミ・ヒートを4勝1敗で破り、チーム史上初となるNBA優勝を果たしたのでした。
2023年のNBAファイナルについての詳しい内容を知りたいという方はこちらの記事もぜひお読みください!
まとめ:ナゲッツが史上初のNBA優勝!
今回は「2023年のNBAファイナルで優勝を果たした”デンバー・ナゲッツ”のチーム背景と優勝への軌跡」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
2012年NBAドラフトにおいて2巡目41という決して高くない順位で指名された「ニコラ・ヨキッチ」。
その選手を中心としたチームで、マレーやMPJのケガを乗り越えての優勝は非常に感動的でした。
NBA優勝を果たすまでの道のりの険しさを知ると、NBAファイナルをより深く楽しむことができますよね!
他のシーズンについても優勝チームの軌跡についてご紹介している記事がありますので、そちらもぜひご覧くださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!