今や世界的スニーカーブランドとして知らない人はいないほどの確固たる地位を確立している「プーマ」。
特にサッカーのスパイク界では無類の強さを誇り、世界中のサッカープレイヤーやそのファンたちに愛されているブランドです。
しかし、そんなプーマが生み出してきたスニーカーたちの中で“史上最高”のモデルを挙げた時、必ずと言っていいほど名前があがるモデルがあります。
それが1970年代に誕生したバスケットシューズ「プーマ クライド」なんです。
この記事では、スエード素材のスニーカーとして史上最高のモデルとすら評される不朽の名作「プーマ クライド」について、その歴史と魅力を語っていきます。
2016年からNBAを観戦し、NBAの歴史を調べるのだ大好きな僕の視点から、「プーマ クライド」が“名作”と呼ばれるに至った所以を紐解いていきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね。
プーマ クライドは「ウォルト・フレイジャー」のシグネチャーモデル!
2度のNBA制覇に導いたレジェンドの愛称が商品名になった!
「プーマ クライド」を語る上で、NBAレジェンド「ウォルト・フレイジャー」の存在は欠かすことができないでしょう。
というのも、この「プーマ クライド」というモデルは、プーマがウォルト・フレイジャー1人のために作成した世界初のシグネチャーモデルだからです。
モデル名にもなっている「クライド」というのは、ウォルト・フレイジャーの愛称なんですよ!
ウォルト・フレイジャーは、“バスケのメッカ”ニューヨークに本拠地を置くNBAチーム「ニューヨーク・ニックス」で2度のNBA制覇を成し遂げたレジェンド中のレジェンド。
「プーマ クライド」はそんな伝説的ポイントガードがまだ“期待の新人”だった時代に開発され、フレイジャーの活躍に伴ってその名を世界中に轟かしていったのです。
バスケの実力もさることながら、雑誌の表紙を飾るほどのファッションセンスを持ち合わせていたことで知られるフレイジャーは、当然シグネチャーモデルの作成に当たっても機能性だけでなくそのデザインにもこだわったと言います。
「プーマ クライド」は当時としてはカラーリングが非常に多いモデルとして知られていますが、これはフレイジャーが「毎試合違うカラーを履きたい」といったことが原因だとか。笑
こうして誕生したプーマ史上屈指の名作バッシュは、50年以上が経過した今でもそのクラシックで高級感のあるデザインで多くのファンに愛され続けているのです。
「クライド」はどのようにして生まれたのか?プーマの歴史とともに紹介
不朽の名作として知られ、そのデザイン性と履き心地の良さで世界中のファンから愛されている「プーマ クライド」
もちろんただ履くだけでも気持ちをアゲてくれる一足ですが、その誕生の背景を知った上で着用すると、より一層心の高鳴りを感じることができるはずです。
そこで続いては、そんな「プーマ クライド」が誕生した背景をプーマの歴史と共に振り返っていきたいと思います。
プーマはもともと「ダスラー兄弟商会」というベンチャー企業から始まった
みなさんは「プーマ」と「アディダス」がもともと1つの会社だったことをご存知でしょうか?
その名も「ダスラー兄弟商会」。
1924年にドイツのニュルンベルクという街で生まれた「ルドルフ」と「アドルフ」という兄弟が立ち上げたベンチャー企業であり、主に運動靴の生産、販売を行っていたんだそうです。
「ダスラー兄弟商会」がその名を轟かしたのは1936年のベルリンオリンピックのことで、2人は当時アメリカ代表であった「ジェシー・オーエンス」のランニングシューズを担当。
オーウェンスはなんと陸上競技4冠を達成し、「ダスラー兄弟商会」の技術力は全世界から高い評価を受けることになったのです。
こうして世界中からランニングシューズの発注を受けるようになった「ダスラー兄弟商会」は、年間20万足を販売するほどの企業へと成長を遂げていきます。
兄弟喧嘩勃発!?「アディダス」と「プーマ」の誕生
順風満帆に見えた「ダスラー兄弟商会」でしたが、その終わりは驚くほど早いものでした。
きっかけはなんと「兄弟喧嘩」。
喧嘩の内容は定かではありませんが、兄ルドルフと弟アドルフとの関係性は修復不可能なまでに悪化してしまい、「ダスラー兄弟商会」は第2次世界対戦を境に2つのブランドへと分裂することとなったのです。
こうして誕生したのが「プーマ」と「アディダス」なんです。
両ブランドが世界的な知名度を誇るまでに成長した現在から見ると、これほどまでに歴史を動かした兄弟喧嘩が他にあるのか・・・と思ってしまいますね。笑
分裂後、両者は熾烈な開発競争を繰り広げ、オリンピックやワールドカップなどの世界的イベントはもちろん、あらゆるスポーツのあらゆる場面で用いられるシューズやウェアを取り合いながら急成長を遂げていきます。
バスケットボールの世界においてもそれは例外ではなく、アディダスが史上初のレザー製バッシュ「スーパースター」をリリースしたのに対抗する形で、プーマはスエード製バッシュ「プーマ スエード」を開発。
世間的な評価としてはアディダス優勢かと思われた矢先、プーマはある1人のNBAレジェンドと出会ったことで、形成を大きく覆すほどの歴史的モデルを生み出すこととなったのです。
ウォルト・フレイジャーとの出会いが生んだ史上初のシグネチャーモデル「クライド」
「プーマ」の運命を大きく変えたNBA選手、それが先ほどもご紹介した「ウォルト・フレイジャー」でした。
大学時代から司令塔として高い評価を受け、期待の新人としてニューヨーク・ニックスに入団したフレイジャーは、なんと「プーマ スエード」の愛用者。
まだレジェンドとは程遠い存在だったフレイジャーでしたが、プーマは彼のために靴型(ラスト)の作り直しや細かな工夫を施した“専用モデル”を制作します。
こうして誕生したのが、1973年にリリースされた世界初のシグネチャーモデル「プーマ クライド」だったわけです。
その後は先ほどもご紹介した通り。
ウォルト・フレイジャーはスーパースターとなり、ファッショニスタとして知られる彼がコート内外で「プーマ クライド」を着用したことによって、バスケファンのみならず、ストリートファッションとしても人気が爆発。
「アディダス スーパースター」と並び、「プーマ クライド」は1970年代を象徴する名作バッシュとして、今なお高い評価を受け続けているのです。
NBAオタクが語る!「プーマ クライド」の魅力3選
ここまで読んでいただければ、「プーマ クライド」が“名作バッシュ”と呼ばれる所以は分かっていただけたのではないでしょうか。
ただ、「プーマ クライド」が世界中のスニーカーファンに愛されている理由はもちろんその歴史だけではありませんよ!
この記事では最後に、NBAオタクである僕の視点から、「プーマ クライド」というモデルの魅力を厳選して3つご紹介していこうと思います。
魅力①“レジェンドが履いたモデル”を履ける高揚感
これはNBAファンならではの感覚かも知れませんが、“レジェンドが履いたモデル”を履く時の高揚感は大きな魅力の1つだと言えるでしょう。
もちろんシグネチャーモデルはどれもレジェンドたちが着用したものなのですが、“バスケのメッカ”ニューヨークの象徴とまで称されている、あの「ウォルト・フレイジャー」のモデルと聞いてワクワクしないNBAファンはいないでしょう。(偏見ですかね?笑)
しかも、「史上初のシグネチャーモデル」というおまけ付き。
バスケファンはもちろん、特にニューヨーク・ニックスファンのみなさんは、その歴史的背景を知れば知るほど履いてみたくなる魅力的な一足なのではないでしょうか?
魅力②カラーバリエーションが豊富で自分の好きな色が見つかる
ありきたりですが、2つ目の魅力はその「カラーバリエーションの豊富さ」です。
おしゃれ好きなウォルト・フレイジャーの指示によって多くのカラーがリリースされた「プーマ クライド」ですが、そのカラーバリエーションの多さはファッションアイテムとしての活躍がメインになった現代において、非常に大きなメリットとなっているんです。
スエード生地による高級感と遊び心満載のカラーリングの両立は唯一無二のものでしょう。
特にNBAファンのみなさんはNBAグッズやユニフォームなど、カラフルなトップスを身につけることも多いと思いますので、自分の推しチームに合わせたカラーリングのモデルをチョイスしてみてもいいかもしれませんね!
魅力③“再現度の高い”復刻版が存在する
「プーマ クライド」の魅力3つ目は、復刻版の再現度がかなり高いことです。
1973年に発売されたモデルですので、オリジナル版はすでに生産が終了しており、みなさんがこれから履きたいなと思った際には「復刻版」を購入することになるはず。
バッシュの復刻版はより機能性を向上させたものから他ブランドとコラボしたものまで様々ですが、「プーマ クライド」の復刻版の特徴は、オリジナル版を忠実に再現していること。
もちろん、クッション製や耐久性は現代技術によってかなり向上しているのですが、そのシルエットや見た目はかなり再現度が高いものになっているんです。
1つ目の魅力として挙げた“レジェンドと同じモデルを履く”にしてもそうですが、どうせ買うなら当時の雰囲気を味わいたいという方も多いはず。
クラシックで高級感の漂う「プーマ クライド」は、バスケ好きのみならず、おしゃれ好きなみなさんのテンションを上げてくれること間違いなしですよ!
まとめ
今回は、1970年代を代表する名作バッシュ「プーマ クライド」について、その歴史と魅力を語ってきました。
いかがでしたか?
個人的にはやはり、あの「ウォルト・フレイジャー」のシグネチャーモデルというところにかなり惹かれてしまいました。笑
また、一般的に赤色や黄色、青色などかなり原色に近いカラーリングのスニーカーは敬遠されがちだと思いますが、「プーマ クライド」の場合はスエード生地がかなりいい仕事をしてくれているので、むしろ高級感が増しているように感じるんですよね。
バスケファンだけでなく、世界中のスニーカーファンに愛される理由もわかる気がします。
このサイトでは、他のモデルについても同じような記事を書いていますので、名作バッシュの歴史を知りたい方はぜひ他の記事も読んでいただけたら幸いです。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!