皆さんこんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。
これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。
一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。
その確率は脅威の0.0001%。
例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。
そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。
本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。
そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。
特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。
その当時の最高の選手、最高のチーム、流行りの戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。
今回はその中から「NBAファイナル2018 ゴールデンステイト・ウォリアーズ VS クリーブランド・キャバリアーズ」の対決をご紹介しましょう!
皆さんがNBAの歴史を知り、もっともっとNBAを好きになるきっかけになることができれば光栄です。
それではティップオフ!!
目次
NBAファイナル2018に出場したチームの背景を知ろう!
2018年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「クリーブランド・キャバリアーズ」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」の戦いでした。
まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
2017-18シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 58勝24敗(カンファレンス2位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝1敗(VS サンアントニオ・スパーズ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝1敗(VS ニューオーリンズ・ペリカンズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝3敗(VS ヒューストン・ロケッツ) |
「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」はカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くチームです。
エースは昨シーズンファイナルMVPを取った”現役最高スコアラー”ケビン・デュラント。
”BIG3”のステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンにケビン・デュラントとアンドレ・イグダーラを加えたスタメンはあまりにも強く、通称”デスラインナップ”と呼ばれました。
この年優勝を果たしたゴールデンステイト・ウォリアーズがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!
クリーブランド・キャバリアーズ
2017-18シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 50勝32敗(カンファレンス4位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝3敗(VS インディアナ・ペイサーズ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝0敗(VS トロント・ラプターズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝3敗(VS ボストン・セルティックス) |
「クリーブランド・キャバリアーズ」はオハイオ州クリーブランドに拠点を置くチームです。
エースは”キング”レブロン・ジェームズ。
レブロンはこの年NBA史上初の通算30,000得点、8,000リバウンド、8,000アシストを達成した選手となりました。
この年のキャバリアーズは昨シーズンまでレブロンと共にチームを支えたスーパースターの「カイリー・アービング」をトレードで放出したためレブロン意外にスター選手がいませんでしたが、レブロンの孤軍奮闘でレギュラーシーズンを勝ち続け、ポストシーズンでもNBAファイナルまで辿り着きました。
NBAファイナル2018の出場選手・ロスター
次にNBAファイナル2018で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!
ゴールデンステイト・ウォリアーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
SF | 9 | アンドレ・イグダーラ(Andre Iguodala) | 201 | 98 | 1984年1月28日 |
SF | 18 | オムリ・カスピ(Omri Casspi) | 210 | 102 | 1988年6月22日 |
PG | 4 | クイン・ノック(Quinn Cook) | 185 | 82 | 1993年3月23日 |
PF | 25 | クリス・ブーシェ(Chris Boucher) | 210 | 91 | 1993年1月11日 |
SG | 11 | クレイ・トンプソン(Klay Thompson) | 198 | 97 | 1990年2月8日 |
SF | 35 | ケビン・デュラント(Kevin Durant) | 206 | 109 | 1988年9月29日 |
C | 5 | ケボン・ルーニー(Kevon Looney) | 206 | 101 | 1996年2月6日 |
C | 27 | ザザ・パチュリア(Zaza Pachulia) | 210 | 122 | 1984年2月10日 |
C | 1 | ジャベール・マギー(JaVale McGee) | 213 | 122 | 1988年1月19日 |
C | 2 | ジョーダン・ベル(Jordan Bell) | 207 | 102 | 1995年1月7日 |
PG | 34 | ショーン・リビングストン(Shaun Livingston) | 201 | 87 | 1985年9月11日 |
PG | 30 | ステフィン・カリー(Stephen Curry) | 188 | 84 | 1988年3月14日 |
C | 15 | デイミアン・ジョーンズ(Damian Jones) | 211 | 111 | 1995年6月30日 |
C | 3 | デビッド・ウエスト(David West) | 205 | 113 | 1980年8月29日 |
PF | 23 | ドレイモンド・グリーン(Draymond Green) | 198 | 104 | 1990年3月4日 |
SG | 6 | ニック・ヤング(Nick Young) | 201 | 95 | 1985年6月1日 |
SG | 0 | パトリック・マカウ(Patrick McCaw) | 201 | 81 | 1995年10月25日 |
※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと
クリーブランド・キャバリアーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
SG | 5 | J.R.スミス(J.R. Smith) | 198 | 102 | 1985年9月9日 |
PG | 3 | アイザイア・トーマス(Isaiah Thomas) | 175 | 84 | 1989年2月7日 |
C | 41 | アンテ・ジジッチ(Ante Žižić) | 208 | 121 | 1997年1月4日 |
SG | 4 | イマン・シャンパート(Iman Shumpert) | 195 | 98 | 1990年6月26日 |
SG | 26 | カイル・コーバー(Kyle Korver) | 201 | 96 | 1981年3月17日 |
SF | 16 | ケディ・オスマン(Cedi Osman) | 201 | 104 | 1995年4月8日 |
C | 0 | ケビン・ラブ(Kevin Love) | 203 | 113 | 1988年9月7日 |
C | 21 | ケンドリック・パーキンス(Kendrick Perkins) | 208 | 122 | 1984年11月10日 |
SF | 99 | ジェイ・クラウダー(Jae Crowder) | 198 | 107 | 1990年7月6日 |
PF | 32 | ジェフ・グリーン(Jeff Green) | 203 | 107 | 1986年8月28日 |
PG | 3 | ジョージ・ヒル(George Hill) | 193 | 85 | 1986年5月4日 |
SG | 8 | ジョーダン・クラークソン(Jordan Clarkson) | 193 | 88 | 1992年6月7日 |
SF | 10 | ショーン・ハイランド(John Holland) | 196 | 93 | 1988年11月6日 |
PG | 81 | ジョシュ・リチャードソン(José Calderón) | 191 | 91 | 1981年9月28日 |
C | 8 | チャニング・フライ(Channing Frye) | 213 | 116 | 1983年5月17日 |
PG | 1 | デリック・ローズ(Derrick Rose) | 190 | 91 | 1988年10月4日 |
SG | 9 | ドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade) | 193 | 100 | 1982年1月17日 |
C | 13 | トリスタン・トンプソン(Tristan Thompson) | 206 | 115 | 1991年3月13日 |
C | 22, 24 | ラリー・ナンスJr.(Larry Nance Jr.) | 201 | 111 | 1993年1月1日 |
PF | 23 | レブロン・ジェームズ(LeBron James) | 206 | 113 | 1984年12月30日 |
SG | 1 | ロドニー・ウッド(Rodney Hood) | 203 | 94 | 1992年10月20日 |
PG | 15 | ロンドン・ペランテス(London Perrantes) | 188 | 91 | 1994年10月3日 |
※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと
NBAファイナル2018のシリーズ概要
それではいよいよNBAファイナル2018の試合の結果を見ていきましょう!
2017-18シーズンのNBAチャンピオンは「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」。
チームとしては2年連続6回目の優勝となりました。
対戦成績は4勝0敗。
NBAファイナルが4勝0敗のスウィープで終わるのは11年ぶりの出来事でした。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 5月31日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 114-124 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
2 | 6月3日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 103-122 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
3 | 6月6日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 110-102 | クリーブランド・キャバリアーズ |
4 | 6月8日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 108-85 | クリーブランド・キャバリアーズ |
ファイナルMVPは「ケビン・デュラント」。
デュラント自身としては昨年に続き2年連続2回目の受賞となりました。
NBAファイナル2018の試合の概要
ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。
王朝ウォリアーズの最盛期とも言えるシーズンのNBAファイナルはどのように進んでいったのか一緒に見ていきましょう!
第1戦(114-124 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
NBAファイナル2018の第1戦はゴールデンステイト・ウォリアーズのホームアリーナである「オラクル・アリーナ」で始まりました。
今年で4年連続となるウォリアーズ対キャバリアーズのNBAファイナル。
ここまでウォリアーズ、キャバリアーズ、ウォリアーズと交互に優勝してきたため、今年もライバル同士の接戦が期待されていました。
ただ一方で、昨シーズンのファイナルを見て今年もウォリアーズが優勢というのが大方の予想だったように思います。
そんな中始まった第1戦は予想とは裏腹にかなりの接戦となります。
第1Qからオフェンスでの殴り合い、その後もどちらも譲らないシーソーゲームが続きました。
試合時間残り36秒の時点でも104-104の同点。
そこからレブロンのレイアップとカリーの3ポイントでそれぞれ得点し、残り23秒の時点で106-107のウォリアーズが1点リードを掴み取ります。
試合時間残り4秒、もはやウォリアーズの勝利かと思われていたその瞬間、キャバリアーズのジョージ・ヒルが放ったシュートをクレイ・トンプソンがファールし、2本のフリースローが与えられました。
これを1本決め同点にしたものの2本目はリングに弾かれます。
そのボールはキャバリアーズのJ.R.スミスへ。
ここからもしかしたらNBAの歴史が変わっていたかもしれない”世紀の勘違い”が発生します。
なんとJ.R.スミスはボールを持ったまま自陣のゴールへドリブルを始めたのです。
レブロンの怒鳴り声で気づき、大急ぎで味方へパスを出したもののタイムアップ。
攻撃のラストチャンスをみすみす見逃してしまったのです。
試合はこれで同点延長へ。
延長ではウォリアーズが圧倒し、114-124でウォリアーズが1勝を手にします。
試合後の会見でJ .R.スミスはキャバリアーズが1点リードしていると勘違いしていたとのこと。
あの4秒でキャバリアーズがシュートを決めていればキャバリアーズが勝っていただけに、どうしても悔やまれる敗北となってしまいました。
この試合レブロン・ジェームズは48分の出場で自己最多の51得点と大爆発したが、不運の敗戦となりました。
第2戦(103-122 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
ウォリアーズが接戦を制して迎えた第2戦。
この試合の主役はウォリアーズのエース「ステフィン・カリー」でした。
この日カリーは前半4本、後半5本のスリーを決め、NBAファイナルでの最多3ポイント記録を樹立。
エースの活躍で流れに乗ったウォリアーズは終始キャバリアーズを圧倒し、第4Q残り3分で21点差となり勝負あり。
2連勝を手にしました。
キャバリアーズはレブロンが29得点9リバウンド13アシスト、ケビン・ラブが22得点10リバウンドと奮闘しましたが、ウォリアーズのオフェンスに太刀打ちできませんでした。
この試合で対戦成績は0-2となり舞台はクリーブランドへと移っていきます。
第3戦(110-102 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
クリーブランド・キャバリアーズのホームアリーナ「クイッケン・ローンズ・アリーナ」で行われた第3戦。
ホームぜ1勝を勝ち取りたいキャバリアーズはウォリアーズの”スプラッシュ・ブラザーズ”に対し強力なディフェンスをぶつけます。
その効果もあってか、この試合は終始接戦となりました。
試合時間残り2分38秒、カリーの3ポイントで101-97で4点のリードを得たウォリアーズに対し、レブロンも3ポイントを決め1点差に迫ります。
追い上げムードのキャバリアーズにオラクル・アリーナのファンも大盛り上がりでした。
しかしその直後、ケビン・デュラントのアシストでのイグダラのダンクとデュラント自身の長距離3ポイントが決まり一気に6点差。
デュラントがたった2プレイで試合を終わらせてしまいました。
キャバリアーズもその後レブロンがレイアップで粘りますが、カリーがフリースローお落ち着いて決め勝利。
ウォリアーズが3連勝で優勝に王手となりました。
この試合はキャバリアーズのディフェンスが効いてかカリーとクレイが彼らにしては控えめな10得点に沈みますが、ケビン・デュラントは43得点13リバウンド7アシストと止めることができず、結果普段と変わらない得点を取られてしまいました。
第4戦(108-85 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
運命の第4戦。
キャバリアーズとしてはホームアリーナでのウォリアーズの優勝だけはなんとしても防ぎたいところです。
しかし現実は、無慈悲にもウォリアーズが大勝を納めました。
序盤こそキャバリアーズがリードする場面もありましたが、後半になるにつれてウォリアーズがエンジンをかけ圧倒していきました。
キャバリアーズは後半得点がなかなか伸びず、レブロンが孤軍奮闘しますが試合時間残り4分3秒で25点差となり万事急す。
キャバリアーズは負けを認め、レブロンをベンチに下げました。
レブロンがウォリアーズの面々と握手をしてベンチに下がっていくのを見て、潔さを感じたファンも多いでしょう。
ウォリアーズが4連勝で2連覇を成し遂げました。
まとめ
今回は「NBAファイナル2018 ゴールデンステイト・ウォリアーズ VS クリーブランド・キャバリアーズ」の対決をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
ゴールデンステイト・ウォリアーズの2連覇。
もはや強すぎて他チームはウォリアーズ以外のチームは優勝を狙わずに補強に勤しむのが正解などど言われていたのを思い出します。笑
NBAファイナルが”スウィープ(4勝0敗)”というのは少しあっけなくも感じましたが、ウォリアーズの王朝時代を象徴するシーズンでした。
やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!
他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!