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【NBAファイナル1966】ボストン・セルティックス VS ロサンゼルス・レイカーズ 全7試合の結果や流れを詳しく解説!

皆さんこんにちは!

NBA好きブログライターのおしょうサンドです。

 

国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。

これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。

一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。

その確率は脅威の0.0001%。

例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。

 

そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。

本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。

 

そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。

特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。

その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。

 

今回はその中から「NBAファイナル1966 ボストン・セルティックス VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しましょう!

NBAをよく知らないという方にもわかりやすく説明していきますのでぜひ最後までお読みくださいね!

それではティップオフ!!

 

NBAファイナル1966に出場したチームの背景を知ろう!

1966年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「ボストン・セルティックス」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ロサンゼルス・レイカーズ」の戦いでした。

まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!

 

ボストン・セルティックス

1965-66シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 54勝26敗(カンファレンス2位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル 3勝2敗(VS シンシナティ・ロイヤルズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝1敗(VS フィラデルフィア・76ers)

 

「ボストン・セルティックス」はマサチューセッツ州ボストンに拠点を置くチームです。

エースは「ビル・ラッセル」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝ではオスカー・ロバートソン要する「シンシナティ・ロイヤルズ」を、決勝戦でウィルト・チェンバレン率いる「フィラデルフィア・76ers」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

この年優勝を果たしたボストン・セルティックスがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!

 

ロサンゼルス・レイカーズ

1965-66シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 45勝35敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル シード権
カンファレンス・ファイナル 4勝3敗(VS セントルイス・ホークス)

 

「ロサンゼルス・レイカーズ」はカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置くチームです。

エースはこの年All NBAファーストチームの「ジェリー・ウエスト」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは決勝戦で宿敵の「セントルイス・ホークス」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

NBAファイナル1966の出場選手・ロスター

次にNBAファイナル1966で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!

 

ボストン・セルティックスの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
C 6 ビル・ラッセル(Bill Russell) 208 98 1934年2月12日
SF 19 ドン・ネルソン(Don Nelson) 198 95 1940年5月15日
SF 17 ジョン・ハブリチェック(John Havlicek) 196 92 1940年4月8日
C 5 ジョン・トンプソン(John Thompson) 208 102 1941年9月2日
PG 25 K・C・ジョーンズ(K.C. Jones) 185 91 1932年5月25日
PG 20 ラリー・ジークフリード(Larry Siegfried) 191 86 1939年5月22日
C 11 メル・カウンツ(Mel Counts) 213 104 1941年10月16日
SG 21 ロン・ボナム(Ron Bonham) 196 87 1942年5月31日
F 12 ロン・ワッツ(Ron Watts) 198 95 1943年5月21日
SG 24 サム・ジョーンズ(Sam Jones) 193 90 1933年6月24日
G-F 28 シー・グリーン(Si Green) 188 84 1933年8月20日
PF 16 トム・サンダース(Tom Sanders) 198 95 1938年11月8日
SF 12 ウィリー・ナオルス(Willie Naulls) 198 102 1934年10月7日
PF 18 ウッディ・ソウルズベリー(Woody Sauldsberry) 201 100 1934年7月11日
PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

ロサンゼルス・レイカーズの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
PF 15 ボブ・ブーザー(Bob Boozer) 203 98 1937年4月26日
C 14 ダラール・イムホフ(Darrall Imhoff) 208 100 1938年10月11日
SF 22 エルジン・ベイラー(Elgin Baylor) 196 102 1934年9月16日
SG 11 ゲイル・グッドリッチ(Gail Goodrich) 185 77 1943年4月23日
C 12 ジーン・ワイリー(Gene Wiley) 208 95 1937年11月12日
SG 44 ジェリー・ウエスト(Jerry West) 191 79 1938年5月28日
PG 21 ジム・キング(Jim King) 188 79 1941年2月7日
SF 33 ジョン・フェアチャイルド(John Fairchild) 203 93 1943年4月28日
C 25 リロイ・エリス(Leroy Ellis) 208 95 1940年3月10日
PF 35 ルディ・ラルッソ(Rudy LaRusso) 201 100 1937年11月11日
C 24 トム・フーヴァー(Tom Hoover) 206 104 1941年1月23日
SG 42 ウォルト・ハザード(Walt Hazzard) 188 84 1942年4月15日
PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

NBAファイナル1966のシリーズ概要

それではいよいよNBAファイナル1966の試合の結果を見ていきましょう!

1965-66シーズンのNBAチャンピオンは「ボストン・セルティクス」。

チームとしては8年連続9回目の優勝となりました。

対戦成績は4勝3敗。

詳細な試合結果は以下のとおりです。

試合 日付 アウェイ 結果 ホーム
1 4月17日 ロサンゼルス・レイカーズ 133-129 ボストン・セルティクス
2 4月19日 ロサンゼルス・レイカーズ 109-129 ボストン・セルティクス
3 4月20日 ボストン・セルティクス 120-106 ロサンゼルス・レイカーズ
4 4月22日 ボストン・セルティクス 122-117 ロサンゼルス・レイカーズ
5 4月24日 ロサンゼルス・レイカーズ 121-117 ボストン・セルティクス
6 4月26日 ボストン・セルティクス 115-123 ロサンゼルス・レイカーズ
4月28日 ロサンゼルス・レイカーズ 93-95 ボストン・セルティクス

 

NBAファイナル1966の試合の概要

ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。

セルティクス王朝が脅威の8連覇を築いたシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!

 

第1戦(133-129 ロサンゼルス・レイカーズ Win)

NBAファイナルの1回戦はボストン・セルティクスのホーム「ボストン・ガーデン」で始まりました。

2年連続での顔合わせとなった両チームはセルティクスが勝てば前人未到の8連覇、レイカーズが勝てば5度目の挑戦にして悲願のセルティクス撃破となる一戦。

カンファレンスファイナルを第5戦で片付けたセルティクスと第7戦までの死闘を超えてきたレイカーズでは、第1戦は休養十分のセルティクスの方が有利と思われていましたが、その予想はすぐに覆されます。

序盤こそセルティクスがいきなり14点差をつける猛攻を繰り出したものの、第2Qにはジェリー・ウエストとエルジン・ベイラーを中心にレイカーズが反撃。

第4Qにはレイカーズが土壇場で同点に追いつき、試合はオーバータイムに突入します。

オーバータイムは追いついて勢いに乗るレイカーズが得点を重ね、12-8で接戦を制しました。

この試合レイカーズはウエストが41得点、ベイラーが36得点と躍動。

セルティクスはビル・ラッセルが28得点26リバウンドとインサイドを制圧しますが爆発力にかけ、ウォリアーズに押し切られる形となりました。

 

第2戦(109-129 ボストン・セルティクス Win)

レイカーズが敵地で貴重な1勝を挙げて迎えた第2戦。

第1戦にまさかの敗北を喫したセルティクスでしたが、7連覇を成し遂げたチームは全く焦ることなく第2戦もいつも通りの実力を発揮。

レギュラーシーズンの成績で上回るセルティクスが前評判通りに試合を優位に進め、レイカーズに反撃の隙を与えることなく勝利しました。

この試合セルティクスはビル・ラッセルが19得点24リバウンド、ジョン・ハブリチェックが21得点11リバウンド、サム・ジョーンズが21得点と主力が安定の活躍でチームを牽引。

レイカーズは全選手が20点未満に抑えられ、セルティクスのディフェンスに沈黙する形で敗戦となりました。

 

第3戦(120-106 ボストン・セルティクス Win)

対戦成績1-1で迎えた第3戦。

舞台はロサンゼルス・レイカーズのホーム「ザ・フォーラム」に移ります。

ホームでシリーズをリードしたいレイカーズでしたが、この日もセルティクスのディフェンスに対する回答を見つけることができておらず、ウエストが34得点と孤軍奮闘するもセルティクスが危なげなく勝利しました。

この日セルティクスはサム・ジョーンズが36得点と躍動しました。

 

第4戦(122-117 ボストン・セルティクス Win)

セルティクスリードで迎えた第4戦。

ホームで第3戦を落としたレイカーズは負ければ後がないこの状況でエースが奮起します。

第3Q終了時点で100-89と10点ビハインドだったレイカーズはこの日45得点のウエストの活躍もあり一時2点差まで詰め寄ります。

しかし優位に立つセルティクスは落ち着いて追加点をあげていき、最後までレイカーズに追い付かせずに3連勝を決定づけました。

セルティクスはハブリチェックが32得点、ビル・ラッセルが25得点18リバウンド、サム・ジョーンズが20得点を記録。

常勝軍団が強さを見せつけ、一気に優勝に王手をかけました。

 

第5戦(121-117 ロサンゼルス・レイカーズ Win)

セルティクスが優勝に王手をかけた状態で迎えた第5戦。

舞台はボストン・ガーデンに戻り、8連覇を目撃したいファンが会場に詰め掛けました。

しかし、この日はセルティクスファンの期待をレイカーズが打ち砕きます。

第1Qから積極的にセルティクスゴールに攻め込んだレイカーズは前半を64-58と6点リードで折り返すことに成功。

後半ややセルティクスが盛り返しますが、この日41得点16リバウンドと攻守で躍動したエルジン・ベイラーの活躍もあり接戦を制してレイカーズが勝利。

レイカーズはベイラーの他にもウエストが31得点を記録しチームを牽引しました。

セルティクスはラッセルが32得点28リバウンドといつも通りの怪物っぷりを発揮しましたが、レイカーズの勢いに押し切られる形となりました。

 

第6戦(115-123 ロサンゼルス・レイカーズ Win)

対戦成績3-2として迎えた第5戦。

舞台はロサンゼルス・レイカーズのホーム「ザ・フォーラム」。

第5戦の敵地での勝利で流れを掴んだレイカーズはホームのこの試合多くの選手が高いパフォーマンスを発揮します。

ジェリー・ウエストの34得点をはじめとしてスタメン4人が20得点を超える活躍でチームを牽引すると、第4Qの猛攻を呼び込みました。

セルティクスもハブリチェックの27得点をはじめ5選手が2桁得点を残すなど十分な活躍をしていましたが、試合終盤に得点が入らずレイカーズに速攻から一方的な試合を展開されてしまったことが最大の敗因となりました。

レイカーズが3連敗の後の2連勝でシリーズを3-3のタイに戻し、勝負は第7戦にもつれ込みました。

 

第7戦(93-95 ボストン・セルティクス Win)

運命の第7戦。

舞台はセルティクスのホーム「ボストン・ガーデン」。

ここまで6戦全てで両チームが100点を超えるハイスコアな点の取り合いを繰り広げてきましたが、最終戦はうって変わってディフェンス重視のロースコアなゲームとなりました。

このシーズンディフェンスレーティングがリーグ1位のボストンはこの勝負所で自分たちの得意なバスケットボールを展開し、レイカーズを前半わずか38得点に抑え込むことに成功。

その間に53得点を奪ったセルティクスは15点のリードを獲得します。

しかし後半、徐々にレイカーズのオフェンスがディフェンスを突破する場面が見え始め、試合は互角の状態に。

そして迎えた最後の12分間。

この時点で14点のリードがあったセルティクスはほぼ優勝が決まったかのように思われましたが、ここからレイカーズのジェリー・ウエストが猛反撃を開始します。

ほぼ独力で点差を詰めると、ボストンの安直なミスも重なりついにレイカーズが同点に追いつきます。

しかしセルティクスはすぐさま勝ち越しとなるシュートを決めると、全身全霊のディフェンスを展開。

レイカーズの反撃をそれ以降シャットアウトし、接戦を制する形で勝利。

2週間以上にわたる戦いに終止符を打ち、前人未到の8連覇を達成しました。

 

まとめ

今回は「NBAファイナル1966 ボストン・セルティックス VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

セルティクスとレイカーズのライバル関係はこの時代に生まれたものですが、50年以上経った現在でもファンの間でその意識は強くあるようです。

この時セルティクスが成し遂げた8連覇はアメリカのプロスポーツ史上でも例を見ない快挙となりました。

やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!

他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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