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【NBAファイナル1971】ミルウォーキー・バックス VS ワシントン・ブレッツ 全4試合の結果や流れを詳しく解説!

皆さんこんにちは!

NBA好きブログライターのおしょうサンドです。

 

国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。

これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。

一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。

その確率は脅威の0.0001%。

例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。

 

そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。

本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。

 

そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。

特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。

その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。

 

今回はその中から「NBAファイナル1971 ミルウォーキー・バックス VS ボルティモア・ブレッツ」の対決をご紹介しましょう!

NBAをよく知らないという方にもわかりやすく説明していきますのでぜひ最後までお読みくださいね!

それではティップオフ!!

 

NBAファイナル1971に出場したチームの背景を知ろう!

1971年NBAファイナルはウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ミルウォーキー・バックス」とイースタン・カンファレンスチャンピオンの「ボルティモア・ブレッツ」の戦いでした。

まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!

 

ミルウォーキー・バックス

1970-71シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 66勝16敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル 4勝1敗(VS サンフランシスコ・ウォリアーズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝1敗(VS ロサンゼルス・レイカーズ)

 

「ミルウォーキー・バックス」はウィスコンシン州ミルウォーキーに拠点を置くチームです。

エースは「ルー・アルシンダー」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝でネイト・サーモン土「サンフランシスコ・ウォリアーズ」を、決勝戦で を要する「ロサンゼルス・レイカーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

この年優勝を果たしたミルウォーキー・バックスがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!

 

ボルティモア・ブレッツ

1970-71シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 42勝40敗(カンファレンス4位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル 4勝3敗(VS フィラデルフィア・76ers)
カンファレンス・ファイナル 4勝3敗(VS ニューヨーク・ニックス)

 

「ボルティモア・ブレッツ」はメリーランド州モルティモアに拠点を置くチームです。

エースは「アール・モンロー」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝で の「フィラデルフィア・76ers」を、決勝戦で を要する「ニューヨーク・ニックス」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

NBAファイナル1971の出場選手・ロスター

次にNBAファイナル1971で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!

 

ミルウォーキー・バックスの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
PG 6 ビル・ツォプフ(Bill Zopf) 185 77 1948年6月7日
PF 20, 35 ボブ・ブーザー(Bob Boozer) 203 98 1937年4月26日
SF 10 ボブ・ダンドリッジ(Bob Dandridge) 198 88 1947年11月15日
SF 18 ボブ・グレアセン(Bob Greacen) 201 93 1947年9月15日
C 19 ディック・カニンガム(Dick Cunningham) 208 111 1946年7月11日
SF 17, 27 ゲイリー・フリーマン(Gary Freeman) 205 95 1948年7月25日
PF 4 グレッグ・スミス(Greg Smith) 195 88 1947年1月28日
SG 8 ジェフ・ウェッブ(Jeff Webb) 193 77 1948年7月6日
SG 14 ジョン・マクグロックリン(Jon McGlocklin) 196 93 1943年6月10日
C 33 カリーム・アブドゥル=ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar) 218 102 1947年4月16日
PG 7 ルーシャス・アレン(Lucius Allen) 188 79 1947年9月26日
G 5 マーヴ・ウィンクラー(Marv Winkler) 185 74 1948年2月18日
SF 35 マッコイ・マクレモア(McCoy McLemore) 201 104 1942年4月3日
PG 1 オスカー・ロバートソン(Oscar Robertson) 196 93 1938年11月24日
PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

ボルティモア・ブレッツの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
PF 35 アル・タッカー(Al Tucker) 203 86 1943年2月24日
F 40 デニス・スチュワート(Dennis Stewart) 198 100 1947年4月11日
PF 40 ドリ・マレー(Dorie Murrey) 203 98 1943年9月7日
PG 10 アール・モンロー(Earl Monroe) 191 84 1944年11月21日
SG 15 エディー・マイルズ(Eddie Miles) 193 88 1940年7月5日
SG 3 フレッド・カーター(Fred Carter) 191 84 1945年2月14日
SG 11 ゲイリー・ゼラー(Gary Zeller) 191 93 1947年11月20日
C 31 ジョージ・ジョンソン(George Johnson) 211 111 1947年6月19日
PF 25 ガス・ジョンソン(Gus Johnson) 198 104 1938年12月13日
SF 24 ジャック・マリン(Jack Marin) 201 91 1944年10月12日
PF 12 ジム・バーンズ(Jim Barnes) 203 95 1941年4月13日
PF 12 ジョン・トレスヴァント(John Tresvant) 201 98 1939年11月6日
SG 22 ケビン・ローアリー(Kevin Loughery) 191 86 1940年3月28日
C 41 ウェス・アンセルド(Wes Unseld) 201 111 1946年3月14日
PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

NBAファイナル1971のシリーズ概要

それではいよいよNBAファイナル1971の試合の結果を見ていきましょう!

1970-71シーズンのNBAチャンピオンは「ミルウォーキー・バックス」。

チームとしては史上初の優勝となりました。

対戦成績は4勝0敗。

詳細な試合結果は以下のとおりです。

試合 日付 アウェイ 結果 ホーム
1 4月21日 ボルティモア・ブレッツ 88-98 ミルウォーキー・バックス
2 4月25日 ミルウォーキー・バックス 102-83 ボルティモア・ブレッツ
3 4月28日 ボルティモア・ブレッツ 99-107 ミルウォーキー・バックス
4 4月30日 ミルウォーキー・バックス 118-106 ボルティモア・ブレッツ

 

ファイナルMVPは「ルー・アルシンダー(後のカリーム・アブドゥル=ジャバー)」。

この年のレギュラーシーズンでもMVPを受賞したアルシンダーは、得点王と合わせて3冠となるファイナルMVPをも受賞しました。

 

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NBAファイナル1971の試合の概要

ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。

バックスが悲願のチーム初優勝を成し遂げたシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!

 

第1戦(88-98 ミルウォーキー・バックス Win)

NBAファイナルの1回戦はミルウォーキー・バックスのホーム「ミルウォーキー・アリーナ」で始まりました。

シーズン66勝を記録したチームと僅か42勝のチームとのファイナルということでほとんどのメディアやファンはバックスが圧勝と見ていました。

そして試合が始まると下馬評通りバックスがブレッツを圧倒。

第3Q終了までに11点のリードを広げると、第4Qも反撃の隙を与えず落ち着いて勝利しました。

バックスはカリーム・アブドゥル=ジャバーが僅か33分の出場で31得点17リバウンドの活躍。

ブレッツはただでさえ戦力的に劣っている上に主力のウェス・アンセルドとガス・ジョンソンを欠いており、最善を尽くした上での敗北となりました。

 

第2戦(102-83 ミルウォーキー・バックス Win)

バックスリードで迎えた第2戦。

舞台はボルティモア・ブレッツのホーム「ボルティモア・シビック・センター」に移ります。

この日はニックスにウェス・アンセルドが復帰しましたが、第1戦以上に圧倒的な試合となります。

第1Qこそニックスの粘りにより同点で終えますが、第2、第3Qで18点のリードを奪われ最後までその点差を縮められないままバックスが勝利しました。

この試合ジャバーは27得点24リバウンドを記録。

ブレッツはチームハイがジャック・マリンの22得点にとどまり、得点が伸びませんでした。

 

第3戦(99-107 ミルウォーキー・バックス Win)

バックス2連勝で舞台をミルウォーキーに戻して迎えた第3戦。

負ければ後がないニックスは復活したアンセルドがジャバーと互角の戦いをみせ、20得点23リバウンドを記録。

ジャバーも23得点21リバウンドと、この勝負は痛み分けとなります。

勝敗を左右したのは彼ら以外の戦力でした。

2桁得点の選手数は互いに5人ずつだったものの、チームハイがブレッツはジャック・マリンの21得点に対してバックスはダンドリッジの29得点。

スコアラーの差がそのまま点差に現れ、バックスが3連勝を納めました。

 

第4戦(118-106 ミルウォーキー・バックス Win)

運命の第4戦。

ホームでなんとか1勝をあげたいにブレッツでしたが、このファイナルはあまりにも力の差がありすぎるマッチアップでした。

序盤からぐんぐん差をつけられ、前半だけでバックスが13点のリード。

ニックスは後半も一矢報いようと積極的にゴールにアタックしますが、バックスもすかさず反撃し点差を保ったまま時間だけが過ぎていきました。

結局後半は互角だったものの前半の差がそのまま決定打となりバックスが勝利。

無傷の4連勝(スイープ)でバックスがNBA制覇を成し遂げました。

 

まとめ

今回は「NBAファイナル1971 ミルウォーキー・バックス VS ボルティモア・ブレッツ」の対決をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

この年はミルウォーキー・バックスがチーム創設して僅か3年目の年。

チーム創設から3年目でNBAを制覇したのは史上最速の記録であり、現在もその記録は破られていません。

やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!

他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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