2000年代を代表するポイントガードである「ジェイソン・キッド」。
20年間という長いNBAキャリアを歩み、2018年にバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンドです。
現役引退は監督も務めていることからその名前を知っている方は多いと思いますが、現役時代はどのような選手だったのかご存知ですか?
この記事では、そんなジェイソン・キッドの選手像について詳しくご紹介します。
キッドが残した功績やNBA時代のストーリーをもとに彼の魅力を伝えていきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね!
目次
NBA界の「ミスター・トリプルダブル」といえば?
1つの試合において「得点・リバウンド・アシスト・スティール・ブロック」の5つの主要スタッツのうち、3つの項目で2桁を記録する「トリプルダブル」。
背が低くてもリバウンドが取れたり、ビッグマンでもアシストができたりなど、ポジションの枠を超えた働きができるものだけが達成できる「オールラウンダーの証」です。
普通の選手であればキャリアで一度も経験することがない“離れ業”ですが、NBAにはこれを日常かのように何度も何度も記録する、まさに「ミスター・トリプルダブル」とでも言うべき猛者が稀に存在します。
ではNBA界の「ミスター・トリプルダブル」とは一体誰なのでしょうか?
“元祖”ミスター・トリプルダブルである「オスカー・ロバートソン」や現代のトリプルダブル製造機「ラッセル・ウェストブルック」などの名前が筆頭に挙がるでしょう。
歴史上で見れば最も回数の多いラッセル・ウェストブルックがNBA界の「ミスター・トリプルダブル」と言えるかもしれませんが、実は彼が登場する前はジェイソン・キッドこそが「ミスター・トリプルダブル」と呼ばれていました。
ここからは、そんなリバウンドができる大型ポイントガードの代表格であったジェイソン・キッドの魅力をより深く語っていきたいと思います。
ジェイソン・キッドってどんな選手?
まずはジェイソン・キッドとはどんな選手だったのかについて、彼がNBAで残した功績や現役時代のストーリーを交えて見ていきましょう!
優れたリーダーシップを持つNBA史上屈指の名ポイントガード
ジェイソン・キッドは現役時代に数々のチームを転々としましたが、持ち前のリーダーシップで所属したチームをことごとく強豪に押し上げたNBA史上屈指の名ポイントガードとして知られています。
広い視野で状況を判断しながら的確にシュートやパスを選択できる能力を持ち、「ラン&ガン」と呼ばれる速攻を主体としたチームスタイルで特に猛威をふるいました。
5回のアシスト王受賞や10回のオールスターゲーム選出など個人成績も素晴らしいの一言。
彼が着床した背番号「5」はブルックリン・ネッツの永久欠番であり、後世に語り継がれるべきキャリアをあゆんだことは間違いないでしょう。
【ジェイソン・キッドの主な功績】
NBAチャンピオン:1回(2011)
オールスター :10回(1996, 1998, 2000〜2004, 2007, 2008, 2010)
オールNBAチーム
・ファーストチーム :5回(1999, 2000, 2001, 2002, 2004)
・セカンドチーム :1回(2003)
オールディフェンシブ
ファーストチーム:4回 (1999, 2001, 2002, 2006)
セカンドチーム;5回(2000, 2003, 2004, 2005, 2007)
新人王 (1995)
アシスト王:5回(1999, 2000, 2001, 2003, 2004)
「ミラクル・ネッツ」のエースとして2度のNBAファイナルへ
ジェイソン・キッドのキャリアの全盛期とも言えるのが「ミラクル・ネッツ」として知られたニューヨーク・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)時代。
前年度は下から6番目の成績だった弱小チームだったニューヨーク・ネッツを、ジェイソン・キッド加入からわずか1年たらずで2年連続NBAファイナル進出(2002, 2003)を果たすほどのチームへと生まれ変わらせたのです。
「ラン&ガン」という速攻中心のオフェンススタイルで点を取り、キッドとケニオン・マーティンというリーグ屈指のディフェンダー2人を中心としたディフェンスでゴールを守るという非常にシンプルなチームスタイル。
キッドのパス捌きによってメンバー全員が等しく得点を取ることができたことから、2002年にNBAファイナル進出へ出場した際に平均15得点以上の選手が1人もいないチームとして大きな話題となりました。
2000年代のNBAを代表するシンデレラストーリーと言えるでしょう!
ダラス・マーベリックスで悲願の初優勝
個人としてはNBAトップクラスの選手であったジェイソン・キッドですが、残念ん柄全盛期にはチャンピオンリングを手にすることができませんでした。
しかし、キャリア晩年となる2010-11シーズン、自信をドラフトしてくれたダラス・マーベリックスにてついに悲願のNBA初優勝を達成したのです。
当時のダラス・マーベリックスはダーク・ノビツキーが絶対的なエースとしてチームを率いていた時代。
NBAファイナルでの相手はあの“スリーキングス”のマイアミ・ヒートでしたが、世間の評価を覆しての優勝を果たしました。
2010-11シーズンはダーク・ノビツキーの物語としてよく語られますが、ベテランながらチームのスタメンポイントガードを務めていたジェイソン・キッドもまた必要不可欠な存在であったことは間違いありません。
ジェイソン・キッドのプレーの魅力3選
さて、ここまで読んでいただいた方にはジェイソン・キッドの偉大さがわかっていただけたのではないでしょうか。
続いては、そんなジェイソン・キッドのプレースタイルに着目し、彼のプレーの魅力的なポイントを厳選して3つご紹介していこうと思います!
魅力その①:カメラマンさえも欺く芸術的なパスセンス
ジェイソン・キッドといえばその芸術的なパスセンスを語らずにはいられません。
自分の背中側を通す「ビハインドバックパス」、目線と反対方向へ出す「ノールックパス」、片手で遠くの選手にボールを投げる「ショルダーパス」など、ありとあらゆるパスを駆使して展開されるオフェンスは、相手ディフェンスだけでなくカメラマンまでもが騙されてしまうほど。
結果として5度のアシスト王を受賞するなど、一時はNBA最強ポイントガードの座をほしいままにしていました。
キッドのパスの原点は幼少期にNBAスターであった「マジック・ジョンソン」で、彼のプレーを真似しながら練習をしていたそう。
そのパスセンスは速攻を多用するミラクルネッツ時代などで発揮され、チームの“司令塔”として大いに活躍しました。
魅力その②:ポイントガードとしては史上最高クラスのディフェンス力
パスセンスが有名なジェイソン・キッドですが、実はリーグトップクラスのディフェンス力を誇るポイントガードでもありました。
特に敵のパスルートを予測してボールを奪い取る「スティール」は一級品であり、オールディフェンシブチームに9回も選出も果たしているんですよ!
また、ミスター・トリプルダブルの異名のとおり、ポイントガードとしてはリバウンド能力が非常に高く、キッドがリバウンドを取ることで相手のオフェンスを1度で終わらせられるだけでなく、そのまま自分のオフェンスに繋げられるというメリットもありました。
魅力その③:ゲーム全体を見渡す高いバスケットボールIQ
チームの司令塔として広い視野と試合展開を予測する高いバスケットボールIQを持っていたジェイソン・キッド。
速攻の際には瞬時の判断で最も得点の可能性が高いところにパスを供給。
ディフェンスでも相手のパスルートを読んでボールをスティール。
シュートや相手ディフェンスの位置からボールの落下展を予想してリバウンドを奪取。
彼の高いバスケIQこそがプレイの全てを支える基盤だったと言っても過言ではないでしょう。
まとめ
今回はNBA史上屈指の名ポイントガード「ジェイソン・キッド」の選手像や魅力についてご紹介しました。
いかがでしたか?
個人としては間違いなくリーグ最強のポイントガードでありながら、なかなか優勝できなかった全盛期。
チームを転々とし、ようやく悲願のNBA優勝を果たしたキャリア晩年。
順風満帆とはいえないものの、多くのファンの印象に残るキャリアだったと思います。
そこしかない!という場所に通すピンポイントパスはは見ていてワクワクすること間違いありません。
ジェイソン・キッドのプレーを見たことがないという方は、YouTubeにハイライトなどの動画がありますのでぜひ見てみてくださいね!