NBA伝説の男たち

【NBAレジェンド解説】カーメロ・アンソニーの凄さ:全盛期となる2013年には得点王にもなった稀代のスコアラー

2023年5月22日に引退を表明した「カーメロ・アンソニー」。

現役時代は世界最高峰のバスケットボールリーグであるNBAにおいて史上最高のスコアラーの1人と称されたNBAレジェンドです。

日本でも非常に人気な選手の1人で、特に代名詞とも言える「ジャブステップ」から繰り出されるジャンプシュートは真似した人も多いはず。

 

この記事ではそんなカーメロ・アンソニーという選手の”凄さ”について語っていこうと思います。

19年間という非常に長いNBAキャリアの中でリーグ屈指のスコアラーとして活躍しながら、ついぞ1度もNBA優勝を果たすことができなかった伝説のスコアラーはいったいどのような選手だったのか?

カーメロ・アンソニーが残した功績やプレイスタイルはもちろん、選手としての凄さを存分に解説していますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください!

 

カーメロ・アンソニーの功績:大学、NBA、オリンピック

カーメロ・アンソニーは大学、NBA、オリンピックの全てで突出した功績を残したプレイヤーとして知られています。

バスケットボール王国と呼ばれるアメリカにおいても、これほどの実績を残した選手はなかなかいませんよ!

 

大学バスケでのハイライトは1年生のマーチマッドネス(アメリカの大学バスケ全国大会)。

1年生ながらチームのエースとして活躍し、チームを全米王者に導くとともに、大学MVPに選出されたことでその名をアメリカ全土に知らしめました。

NBAでの功績はこの後ご紹介するのでここでは割愛しますね。

 

また、カーメロ・アンソニーを語る上で外すことができないのがオリンピックでの活躍。

4大会に出場し、アメリカ男子バスケットボール史上初の3大会連続金メダル獲得(2008年、2012年、2016年)に貢献しました。

個人の活躍も目覚ましく、特に2012年ロンドン五輪のナイジェリア戦。

この試合でカーメロはわずか14分の出場時間で37得点を獲得しており、こでは現在でも五輪記録として残っています。

 

【カーメロ・アンソニー】

ポジション SF/PF
身長 203cm
ドラフト 2003年全体3位

 

【カーメロ・アンソニーの功績】

シラキュース大学時代

・NCAAトーナメント優勝(1年次)

・MOP(NCAAトーナメントMVP)(1年次)

・NCAA新人王

・オールアメリカン2ndチーム

・カンファレンス1stチーム

・カンファレンス新人王

 

NBA時代

・得点王(2013年)

・オールルーキー1stチーム(2004年)

・NBAオールスター;10回

・オールNBAセカンドチーム:2回

・オールNBAサードチーム:4回

 

オリンピック

・オリンピック銅メダル:1回

・オリンピック金メダル:3回

・世界選手権(現W杯)銅メダル:1回

 

プレイスタイル:圧倒的な得点力を持つ「アイソレーションの王様」

世界最高峰のバスケットボールリーグであるNBAにおいても圧倒的なスコアリング能力を持っていたカーメロ・アンソニー

そんなカーメロのプレイスタイルを一言で言うのであれば「アイソレーションの王様」でしょう。

コート上の広いスペースで意図的な1対1を作り出す戦術であるアイソレーションは、絶対的な得点力を持つカーメロにとっては最もシンプルかつ強力な武器となっていました。

 

特にキャリアの全盛期を過ごしたニューヨーク・ニックスでは、オフェンスでは可能な限りカーメロがシュートをして終えるという共通認識があったと言われるほど。

個人の得点力がそのままチームの戦術として採用されるほどに圧倒的な存在だったということですね!

 

キャリアの全盛期は得点王にも輝いたニューヨーク・ニックス時代

カーメロ・アンソニーはドラフト指名を受けたデンバー・ナゲッツと移籍後のニューヨーク・ニックスとの両方で歴史的な活躍をしています。

現時点ではどちらのチームでも永久欠番にはなっていないものの、今後両チームで永久欠番になる可能性は高いと言えるでしょう。

 

「カーメロ・アンソニーの全盛期はどこか?」というのはNBAファンの中でもしばしば語られる議論ですが、個人的にはニューヨーク・ニックス時代だと思います。

実際、2012-13シーズンに28.7得点を記録したカーメロはキャリア唯一の「得点王」を受賞しており、この年のMVP受賞レースでもレブロン・ジェームズ、ケビン・デュラントに次ぐ第3位に選出。

この時所属していたチームであるニューヨーク・ニックスは54勝28敗とイースタン・カンファレンス第2位の成績を残しており、プレーオフでもイースタン・カンファレンス・セミファイナルまで進出しました。

ここまで「チームを勝たせられない選手」と言われていたレッテルを払拭したシーズンと言えるでしょう。

 

カーメロ・アンソニーはどこが凄かった?

NBAでも突出した得点力を持ったプレイヤーとしてNBAファンの記憶に強く残っているカーメロ・アンソニー。

そんなカーメロの選手として特に突出していた”凄さ”を大きく3つご紹介していこうと思います。

 

多彩な武器による圧倒的なスコアリング能力

カーメロ・アンソニーは異端とも言えるレベルで「スコアリング能力」に全振りしたプレイヤーです。

NBAの通算得点ランキングは歴代10位(2026年2月20日時点)であり、1クォーターで33得点や1試合62得点(ニューヨーク・ニックスの球団記録)などの怪記録も残しています。

ノっている試合のカーメロを止めることは不可能に等しいと言えるでしょう。

 

カーメロ・アンソニーがオフェンスにおいて得意としていた代表的なスキルは「ポストオフェンス」「ジャンプシュート」「ジャブステップ」の3つ。

特にミドルレンジからの1on1ではこれらのスキルを駆使して数々のハイライトシーンを生み出してきました。

 

【ジャンプシュート】

カーメロ・アンソニーのオフェンスのメインオプション。

後ろに飛びながら放つ「フェイダウェイ」やディフェンダーに向き合った状態から放たれるプルアップジャンパーなど、どんなシチュエーションでも得点に繋げる能力を持っていました。

 

【ポストオフェンス】

ゴール近くでボールを持ち、ディフェンスを背負いながらシュートを決めるプレイ。

203cmという決して大柄ではない体格ながら多彩な攻撃パターンを持ったカーメロのポストプレーと寝るのが至難の技と言われていました。

 

【ジャブステップ】

ボクシングの「ジャブ」のようにボール細かく動かし、ディフェンスの重心をずらすフェイント技術。

カーメロを代表するスキルであり、ジャンプシュートとドライブという2つの技術を高いレベルで備えたカーメロだからこそ使いこなすことができたと言えるでしょう。

 

スコアリングを支える驚異的な身体能力

身長203cm、体重108kgというスモールフォワードにしては比較的がっしりとした体格をしていたカーメロ・アンソニー。

通常体重が重い選手はスピードが遅くなるものですが、カーメロはそのサイズの選手としては驚異的な身体能力を誇っていました。

 

得意のジャブステップからシュートかドライブかの2択を相手に迫るオフェンスはカーメロの十八番であり、シュートブロックに飛んだ相手をスピードに乗ったドライブで抜き去りダンクを叩き込んだシーンは数知れず。

この常人離れした身体能力がカーメロの異常なまでの得点能力を支えていたことは間違いないでしょう。

 

教科書のように綺麗なシュートフォーム

カーメロ・アンソニーといえば、教科書のように綺麗な癖がほとんどないシュートフォームを持っていることでも有名です。

NBAにはカーメロ・アンソニーよりもシュートの上手い選手は数多くいますが、カーメロ・アンソニーほどにシュートフォームが綺麗な選手はほとんどいないでしょう。

カーメロの現役時代を見ていた方の中にはシュートフォームを真似していた方も多いのではないでしょうか?

 

カーメロのシュートフォームはNBA屈指の名シューティングコーチ「チップ・イングランド」からの指導の影響が大きいそうです。

ただ綺麗なだけでなく、速く、かる高い位置から放たれるジャンプシュート無くして、彼の偉大なNBAキャリアはなかったと言えるでしょう。

 

NBAでは優勝できなかったスーパースターの1人

圧倒的なスコアリング能力でNBAトップ選手まで成り上がったカーメロ・アンソニーですが、19年という長いキャリアを歩みながらもついに1度もNBAの頂点には届きませんでした。

バスケはチームスポーツですので優勝できない理由が1人の選手の責任なはずはありませんが、常にチームのエースとして活躍してきたカーメロはどうしても責任を問われる立場であったことは否めません。

 

カーメロが優勝できなかった理由としてよく挙げられるのが「ディフェンス能力の低さ」や「チームメイトとの相性」です。

確かにカーメロはオ異常なまでに高いオフェンス能力とは引き換えにディフェンスに対して意識が低く、批判の対象になることも多くありました。

また、ボールを持ってナンボの選手ですので、他の選手のボールを持つ機会を減らす原因になるという理由から他のスーパースターとの共存が難しいという見方もされています。

特に2006年〜2008年までの2シーズンの間、カーメロは当時NBAスターの1人であった「アレン・アイバーソン」と共にリーグ屈指のオフェンシブデュオとしてプレイしましたが、ボールが1つしかないバスケにおいてボールを持ちがちな選手同士の相性は悪く、いまいち活躍できずに終わっています。

 

また、カーメロ・アンソニーはプレイヤーとして非常に優秀である一方、試合中の乱闘騒ぎによる出場停止処分、飲酒運転での逮捕やコーチからの指示に対して従わないなどの破天荒エピソードが多かった選手でもあります。

NBA優勝がそれほど甘いものでないことは重々承知ですが、非常にファンが多いことから優勝が望まれていた選手の1人だったことは間違いないでしょう。

 

まとめ

圧倒的な得点能力を持ち、NBAで得点王にも輝いた経歴を持つレジェンドの1人「カーメロ・アンソニー」

もはや芸術の域と称されるジャンプシュートやドライブで圧倒的な身体能力から繰り出されるダンクは多くのファンを魅了しました。

後にNBA史上最高の選手の1人となるレブロン・ジェームズとのライバル関係や彼が残した伝説的な試合の数々はまさに圧巻であり、NBAでの優勝こそ成し遂げられなかったものの、レジェンドとして後世に語り継がれるには申し分ないキャリアであったことは間違いないでしょう。

 

比較的新しい時代のレジェンドであるカーメロの動画は数多く残っているはず。

まだかーメロのプレイを見たことがないと言う方はYouTubeなどで検索すれば見ることができるので、この機会にぜひチェックしてみてくださいね!

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