NBA史上屈指の3ポイントシューターである「レイ・アレン」。
主に2000年代に活躍し、ボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートの2チームでNBA優勝を果たした、日本でも非常に人気の高いレジェンドです。
ステフィン・カリーが3ポイント歴代最多記録を塗り替えた際に1位の座を譲った選手として名前を聞いたことがある方も多いと思いますが、現役時代にどんな選手だったのかは知らないのではないでしょうか?
そこで、この記事ではレイ・アレンがどんな選手だったのかについて詳しくご紹介しようと思います。
彼が残した功績や伝説的な試合を元に、レイ・アレンの魅力を解説していこうと思いますので、興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね!
目次
歴代屈指の3ポイント成功数を誇る伝説的シューター
アレン・アイバーソンやコービー・ブライアント、スティーブ・ナッシュなどの数々の名選手を輩出した1996年のNBAドラフトにて全体5位で指名を受け、合計18シーズンという長いキャリアの中で2度のNBA優勝を成し遂げたレジェンド「レイ・アレン」。
NBAファンであれば誰もが知っている伝説的シューターであり、2011年にレジー・ミラーを抜いてNBA史上最多3ポイントシュート成功数を記録すると、2021年にステフィン・カリーが更新するまではその記録を保持していた選手です。
ドラフトされたミルウォーキー・バックスで若手エースとして台頭したかと思えば、ゲイリー・ペイトンらとの大型トレードによって突如シアトル・スーパーソニックスへ移籍。
キャリア前半はチームメイトや自身の怪我に苦しめられ、長い辛抱の時期を超えてベテランになってからセルティックスとヒートで2度の優勝を経験するというかなり波瀾万丈なキャリアを送っているんですよ!
10度のオールスタ選出に加え、2度のオールNBA選出も果たすなど個人の受賞歴も上々。
まだインサイドのバスケが全盛期であった2000年代のNBAにおいてアウトサイドシュートを極めた稀有な存在であり、そのキャリアがバスケットボール殿堂入り(2018年)を果たすに相応しいものであったことは間違いないでしょう。
【レイ・アレンの主な功績】
NBAチャンピオン:2回(2008,2013)
オールスター:10回(2000〜2002, 2004〜2009, 2011)
オールNBAチーム
・セカンドチーム:1回(2005)
・サードチーム:1回(2001)
セルティックス「BIG3」の一角としてNBAチャンピオンに
キャリアで2度のNBA優勝を経験したレイ・アレンですが、自身初のチャンピオンリング獲得となったのがこの2008年のボストン・セルティックス在籍時。
この時のボストン・セルティックスの中心メンバーはポール・ピアース、ケビン・ガーネット、レイ・アレンの「BIG3」とまだ若手のレイジョン・ロンド。
ポール・ピアース以外は2007年にトレードで獲得したばかりの選手たちでありながら、たった1年でチームとしての結束力を高めて優勝した姿は、その後のNBAにおけるスター選手が集結する文化を作り上げることにもなりました。
レイ・アレンは自身初のNBAファイナルにて平均20.3得点、3ポイントシュート成功率52.4%という効率的なオフェンスを展開し、チームの勝利に大きく貢献。
ミルウォーキー・バックスとシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)で合計10年間を過ごしながらも優勝どころかNBAファイナルにすら到達したことがなかったアレンでしたが、決死の思いで移籍したセルティックスにてわずか1年でNBA制覇を成し遂げたのです。
ヒートを連覇に導いたレイ・アレンの伝説的試合「2013年NBAファイナル第6戦」
レイ・アレンを語る上で、伝説の「2013年NBAファイナル第6戦」は絶対に外せません。
ボストン・セルティックスとの契約を終えた2013年のオフ、自身2度目の優勝を求めてレイ・アレンが契約したチームは昨年度の王者「マイアミ・ヒート」でした。
レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュの“スリーキングス”のもとで良きベテランとしてチームに貢献したアレンは、引退年の1年前というタイミングでキャリア最大のハイライトとなる試合を経験することとなったのです。
2013年NBAファイナルでのヒートの相手はティム・ダンカン率いるサンアントニオ・スパーズであり、2勝3敗とスパーズが王手をかけた状態で迎えた第6戦。
試合終了残り5秒の場面で92対95の3点ビハインドという絶体絶命のヒートは、当然エースのレブロン・ジェームズに最後のオフェンスを託しますが、レブロンのシュートは惜しくもリングに嫌われます。
しかし、弾かれたボールは奇跡的にもクリス・ボッシュの元に渡り、ボッシュからのアシストを受けたアレンによる試合を振り出しに戻す“ブザービータースリー”が炸裂。
その後のオーバータイムを制し、勢いに乗って迎えた第7戦も勝利したマイアミ・ヒートは、見事2年連続となるNBA制覇を達成しました。
この2013年NBAファイナル第6戦で決めたアレンの同点弾は、NBAの長い歴史の中でも最高の瞬間の1つとして後世に語り継がれています。
レイ・アレンのプレーの魅力3選
異なるチームでの2度のNBA優勝という華々しいキャリアを送ったレイ・アレンですが、いったいどんなプレーをする選手だったのでしょうか?
そんな疑問にお答えするため、この記事の最後に、そんなレイ・アレンのプレーの魅力を厳選して3つご紹介しようと思います。
魅力①美しいフォームから放たれる「正確無比なシュート」
レイ・アレンの最大の魅力といえばやはり「正確無比なシュート」でしょう。
一切無駄のない美しいフォームから放たれる3ポイントシュートはもはや芸術の域であり、気づけば2,973本の成功数を積み上げていました。
また、成功率が高いのもアレンが伝説的シューターたる証であり、キャリア通算3ポイント成功率は驚異の40.0%。
当然ミッドレンジシュートも得意としており、コートのあらゆる場所から得点が可能なレイ・アレンを守るディフェンダーたちはひどく神経をすり減らしたことでしょう。
魅力②ダンクコンテストに出場するほどの「身体能力の高さ」
主にシューターとして知られるレイ・アレンですが、実はキャリア初期にはダンクコンテストに出場した経歴をもつほど身体能力が高い選手でした。
もともとは高速ドライブからの大迫力のダンクやダブルクラッチを得意としていた選手が、NBAでの生き残りをかけて3ポイントシュートを極めた結果、レイ・アレンが誕生したというわけですね。
リーグ屈指のシューターとして認知され始めてからもこのドライブ能力は非常に有効なオフェンス手段の1つとなっており、ディフェンダーにとってアレンのシュートとドリブルを両方止めるのは至難の技でした。
魅力③シュートを決め切る「勝負強さ」
レイ・アレンの魅力といえば、勝負所でシュートを決める「勝負強さ」も外せません。
最も有名なのは先ほどもご紹介した「2013年NBAファイナル第6戦」での同点ブザービーターですが、その他にも多くの試合でチームを勝利に導くシュートを決めてきました。
また、フリースローも高確率で決められる選手であったため、試合終盤のボーナススローを任され、普通ならば緊張が走る場面でも淡々とシュートを決める姿がも印象的。
ただシュートが上手いだけでなく、チームの勝利に貢献しているからこそ、レイ・アレンはスーパースター、ひいてはレジェンドと呼ばれるのだと思います。
まとめ
2000年代のNBAを代表する伝説的なシューターである「レイ・アレン」。
プレースタイルを変えながらNBAで活躍し続け、キャリアの後半に2度のNBA制覇を成し遂げるという非常に語りがいのあるキャリアを送ったレジェンドでした。
誰よりも早くアリーナで調整を始め、頭から足の指先に至るまで徹底的な自己管理を行っていた努力家としても知られ、その才能にあぐらを描かずにしっかり準備する姿勢が18シーズンという長いキャリアを支えていたのだと思います。
レイ・アレンの美しいシュートフォームはバスケ好きなら見ないと損ですので、まだ見たことがない方はYouTubeなどでぜひハイライト動画を視聴してみてくださいね!