1970年代〜1980年代にかけてリーグを支配したスーパースター「カリーム・アブドゥル=ジャバー」。
20年という長いキャリアの中で6度のNBA制覇と6度のシーズンMVPを受賞し、1995年にバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンド中のレジェンドです。
NBAファンなら誰しも名前を聞いたことがある選手だとは思いますが、実際のそのプレーを生で見たことがある方はほとんどいないのではないでしょうか?
そこで、この記事では「カリーム・アブドゥル=ジャバー」は現役時代どんな選手だったのかに焦点をあててご紹介していこうと思います。
彼が残した功績やNBA時代のストーリーをもとに、カリーム・アブドゥル=ジャバーの魅力を存分に語っていきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね!
目次
NBA史上最強の必殺技といえば?
突然ですが、みなさんはNBA史上最強の必殺技と言われて何を思い浮かべますか?
アキーム・オラジュワンの「ドリームシェイク」、ダーク・ノビツキーの「片足フェイダウェイ」、ジェームズ・ハーデンの「ゼロステップ」、ティム・ハーダウェイの「キラークロスオーバー」などなど。
時代を代表する選手たちは、それぞれが「止めるの無理」と言われた技を持っているものです。
ただ、やはり多くの人が「NBA史上最強の必殺技」の筆頭に挙げるのが、カリーム・アブドゥル=ジャバーの「スカイフック」でしょう。
スカイフックの詳細については後ほど解説しますが、カリーム・アブドゥル=ジャバーはこの技を極めたおかげでNBAの史上最多得点選手へ成り上がったと言っても過言ではありません。
ただ、カリーム・アブドゥル=ジャバーは当然スカイフックだけの選手ではなかったんですよ?
まずは「カリーム・アブドゥル=ジャバーがどんな選手だったのか?」という問いにお答えしていきましょう。
カリーム・アブドゥル=ジャバーってどんな選手?
必殺技「スカイフック」とともにNBAのレジェンドに上り詰めたカリーム・アブドゥル=ジャバー。
彼が残した様々な偉業を受賞歴やエピソードとともにご紹介します。
20年間で6度のNBA王者に輝いた史上最強選手の1人
カリーム・アブドゥル=ジャバーといえば、NBAの歴史全体で見ても類稀な功績を残したレジェンドとして知られています。
20年間という非常に長いキャリアの中で、ミルウォーキー・バックスとロサンゼルス・レイカーズの2チームに在籍し、合計6度のNBA優勝を成し遂げました。
キャリアを通じて一線級の活躍をし続けており、6度のシーズンMVPに15回のオールNBAチーム選出、2度の得点王に4度のブロック王など、個人に与えられる賞はほどんど獲ったと言っても過言ではありません。
ロサンゼルス・レイカーズとミルウォーキー・バックスで着用していた背番号「33」は両チームで永久欠番に指定されており、まさしく史上最強選手の1人と言えるでしょう。
通算得点記録で長きに渡りNBA史上最多だった
カリーム・アブドゥル=ジャバーを語る上でキャリア通算得点記録の話は外せないでしょう。
1969年から1989年までの20年間で積み重ねた通算得点38,387点は、NBAにおいて歴代2位の数字。
1989年の引退から2023年2月7日にレブロン・ジェームズに更新されるまで、その間なんと約34年間も歴代1位の座に座り続けていたわけです。
活躍した時代やポジションの影響でキャリアを通じて成功したスリーポイントがわずか1本のみという面白い記録を残しているカリームですが、それは裏を返せば残りは全て2ポイントシュートかフリースローだということ。
スリーポイントによって特典の効率が格段に上がった現代NBAにおいても、レブロン・ジェームズ以外には超えられそうもない大記録として君臨しています。
圧倒的な個人タイトル数
カリーム・アブドゥル=ジャバーが史上最高選手の1人たる所以の1つがその圧倒的な個人タイトル数でしょう。
先ほど少し主要な個人タイトルをご紹介しましたが、まずは一覧にして見ていただきましょう。
【カリーム・アブドゥル=ジャバーの個人受賞歴】
ファイナルMVP:2回((1971, 1985)
シーズンMVP:6回 (1971, 1972, 1974, 1976, 1977, 1980)
オールスター:10回(1970-1977, 1979〜1989)
オールNBAチーム
・ファーストチーム:10回(1971〜1974, 1976, 1977, 1980, 1981, 1984, 1986)
・セカンドチーム:5回(1970, 1978, 1979, 1983, 1985)
オールディフェンシブチーム
・ファーストチーム:5回(1974, 1975, 1979〜1981)
・セカンドチーム:6回(1970, 1971, 1976〜1978, 1984)
新人王 (1970)
オールルーキーファーストチーム (1970)
得点王:2回(1971, 1972)
リバウンド王:1回(1976)
ブロック王:4回(1975, 1976, 1979, 1980)
まさに圧巻ですね。
ちなみに、6回のNBA優勝と6回のシーズンMVP受賞を達成している選手はNBAの歴史上で唯一カリーム・アブドゥル=ジャバーのみ。
オフェンスでもディフェンスでもトップクラスの実力を持つ、まさにリーグを支配していた選手と言えるでしょう!
「ルー・アルシンダー」って同一人物!?
カリーム・アブドゥル=ジャバーのキャリアを見ていると、NBAに入りたてのお頃は「ルー・アルシンダー」という名前だったことに驚く方も多いと思います。
これはカリーム・アブドゥル=ジャバーが1971年に信仰する宗教を変えたからという個人的な理由によるものだそうで、新たに入信したイスラム教においてカリーム・アブドゥル=ジャバーとは「高貴なる者」や「強力な者のしもべ」を意味する言葉なんだとか。
お気づきの方も多いと思いますが、1971年はカリーム・アブドゥル=ジャバーがミルウォーキー・バックスで自身初のNBA制覇を成し遂げた年であり、チームを優勝に導き、MVPを獲得した直後に改名を発表するという粋な演出を行なったというのも有名な話です。
カリーム・アブドゥル=ジャバーのプレースタイルは?主な魅力を3つ紹介!
ここまで読んでいただいた方には、カリーム・アブドゥル=ジャバーがどれほど偉大な選手であるかはわかっていただけたはず。
そこで最後に、カリーム・アブドゥル=ジャバーのプレースタイルに着目し、選手としての魅力を存分に語っていきたいと思います。
魅力その①:ブロック不可能な必殺技「スカイフック」
この記事でも何度も登場してきた「スカイフック」ですが、ようやく技の詳細についてご紹介することができます。笑
スカイフックは「フックシュート」の一種なのですが、218cmという身長を持つカリームが腕を真上に伸ばして打つことから、そもそも誰も届かない「ブロック不可能」な必殺技へと進化したのです。
カリーム・アブドゥル=ジャバーはこのスカイフックを非常に多く使っており、しかもかなりの高確率で決めていたわけですから、相手チームからすれば悪夢でしかありませんね。
実際に吹かれたかはわかりませんが、そもそもゴールより高い位置からシュートを打っているので、ブロックした瞬間「ゴールテンディング」になってしまうという噂も・・・。
大学時代にあまりに強すぎてダンクを禁止されるという常人離れしたエピソードを持つカリームですが、その対応策として編み出したのがこのスカイフックだったそう。
もはやカリーム・アブドゥル=ジャバーとは切ってもきれない、まさに“代名詞”とも呼べる必殺技です。
魅力その②:試合を通じて走り続けられる脅威の“スタミナ”
怪物的なパフォーマンスを陰で支えていたのが、試合を通じて走り続けられる脅威の“スタミナ”でしょう。
キャリアの黄金期の1つである“ショータイム・レイカーズ”時代、マジック・ジョンソンの魔法のようなパスを受け取りゴールを量産していたカリーム・アブドゥル=ジャバー。
速攻を主体としたチームの中で、自陣ゴールでリバウンドを取り、そのままダッシュで相手ゴール下まで走ることを繰り返すという脅威の運動量をこなしていました。
これらはカリームの徹底したフィジカルとレーニングやメンテナンスのたまものであり、42歳で引退するまで高い得点力を維持し続けることができた大きな要因とであることは間違いありません。
魅力その③:圧倒的な身長とリーチを活かした“ブロック力”
歴代最多得点者だった経歴や必殺技のスカイフックの知名度が高すぎることからオフェンス力が高い印象をもたれがちなカリーム・アブドゥル=ジャバーですが、オールディフェンシブチームに何度も選出されているようにディフェンス力もまた最強でした。
特にその圧倒的な身長とリーチを活かした“ブロック力”はNBAの歴史を見てもトップラクス。
歴代3位の通算ブロック数3,189本、4度のブロック王受賞、1試合で最高10ブロックを記録するなど、まさにチームの守護神としてゴール下に君臨していたのです。
キャリア最初の4シーズンはブロックが公式記録としてカウントされていなかったにも関わらずこの成績ですから、歴代最強のブロッカーと言っても過言ではないでしょう。
まとめ
今回は、NBA史上最高の選手の1人である「カリーム・アブドゥル=ジャバー」についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
20年というキャリアの中で所属した2つのチームに優勝トロフィーをもたらし、6度のシーズンMVP、2度の得点王、4度のブロック王を受賞。
NBAでレジェンドと呼ばれる選手は数多くいますが、カリーム・アブドゥル=ジャバーはその中でも頭一つ抜けた存在であることは間違いないでしょう。
必殺技の「スカイフック」は非常にシンプルな技ですが、知れば知るほどそのチートっぷりにワクワクする技の1つだと思います。
まだカリーム・アブドゥル=ジャバーのプレーを見たことがない方は、YouTubeなどにハイライト動画がありますのでぜひ一度見て見てくださいね!