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【NBAファイナル1963】ボストン・セルティックス VS ロサンゼルス・レイカーズ 全6試合の結果や流れを詳しく解説!

皆さんこんにちは!

NBA好きブログライターのおしょうサンドです。

 

国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。

これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。

一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。

その確率は脅威の0.0001%。

例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。

 

そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。

本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。

 

そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。

特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。

その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。

 

今回はその中から「NBAファイナル1963 ボストン・セルティックス VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しましょう!

NBAをよく知らないという方にもわかりやすく説明していきますのでぜひ最後までお読みくださいね!

それではティップオフ!!

 

NBAファイナル1963に出場したチームの背景を知ろう!

1963年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「ボストン・セルティックス」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ロサンゼルス・レイカーズ」の戦いでした。

まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!

 

ボストン・セルティックス

1962-63シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 58勝22敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル シード権
カンファレンス・ファイナル 4勝3敗(VS シンシナティ・ロイヤルズ)

 

「ボストン・セルティックス」はマサチューセッツ州ボストンに拠点を置くチームです。

エースは「ビル・ラッセル」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフではカンファレンス決勝でオスカー・ロバートソン要する「シンシナティ・ロイヤルズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

この年優勝を果たしたボストン・セルティックスがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!

 

ロサンゼルス・レイカーズ

1962-63シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 53勝27敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル シード権
カンファレンス・ファイナル 4勝3敗(VS セントルイス・ホークス)

 

「ロサンゼルス・レイカーズ」はカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置くチームです。

エースは「ジェリー・ウエスト」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフではカンファレンス決勝でボブ・ペティット要する「セントルイス・ホークス」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

NBAファイナル1963の出場選手・ロスター

次にNBAファイナル1963で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!

 

ボストン・セルティックスの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
C 6 ビル・ラッセル(Bill Russell) 208 98 1934年2月12日
PG 14 ボブ・クージー(Bob Cousy) 185 79 1928年8月9日
C 4 クライド・ラブレット(Clyde Lovellette) 206 106 1929年9月7日
SF 12 ダン・スワーツ(Dan Swartz) 193 98 1934年12月23日
SG 23 フランク・ラムゼィ(Frank Ramsey) 191 86 1931年7月13日
SF 20 ジーン・グアリリア(Gene Guarilia) 195 100 1937年9月13日
F 21 ジャック・フォーリー(Jack Foley) 191 77 1939年4月19日
SF 18 ジム・ロスカトフ(Jim Loscutoff) 195 100 1930年2月4日
SF 17 ジョン・ハブリチェック(John Havlicek) 195 92 1940年4月8日
PG 25 K・C・ジョーンズ(K.C. Jones) 185 91 1932年5月25日
SG 24 サム・ジョーンズ(Sam Jones) 193 90 1933年6月24日
PF 15 トム・ヘインソーン(Tom Heinsohn) 201 99 1934年8月26日
SF 16 トム・サンダース(Tom Sanders) 198 95 1938年11月8日
PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

ロサンゼルス・レイカーズの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
SG 5 ディック・バーネット(Dick Barnett) 193 86 1936年10月2日
SF 22 エルジン・ベイラー(Elgin Baylor) 195 102 1934年9月16日
SG 11 フランク・セルヴィ(Frank Selvy 191 82 1932年11月9日
C 12 ジーン・ワイリー(Gene Wiley) 208 99 1937年11月12日
PG 33 ホット・ロッド・ハンドリー(Hot Rod Hundley) 193 84 1934年10月26日
PF 54 ハウィー・ヨリフ(Howie Jolliff) 201 99 1938年7月20日
PG 44 ジェリー・ウエスト(Jerry West) 191 79 1938年5月28日
C 32 ジム・クレープス(Jim Krebs) 203 104 1935年9月8日
C 25 リロイ・エリス(Leroy Ellis) 208 95 1940年3月10日
SF 24 ロン・ホーン(Ron Horn) 201 100 1938年5月24日
PF 35 ルディ・ラルッソ(Rudy LaRusso) 201 100 1937年11月11日

 

PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

NBAファイナル1963のシリーズ概要

それではいよいよNBAファイナル1963の試合の結果を見ていきましょう!

1962-63シーズンのNBAチャンピオンは「ボストン・セルティクス」。

チームとしては5年連続6回目の優勝となりました。

対戦成績は4勝2敗。

詳細な試合結果は以下のとおりです。

試合 日付 アウェイ 結果 ホーム
1 4月14日 ロサンゼルス・レイカーズ 114-117 ボストン・セルティクス
2 4月16日 ロサンゼルス・レイカーズ 106-113 ボストン・セルティクス
3 4月17日 ボストン・セルティクス 99-119 ロサンゼルス・レイカーズ
4 4月19日 ボストン・セルティクス 108-105 ロサンゼルス・レイカーズ
5 4月21日 ロサンゼルス・レイカーズ 126-119 ボストン・セルティクス
6 4月24日 ボストン・セルティクス 112-109 ロサンゼルス・レイカーズ

 

NBAファイナル1963の試合の概要

ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。

2年連続同じチームの対決となったNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!

 

第1戦(114-117 ボストン・セルティクス Win)

NBAファイナルの1回戦はボストン・セルティクスのホーム「ボストン・ガーデン」で始まりました。

2年連続となった両チームの顔合わせでしたが、今年は両チームともカンファレンスファイナルを第7戦まで戦い抜いており、体力などの条件は全く同じで第1戦を迎えました。

第1戦は序盤昨年のリベンジに燃えるレイカーズが好スタートでリードを奪いますが、第2Qにはセルティクスが反撃に転じ、前半は54-55のセルティクス1点リードで折り返しました。

そして迎えた後半は両者得点の取り合いとなり、点差がつかないまま試合は最終局面に向かいます。

どちらに転んでもおかしくない接戦を演じた両者でしたが、最後はホームの声援を受けたセルティクスが抜け出し勝利を決めました。

この日セルティクスはサム・ジョーンズが29得点15リバウンド、ビル・ラッセルが25得点29リバウンドを記録。

一方レイカーズはエルジン・ベイラーが33得点10リバウンド、ジェリー・ウエストが25得点10リバウンドを記録しました。

 

第2戦(106-113 ボストン・セルティクス Win)

セルティクスリードで迎えた第2戦。

第1戦を落としたレイカーズは敵地でなんとか1勝を奪いたいところでしたが、セルティクスの多彩なオフェンスに対する答えを見つけることができず劣勢を強いられることとなります。

この日はセルティクスがシュート精度を欠いたこともあり第1Qこそレイカーズがリードしましたが、その後セルティクスが調子を取り戻し始めると流れは一気にセルティクスへ。

第2Q以降は30得点を1度も下回ることなく安定したオフェンスを展開し、必死に食い下がるレイカーズを難なく撃破しました。

この日のチームハイはセルティクスがジョーンズの27得点、レイカーズはベイラーの30得点となりました。

 

第3戦(99-119 ロサンゼルス・レイカーズ Win)

セルティクスの2連勝で迎えた第3戦。

舞台はロサンゼルス・レイカーズのホーム「ロサンゼルス・メモリアル・スポーツアリーナ」に移ります。

敵地で2連敗を喫したレイカーズはホームで流れを変えるべく主力が躍動。

第3Q終了時は80−83と点差がほとんどなかったにもかかわらず、第4Qにレイカーズのウエストとベイラーが猛攻を仕掛けてセルティクスを突き放し、ホームで勝利を掴み取りました。

終わってみればウエストは42得点8リバウンド、ベイラーは38得点23リバウンドを記録。

セルティクスもジョーンズが30得点、ラッセルが21得点19リバウンドと活躍しましたが、この日はレイカーズの猛攻に押し切られることとなりました。

 

第4戦(108-105 ボストン・セルティクス Win)

レイカーズが1勝を返して迎えた第4戦。

第3戦の勝利で勢いに乗るレイカーズがホームの連戦で流れに乗るかと思われましたが、この日はセルティクスの思わぬ伏兵が立ち塞がります。

この日ゲームハイの35得点を叩き出したのはジョーンズでもラッセルでもなく、セルティクスのスタメンPFのトム・ヘインソーンでした。

レギュラーシーズンの平均得点が18.9得点のヘインソーンは序盤から積極的にシュートを打ち得点を重ねると、次第にディフェンスも彼に厳しく当たるようになり今度は被ファールを量産。

結果14本のフリースローを得たジョンソンはそのうちの11本を決め、第3Qの終了時には15点のリードをセルティクスにもたらしました。

しかしここからレイカーズの猛反撃が始まります。

エルジン・ベイラーを中心にみるみるうちに点差を詰め始め、15点あった点差は試合終盤にはついに3点まで縮まりました。

しかし最後はセルティクスがきっちりとディフェンスで締めて見せ、レイカーズの大逆転を防ぐ形で勝利しました。

 

第5戦(126-119 ロサンゼルス・レイカーズ Win)

セルティクスが優勝に王手をかけて迎えた第5戦。

舞台はセルティクスのホーム「ボストン・ガーデン」に戻ります。

優勝に王手をかけてホームに戻ったセルティクスがそのまま優勝を決めるかと思われましたが、この日の主役はレイカーズのエルジン・ベイラーでした。

試合は序盤から得点の取り合いとなりましたが、第2Q以降はレイカーズが安定したオフェンスを披露してセルティクスを追い詰めます。

セルティクスも第3Qに40得点のビッグクォーターを作ったもののクォーターごとの得点が安定せず、迎えた第4Qではエルジン・ベイラーが躍動してレイカーズが主導権を握ったことでそのまま勝利を掴み取りました。

この日エルジン・ベイラーは43得点20リバウンドのモンスターパフォーマンスを発揮。

セルティクスもサム・ジョーンズが36得点と応戦しましたが、このエースの点差がそのまま試合結果につながったというような試合となりました。

 

第6戦(112-109 ボストン・セルティクス Win)

運命の第6戦。

舞台はレイカーズのホーム「ロサンゼルス・メモリアル・スポーツアリーナ」。

第5戦に勝利したレイカーズはこの試合をホームで勝利してシリーズを3-3としたいところでしたが、前半はスタートダッシュこそ決めたものの徐々に失速し、セルティクスにリードを許すことになります。

しかし後半、レイカーズが意地を見せ点差を縮め始めると第4Qにはついに流れを掴みます。

この日32得点のウェストと28得点のベイラーがセルティクスゴールに襲い掛かり点差は一時なくなります。

しかし最後は王者セルティクスの時間。

ここまで4年連続でNBAを制してきたチームの底力を発揮し、レイカーズの攻撃をシャットアウトすると再び点差を広げて勝利を決定づけました。

この勝利によりセルティクスは前人未到の5連覇を達成し、歴史をまた塗り替えました。

 

まとめ

今回は「NBAファイナル1963 ボストン・セルティックス VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

セルティクスとレイカーズとのファイナルは2年連続3回目となり、ここまでは全てセルティクスが勝利。

両者はこの後も何度も相見えますが、レイカーズが勝利を収めるのは1985年とかなり先の出来事になります。

やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!

他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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