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【NBAファイナル1983】フィラデルフィア・76ers VS ロサンゼルス・レイカーズ 全4試合の結果や流れを詳しく解説!

皆さんこんにちは!

NBA好きブログライターのおしょうサンドです。

 

国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。

これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。

一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。

その確率は脅威の0.0001%。

例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。

 

そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。

本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。

 

そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。

特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。

その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。

 

今回はその中から「NBAファイナル1983 フィラデルフィア・76ers VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しましょう!

NBAをよく知らないという方にもわかりやすく説明していきますのでぜひ最後までお読みくださいね!

それではティップオフ!!

 

NBAファイナル1983に出場したチームの背景を知ろう!

1983年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「フィラデルフィア・76ers」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ロサンゼルス・レイカーズ」の戦いでした。

まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!

 

フィラデルフィア・76ers

1982-83シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 65勝17敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 シード権
カンファレンス・セミファイナル 4勝0敗(VS ニューヨーク・ニックス)
カンファレンス・ファイナル 4勝1敗(VS ミルウォーキー・バックス)

 

「フィラデルフィア・76ers」はペンシルベニア州フィラデルフィアに拠点を置くチームです。

エースは”Chairman of the Boards(取締役会議長)”「モーゼス・マローン」。

レギュラーシーズンを65勝17敗のカンファレンス1位で終えると、プレーオフでは準決勝で バーナード・キング要する「ニューヨーク・ニックス」を、決勝戦でドン・ネルソンHC率いる「ミルウォーキー・バックス」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

この年優勝を果たしたフィラデルフィア・76ersがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!

 

ロサンゼルス・レイカーズ

1982-83シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 58勝24敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 シード権
カンファレンス・セミファイナル 4勝1敗(VS ポートランド・トレイルブレイザーズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝2敗(VS サンアントニオ・スパーズ)

 

「ロサンゼルス・レイカーズ」はカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置くチームです。

エースは”ショータイム・レイカーズ”を率いる「マジック・ジョンソン」。

レギュラーシーズンを58勝24敗のカンファレンス1位で終えると、プレーオフでは準決勝でジャック・ラムジーHC率いる「ポートランド・トレイルブレイザーズ」を、決勝戦でジョージ・ガービン要する「サンアントニオ・スパーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

NBAファイナル1983の出場選手・ロスター

次にNBAファイナル1983で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!

 

フィラデルフィア・76ersの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
SG 22 アンドリュー・トニー(Andrew Toney) 191 81 1957年11月23日
PF 24 ボビー・ジョーンズ(Bobby Jones) 206 95 1951年12月18日
C 45 クレモン・ジョンソン(Clemon Johnson) 208 109 1956年9月12日
SG 4 クリント・リチャードソン(Clint Richardson) 191 88 1956年8月7日
C 25 アール・キュアトン(Earl Cureton) 206 95 1957年9月3日
PG 14 フランクリン・エドワーズ(Franklin Edwards) 185 77 1959年2月2日
SF 7 J・J・アンダーソン(J.J. Anderson) 203 88 1960年9月23日
SF 6 ジュリアス・アービング(Julius Erving) 201 95 1950年2月22日
PF 8 マーク・イアバローニ(Marc Iavaroni) 203 95 1956年9月15日
C 31 マーク・マクナマラ(Mark McNamara) 211 107 1959年6月8日
PG 10 モーリス・チークス(Maurice Cheeks) 185 82 1956年9月8日
C 2 モーゼス・マローン(Moses Malone) 208 98 1955年3月23日
SF 33 レジー・ジョンソン(Reggie Johnson) 206 93 1957年6月25日
PF 3 ラス・ショーネ(Russ Schoene) 208 95 1960年4月16日

 

PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

ロサンゼルス・レイカーズの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
SG 35 ビリー・レイ・ベイツ(Billy Ray Bates) 193 95 1956年5月31日
C 11 ボブ・マカドゥー(Bob McAdoo) 296 95 1951年9月25日
SG 34 クレイ・ジョンソン(Clay Johnson) 193 79 1956年7月18日
PF 13 ドワイト・ジョーンズ(Dwight Jones) 208 95 1952年2月27日
PG 15 エディー・ジョーダン(Eddie Jordan) 185 77 1955年1月29日
SF 52 ジャマール・ウィルクス(Jamaal Wilkes) 198 86 1953年5月2日
SF 42 ジェームズ・ウォージー(James Worthy) 206 102 1961年2月27日
C 35 ジョー・クーパー(Joe Cooper) 208 104 1957年9月1日
C 33 カリーム・アブドゥル=ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar) 218 102 1947年4月16日
PF 31 カート・ランビス(Kurt Rambis) 203 97 1958年2月25日
SG 32 マジック・ジョンソン(Magic Johnson) 206 98 1959年8月14日
PF 54 マーク・ランツベルガー(Mark Landsberger) 203 98 1955年5月21日
SG 21 マイケル・クーパー(Michael Cooper) 201 77 1956年4月15日
SF 40 マイク・マギー(Mike McGee) 196 86 1959年7月29日
PG 10 ノーム・ニクソン(Norm Nixon) 188 77 1955年10月11日
SF 50 スティーヴ・ミックス(Steve Mix) 201 98 1947年12月30日

PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

NBAファイナル1983のシリーズ概要

それではいよいよNBAファイナル1983の試合の結果を見ていきましょう!

1982-83シーズンのNBAチャンピオンは「フィラデルフィア・76ers」。

チームとしては16年ぶり3回目の優勝となりました。

対戦成績は4勝0敗。

詳細な試合結果は以下のとおりです。

試合 日付 アウェイ 結果 ホーム
1 5月22日 ロサンゼルス・レイカーズ 107-113 フィラデルフィア・76ers
2 5月26日 ロサンゼルス・レイカーズ 93-103 フィラデルフィア・76ers
3 5月29日 フィラデルフィア・76ers 111-94 ロサンゼルス・レイカーズ
4 5月31日 フィラデルフィア・76ers 115-108 ロサンゼルス・レイカーズ

 

ファイナルMVPは「モーゼス・マローン」。

インサイドにおいて絶大な存在感を示し、優勝に貢献したマローンは自身初となるファイナルMVPを獲得し、シーズンMVPとファイナルMVPを同じ年に受賞した史上3人目の選手となりました。

 

NBAファイナル1983の試合の概要

ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。

昨シーズンの復讐を誓ってより強くなった76ersがレイカーズとの再戦に挑んだシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!

 

第1戦(107-113 フィラデルフィア・76ers Win)

NBAファイナルの1回戦はフィラデルフィア・76ersのホーム「ザ・スペクトラム」で始まりました。

ここ4年で3度目の衝突なった両チームはここまでの2試合はいずれもレイカーズが勝利しNBA優勝を果たしているため、フィラデルフィアは3度目の正直としてモーゼス・マローンを獲得し、リベンジに向かった一戦となります。

しかし対するレイカーズはここまで新人のジェームズ・ウォージーを初め、ボブ・マカドゥー、ノーム・ニクソンと多数の故障者を抱え、満身創痍の状態でファイナルになんとか辿り着いていました。

そんな中始まった第1戦は前半54-57と意外にもレイカーズがリードする展開となります。

しかし後半76ersがギアを上げ始め、マローンとアービングの2大エースを中心にレイカーズに猛攻を仕掛けます。

今のレイカーズにはその猛攻を受け切る力があるはずもなく、なされるがままに点差をひっくり返され76ersが逆転勝利を収めました。

この試合マローンは27得点18リバウンド、アービングは20得点10リバウンド9アシストの活躍でチームを牽引。

レイカーズは怪我を押して出場したノーム・ニクソンが26点と奮闘しますが、76ersに力負けする形となりました。

 

第2戦(93-103 フィラデルフィア・76ers Win)

76ersリードで迎えた第2戦。

この日も第1戦とにた展開となり、前半はレイカーズが4点のリードをしていましたが、後半に入ると76ersのマローンがインサイドを支配し始め一気に流れを掴みます。

第1戦の奮闘したニクソンも怪我の状態が限界に近づいており、この試合はわずか8得点。

頼みのジャバーもパワーとエネルギーで勝るマローンに抑え込まれる場面が続き、後半でまたも逆転を許したレイカーズが敵地で2連敗しました。

この試合もマローンはガーベイジタイムで終盤ベンチに下がったものの当然のように24得点12リバウンドのダブルダブルを記録。

レイカーズはジャバーが23得点となんとか試合を繋いだものの他選手の援護を得られず敗戦となりました。

 

第3戦(111-94 フィラデルフィア・76ers Win)

76ersの2連勝で迎えた第3戦。

舞台はレイカーズのホームアリーナ「ザ・フォーラム」に移ります。

ホームでなんとか初勝利をあげたいレイカーズでしたが、ここまで主力の怪我のために少ない人数でローテーションで回してきており、徐々に体力の消耗が明らかになってきていました。

この日は勢いよくスタートしたはいいものの接戦となったのは第1Qのみで、第2Q以降は76ersが攻め続ける一方的な展開に。

終わってみれば76ersはマローンが28得点19リバウンド、アービングが21得点12リバウンドと揃ってダブルダブルを記録。

レイカーズはジャバーが23得点15リバウンドとインサイドで奮闘しますが、他選手の得点力不足に悩まされる結果となりました。

 

第4戦(115-108 フィラデルフィア・76ers Win)

運命の第4戦。

ここまで76ersの3連勝となっており、スイープが現実味を帯びてきていました。

さらにレイカーズはここまで怪我を抱えながらも奮闘していたニクソンがついに欠場するとあって、もはや76ersが圧倒するのではないかというのがメディアやファンの大方の意見でした。

しかし試合は大方の予想を裏切り第4Qまで勝負のわからない接戦となります。

なんと残り1分を切った時点で104-106とレイカーズ2点リード。

ホームでレイカーズが一矢報いるかと会場のファンが希望を見出したその瞬間でした。

タイムアウト明けでボールを託されたジャバーがパスを回そうとしたその瞬間、ものすごい勢いでパスカットに飛んだアービングがそのまま独走し、逆転のダンクをレイカーズゴールに叩き込みます。

さらにレイカーズ会場を静まり返らせる連続7得点をきめ、1人で勝負を決定づけてしまいました。

その後もレイカーズは諦めずに最後まで試合に望みますが、マローンとモーゼス・チークスがそれをねじ伏せるかのように連続でダンクを叩き込み、試合終了。

シクサーズが悲願のレイカーズ撃破を果たし、マローンとアービングは共に初のNBA制覇を果たしました。

 

まとめ

今回は「NBAファイナル1983 フィラデルフィア・76ers VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

このシーズンのプレーオフが始まる前、マローンがインタビューで放った”Fo, Fo, and Fo.”はあまりにも有名ですよね。

結果はカンファレンスファイナルでバックスに1敗を喫し宣言通りとはいきませんでしたが、限りなくそれに近い12勝1敗という成績でNBA制覇を果たしてしまいました。

やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!

他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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