皆さんこんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。
これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。
一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。
その確率は脅威の0.0001%。
例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。
そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。
本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。
そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。
特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。
その当時の最高の選手、最高のチーム、流行りの戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。
今回はその中から「NBAファイナル2010 ロサンゼルス・レイカーズ VS ボストン・セルティックス」の対決をご紹介しましょう!
皆さんがNBAの歴史を知り、もっともっとNBAを好きになるきっかけになることができれば光栄です。
それではティップオフ!!
NBAファイナル2010に出場したチームの背景を知ろう!
2010年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「ボストン・セルティックス」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ロサンゼルス・レイカーズ」の戦いでした。
まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!
ロサンゼルス・レイカーズ
2009-10シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 57勝25敗(カンファレンス1位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝2敗(VS オクラホマシティ・サンダー) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝0敗(VS ユタ・ジャズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝2敗(VS フェニックス・サンズ) |
「ロサンゼルス・レイカーズ」はカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置くチームです。
エースは”ブラックマンバ”「コービー・ブライアント」。
この年のレイカーズはコービー・ブライアントとパウ・ガソルの2人を中心にしたチームで2連覇を目指していました。
レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは1回戦にケビン・デュラントとラッセル・ウェストブルックの「オクラホマシティ・サンダー」を、準決勝ではデロン・ウィリアムズとカルロス・ブーザーの「ユタ・ジャズ」を、決勝戦でスティーブ・ナッシュ率いる「フェニックス・サンズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。
この年優勝を果たしたロサンゼルス・レイカーズがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!
ボストン・セルティックス
2009-10シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 50勝32敗(カンファレンス4位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝1敗(VS マイアミ・ヒート) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝2敗(VS クリーブランド・キャバリアーズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝2敗(VS オーランド・マジック) |
「ボストン・セルティックス」はマサチューセッツ州ボストンに拠点を置くチームです。
エースは”The Truth(真実)”「ポール・ピアース」。
この年のセルティックスは「ポール・ピアース」、「ケビン・ガーネット」、「レイ・アレン」の”BIG3”で2度目の優勝を目指していたシーズンでした。
レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは1回戦にドウェイン・ウェイド率いる「マイアミ・ヒート」を、準決勝ではレブロン・ジェームズ率いる「クリーブランド・キャバリアーズ」を、決勝戦でドワイト・ハワード要する「オーランド・マジック」を倒し、NBAファイナルに進みました。
NBAファイナル2010の出場選手・ロスター
次にNBAファイナル2010で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!
ロサンゼルス・レイカーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
SF | 6 | アダム・モリソン(Adam Morrison) | 203 | 93 | 1984年7月19日 |
C | 17 | アンドリュー・バイナム(Andrew Bynum) | 213 | 129 | 1987年10月27日 |
C | 28 | D・J・エムベンガ(D.J. Mbenga) | 213 | 111 | 1980年12月30日 |
PG | 2 | デレック・フィッシャー(Derek Fisher) | 185 | 91 | 1974年8月9日 |
PG | 1 | ジョーダン・ファーマー(Jordan Farmar) | 188 | 81 | 1986年11月30日 |
PF | 21 | ジョシュ・パウエル(Josh Powell) | 206 | 102 | 1983年1月25日 |
SG | 24 | コービー・ブライアント(Kobe Bryant) | 198 | 96 | 1978年8月23日 |
PF | 7 | ラマー・オドム(Lamar Odom) | 208 | 100 | 1979年11月6日 |
SF | 4 | ルーク・ウォルトン(Luke Walton) | 203 | 107 | 1980年3月28日 |
SF | 37 | メッタ・ワールド・ピース(Metta World Peace) | 201 | 118 | 1979年11月13日 |
C | 16 | パウ・ガソル(Pau Gasol) | 213 | 113 | 1980年7月6日 |
SG | 18 | サーシャ・ブヤチッチ(Sasha Vujačić) | 201 | 88 | 1984年3月8日 |
SG | 12 | シャノン・ブラウン(Shannon Brown) | 193 | 93 | 1979年11月13日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
ボストン・セルティックスの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
PF | 44 | ブライアン・スカラブリニ(Brian Scalabrine) | 206 | 109 | 1978年3月18日 |
PG | 50 | エディー・ハウス(Eddie House) | 185 | 81 | 1978年5月14日 |
PF | 11 | グレン・デイビス(Glen Davis) | 206 | 131 | 1986年1月1日 |
SF | 12 | ヘンリー・ウォーカー(Henry Walker) | 198 | 100 | 1987年10月9日 |
SF | 4 | J・R・ギデンズ(J.R. Giddens) | 195 | 98 | 1985年2月13日 |
C | 43 | ケンドリック・パーキンス(Kendrick Perkins) | 208 | 122 | 1984年11月10日 |
PF | 5 | ケビン・ガーネット(Kevin Garnett) | 211 | 109 | 1976年5月19日 |
PG | 26 | レスター・ハドソン(Lester Hudson) | 191 | 86 | 1984年8月7日 |
SF | 12 | マーカス・ランドリー(Marcus Landry) | 201 | 104 | 1985年11月1日 |
SF | 7 | マーキス・ダニエルズ(Marquis Daniels) | 198 | 91 | 1981年1月7日 |
SF | 40 | マイケル・フィンリー(Michael Finley) | 201 | 98 | 1973年3月6日 |
PG | 4 | ネイト・ロビンソン(Nate Robinson) | 175 | 81 | 1984年5月31日 |
SG | 40 | オリバー・ラファイエット(Oliver Lafayette) | 188 | 86 | 1984年5月6日 |
SF | 34 | ポール・ピアース(Paul Pierce) | 201 | 107 | 1977年10月13日 |
PG | 9 | ラジョン・ロンド(Rajon Rondo) | 185 | 81 | 1986年2月22日 |
C | 30 | ラシード・ウォーレス(Rasheed Wallace) | 208 | 102 | 1974年9月17日 |
SG | 20 | レイ・アレン(Ray Allen) | 196 | 93 | 1975年7月20日 |
PF | 13 | シェルデン・ウィリアムス(Shelden Williams) | 206 | 113 | 1983年10月21日 |
SG | 42 | トニー・アレン(Tony Allen) | 193 | 97 | 1982年1月11日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナル2010のシリーズ概要
それではいよいよNBAファイナル2010の試合の結果を見ていきましょう!
2009-10シーズンのNBAチャンピオンは「ロサンゼルス・レイカーズ」。
チームとしては2年連続16回目の優勝となりました。
対戦成績は4勝3敗。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月3日 | ボストン・セルティックス | 89-102 | ロサンゼルス・レイカーズ |
2 | 6月6日 | ボストン・セルティックス | 103-94 | ロサンゼルス・レイカーズ |
3 | 6月8日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 91-84 | ボストン・セルティックス |
4 | 6月10日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 89-96 | ボストン・セルティックス |
5 | 6月13日 | ボストン・セルティックス | 92-86 | ロサンゼルス・レイカーズ |
6 | 6月15日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 89-67 | ボストン・セルティックス |
7 | 6月17日 | ボストン・セルティックス | 79-83 | ロサンゼルス・レイカーズ |
ファイナルMVPは「コービー・ブライアント」。
攻守に渡る多大なる貢献で、自身2度目となる2年連続ファイナルMVPを獲得しました。
NBAファイナル2010の試合の概要
ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。
コービー・ブライアント時代最後のレイカーズ優勝となったシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!
第1戦(89-102 ロサンゼルス・レイカーズ Win)
NBAファイナルの1回戦はロサンゼルス・レイカーズのホーム「ステイプルズ・センター(現クリプトドットコム・アリーナ)」で始まりました。
古くからの因縁を持つ古豪同士の伝統ある1戦に現地ファンは大盛り上がりです。
この試合はホームのレイカーズが終始優勢となる試合展開でした。
ハーフタイム終了時点で41-50と9点のリードを奪ったレイカーズは、そのまま後半もセルティックスを寄せ付けず、第4Qには常に10点以上の点差を保ったまま勝利しました。
レイカーズはコービー・ブライアントが30得点、パウ・ガソルが23得点14リバウンドチームを牽引。
セルティックスは後半で追い上げを試みましたが、レイ・アレンのファールトラブルなどで流れを掴むことができず敗戦となりました。
第2戦(103-94 ボストン・セルティックス Win)
レイカーズリードで迎えた第2戦。
この日は第1戦で不調だったレイ・アレンの3ポイントが爆発した試合となりました。
序盤からアレンの3ポイント2本を含む多彩な攻撃でリードを奪ったセルティックスでしたが、第2、3Qにレイカーズの反撃を受け、第3Q終了時には72-72の同点に持ち込まれます。
勝負の第4Q、先行したのはレイカーズでしたが、レイジョン・ロンドの3連続得点などでセルティックスが逆転に成功し、その後レイカーズがシュートミスをしている間に8点までリードを広げました。
試合時間残り52秒でコービーの3ポイントが決まり5点差となりますが、セルティックスがファールゲームのフリースローを決め続けたことで点差が縮まらずそのまま試合終了。
対戦成績を1-1のタイとしました。
この試合、レイ・アレンは当時のNBA記録であるプレーオフ1試合3ポイント成功数8本を記録し、勝利に貢献しました。
第3戦(91-84 ロサンゼルス・レイカーズ Win)
舞台をボストンに移しての第3戦。
この試合はボストン・セルティックスがオフェンスに苦戦し、レイカーズが常にリードする展開となりました。
序盤からレイカーズがリードを広げ、前半を52-40で折り返すと、後半ロンドのレイアップなどで1点差まで詰められることはありましたが、すぐさま点を取り返し逆転は許しませんでした。
終盤は点の取り合いとなりましたが、最後はデリック。フィッシャーの3ポイントで7点差に広げたレイカーズがそのまま逃げ切り勝利。
レイカーズはコービーが29得点、デリック・フィッシャーが16得点をあげ勝利に貢献しました。
セルティックスは第2戦で8本ものスリーを決めたレイ・アレンが3ポイント0/13と絶不調であり、流れを掴めず敗戦を喫することとなりました。
第4戦(89-96 ボストン・セルティックス Win)
レイカーズリードで迎えた第4戦。
この試合はボストン・セルティックスが層の厚さを示した試合となりました。
序盤は両者シュートが入らずロースコアな展開となりましたが、第2Qにはレイカーズが先に立ち直り前半を45-42でレイカーズが3点リードで終えます。
しかし第3Q、両チームがターンオーバーを5回ずつ犯すなどミスの目立つ試合展開になり、62-60で勝負は第4Qへ。
第4Qも重い展開になると予想されましたが、ここでセルティックスのセカンドラインナップが奮起します。
グレン・デイビス、ネイト・ロビンソン、ラシード・ウォレスなどの得点でレイカーズを突き放し、74-85と11点差でスタメンへバトンタッチ。
控えメンバーの奮起に流れを掴んだセルティックスはシュートタッチが戻り、最後は得点を決め続けて点差を保ちながら勝利。
セルティックスがチームで6人が2桁得点という層の厚さを見せつけ対戦成績を2-2としました。
第5戦(92-86 ボストン・セルティックス Win)
2-2のタイで迎えた第5戦。
この試合はセルティックスが攻守でレイカーズを上回り、終始リードする展開となりました。
序盤からレイカーズはセルティックスの堅守に苦しめられ、前半を39得点に押さえ込まれます。
第3Qもコービー・ブライアント19得点を記録しますが、孤軍奮闘に終わり前半の点差を詰め切ることができずにセルティックスが逃げ切る形で勝利。
セルティックスも16個のターンオーバーを犯すなど決して好調ではありませんでしたが、ディフェンスが機能したため敵地で貴重な勝利をあげることができました。
レイカーズはコービー・ブライアントが38得点と健闘しますが、次点でパウ・ガソルの12得点と他のメンバーの得点が伸びず、痛い敗戦となりました。
第6戦(89-67 ロサンゼルス・レイカーズ Win)
セルティックスが優勝に王手をかけたことで崖っぷちとなったレイカーズがホームで迎えた第6戦。
この試合はレイカーズがセルティックスを完璧に抑え込み圧倒した試合となりました。
序盤からセルティックスの得点を押さえ込むことに成功したレイカーズはその間に点を積み上げ、前半を31-51の20点差のリードで終えます。
第3Q、セルティックスが調子をあげ反撃の兆しを見せますがこれをうまく抑え込み、反対にサーシャ・ブヤチッチとメッタ・ワールドピースの3ポイントでこの日最大の25点差に。
第4Qもその差を詰めさせることはなく、試合時間4分を残してセルティックスがスタメンを下げたことで試合終了。
これにより対戦成績は3-3のタイとなり、伝統の一戦は最終戦へともつれ込むことになりました。
第7戦(79-83 ロサンゼルス・レイカーズ Win)
運命の第7戦。
舞台となるステイプルズ・センターには溢れんばかりのファンが押し寄せました。
この試合はこの時代のNBAを象徴するかのような激しいディフェンスのやり合いとなります。
第1Qこそレイカーズを14点に抑えたセルティックスでしたが、徐々に調子を上げたレイカーズに流れを捕まれ第4Qついに61-61の同点に追いつかれます。
迎えた最終局面は両者総力戦の殴り合いとなり、残り25秒時点で79-81とデッドヒート。
最後はファールゲームとなり、フリースローをきっちり決め切ったレイカーズが勝利を掴み取りました。
これによりレイカーズはチームとして16回目の優勝、コービーは2度目の連覇を果たすこととなりました。
まとめ
今回は「NBAファイナル2010 ロサンゼルス・レイカーズ VS ボストン・セルティックス」の対決をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
レイカーズとセルティックスはどちらも非常に伝統のあるチームであり、優勝回数を競い合うライバルでもあるため毎回非常に盛り上がります。
この年も例外ではなく、第7戦までもつれ込む大接戦となりました。
またコービーは5度の優勝を果たしたことになり、シャキール・オニールの優勝回数(4回)を超えたことで自身の価値を再証明したシーズンとなりました。
やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!
他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!