皆さんこんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。
これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。
一方、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。
その確率は脅威の0.0001%。
例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。
そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。
本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。
そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。
特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。
その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。
今回はその中から「NBAファイナル2014 サンアントニオ・スパーズ VS マイアミ・ヒート」の対決をご紹介しましょう!
皆さんがNBAの歴史を知り、もっともっとNBAを好きになるきっかけになることができれば光栄です。
それではティップオフ!!
目次
NBAファイナル2014に出場したチームの背景を知ろう!
2014年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「マイアミ・ヒート」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「サンアントニオ・スパーズ」の戦いでした。
まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!
サンアントニオ・スパーズ
2013-14シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 62勝20敗(カンファレンス1位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝3敗(VS ダラス・マーベリックス) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝1敗(VS ポートランド・トレイルブレイザーズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝2敗(VS オクラホマシティ・サンダー) |
「サンアントニオ・スパーズ」はテキサス州サンアントニオに拠点を置くチームです。
エースは”歴代最強パワーフォワード”の1人「ティム・ダンカン」。
この年のスパーズは言わずと知れたスパーズのビッグ3「ティム・ダンカン」「トニー・パーカー」「マヌ・ジノビリ」に加え、ダニー・グリーンや若きカワイ・レナードなど層の暑いチーム構成でシーズンに臨みました。
レギュラーシーズンを62勝20敗のカンファレンス1位で終えると、プレーオフでは1回戦にダーク・ノビツキー率いる「ダラス・マーベリックス」を、準決勝ではディミアン・リラードとラマーカス・オルドリッジの「ポートランド・トレイルブレイザーズ」を、決勝戦でケビン・デュラントとラッセル・ウエストブルックの「オクラホマシティ・サンダー」を倒し、NBAファイナルに進みました。
この年優勝を果たしたサンアントニオ・スパーズがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!
マイアミ・ヒート
2013-14シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 54勝28敗(カンファレンス2位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝0敗(VS シャーロット・ボブキャッツ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝1敗(VS ブルックリン・ネッツ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝2敗(VS インディアナ・ペイサーズ) |
「マイアミ・ヒート」はフロリダ州マイアミに拠点を置くチームです。
エースは”キング”「レブロン・ジェームズ」。
この年はヒートは「レブロン・ジェームズ」「ドウェイン・ウェイド」「クリス・ボッシュ」の”スリーキングス”での3連覇がかかったシーズンで、咋シーズン連覇を果たした時とほぼ同じメンバーでシーズン開幕を迎えました。
レギュラーシーズンを54勝28敗のカンファレンス2位で終えると、プレーオフでは1回戦にアル・ジェファーソン率いる「シャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)」を、準決勝ではポール・ピアースとケビン・ガーネットの「ブルックリン・ネッツ」を、決勝戦でポール・ジョージを要する「インディアナ・ペイサーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。
NBAファイナル2014の出場選手・ロスター
次にNBAファイナル2014で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!
サンアントニオ・スパーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
C | 16 | アロン・ベインズ(Aron Baynes) | 208 | 117 | 1986年12月9日 |
SF | 23 | オースティン・デイ(Austin Daye) | 211 | 100 | 1988年6月5日 |
PF | 33 | ボリス・ディアウ(Boris Diaw) | 203 | 113 | 1982年4月16日 |
SG | 5 | コーリー・ジョセフ(Cory Joseph) | 191 | 91 | 1991年8月20日 |
SF | 7 | ダミオン・ジェームズ(Damion James) | 201 | 102 | 1987年10月7日 |
SG | 4 | ダニー・グリーン(Danny Green) | 198 | 98 | 1987年6月22日 |
PF | 11 | ジェフ・エアーズ(Jeff Ayres) | 206 | 109 | 1987年4月29日 |
SF | 2 | カワイ・レナード(Kawhi Leonard) | 201 | 102 | 1991年6月29日 |
PF | 24 | マルコム・トーマス(Malcolm Thomas) | 206 | 102 | 1988年11月8日 |
SG | 20 | マヌ・ジノビリ(Manu Ginóbili) | 198 | 93 | 1977年7月28日 |
SF | 3 | マルコ・ベリネッリ(Marco Belinelli) | 196 | 100 | 1986年3月25日 |
PF | 15 | マット・ボナー(Matt Bonner) | 208 | 107 | 1980年4月5日 |
SF | 25 | ナンド・デ・コロ(Nando De Colo) | 196 | 91 | 1987年6月23日 |
SG | 7 | オティユス・ジェファーズ(Othyus Jeffers) | 196 | 91 | 1985年8月5日 |
PG | 8 | パティ・ミルズ(Patty Mills) | 185 | 82 | 1988年8月11日 |
SG | 1 | シャノン・ブラウン(Shannon Brown) | 193 | 93 | 1985年11月29日 |
C | 22 | ティアゴ・スプリッター(Tiago Splitter) | 211 | 111 | 1985年1月1日 |
C | 21 | ティム・ダンカン(Tim Duncan) | 211 | 113 | 1976年4月25日 |
PG | 9 | トニー・パーカー(Tony Parker) | 188 | 84 | 1982年5月17日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
マイアミ・ヒートの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
C | 11 | クリス・アンダーセン(Chris Andersen) | 208 | 111 | 1978年7月7日 |
C | 1 | クリス・ボッシュ(Chris Bosh) | 211 | 107 | 1984年3月24日 |
SG | 14 | デアンドレ・リギンス(DeAndre Liggins) | 198 | 95 | 1988年3月31日 |
SG | 3 | ドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade) | 193 | 100 | 1982年1月17日 |
C | 20 | グレッグ・オデン(Greg Oden) | 213 | 113 | 1988年1月22日 |
SF | 22 | ジェームズ・ジョーンズ(James Jones) | 203 | 99 | 1980年10月4日 |
C | 50 | ジョエル・アンソニー(Joel Anthony) | 206 | 111 | 1982年8月9日 |
C | 7 | ジャスティン・ハミルトン(Justin Hamilton) | 213 | 118 | 1990年4月1日 |
PF | 6 | レブロン・ジェームズ(LeBron James) | 206 | 113 | 1984年12月30日 |
PG | 15 | マリオ・チャルマーズ(Mario Chalmers) | 188 | 86 | 1986年5月19日 |
SF | 8 | マイケル・ビーズリー(Michael Beasley) | 206 | 107 | 1989年1月9日 |
PG | 30 | ノリス・コール(Norris Cole) | 188 | 79 | 1988年10月13日 |
SF | 9 | ラシャード・ルイス(Rashard Lewis) | 208 | 98 | 1979年8月8日 |
SG | 34 | レイ・アレン(Ray Allen) | 196 | 93 | 1975年7月20日 |
SG | 21 | ロジャー・メイソン(Roger Mason) | 195 | 91 | 1980年9月10日 |
SF | 31 | シェーン・バティエ(Shane Battier) | 203 | 100 | 1978年9月9日 |
PG | 0 | トニー・ダグラス(Toney Douglas) | 188 | 88 | 1986年3月16日 |
PF | 40 | ユドニス・ハスレム(Udonis Haslem) | 203 | 107 | 1980年6月9日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナル2014のシリーズ概要
それではいよいよNBAファイナル2014の試合の結果を見ていきましょう!
-シーズンのNBAチャンピオンは「サンアントニオ・スパーズ」。
チームとしては7年ぶり5度目の優勝となりました。
対戦成績は4勝1敗。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月5日 | マイアミ・ヒート | 95-110 | サンアントニオ・スパーズ |
2 | 6月8日 | マイアミ・ヒート | 98-96 | サンアントニオ・スパーズ |
3 | 6月10日 | サンアントニオ・スパーズ | 111-92 | マイアミ・ヒート |
4 | 6月12日 | サンアントニオ・スパーズ | 107-86 | マイアミ・ヒート |
5 | 6月15日 | マイアミ・ヒート | 87-104 | サンアントニオ・スパーズ |
ファイナルMVPは「カワイ・レナード」。
NBAキャリア3年目にして自身初となるファイナルMVP受賞となった。
NBAファイナル2014の試合の概要
ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。
スパーズとヒートのビッグ3同士による最後の対決となったNBAファイナルを見ていきましょう!
第1戦(95-110 サンアントニオ・スパーズ Win)
NBAファイナル2014の第1戦はサンアントニオ・スパーズのホームアリーナ「AT&T Center(AT&T・センター)」で始まりました。
第1Qはスパーズがうまくスタートダッシュを決めるものの、ヒートも次第に調子をあげ、第3Q終了時点では78-74と逆転に成功します。
第4Qもヒートが押す展開となりましたが、試合時間残り7分31秒、ヒートのエースレブロン・ジェームズが左足の痛みを訴えベンチに下がります。
実はこの日、AT&T Center(AT&T・センター)の空調設備が故障しており、室内の気温はなんと30度以上あったそう。
レブロンはベンチでマッサージを受けなんとか試合時間残り4分33秒で宣戦復帰しますが、その後すぐに足が攣ってしまい退場。
一足先にコートを後にすることとなりました。
試合はレブロンが離脱している間にスパーズの3ポイントが爆発。
一瞬で10点の差がついてしまい、スパーズが勝利を掴みました。
第2戦(98-96 マイアミ・ヒート Win)
スパーズがリードして迎えた第2戦。
この試合は最後まで勝敗がわからない接戦となります。
前半終了時点では43-43の同点、後半もほとんど点差が開かず、試合は残り2分26秒で92-93でスパーズが1点のリード。
しかし試合時間のこり1分18秒、ヒートのビッグマンである「クリス・ボッシュ」が値千金の3ポイントを沈めヒートが逆転に成功すると、レブロン・ジェームズがフリースローで1点追加、さらにドウェイン・ウェイドがレイアップを決め試合は決着。
ヒートの”スリーキングス”が試合を決める形となりました。
特にレブロン・ジェームズは35得点10リバウンドの活躍。
スパーズは終盤の勝負所でシュート精度に苦しみ、接戦に競り負けてしまいました。
第3戦(111-92 サンアントニオ・スパーズ Win)
1勝1敗の五分で迎えた第3戦。
舞台はマイアミ・ヒートのホームアリーナである「アメリカン・エアラインズ・センター(現マイアミ=デード・アリーナ)」に移ります。
3連覇に向けて盛り上がるヒートホームではありましたが、第1Qから爆発したのはスパーズでした。
チーム全体で86%の高確率でシュートを決め第1Qを41-25で終えると、第2Qも勢い変わらず前半を21点差で折り返します。
第3Qはスパーズの勢いが止まりヒート反撃かと思われましたが、スパーズの硬いディフェンスの前に思ったように点を取ることができず。
結局最初のリードを守り切ったスパーズが勝利しました。
第4戦(107-86 サンアントニオ・スパーズ Win)
2勝1敗で迎えた第4戦。
スパーズが勝利すれば優勝に王手、ヒートが勝利すればタイにできるというどちらも絶対に取りたい1戦です。
しかし試合が始まってみるとスパーズがヒートを圧倒します。
この試合スパーズは堅守が光り、前半ヒートの主軸であるレブロン、ウェイド、ボッシュをいずれも一桁に抑えることに成功します。
さらにオフェンスでは期待の若手である「カワイ・レナード」が躍動。
チーム最高の20得点14リバウンドのダブルダブルでスパーズの得点を伸ばし、ヒートを寄せ付けませんでした。
ヒートは第3Qにレブロン・ジェームズが19得点と爆発しますが、他選手の得点が伸びず孤軍奮闘状態。
スパーズが優勝に王手をかけた形となりました。
第5戦(87-104 サンアントニオ・スパーズ Win)
運命の第5戦。
舞台はスパーズのホーム「AT&T Center(AT&T・センター)」。
優勝に王手のスパーズは昨シーズンも先に王手をかけながら逆転を許しているため、気の抜けない1戦です。
対するヒートはなんとかこの試合を勝ってホームゲームに希望をつなぎたいところです。
試合はヒートがスタートダッシュを成功し、一時22-6のランを繰り広げますがその後スパーズも盛り返し前半を40-47と逆転して折り返します。
後半も接戦になるかと思われましたが、第3Qはにスパーズが「パティ・ミルズ」の連続3ポイントなどで大きく点を離し、第4Qでもトニーパーカーが持ち前の経験値でリードを詰めさせず大差で勝利。
スパーズが5度目の優勝を決めました。
これによりティム・ダンカンも5度目のリングを手にすることとなりました。
ヒートはレブロンが孤軍奮闘しますが、勝負所でレナードに抑えられるなど差を詰めることができずに敗戦となりました。
まとめ
今回は「NBAファイナル2014 サンアントニオ・スパーズ VS マイアミ・ヒート」の対決をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
NBAファイナル2014は昨シーズンと同様スパーズとヒートの対決となりましたが、結果は真逆。
スパーズがヒートにリベンジを果たす形となりました。
黄金時代を築いたスパーズのビッグ3も高齢化しており全盛期ほどの支配力はなかったものの、経験を活かしたチームバスケがヒートの個の強さを上回るというバスケの醍醐味が存分に出たNBAファイナルだったと思います。
やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!
他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!