こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
NBAに属する全ての選手とチームが目指す目標である「NBAチャンピオン」。
多くのNBA選手が生涯に1度もつかむことができず引退していくほどに険しい道のりです。
NBAチャンピオンになった1チームは、翌年のNBAの中心となります。
他の29チームは、その1チームを倒すために新たな選手を獲得したり、戦術を取り入れたりと対策を講じていきます。
それゆえNBAの頂点を決める戦いである「NBAファイナル」は、例外なくそのシーズンの集大成であり、NBAの歴史そのものと言えるのです。
もちろんNBAファイナルだけを見ても十分面白いと思います。
ただ、NBAファイナルに至るまでにも毎年数々のドラマがあります。
進出したチームの辿ってきた軌跡を知ることで、NBAファイナルはさらに面白くなります!!!
つまり、NBAチャンピオンになったチームの背景を知ることは「NBAの歴史をより深く知ること」であり、NBAの”沼”により深くはまっていくきっかけの1つというわけですね!笑
そこで今回は2013-14シーズンを制したサンアントニオ・スパーズ(SAS)の優勝への軌跡をご紹介しようと思います。
サンアントニオ・スパーズは優勝までにどのような軌跡を辿ってきたのでしょうか??
存分に見ていきましょう!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
ドラフト
NBAにおいて、オフシーズン最大のイベントは「NBAドラフト」ですよね!
世界最高のリーグであるNBAには、毎年世界最高の選手たちがドラフトされます。
将来チームの中心になりうる逸材や即戦力となる選手をリスクなく獲得できるため、すべてのチームにとって欠かせないイベントです。
サンアントニオ・スパーズは2013年のNBAドラフトにて2名の選手をドラフトしました。
【指名選手】
巡 | 指名順位 | 選手名 | ポジション | 国籍 | 出身大学 | 前所属チーム(リーグ/国名) |
1 | 28 | リビオ・ジャン=シャルル | パワーフォワード | フランス | - | ASVELバスケット(プロA/フランス) |
2 | 58 | デショーン・トーマス | スモールフォワード | アメリカ合衆国 | オハイオ州立大学 | - |
2013年NBAドラフトにおいて、サンアントニオ・スパーズが持っていた指名権は2枚。
この指名権を使用して、サンアントニオ・スパーズは1巡目28位でリビオ・ジャン=シャルルを指名しました。
リビオ・ジャン=シャルルはドラフト直前に行われた「ナイキ・フープ・サミット」にて最優秀選手に選ばれた実績を持つ選手でしたが、残念ながらサンアントニオ・スパーズとの契約は締結に至らず、フランスリーグに所属するASVELバスケットに残留することとなりました。
もう1人、サンアントニオ・スパーズは2巡目58位でデショーン・トーマスを指名していますよ。
デショーン・トーマスは2013年のサマーリーグに参加し、5試合に出場。
平均12.4 得点、5.0 リバウンド、1.2 アシストの成績を残したものの、残念ながらサンアントニオ・スパーズとの契約には至りませんでした。
2013年NBAドラフトで指名された選手の一覧を見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
ロスター・主要選手
2013-14シーズン、補強を果たしたサンアントニオ・スパーズは、以下のロスターで優勝を果たしました。
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
C | 16 | アロン・ベインズ(Aron Baynes) | 208 | 117 | 1986年12月9日 |
SF | 23 | オースティン・デイ(Austin Daye) | 211 | 100 | 1988年6月5日 |
PF | 33 | ボリス・ディアウ(Boris Diaw) | 203 | 113 | 1982年4月16日 |
SG | 5 | コーリー・ジョセフ(Cory Joseph) | 191 | 91 | 1991年8月20日 |
SF | 7 | ダミオン・ジェームズ(Damion James) | 201 | 102 | 1987年10月7日 |
SG | 4 | ダニー・グリーン(Danny Green) | 198 | 98 | 1987年6月22日 |
PF | 11 | ジェフ・エアーズ(Jeff Ayres) | 206 | 109 | 1987年4月29日 |
SF | 2 | カワイ・レナード(Kawhi Leonard) | 201 | 102 | 1991年6月29日 |
PF | 24 | マルコム・トーマス(Malcolm Thomas) | 206 | 102 | 1988年11月8日 |
SG | 20 | マヌ・ジノビリ(Manu Ginóbili) | 198 | 93 | 1977年7月28日 |
SF | 3 | マルコ・ベリネッリ(Marco Belinelli) | 196 | 100 | 1986年3月25日 |
PF | 15 | マット・ボナー(Matt Bonner) | 208 | 107 | 1980年4月5日 |
SF | 25 | ナンド・デ・コロ(Nando De Colo) | 196 | 91 | 1987年6月23日 |
SG | 7 | オティユス・ジェファーズ(Othyus Jeffers) | 196 | 91 | 1985年8月5日 |
PG | 8 | パティ・ミルズ(Patty Mills) | 185 | 82 | 1988年8月11日 |
SG | 1 | シャノン・ブラウン(Shannon Brown) | 193 | 93 | 1985年11月29日 |
C | 22 | ティアゴ・スプリッター(Tiago Splitter) | 211 | 111 | 1985年1月1日 |
C | 21 | ティム・ダンカン(Tim Duncan) | 211 | 113 | 1976年4月25日 |
PG | 9 | トニー・パーカー(Tony Parker) | 188 | 84 | 1982年5月17日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナルまでの道のり:2013-14 サンアントニオ・スパーズのレギュラーシーズン試合結果
それではいよいよ、2013-14レギュラーシーズンがサンアントニオ・スパーズにとってどんな1年だったのかを見ていきましょう!
まずはオフシーズンの動きを簡単にご紹介します。
【オフシーズンの動き】
フリーエージェントでゲイリー・ニールやデュワン・ブレアが他チームへ移籍したものの、主力はほぼ変わらず。
ティム・ダンカン、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリのBIG3を中心とした選手層の厚いチームでレギュラーシーズンに臨みました。
ディビジョン
次にレギュラーシーズンの試合結果を見ていきましょう!
まずはディビジョンでの成績です。
ディビジョンとは本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、サンアントニオ・スパーズはサウスウエスト・ディビジョンに属します。
2013-14レギュラーシーズンではサンアントニオ・スパーズはサウスウエスト・ディビジョンで1位の成績を残しました。
【2013-14レギュラーシーズン サウスウエスト・ディビジョンの試合結果】
サウスウエスト・ディビジョン | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
サンアントニオ・スパーズ | 62 | 20 | 0.756 | - | 82 |
ヒューストン・ロケッツ | 54 | 28 | 0.659 | 8 | 82 |
メンフィス・グリズリーズ | 50 | 32 | 0.610 | 12 | 82 |
ダラス・マーベリックス | 49 | 33 | 0.598 | 13 | 82 |
ニューオーリンズ・ペリカンズ | 34 | 48 | 0.415 | 28 | 82 |
カンファレンス
次に見ていくのはカンファレンスでの試合結果です。
カンファレンスとはNBAが独自にチームを東西に分類した区分けのことで、サンアントニオ・スパーズはウエスタン・カンファレンスに所属しています。
相変わらずの安定感でウエスタン・カンファレンスの強豪として君臨し、2014年3月15日にはダンカン、パーカー、ジノビリのBIG3がトリオでのレギュラシーズンでの勝利数においてNBA歴代2位に浮上するなどいいニュースの多いシーズンとなりました。
チームのフランチャイズ記録である19連勝も達成し、最終的には62勝20敗のウエスト1位でプレイオフに進みました。
【2013-14レギュラーシーズン ウエスタン・カンファレンスの試合結果】
ウエスタン・カンファレンス | ||||||
# | チーム | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
1 | サンアントニオ・スパーズ | 62 | 20 | 0.756 | - | 82 |
2 | オクラホマシティ・サンダー | 59 | 23 | 0.720 | 3 | 82 |
3 | ロサンゼルス・クリッパーズ | 57 | 25 | 0.695 | 5 | 82 |
4 | ヒューストン・ロケッツ | 54 | 28 | 0.659 | 8 | 82 |
5 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 54 | 28 | 0.659 | 8 | 82 |
6 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 51 | 31 | 0.622 | 12 | 82 |
7 | メンフィス・グリズリーズ | 50 | 32 | 0.610 | 13 | 82 |
8 | ダラス・マーベリックス | 49 | 33 | 0.598 | 14 | 82 |
9 | フェニックス・サンズ | 48 | 34 | 0.585 | 15 | 82 |
10 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | 40 | 42 | 0.488 | 23 | 82 |
11 | デンバー・ナゲッツ | 36 | 46 | 0.439 | 27 | 82 |
12 | ニューオーリンズ・ペリカンズ | 34 | 48 | 0.415 | 29 | 82 |
13 | サクラメント・キングス | 28 | 54 | 0.341 | 35 | 82 |
14 | ロサンゼルス・レイカーズ | 27 | 55 | 0.329 | 36 | 82 |
15 | ユタ・ジャズ | 25 | 57 | 0.305 | 38 | 82 |
NBAファイナルまでの道のり:2013-14 サンアントニオ・スパーズのプレイオフ試合結果
次にサンアントニオ・スパーズが2013-14プレイオフをどのようにして勝ち抜いたのか見ていきましょう!
【2013-14プレイオフの背景】
2013-14シーズンのプレイオフは2014年4月19日に開始し、6月15日に終了しました。
ファーストラウンド(1回戦)対ダラス・マーベリックス:4勝3敗
プレイオフのファーストラウンド(1回戦)はダーク・ノヴィツキー擁するダラス・マーベリックスとの対戦となり、4勝3敗で勝利。
ダンカンとノヴィツキーというパワーフォワードがチームのエースを担うチーム同士での激戦を制し、サンアントニオ・スパーズがカンファレンス・セミファイナルに進出しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2014年4月20日 | ダラス・マーベリックス | 85-90 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第2戦 | 2014年4月23日 | ダラス・マーベリックス | 113-92 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第3戦 | 2014年4月26日 | サンアントニオ・スパーズ | 108-109 | ダラス・マーベリックス | アメリカンエアラインズ・センター | |
第4戦 | 2014年4月28日 | サンアントニオ・スパーズ | 93-89 | ダラス・マーベリックス | アメリカンエアラインズ・センター | |
第5戦 | 2014年4月30日 | ダラス・マーベリックス | 103-109 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第6戦 | 2014年5月2日 | サンアントニオ・スパーズ | 111-113 | ダラス・マーベリックス | アメリカンエアラインズ・センター | |
第7戦 | 2014年5月4日 | ダラス・マーベリックス | 96-119 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター |
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)対ポートランド・トレイルブレイザーズ:4勝1敗
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)ではラマーカス・オルドリッジやニコラス・バトゥムらのポートランド・トレイルブレイザーズを4勝1敗で破り、カンファレンス・セミファイナルに駒を進めました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2014年5月6日 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 92-116 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第2戦 | 2014年5月 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 97-114 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第3戦 | 2014年5月 | サンアントニオ・スパーズ | 118-103 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | モダ・センター | |
第4戦 | 2014年5月 | サンアントニオ・スパーズ | 92-103 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | モダ・センター | |
第5戦 | 2014年5月 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 82-104 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター |
カンファレンス・ファイナル(東地区決勝)対オクラホマシティ・サンダー:4勝2敗
カンファレンス・ファイナルでは若きケビン・デュラントやラッセル・ウエストブルック、ジェームズ・ハーデンを擁するオクラホマシティ・サンダーとの対戦となり、4勝2敗で制して2年連続となるNBAファイナル進出を果たしました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2014年5月19日 | オクラホマシティ・サンダー | 105-122 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第2戦 | 2014年5月21日 | オクラホマシティ・サンダー | 77-112 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第3戦 | 2014年5月25日 | サンアントニオ・スパーズ | 97-106 | オクラホマシティ・サンダー | チェサピークエナジー・アリーナ | |
第4戦 | 2014年5月27日 | サンアントニオ・スパーズ | 92-105 | オクラホマシティ・サンダー | チェサピークエナジー・アリーナ | |
第5戦 | 2014年5月29日 | オクラホマシティ・サンダー | 89-117 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第6戦 | 2014年5月31日 | サンアントニオ・スパーズ | 112-107 | オクラホマシティ・サンダー | チェサピークエナジー・アリーナ |
NBAファイナル 対マイアミ・ヒート:4勝1敗
こうして迎えた2013-14シーズンのNBAファイナルは、サンアントニオ・スパーズと東地区王者のマイアミ・ヒートとの対戦となりました。
マイアミ・ヒートはレブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュの”スリーキングス”を中心に3連覇を狙うディフェンディングチャンピオンでした。
結果的に、サンアントニオ・スパーズがマイアミ・ヒートを破り7年ぶり5度目のNBA優勝を果たしています。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月5日 | マイアミ・ヒート | 95-110 | サンアントニオ・スパーズ |
2 | 6月8日 | マイアミ・ヒート | 98-96 | サンアントニオ・スパーズ |
3 | 6月10日 | サンアントニオ・スパーズ | 111-92 | マイアミ・ヒート |
4 | 6月12日 | サンアントニオ・スパーズ | 107-86 | マイアミ・ヒート |
5 | 6月15日 | マイアミ・ヒート | 87-104 | サンアントニオ・スパーズ |
ファイナルMVPは「カワイ・レナード」。
NBAキャリア3年目にして自身初となるファイナルMVP受賞となった。
2013-14シーズンのNBAファイナルについて、より詳しい内容を知りたいという方はこちらの記事もぜひお読みください!
まとめ:常勝スパーズが7年ぶり5度の優勝!
今回は「2014年のNBAファイナルで優勝を果たした”サンアントニオ・スパーズ”のチーム背景と優勝への軌跡」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
NBA優勝を果たすまでの道のりの険しさを知ると、NBAファイナルをより深く楽しむことができますよね!
この優勝により、サンアントニオ・スパーズは2007年以来7年ぶり5度目の優勝を果たしました。
また、フディフェンスでレブロン・ジェームズを抑え込み、オフェンスでも活躍を見せたカワイ・レナードが自身初となるファイナルMVP受賞を果たしました。
他のシーズンについても優勝チームの軌跡についてご紹介している記事がありますので、そちらもぜひご覧くださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!