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【NBAファイナル1979】シアトル・スーパーソニックス VS ワシントン・ブレッツ 全5試合の結果や流れを詳しく解説!

皆さんこんにちは!

NBA好きブログライターのおしょうサンドです。

 

国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。

これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。

一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。

その確率は脅威の0.0001%。

例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。

 

そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。

本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。

 

そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。

特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。

その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。

 

今回はその中から「NBAファイナル1979 シアトル・スーパーソニックス VS ワシントン・ブレッツ」の対決をご紹介しましょう!

NBAをよく知らないという方にもわかりやすく説明していきますのでぜひ最後までお読みくださいね!

それではティップオフ!!

 

NBAファイナル1979に出場したチームの背景を知ろう!

1979年NBAファイナルはウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「シアトル・スーパーソニックス」とイースタン・カンファレンスチャンピオンの「ワシントン・ブレッツ」の戦いでした。

まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!

 

シアトル・スーパーソニックス

1978-79シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 52勝30敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 シード権
カンファレンス・セミファイナル 4勝1敗(VS ロサンゼルス・レイカーズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝3敗(VS フェニックス・サンズ)

 

「シアトル・スーパーソニックス」はワシントン州シアトルに拠点を置くチームです。

エースは「ガス・ウィリアムス」。

レギュラーシーズンを52勝30敗のカンファレンス1位で終えると、プレーオフでは準決勝でカリーム・アブドゥル=ジャバー要する「ロサンゼルス・レイカーズ」を、決勝戦でコニー・ホーキンズやディック・バン・アースデールらの「フェニックス・サンズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

この年優勝を果たしたシアトル・スーパーソニックスがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!

 

ワシントン・ブレッツ

1978-79シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 54勝28敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 シード権
カンファレンス・セミファイナル 4勝3敗(VS アトランタ・ホークス)
カンファレンス・ファイナル 4勝3敗(VS サンアントニオ・スパーズ)

 

「ワシントン・ブレッツ」はアメリカ合衆国ワシントンD.C.に拠点を置くチームです。

エースは「ボブ・ダンドリッジ」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝で低迷期の「アトランタ・ホークス」を、決勝戦でジョージ・ガービン要する「サンアントニオ・スパーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

NBAファイナル1979の出場選手・ロスター

次にNBAファイナル1979で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!

 

シアトル・スーパーソニックスの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
C 21 デニス・オートリー(Dennis Awtrey) 208 107 1948年2月22日
SG 24 デニス・ジョンソン(Dennis Johnson) 193 84 1954年9月18日
SG 11 ディック・スナイダー(Dick Snyder) 196 94 1944年2月1日
PG 32 フレッド・ブラウン(Fred Brown) 191 83 1948年8月7日
PG 1 ガス・ウィリアムズ(Gus Williams) 188 79 1953年10月10日
C 43 ジャック・シクマ(Jack Sikma) 211 104 1955年11月14日
SF 22 ジャッキー・ロビンソン(Jackie Robinson) 198 95 1955年5月20日
SG 10 ジョー・ハセット(Joe Hassett) 196 82 1955年9月11日
SF 27 ジョン・ジョンソン(John Johnson) 201 91 1947年10月18日
C 22 ラース・ハンセン(Lars Hansen) 208 102 1954年9月14日
PF 8 ロニー・シェルトン(Lonnie Shelton) 203 109 1955年10月19日
PF 35 ポール・サイラス(Paul Silas) 201 100 1943年7月12日
C 23 トム・ラガルド(Tom LaGarde) 208 100 1955年2月10日
SF 42 ウォーリー・ウォーカー(Wally Walker) 201 86 1954年7月18日
PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

ワシントン・ブレッツの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
SF 10 ボブ・ダンドリッジ(Bob Dandridge) 198 88 1947年11月15日
SG 15 チャールズ・ジョンソン(Charles Johnson) 183 77 1949年3月31日
C 40 デイブ・コーザイン(Dave Corzine) 211 113 1956年4月25日
PF 11 エルヴィン・ヘイズ(Elvin Hayes) 206 107 1945年11月17日
SF 42 グレッグ・バラード(Greg Ballard) 201 98 1955年1月29日
SF 35 ケヴィン・グレビー(Kevin Grevey) 196 95 1953年5月12日
PG 32 ラリー・ライト(Larry Wright) 185 73 1954年11月23日
PF 25 ミッチ・ケプチャック(Mitch Kupchak) 206 104 1954年5月24日
SG 45 フィル・シェニエ(Phil Chenier) 191 82 1950年10月30日
SG 22 ロジャー・フェグリー(Roger Phegley) 198 93 1956年10月16日
PG 14 トム・ヘンダーソン(Tom Henderson) 191 86 1952年1月26日
C 41 ウェス・アンセルド(Wes Unseld) 201 111 1946年3月14日
PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

NBAファイナル1979のシリーズ概要

それではいよいよNBAファイナル1979の試合の結果を見ていきましょう!

1978-79シーズンのNBAチャンピオンは「シアトル・スーパーソニックス」。

チームとしては史上初の優勝となりました。

対戦成績は4勝1敗。

詳細な試合結果は以下のとおりです。

試合 日付 アウェイ 結果 ホーム
1 5月20日 シアトル・スーパーソニックス 97-99 ワシントン・ブレッツ
2 5月24日 シアトル・スーパーソニックス 92-82 ワシントン・ブレッツ
3 5月27日 ワシントン・ブレッツ 95-105 シアトル・スーパーソニックス
4 5月29日 ワシントン・ブレッツ 112-114 シアトル・スーパーソニックス
5 6月1日 シアトル・スーパーソニックス 97-93 ワシントン・ブレッツ

 

ファイナルMVPは「デニス・ジョンソン」。

2巡目29位という非常に下位でドラフト指名を受けたジョンソンは、逆境を跳ね除け自身初のファイナルMVPを受賞しました。

 

NBAファイナル1979の試合の概要

ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。

シアトル・スーパーソニックスの黄金期となったシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!

 

第1戦(97-99 ワシントン・ブレッツ Win)

NBAファイナルの1回戦はワシントン・ブレッツのホーム「キャピタル・センター」で始まりました。

2年連続同じ顔ぶれでのファイナルとなりましたが、この年はどちらもカンファレンスファイナルで第7戦までもつれる死闘を制してNBAファイナルに到達しており、死闘から36時間後しか休暇がなかったことで選手の体力が心配されていました。

そんな中はじまった第1戦はホームコートのブレッツが試合をリードする展開となります。

第3Qまで全てのクォーターでリードを広げ、ブレッツが11点のリードを持って第4Qに突入しました。

しかし第4Qが始まるとスーパーソニックスが猛攻を開始します。

みるみる点差を縮め、試合終盤にはついに97-97の同点に。

最後の攻撃を行うブレッツはこの日好調のラリー・ライトにボールを託しますが、勝ち越しを狙ったシュートをなんとデニス・ジョンソンがブロック。

スーパーソニックスが反撃かと思われましたが、こぼれ球をライトが自ら確保しそのままドライブでゴールに攻め込みます。

すかさずシュートブロックに飛んだジョンソンでしたが、ライトが値千金のファールを獲得。

フリースロー2本をきっちりと決め、仕事を果たしてブレッツに勝利をもたらしました。

 

第2戦(92-82 シアトル・スーパーソニックス Win)

ブレッツリードで迎えた第2戦。

ホーム2連勝を目指したブレッツでしたが、この日はリーグ最高のディフェンスレーティングを誇るスーパーソニックスのディフェンスに封じ込まれることになります。

前半こそ勢いに乗ってリードしていたブレッツでしたが、後半に入ってディフェンスを修正したスーパーソニックスがブレッツを完封。

第1Qだけで11得点と絶好調だったエルヴィン・ヘイズも第2Qは0点、後半も9得点と抑え込まれ、ブレッツ全体でも後半はわずか30得点に抑え込まれるなど手も足も出ず、スーパーソニックスがアウェイで貴重な1勝を手にしました。

 

第3戦(95-105 シアトル・スーパーソニックス Win)

対戦成績1-1のタイで迎えた第3戦。

前年好評だったことからスーパーソニックスホームの試合は「シアトル・キングドーム」で行われることになりました。

熱狂的なファンが多いことで知られるスーパーソニックスは会場に35,928人のファンを集めてブレッツを迎え打ちました。

試合が始まるとファンの声援に後押しされたスーパーソニックスはブレッツを圧倒。

前半だけで44-55と11点のリードを奪うと、後半もリードを広げそのまま勝利してしまいました。

一方ブレッツは会場の雰囲気に完全に飲み込まれ、シュートが全く入らない状態に。

第4Qにはやっと調子を上げ始めましたが時すでに遅く試合は決着してしまいました。

この日スーパーソニックスはガス・ウィリアムスが31得点、ジャック・シクマは21得点17リバウンドを記録。

ブレッツはダンドリッジが28得点、ウェス・アンセルドが23得点を記録しました。

 

第4戦(112-114 シアトル・スーパーソニックス Win)

スーパーソニックスリードで迎えた第4戦。

この日は両チーム合計59個のファールを犯しながらも延長戦までもつれ込む大接戦となりました。

序盤ホームの勢いでリードを奪うスーパーソニックスでしたが、2度目とあって萎縮も少ないブレッツが第2Qから猛反撃を開始。

54-52とブレッツが逆転した状態で前半を折り返します。

後半に入ると再度スーパーソニックスが加速しブレッツを引き離しますが、負ければ後がないブレッツもチャールズ・ジョンソンを中心に反撃し、土壇場で同点い追いついて延長戦に持ち込みます。

延長戦も点を取り合う接戦となりましたが、ファールがかさむ試合の中次々と退場者が出始めます。

残り時間3秒、112-114の2点差で追うブレッツは再度同点延長に持ち込むショットを放つことに成功しますが、ここでジョンソンが第1戦の借りを返す値千金のブロックをかましスーパーソニックスを勝利に導きました。

この日スーパーソニックスはガス・ジョンソンが36得点、デニス・ジョンソンが32得点4ブロック、ジャック・シグマが20得点12リバウンドを記録。

一方ブレッツは重要な場面でウェス・アンセルド、ボブ・ダンドリッジ、エルヴィン・ヘイズの主力3選手がファールアウトとなり最後に勝利を取りこぼす形となりました。

 

第5戦(97-93 シアトル・スーパーソニックス Win)

運命の第7戦。

舞台はワシントンに戻ります。

崖っぷちのブレッツはホームの声援を受けシリーズ逆転をかけた一戦に挑みました。

勢いで勝るブレッツは積極的にゴールに攻め込み、第1Qで大きくリードを奪うと前半を43-51の8点リードで折り返します。

後半が始まってもしばらくはブレッツが点差を保っていましたが、第3Qの終盤から第4Q序盤にかけて突如スーパーソニックスが爆発。

ディフェンスでもブレッツの得点を止め切り流れに乗るとそのまま12-0のランで一気に逆転します。

結局この時の点差が致命的となり、ブレッツはスーパーソニックスの堅守に逆転を阻まれ続けて得点を伸ばすことができず試合終了。

アウェイでわずかなリードを守り切ったスーパーソニックスが1敗の後4連勝でチーム初となるNBA制覇を成し遂げました。

 

まとめ

今回は「NBAファイナル1979 シアトル・スーパーソニックス VS ワシントン・ブレッツ」の対決をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

この前の年のNBAファイナルでもこの2チームが激突しましたが、去年はワシントン・ブレッツが勝利しています。

そのためこの年はシアトル・スーパーソニックスにとってリベンジの年であり、シアトルの男子プロスポーツチームで唯一優勝を果たしたチームとしてシアトルの歴史に刻まれました。

やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!

他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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