皆さんこんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
NBAはバスケットボール界において間違いなく世界最高のリーグです。
国際バスケットボール連盟(FIBA)によると全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。
これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。
にもかかわらずNBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。
その確率は脅威の0.0001%。
例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグなんです。
そんな所属するだけで天才と言われるリーグに所属する選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」の座です。
本物の天才たちが死に物狂いで努力を重ね、それでもなお生涯に1度も届かない選手がいる頂。
そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそプレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれるんです。
特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われます。
今回はその中から「NBAファイナル1951 ロチェスター・ロイヤルズ VS ニューヨーク・ニックス」の対決をご紹介しましょう!
NBAをよく知らないという方にもわかりやすく説明していきますのでぜひ最後までお読みくださいね!
それではティップオフ!!
NBAファイナル1951に出場したチームの背景を知ろう!
1951年NBAファイナルはウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ロチェスター・ロイヤルズ」とイースタン・カンファレンスチャンピオンの「ニューヨーク・ニックス」の戦いでした。
まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!
ロチェスター・ロイヤルズ
1950-1951シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 41勝27敗(カンファレンス2位) |
プレーオフ1回戦 | - |
カンファレンス・セミファイナル | 2勝1敗(VS フォートウェイン・ピストンズ) |
カンファレンス・ファイナル | 3勝1敗(VS ミネアポリス・レイカーズ) |
「ロチェスター・ロイヤルズ」はニューヨーク州ロチェスターに拠点を置くチームです。
現在は「サクラメント・キングス」に名称を変更しています。
エースは「ボブ・デイヴィス」。
レギュラーシーズンを41勝27敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝でラリー・ファウスト率いる「フォートウェイン・ピストンズ」を、決勝戦で昨年王者の「ミネアポリス・レイカーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。
ニューヨーク・ニックス
1950-1951シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 36勝30敗(カンファレンス3位) |
プレーオフ1回戦 | - |
カンファレンス・セミファイナル | 2勝0敗(VS ボストン・セルティクス) |
カンファレンス・ファイナル | 3勝2敗(VS シラキュース・ナショナルズ) |
「ニューヨーク・ニックス」はニューヨーク州ニューヨークに拠点を置くチームです。
この年のニックスはジョージ・マグワイアやマックス・ザスロフスキーらを中心に構成されていました。
レギュラーシーズンを36勝30敗のカンファレンス3位で終えると、プレーオフでは準決勝でエド・マコーレーの「ボストン・セルティクス」を、決勝戦でポール・アリジンを要する「シラキュース・ナショナルズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。
NBAファイナル1951の出場選手
次にNBAファイナル1951で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!
ロチェスター・ロイヤルズの出場選手一覧
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
SF | 12 | Arnie Johnson | 196 | 107 | May 16, 1920 |
C | 14 | Arnie Risen | 206 | 91 | October 9, 1924 |
SG | 19 | Bill Calhoun | 191 | 82 | November 4, 1927 |
PG | 11 | Bob Davies | 185 | 79 | January 15, 1920 |
G | 9 | Bobby Wanzer | 182 | 77 | June 4, 1921 |
C | 18 | Ed Mikan | 203 | 104 | October 20, 1925 |
PF | 10 | Jack Coleman | 201 | 88 | May 23, 1924 |
SF | 20 | Joe McNamee | 198 | 95 | September 24, 1926 |
F | 07, 15 | Paul Noel | 193 | 84 | August 17, 1924 |
SG | 3 | Pep Saul | 188 | 84 | February 16, 1924 |
PG | 16 | Red Holzman | 178 | 79 | August 10, 1920 |
※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと
ニューヨーク・ニックスの出場選手一覧
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
C-F | 18 | Connie Simmons | 203 | 101 | March 15, 1925 |
PG | 15 | Dick McGuire | 183 | 82 | January 25, 1926 |
F-G | 9 | Ernie Vandeweghe | 191 | 88 | September 12, 1928 |
F | 14 | Gene James | 193 | 82 | February 15, 1925 |
SF | 17 | George Kaftan | 191 | 86 | February 22, 1928 |
F-C | 11 | Harry Gallatin | 198 | 95 | April 26, 1927 |
SG | 5 | Max Zaslofsky | 188 | 77 | December 7, 1925 |
PF | 19 | Nat Clifton | 198 | 100 | October 13, 1922 |
C | - | Ray Ellefson | 203 | 104 | November 18, 1922 |
G | 7 | Ray Lumpp | 185 | 81 | July 11, 1923 |
G-F | 10 | Tex Ritter | 188 | 84 | February 26, 1924 |
F | 6, 16 | Tony Lavelli | 191 | 84 | July 11, 1926 |
SF | 12 | Vince Boryla | 196 | 95 | March 11, 1927 |
※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと
NBAファイナル1951の試合結果は・・・?
それではいよいよNBAファイナル1951の試合の結果を見ていきましょう!
50-51シーズンのNBAチャンピオンは「ロチェスター・ロイヤルズ」。
チームとしては史上初の優勝となりました。
対戦成績は4勝3敗。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 4月7日 | ニューヨーク・ニックス | 65-92 | ロチェスター・ロイヤルズ |
2 | 4月8日 | ニューヨーク・ニックス | 84-99 | ロチェスター・ロイヤルズ |
3 | 4月11日 | ロチェスター・ロイヤルズ | 78-71 | ニューヨーク・ニックス |
4 | 4月13日 | ロチェスター・ロイヤルズ | 73-79 | ニューヨーク・ニックス |
5 | 4月15日 | ニューヨーク・ニックス | 92-89 | ロチェスター・ロイヤルズ |
6 | 4月18日 | ロチェスター・ロイヤルズ | 73-80 | ニューヨーク・ニックス |
7 | 4月21日 | ニューヨーク・ニックス | 75-79 | ロチェスター・ロイヤルズ |
NBAファイナル1951の試合の流れ
ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。
ロチェスター・ロイヤルズがレイカーズの3連覇を阻み、チーム史上初の優勝を勝ち取ったシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!
第1戦(65-92 ロチェスター・ロイヤルズ Win)
NBAファイナルの1回戦はロチェスター・ロイヤルズのホーム「エジャートン・パーク・アリーナ」で始まりました。
このシーズンのNBAファイナルには昨年2連覇を達成したレイカーズの姿はなく、ウエスト決勝でそのレイカーズを破ったロチェスター・ロイヤルズが初のファイナルに登場。
一方イーストもファイナル初出場のニックスが上がってきており、ニューヨーク州にホームを構える2チームが初めてNBAの頂点をかけて争うこととなりました。
この戦いにニューヨークのファンは盛り上がりましたが、第1戦はロイヤルズが大差をつけて圧勝します。
勝負は前半ですでについていたと言っても過言ではなく、流れを一度も渡すことなく勝利したロイヤルズ。
チームハイはアーニー・ライゼンの24得点でした。
第2戦(84-99 ロチェスター・ロイヤルズ Win)
ロイヤルズリードで迎えた第2戦。
第1戦に大敗を喫したニックスはオフェンスを改善し、得点をかなり伸ばすことに成功。
特にニックスのマックス・ザスロフスキーはゲームハイの28得点を記録し、チームを引っ張りました。
しかしニックスはベンチからの得点がわずか4得点にとどまり、ロイヤルズがベンチから17点を決めたことで大きな差がつき、またもロイヤルズが勝利。
ロイヤルズの2連勝で舞台はニックスのホームへと移ります。
第3戦(78-71 ロチェスター・ロイヤルズ Win)
ロイヤルズリードで迎えた第3戦。
舞台はニューヨーク・ニックスのホーム「マディソン・スクエア・ガーデン」に移ります。
負ければ後がないニックスはホームで流れに乗りたいところでしたが、そこにロイヤルズのライゼンが立ちはだかります。
ライゼンはこの日27得点18リバウンドを記録し、インサイドを支配します。
序盤はニックスがリードしていたものの、ロイヤルズが徐々に巻き返し、後半には流れを持っていきました。
結局ロイヤルズが7点さで勝利し、シリーズ開幕から3連勝。
早くも優勝に王手をかけました。
第4戦(73-79 ニューヨーク・ニックス Win)
ロイヤルズが王手をかけて迎えた第4戦。
この日はロイヤルズがスタートダッシュにもたつき、第1Qをわずか10点で終えます。
一方崖っぷちのニックスは第1Qから相手ゴールに積極的にアタックし、21得点で11点のリードを得ました。
ニックスは前半そのリードを守り切ったものの、第3Qにロイヤルズのもう反撃を受けます。
リードを一瞬で無くすロイヤルズの勢いにこのまま優勝が決まるかと思われましたが、最終Qはニックスが意地の踏ん張りをみせ、シリーズ初勝利をあげました。
ニックスはハリー・ギャラティンがチームハイの22得点を記録。
この試合は後がないニックスが意地でなんとか勝利したように見えましたが、ここからニックスの反撃が始まることとなります。
第5戦(92-89 ニューヨーク・ニックス Win)
ニックスが1勝を返して迎えた第5戦。
舞台はロイヤルズのホームに戻ります。
第4戦に勝利したニックスは勢いに乗っていましたが、ロイヤルズがディフェンスでなんとか弾き返し、前半は44-49とロイヤルズが5点リードで折り返します。
しかし後半に入るとニックスが猛反撃を開始。
点差を一気にひっくり返してリードを得ると、そのままリードを保ってニックスが勝利しました。
この試合の勝敗を分けたのはフリースロー。
両チーム確率は変わらなかったものの、ニックスが7本多くフリースローを打っており、そこでできた差がそのまま点差となってニックスが勝利しました。
第6戦(73-80 ニューヨーク・ニックス Win)
ニックスが3連敗の後の2連勝で迎えた第6戦。
ニックスの快進撃はここでも止まりません。
ロイヤルズホームであったにも関わらずニックスはロイヤルズにシュート精度で勝り、シュート本数は少なかったもののより多くのシュートを決めることに成功。
第5戦同様後半に試合をひっくり返す展開でニックスが勝利し、3連勝でシリーズをタイに戻しました。
第7戦(75-79 ロチェスター・ロイヤルズ Win)
運命の第7戦。
舞台はロイヤルズのホーム「エジャートン・パーク・アリーナ」。
第3戦まではロイヤルズの圧勝と思われていたにも関わらず、いつの間にか最終決戦にもつれ込んでいたシリーズは最後まで大接戦で幕を閉じます。
3連敗で流れをニックスに奪われたロイヤルズは流れで押し切られないために序盤から積極的に攻撃します。
その効果もあり第1Qで6点のリードを奪うと、そのまま前半はリードして折り返すことに成功。
しかし後半、またもニックスが盛り返し始め、試合終盤には点差はわずか2点まで縮まります。
ここまで再三の逆転を許してきたロイヤルズでしたが、この日はなんとか踏みとどまり、最後はボブ・デイヴィスがフリースローを着実に沈めてニックスに引導を渡しました。
これにより激戦を制したロイヤルズがチーム史上初のNBAチャンピオンに輝きました。
まとめ
今回は「NBAファイナル1951 ロチェスター・ロイヤルズ VS ニューヨーク・ニックス」の対決をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
大本命のミネアポリス・レイカーズを破ってのファイナル初出場、からのNBA初制覇は、ロイヤルズにとって非常に価値の高い優勝だったと思います。
激戦となったNBAファイナルでしたが、NBAファイナルが第7戦までもつれ込んだのはこのシーズンが史上初のことでした。
ロイヤルズは後にサクラメント・キングスへと変わりますが、ここでの優勝以来チームは優勝を果たすことができずにいます。
やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!
他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!