こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
NBAに属する全ての選手とチームが目指す目標である「NBAチャンピオン」。
多くのNBA選手が生涯に1度もつかむことができず引退していくほどに険しい道のりです。
NBAチャンピオンになった1チームは、翌年のNBAの中心となります。
他の29チームは、その1チームを倒すために新たな選手を獲得したり、戦術を取り入れたりと対策を講じていきます。
それゆえNBAの頂点を決める戦いである「NBAファイナル」は、例外なくそのシーズンの集大成であり、NBAの歴史そのものと言えるのです。
もちろんNBAファイナルだけを見ても十分面白いと思います。
ただ、NBAファイナルに至るまでにも毎年数々のドラマがあります。
進出したチームの辿ってきた軌跡を知ることで、NBAファイナルはさらに面白くなります!!!
つまり、NBAチャンピオンになったチームの背景を知ることは「NBAの歴史をより深く知ること」であり、NBAの”沼”により深くはまっていくきっかけの1つというわけですね!笑
そこで今回は2004-05シーズンを制したサンアントニオ・スパーズ(SAS)の優勝への軌跡をご紹介しようと思います。
サンアントニオ・スパーズは優勝までにどのような軌跡を辿ってきたのでしょうか??
存分に見ていきましょう!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
ドラフト
NBAにおいて、オフシーズン最大のイベントは「NBAドラフト」ですよね!
世界最高のリーグであるNBAには、毎年世界最高の選手たちがドラフトされます。
将来チームの中心になりうる逸材や即戦力となる選手をリスクなく獲得できるため、すべてのチームにとって欠かせないイベントです。
サンアントニオ・スパーズは2004年のNBAドラフトにて3名の選手をドラフトしました。
【指名選手】
巡 | 指名順位 | 選手名 | ポジション | 国籍 | 出身大学 | 前所属チーム(リーグ/国名) |
1 | 28 | ベイノ・ウードリック | ポイントガード | スロベニア | - | オリンピア・ミラノ(セリエA /イタリア) |
2 | 52 | ロメイン・サト | シューティングガード | 中央アフリカ | ザビエル大学 | - |
2 | 57 | セルゲイ・カラウロフ | センター | ウズベキスタン | - | Sakha-Yakutia Yakutsk(ロシア・バスケットボールリーグ/ロシア) |
2005年ドラフトでサンアントニオ・スパーズが持っていた指名権は3枚。
サンアントニオ・スパーズは、まず1巡目28位でベイノ・ウードリックを指名しました。
ベイノ・ウードリックはサンアントニオ・スパーズでNBA入りを果たし、3シーズンにわたって活躍。
チームの1員としてサンアントニオ・スパーズの2度の優勝に貢献しました。
さらに、サンアントニオ・スパーズは2巡目52位でロメイン・サトを、2巡目57位でセルゲイ・カラウロフを指名しています。
しかし、どちらの選手もサンアントニオ・スパーズとの契約には至っていません。
2004年NBAドラフトで指名された選手の一覧を見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
NBAファイナルまでの道のり:2004-05 サンアントニオ・スパーズのレギュラーシーズン試合結果
それではいよいよ、2004-05レギュラーシーズンがサンアントニオ・スパーズにとってどんな1年だったのかを見ていきましょう!
まずはオフシーズンの動きを簡単にご紹介します。
【オフシーズンの動き】
新たに球団が設立されたことによりリーグの形が現在の2カンファレンス6ディヴィジョン制に変更され、サンアントニオ・スパーズは現在のサウスウエスト・ディビジョンに所属しました。
昨シーズン、カンファレンス・セミファイナルでロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で敗れたことでチームは大幅な改革を実施。
エース”ティム・ダンカン”を中心としたチームづくりを開始し、ブレント・バリー、ナジー・モハメド、グレン・ロビンソンといった選手を獲得してレギュラーシーズンに臨みました。
ディビジョン
次にレギュラーシーズンの試合結果を見ていきましょう!
まずはディビジョンでの成績です。
ディビジョンとは本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、サンアントニオ・スパーズはサウスウエスト・ディビジョンに属します。
2004-05レギュラーシーズンではサンアントニオ・スパーズはサウスウエスト・ディビジョンで1位の成績を残しました。
【2004-05レギュラーシーズン サウスウエスト・ディビジョンの結果】
サウスウエスト・ディビジョン | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | ホーム | ロード | Div | GP |
サンアントニオ・スパーズ | 59 | 23 | 0.720 | - | 38-3 | 21-20 | 10-6 | 82 |
ダラス・マーベリックス | 58 | 24 | 0.707 | 1 | 29-12 | 29-12 | 11-5 | 82 |
ヒューストン・ロケッツ | 51 | 31 | 0.622 | 8 | 26-15 | 25-16 | 10-6 | 82 |
メンフィス・グリズリーズ | 45 | 37 | 0.549 | 14 | 26-15 | 19-22 | 7-9 | 82 |
ニューオーリンズ・ペリカンズ | 18 | 64 | 0.220 | 41 | 11-30 | 7-34 | 2-14 | 82 |
カンファレンス
次に見ていくのはカンファレンスでの試合結果です。
カンファレンスとはNBAが独自にチームを東西に分類した区分けのことで、サンアントニオ・スパーズはウエスタン・カンファレンスに所属しています。
NBA入り4年目のトニー・パーカーと3年目のマヌ・ジノビリが開花し始め、ティム・ダンカンと共にスパーズBIG3を形成。
最終的にはウエスタン・カンファレンス2位の59勝23敗という好成績でプレイオフに進出しました。
【2004-05レギュラーシーズン ウエスタン・カンファレンスの結果】
ウエスタン・カンファレンス | ||||||
# | チーム | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
1 | フェニックス・サンズ | 62 | 20 | 0.756 | — | 82 |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | サンアントニオ・スパーズ | 59 | 23 | 0.720 | 3 | 82 |
3 | シアトル・スーパーソニックス | 52 | 30 | 0.634 | 10 | 82 |
4 | ダラス・マーベリックス | 58 | 24 | 0.707 | 4 | 82 |
ヒューストン・ロケッツ | 51 | 31 | 0.622 | 11 | 82 | |
6 | サクラメント・キングス | 50 | 32 | 0.610 | 12 | 82 |
7 | デンバー・ナゲッツ | 49 | 33 | 0.598 | 13 | 82 |
8 | メンフィス・グリズリーズ | 45 | 37 | 0.549 | 17 | 82 |
9 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | 44 | 38 | 0.537 | 18 | 82 |
10 | ロサンゼルス・クリッパーズ | 37 | 45 | 0.451 | 25 | 82 |
11 | ロサンゼルス・レイカーズ | 34 | 48 | 0.415 | 28 | 82 |
12 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 34 | 48 | 0.415 | 28 | 82 |
13 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 27 | 55 | 0.329 | 35 | 82 |
14 | ユタ・ジャズ | 26 | 56 | 0.317 | 36 | 82 |
15 | ニューオーリンズ・ペリカンズ | 18 | 64 | 0.220 | 44 | 82 |
NBAファイナルまでの道のり:2004-05 サンアントニオ・スパーズのプレイオフ試合結果
次にサンアントニオ・スパーズが2004-05プレイオフをどのようにして勝ち抜いたのか見ていきましょう!
【2004-05プレイオフの背景】
2004-05シーズンのプレイオフは2005年4月23日に開始し、6月23日に終了しました。
ファーストラウンド(1回戦)対デンバー・ナゲッツ:4勝1敗
プレイオフのファーストラウンド(1回戦)はカーメロ・アンソニー擁するデンバー・ナゲッツと対戦し、4勝1敗で破ってカンファレンス・セミファイナルに進出しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2005年4月24日 | デンバー・ナゲッツ | 93-87 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第2戦 | 2005年4月24日 | デンバー・ナゲッツ | 76-104 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第3戦 | 2005年4月24日 | サンアントニオ・スパーズ | 86-78 | デンバー・ナゲッツ | ペプシ・センター | |
第4戦 | 2005年4月24日 | サンアントニオ・スパーズ | 126-115 | デンバー・ナゲッツ | ペプシ・センター | |
第5戦 | 2005年4月24日 | デンバー・ナゲッツ | 89-99 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター |
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)対シアトル・スーパーソニックス:4勝2敗
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)ではレイ・アレンやラシャード・ルイスらのシアトル・スーパーソニックスと対戦し、4勝1敗でカンファレンス・ファイナルに駒を進めました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2005年4月8日 | シアトル・スーパーソニックス | 81-103 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第2戦 | 2005年4月10日 | シアトル・スーパーソニックス | 91-108 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第3戦 | 2005年4月12日 | サンアントニオ・スパーズ | 91-92 | シアトル・スーパーソニックス | キー・アリーナ | |
第4戦 | 2005年4月15日 | サンアントニオ・スパーズ | 89-101 | シアトル・スーパーソニックス | キー・アリーナ | |
第5戦 | 2005年4月17日 | シアトル・スーパーソニックス | 90-103 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第6戦 | 2005年4月19日 | サンアントニオ・スパーズ | 98-96 | シアトル・スーパーソニックス | キー・アリーナ |
カンファレンス・ファイナル(東地区決勝)対フェニックス・サンズ:4勝1敗
カンファレンス・ファイナルではアマレ・スタウダマイアーやうスティーブ・ナッシュらのフェニックス・サンズとの対戦となり、これを制してカンファレンス・ファイナルに駒を進めました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2005年5月22日 | サンアントニオ・スパーズ | 121-114 | フェニックス・サンズ | アメリカウエスト・アリーナ | |
第2戦 | 2005年5月24日 | サンアントニオ・スパーズ | 111-108 | フェニックス・サンズ | アメリカウエスト・アリーナ | |
第3戦 | 2005年5月28日 | フェニックス・サンズ | 92-102 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第4戦 | 2005年5月30日 | フェニックス・サンズ | 111-106 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第5戦 | 2005年6月1日 | サンアントニオ・スパーズ | 101-95 | フェニックス・サンズ | アメリカウエスト・アリーナ |
NBAファイナル 対デトロイト・ピストンズ:4勝3敗
こうして迎えた2004-05シーズンのNBAファイナルは、サンアントニオ・スパーズと東地区王者のデトロイト・ピストンズとの対戦となりました。
2004-05シーズンのデトロイト・ピストンズは、昨シーズンNBA優勝を果たしたメンバーからほとんどロスターが変わっておらず、高い守備力と厚い選手層で2連覇に挑んでいるチームでした。
結果的に、サンアントニオ・スパーズがデトロイト・ピストンズを4勝3敗で破り、2年ぶり3回目の優勝を果たしました。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月9日 | デトロイト・ピストンズ | 69-84 | サンアントニオ・スパーズ |
2 | 6月12日 | デトロイト・ピストンズ | 76-97 | サンアントニオ・スパーズ |
3 | 6月14日 | サンアントニオ・スパーズ | 79-96 | デトロイト・ピストンズ |
4 | 6月16日 | サンアントニオ・スパーズ | 71-102 | デトロイト・ピストンズ |
5 | 6月19日 | サンアントニオ・スパーズ | 96-95 | デトロイト・ピストンズ |
6 | 6月21日 | デトロイト・ピストンズ | 95-86 | サンアントニオ・スパーズ |
7 | 6月23日 | デトロイト・ピストンズ | 74-81 | サンアントニオ・スパーズ |
ファイナルMVPは「ティム・ダンカン」。
自身としては3度目のファイナルMVP受賞となり、これはマイケル・ジョーダンに次ぐ同率2位(マジック・ジョンソン、シャキール・オニールと並ぶ)記録となりました。
2005年のNBAファイナルについての詳しい内容を知りたいという方はこちらの記事もぜひお読みください!
まとめ:スパーズとダンカンが3度目の優勝!
今回は「2005年のNBAファイナルで優勝を果たした”サンアントニオ・スパーズ”のチーム背景と優勝への軌跡」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
NBA優勝を果たすまでの道のりの険しさを知ると、NBAファイナルをより深く楽しむことができますよね!
この優勝によりサンアントニオ・スパーズは2年ぶり、3度目の優勝を果たしました。
ファイナルMVPは「ティム・ダンカン」。
自身としては3度目のファイナルMVP受賞となり、これはマイケル・ジョーダンに次ぐ同率2位(マジック・ジョンソン、シャキール・オニールと並ぶ)記録となりました。
他のシーズンについても優勝チームの軌跡についてご紹介している記事がありますので、そちらもぜひご覧くださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!