こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
NBAに属する全ての選手とチームが目指す目標である「NBAチャンピオン」。
多くのNBA選手が生涯に1度もつかむことができず引退していくほどに険しい道のりです。
NBAチャンピオンになった1チームは、翌年のNBAの中心となります。
他の29チームは、その1チームを倒すために新たな選手を獲得したり、戦術を取り入れたりと対策を講じていきます。
それゆえNBAの頂点を決める戦いである「NBAファイナル」は、例外なくそのシーズンの集大成であり、NBAの歴史そのものと言えるのです。
もちろんNBAファイナルだけを見ても十分面白いと思います。
ただ、NBAファイナルに至るまでにも毎年数々のドラマがあります。
進出したチームの辿ってきた軌跡を知ることで、NBAファイナルはさらに面白くなります!!!
つまり、NBAチャンピオンになったチームの背景を知ることは「NBAの歴史をより深く知ること」であり、NBAの”沼”により深くはまっていくきっかけの1つというわけですね!笑
そこで今回は2011-12シーズンを制したマイアミ・ヒート(MIA)の優勝への軌跡をご紹介しようと思います。
マイアミ・ヒートは優勝までにどのような軌跡を辿ってきたのでしょうか??
存分に見ていきましょう!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
ドラフト
NBAにおいて、オフシーズン最大のイベントは「NBAドラフト」ですよね!
世界最高のリーグであるNBAには、毎年世界最高の選手たちがドラフトされます。
将来チームの中心になりうる逸材や即戦力となる選手をリスクなく獲得できるため、すべてのチームにとって欠かせないイベントです。
マイアミ・ヒートは2011年のNBAドラフトにて1名の選手をドラフトしました。
【指名選手】
巡 | 指名順位 | 選手名 | ポジション | 国籍 | 出身大学 | 前所属チーム(リーグ/国名) |
2 | 31 | ボヤン・ボグダノビッチ | スモールフォワード | クロアチア | - | フェネルバフチェ・ユルケル(バスケットボール・スーパーリーグ/トルコ) |
2011年NBAドラフトにてマイアミ・ヒートが持っていた指名権は1枚のみ。
この指名権を使い、マイアミ・ヒートは2巡目31位でボヤン・ボグダノビッチを指名しました。
しかしその後、ボヤン・ボグダノビッチの交渉権はミネソタ・ティンバーウルブズを経てニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)へ移動。
2014年にはターキッシュ・バスケットボール・リーグにてフェネルバフチェ・バスケトボルのリーグ優勝に大きく貢献し、満を持してニュージャージー・ネッツよりNBA入りを果たしています。
なお、マイアミ・ヒートはボヤン・ボグダノビッチのトレードによりミネソタ・ティンバーウルブズからノリス・コール(同ドラフト28位指名)の指名権を獲得。
ノリス・コールはマリオ・チャルマーズの控えとしてマイアミ・ヒートの2連覇を支え、2015年にニューオーリンズ・ペリカンズに移籍しました。
2011年NBAドラフトで指名された選手の一覧を見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
ロスター・主要選手
2011-12シーズン、補強を果たしたマイアミ・ヒートは、以下のロスターで優勝を果たしました。
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
PF | 1 | クリス・ボッシュ(Chris Bosh) | 211 | 107 | 1984年3月24日 |
C | 45 | デクスター・ピットマン(Dexter Pittman) | 211 | 113 | 1988年3月2日 |
SG | 3 | ドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade) | 193 | 88 | 1982年1月17日 |
C | 34 | エディ・カリー(Eddy Curry) | 213 | 134 | 1982年12月5日 |
SG | 22 | ジェームズ・ジョーンズ(James Jones) | 203 | 99 | 1980年10月4日 |
C | 50 | ジョエル・アンソニー(Joel Anthony) | 206 | 111 | 1982年8月9日 |
PF | 5 | ジュワン・ハワード(Juwan Howard) | 206 | 109 | 1973年2月7日 |
SF | 6 | レブロン・ジェームズ(LeBron James) | 206 | 113 | 1984年12月30日 |
PG | 15 | マリオ・チャルマーズ(Mario Chalmers) | 188 | 86 | 1986年5月19日 |
PF | 32 | ミッケル・グラドネス(Mickell Gladness) | 211 | 100 | 1986年7月26日 |
SG | 13 | マイク・ミラー(Mike Miller) | 203 | 99 | 1980年2月19日 |
PG | 30 | ノリス・コール(Norris Cole) | 188 | 79 | 1988年10月13日 |
C | 21 | ロニー・トゥリアフ(Ronny Turiaf) | 208 | 113 | 1983年1月13日 |
SF | 31 | シェーン・バティエ(Shane Battier) | 203 | 100 | 1978年9月9日 |
SG | 14 | テレル・ハリス(Terrel Harris) | 196 | 86 | 1987年8月10日 |
PF | 40 | ユドニス・ハスレム(Udonis Haslem) | 203 | 107 | 1980年6月9日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナルまでの道のり:2011-12 マイアミ・ヒートのレギュラーシーズン試合結果
それではいよいよ、2011-12レギュラーシーズンがマイアミ・ヒートにとってどんな1年だったのかを見ていきましょう!
まずはオフシーズンの動きを簡単にご紹介します。
【オフシーズンの動き】
昨シーズンはドウェイン・ウェイドの元にレブロン・ジェームズ、クリス・ボッシュというスーパースター2人が集結し、通称”スリーキングス”を結成したにも関わらずNBAファイナルではダーク・ノヴィツキー率いるダラス・マーベリックスの前に敗れたため、大きな批判を受けた状態でオフに突入しました。
ただスリーキングスは結成したばかりで真の実力とは程遠かったこともあり、ロスターを大きく変更することなくレギュラーシーズンへと向かうこととなります。
ディビジョン
次にレギュラーシーズンの試合結果を見ていきましょう!
まずはディビジョンでの成績です。
ディビジョンとは本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、マイアミ・ヒートはサウスイースト・ディビジョンに属します。
2011-12レギュラーシーズンではマイアミ・ヒートはサウスイースト・ディビジョンで1位の成績を残しました。
【2011-12レギュラーシーズン サウスイースト・ディビジョンの試合結果】
サウスイースト・ディビジョン | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
マイアミ・ヒート | 46 | 20 | 0.697 | - | 66 |
アトランタ・ホークス | 40 | 26 | 0.606 | 6 | 66 |
オーランド・マジック | 37 | 29 | 0.561 | 9 | 66 |
ワシントン・ウィザーズ | 20 | 46 | 0.303 | 26 | 66 |
シャーロット・ホーネッツ | 7 | 59 | 0.106 | 39 | 66 |
カンファレンス
次に見ていくのはカンファレンスでの試合結果です。
カンファレンスとはNBAが独自にチームを東西に分類した区分けのことで、マイアミ・ヒートはイースタン・カンファレンスに所属しています。
レギュラーシーズンが始まると昨シーズンプレイオフで精彩を欠いたレブロン・ジェームズが本来のプレイを取り戻し、このシーズンのMVPを受賞するほどの活躍を見せます。
勝率こそデリック・ローズ率いるシカゴ・ブルズに一歩及ばなかったものの、ロックアウトにより短縮されたシーズンの中でイースタン・カンファレンス2位の46勝20敗でプレイオフに進出しました。
【2011-12レギュラーシーズン イースタン・カンファレンスの試合結果】
イースタン・カンファレンス | ||||||
# | チーム | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
1 | シカゴ・ブルズ | 50 | 16 | 0.758 | - | 66 |
2 | マイアミ・ヒート | 46 | 20 | 0.697 | 4 | 66 |
3 | インディアナ・ペイサーズ | 42 | 24 | 0.636 | 8 | 66 |
4 | アトランタ・ホークス | 40 | 26 | 0.606 | 10 | 66 |
5 | ボストン・セルティクス | 39 | 27 | 0.591 | 11 | 66 |
6 | オーランド・マジック | 37 | 29 | 0.561 | 13 | 66 |
7 | ニューヨーク・ニックス | 36 | 30 | 0.545 | 14 | 66 |
8 | フィラデルフィア・76ers | 35 | 31 | 0.530 | 15 | 66 |
9 | ミルウォーキー・バックス | 31 | 35 | 0.470 | 19 | 66 |
10 | デトロイト・ピストンズ | 25 | 41 | 0.379 | 25 | 66 |
11 | トロント・ラプターズ | 23 | 43 | 0.348 | 27 | 66 |
12 | ニュージャージー・ネッツ | 22 | 44 | 0.333 | 28 | 66 |
13 | クリーブランド・キャバリアーズ | 21 | 45 | 0.318 | 29 | 66 |
14 | ワシントン・ウィザーズ | 20 | 46 | 0.303 | 30 | 66 |
15 | シャーロット・ボブキャッツ | 7 | 59 | 0.106 | 43 | 66 |
NBAファイナルまでの道のり:2011-12 マイアミ・ヒートのプレイオフ試合結果
次にマイアミ・ヒートが2011-12プレイオフをどのようにして勝ち抜いたのか見ていきましょう!
【2011-12プレイオフの背景】
2011-12シーズンのプレイオフは2012年4月28日に開始し、6月21日に終了しました。
ファーストラウンド(1回戦)対オクラホマシティ・サンダー:4勝1敗
プレイオフのファーストラウンド(1回戦)は若きケビン・デュラント、ラッセル・ウエストブルック、ジェームズ・ハーデン要するオクラホマシティ・サンダーと戦い、4勝1敗で破ってカンファレンス・セミファイナルに進みました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2012年4月28日 | ニューヨーク・ニックス | 67-100 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ | |
第2戦 | 2012年4月30日 | ニューヨーク・ニックス | 94-104 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ | |
第3戦 | 2012年5月3日 | マイアミ・ヒート | 87-70 | ニューヨーク・ニックス | マディソンスクエア・ガーデン | |
第4戦 | 2012年5月6日 | マイアミ・ヒート | 87-89 | ニューヨーク・ニックス | マディソンスクエア・ガーデン | |
第5戦 | 2012年5月9日 | ニューヨーク・ニックス | 94-106 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ |
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)対インディアナ・ペイサーズ:4勝2敗
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)ではデビッド・ウエストや若きポール・ジョージらのインディアナ・ペイサーズとの戦いとなり、4勝2敗で破ってカンファレンス・セミファイナルに駒を進めました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2012年5月13日 | インディアナ・ペイサーズ | 86-95 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ | |
第2戦 | 2012年5月15日 | インディアナ・ペイサーズ | 78-75 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ | |
第3戦 | 2012年5月17日 | マイアミ・ヒート | 75-94 | インディアナ・ペイサーズ | バンカーズライフ・フィールドハウス | |
第4戦 | 2012年5月20日 | マイアミ・ヒート | 101-93 | インディアナ・ペイサーズ | バンカーズライフ・フィールドハウス | |
第5戦 | 2012年5月22日 | インディアナ・ペイサーズ | 83-115 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ | |
第6戦 | 2012年5月24日 | マイアミ・ヒート | 105-93 | インディアナ・ペイサーズ | バンカーズライフ・フィールドハウス |
カンファレンス・ファイナル(東地区決勝)対ボストン・セルティクス:4勝3敗
カンファレンス・ファイナルではケビン・ガーネット、ポール・ピアース、レイ・アレンのBIG3擁するボストン・セルティクスを4勝3敗で打ち破り、スリーキングスを結成して初のNBAファイナルに進出しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2012年5月28日 | ボストン・セルティクス | 79-93 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ | |
第2戦 | 2012年5月30日 | ボストン・セルティクス | 111-115 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ | |
第3戦 | 2012年6月1日 | マイアミ・ヒート | 91-101 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第4戦 | 2012年6月3日 | マイアミ・ヒート | 91-93 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第5戦 | 2012年6月5日 | ボストン・セルティクス | 94-90 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ | |
第6戦 | 2012年6月7日 | マイアミ・ヒート | 98-79 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第7戦 | 2012年6月9日 | ボストン・セルティクス | 88-101 | マイアミ・ヒート | アメリカンエアラインズ・アリーナ |
NBAファイナル 対オクラホマシティ・サンダー:4勝1敗
こうして迎えた2011-12シーズンのNBAファイナルは、マイアミ・ヒートと西地区王者のオクラホマシティ・サンダーとの対戦となりました。
オクラホマシティ・サンダーは若きケビン・デュラント、ラッセル・ウエストブルック、ジェームズ・ハーデンを擁し、近年急激に力をつけてきたチームです。
結果的に、マイアミ・ヒートがオクラホマシティ・サンダーを抑え、6年ぶり2度目のNBA優勝を果たしています。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月12日 | マイアミ・ヒート | 94-105 | オクラホマシティ・サンダー |
2 | 6月14日 | マイアミ・ヒート | 100-96 | オクラホマシティ・サンダー |
3 | 6月17日 | オクラホマシティ・サンダー | 85-91 | マイアミ・ヒート |
4 | 6月19日 | オクラホマシティ・サンダー | 98-104 | マイアミ・ヒート |
5 | 6月21日 | マイアミ・ヒート | 121-106 | オクラホマシティ・サンダー |
ファイナルMVPは「レブロン・ジェームズ」。
ここから偉大なキャリアを築いていくレブロンですが、キャリア8年目にして初めて優勝リングとファイナルMVPを獲得しました。
2011-12シーズンのNBAファイナルについて、より詳しい内容を知りたいという方はこちらの記事もぜひお読みください!
まとめ:ヒートの”スリーキングス”がNBA優勝
今回は「2012年のNBAファイナルで優勝を果たした”マイアミ・ヒート”のチーム背景と優勝への軌跡」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
NBA優勝を果たすまでの道のりの険しさを知ると、NBAファイナルをより深く楽しむことができますよね!
この優勝によりマイアミ・ヒートは6年ぶり2回目のNBA優勝を果たしました。
また、ここから偉大なキャリアを築いていくレブロン・ジェームズが初めて優勝リングとファイナルMVPを獲得したシーズンとなりました。
他のシーズンについても優勝チームの軌跡についてご紹介している記事がありますので、そちらもぜひご覧くださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!