こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
NBAに属する全ての選手とチームが目指す目標である「NBAチャンピオン」。
多くのNBA選手が生涯に1度もつかむことができず引退していくほどに険しい道のりです。
NBAチャンピオンになった1チームは、翌年のNBAの中心となります。
他の29チームは、その1チームを倒すために新たな選手を獲得したり、戦術を取り入れたりと対策を講じていきます。
それゆえNBAの頂点を決める戦いである「NBAファイナル」は、例外なくそのシーズンの集大成であり、NBAの歴史そのものと言えるのです。
もちろんNBAファイナルだけを見ても十分面白いと思います。
ただ、NBAファイナルに至るまでにも毎年数々のドラマがあります。
進出したチームの辿ってきた軌跡を知ることで、NBAファイナルはさらに面白くなります!!!
つまり、NBAチャンピオンになったチームの背景を知ることは「NBAの歴史をより深く知ること」であり、NBAの”沼”により深くはまっていくきっかけの1つというわけですね!笑
そこで今回は2006-07シーズンを制したサンアントニオ・スパーズ(SAS)の優勝への軌跡をご紹介しようと思います。
サンアントニオ・スパーズは優勝までにどのような軌跡を辿ってきたのでしょうか??
存分に見ていきましょう!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
ドラフト
NBAにおいて、オフシーズン最大のイベントは「NBAドラフト」ですよね!
世界最高のリーグであるNBAには、毎年世界最高の選手たちがドラフトされます。
将来チームの中心になりうる逸材や即戦力となる選手をリスクなく獲得できるため、すべてのチームにとって欠かせないイベントです。
サンアントニオ・スパーズは2006年のNBAドラフトにて1名の選手をドラフトしました。
【指名選手】
巡 | 指名順位 | 選手名 | ポジション | 国籍 | 出身大学 | 前所属チーム(リーグ/国名) |
2 | 59 | ダミール・マルコータ | スモールフォワード | ボスニア・ヘルツェゴビナ | - | Cibona VIP(クロアチア・リーグ/クロアチア & アドリア海リーグ) |
2006年ドラフトでサンアントニオ・スパーズが持っていた自前の指名権は1枚。
この指名権を使用し、2巡目59位でダミール・マルコータを指名しました。
しかし、アンアントニオ・スパーズは2巡目指名権2枚と引き換えにダミール・マルコータの交渉権をミルウォーキー・バックスへ放出。
ダミール・マルコータはミルウォーキー・バックスにてNBA入りを果たすことになりました。
2006年NBAドラフトで指名された選手の一覧を見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
NBAファイナルまでの道のり:2006-07 サンアントニオ・スパーズのレギュラーシーズン試合結果
それではいよいよ、2006-07レギュラーシーズンがサンアントニオ・スパーズにとってどんな1年だったのかを見ていきましょう!
まずはオフシーズンの動きを簡単にご紹介します。
【オフシーズンの動き】
昨シーズン王者として連覇を目指したもののカンファレンス・セミファイナルにてダラス・マーベリックスに敗れ、シーズンを終たスパーズ。
常勝軍団がさらなる成長を遂げるため、スターターを務めていたマヌ・ジノビリがシックスマンに転向するという変化を遂げシーズンに突入しました。
ディビジョン
次にレギュラーシーズンの試合結果を見ていきましょう!
まずはディビジョンでの成績です。
ディビジョンとは本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、サンアントニオ・スパーズはサウスウエスト・ディビジョンに属します。
2006-07レギュラーシーズンではサンアントニオ・スパーズはサウスウエスト・ディビジョンで2位の成績を残しました。
【2006-07レギュラーシーズン サウスウエスト・ディビジョンの結果】
サウスウエスト・ディビジョン | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | ホーム | ロード | Div | GP |
ダラス・マーベリックス | 67 | 15 | 0.817 | - | 36-5 | 31-10 | 14-2 | 82 |
サンアントニオ・スパーズ | 58 | 24 | 0.707 | 9 | 31-10 | 27-14 | 10-6 | 82 |
ヒューストン・ロケッツ | 52 | 30 | 0.634 | 15 | 28-13 | 24-17 | 8-8 | 82 |
ニューオーリンズ/オクラホマシティ・ホーネッツ | 39 | 43 | 0.476 | 28 | 24-17 | 15-26 | 6-10 | 82 |
メンフィス・グリズリーズ | 22 | 60 | 0.268 | 45 | 14-27 | 8-33 | 2-14 | 82 |
カンファレンス
次に見ていくのはカンファレンスでの試合結果です。
カンファレンスとはNBAが独自にチームを東西に分類した区分けのことで、サンアントニオ・スパーズはウエスタン・カンファレンスに所属しています。
マヌ・ジノビリをシックスマンに据えるという戦術は相手にとって脅威となり、例年通りレギュラーシーズンはウエスタン・カンファレンスの競合として勝利を重ねます。
最終的には58勝24敗のウエスタン・カンファレンス3位の成績でプレイオフ進出を決めました。
【2006-07レギュラーシーズン ウエスタン・カンファレンスの結果】
ウエスタン・カンファレンス | ||||||
# | チーム | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
1 | ダラス・マーベリックス | 67 | 15 | 0.817 | - | 82 |
2 | フェニックス・サンズ | 61 | 21 | 0.744 | 6 | 82 |
3 | サンアントニオ・スパーズ | 58 | 24 | 0.707 | 9 | 82 |
4 | ヒューストン・ロケッツ | 52 | 30 | 0.634 | 15 | 82 |
5 | ユタ・ジャズ | 51 | 31 | 0.621 | 16 | 82 |
6 | デンバー・ナゲッツ | 45 | 37 | 0.549 | 22 | 82 |
7 | ロサンゼルス・レイカーズ | 42 | 40 | 0.512 | 25 | 82 |
8 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 42 | 40 | 0.512 | 25 | 82 |
9 | ロサンゼルス・クリッパーズ | 40 | 42 | 0.488 | 27 | 82 |
10 | ニューオーリンズ/オクラホマシティ・ホーネッツ | 39 | 43 | 0.488 | 28 | 82 |
11 | サクラメント・キングス | 33 | 49 | 0.402 | 34 | 82 |
12 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 32 | 50 | 0.390 | 35 | 82 |
13 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | 32 | 50 | 0.390 | 35 | 82 |
14 | シアトル・スーパーソニックス | 31 | 51 | 0.378 | 36 | 82 |
15 | メンフィス・グリズリーズ | 22 | 60 | 0.268 | 45 | 82 |
NBAファイナルまでの道のり:2006-07 サンアントニオ・スパーズのプレイオフ試合結果
次にサンアントニオ・すパーズが2006-07プレイオフをどのようにして勝ち抜いたのか見ていきましょう!
【2006-07プレイオフの背景】
2006-07シーズンのプレイオフは2007年4月21日に開始し、6月14日に終了しました。
ファーストラウンド(1回戦)対デンバー・ナゲッツ:4勝1敗
プレイオフのファーストラウンド(1回戦)はカーメロ・アンソニーやアレン・アイバーソン率いるデンバー・ナゲッツと対戦し、4勝1敗で破ってカンファレンス・セミファイナルに進出しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2007年4月22日 | デンバー・ナゲッツ | 95-89 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第2戦 | 2007年4月25日 | デンバー・ナゲッツ | 88-97 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第3戦 | 2007年4月28日 | サンアントニオ・スパーズ | 96-91 | デンバー・ナゲッツ | ペプシ・センター | |
第4戦 | 2007年4月30日 | サンアントニオ・スパーズ | 96-89 | デンバー・ナゲッツ | ペプシ・センター | |
第5戦 | 2007年5月2日 | デンバー・ナゲッツ | 78-93 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター |
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)対フェニックス・サンズ:4勝2敗
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)ではアマレ・スタウダマイアーやスティーブ・ナッシュらのフェニックス・サンズと対戦し、4勝2敗で破ってカンファレンス・ファイナルに進出しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2007年5月6日 | サンアントニオ・スパーズ | 111-106 | フェニックス・サンズ | USエアウェイ・センター | |
第2戦 | 2007年5月 | サンアントニオ・スパーズ | 81-101 | フェニックス・サンズ | USエアウェイ・センター | |
第3戦 | 2007年5月 | フェニックス・サンズ | 101-108 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第4戦 | 2007年5月 | フェニックス・サンズ | 104-98 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第5戦 | 2007年5月 | サンアントニオ・スパーズ | 88-85 | フェニックス・サンズ | USエアウェイ・センター | |
第6戦 | 2007年5月 | フェニックス・サンズ | 106-114 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター |
カンファレンス・ファイナル(東地区決勝)対ユタ・ジャズ:4勝1敗
カンファレンス・ファイナルではデロン・ウィリアムズやカルロス・ブーザーらのユタ・ジャズとの対戦となり、これを4勝1敗で制してNBAファイナルへの出場権を獲得しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2007年5月20日 | ユタ・ジャズ | 100-108 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第2戦 | 2007年5月22日 | ユタ・ジャズ | 96-105 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター | |
第3戦 | 2007年5月26日 | サンアントニオ・スパーズ | 83-109 | ユタ・ジャズ | エナジーソリューションズ・アリーナ | |
第4戦 | 2007年5月28日 | サンアントニオ・スパーズ | 91-79 | ユタ・ジャズ | エナジーソリューションズ・アリーナ | |
第5戦 | 2007年5月30日 | ユタ・ジャズ | 84-109 | サンアントニオ・スパーズ | AT&Tセンター |
NBAファイナル 対クリーブランド・キャバリアーズ:4勝0敗
こうして迎えた2006-07シーズンのNBAファイナルは、サンアントニオ・スパーズと東地区王者のクリーブランド・キャバリアーズとの対戦となりました。
2006-07シーズンのクリーブランド・キャバリアーズは、キャリア3年目にしてすでにNBAの中でもトッププレイヤーの仲間入りを果たしていたレブロン・ジェームズを中心としたチームであり、この年チーム史上初のNBAファイナル進出を果たしたのでした。
結果的に、サンアントニオ・スパーズがクリーブランド・キャバリアーズを4勝0敗でスイープし、2年ぶり4回目の優勝を果たしました。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月7日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 76-85 | サンアントニオ・スパーズ |
2 | 6月10日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 92-103 | サンアントニオ・スパーズ |
3 | 6月12日 | サンアントニオ・スパーズ | 75-72 | クリーブランド・キャバリアーズ |
4 | 6月14日 | サンアントニオ・スパーズ | 83-82 | クリーブランド・キャバリアーズ |
ファイナルMVPは「トニー・パーカー」。
パーカーはシリーズを通じて、オフェンスで特に多大な貢献をしたことが評価され、自身初のファイナルMVPを受賞しました。
2007年のNBAファイナルについての詳しい内容を知りたいという方はこちらの記事もぜひお読みください!
まとめ:BIG3擁するスパーズが4度目のNBA優勝
今回は「2007年のNBAファイナルで優勝を果たした”サンアントニオ・スパーズ”のチーム背景と優勝への軌跡」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
NBA優勝を果たすまでの道のりの険しさを知ると、NBAファイナルをより深く楽しむことができますよね!
この優勝により、グレッグ・ポポビッチヘッドコーチのもとティム・ダンカン中心に作られたチームとして4度目のNBA制覇となりました。
また、NABファイナルにおいてオフェンスで多大な貢献をしたトニー・パーカーが自身初のファイナルMVPを受賞しました。
他のシーズンについても優勝チームの軌跡についてご紹介している記事がありますので、そちらもぜひご覧くださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!