こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
NBAに属する全ての選手とチームが目指す目標である「NBAチャンピオン」。
多くのNBA選手が生涯に1度もつかむことができず引退していくほどに険しい道のりです。
NBAチャンピオンになった1チームは、翌年のNBAの中心となります。
他の29チームは、その1チームを倒すために新たな選手を獲得したり、戦術を取り入れたりと対策を講じていきます。
それゆえNBAの頂点を決める戦いである「NBAファイナル」は、例外なくそのシーズンの集大成であり、NBAの歴史そのものと言えるのです。
もちろんNBAファイナルだけを見ても十分面白いと思います。
ただ、NBAファイナルに至るまでにも毎年数々のドラマがあります。
進出したチームの辿ってきた軌跡を知ることで、NBAファイナルはさらに面白くなります!!!
つまり、NBAチャンピオンになったチームの背景を知ることは「NBAの歴史をより深く知ること」であり、NBAの”沼”により深くはまっていくきっかけの1つというわけですね!笑
そこで今回は2007-08シーズンを制したボストン・セルティックス(BOS)の優勝への軌跡をご紹介しようと思います。
ボストン・セルティックスは優勝までにどのような軌跡を辿ってきたのでしょうか??
存分に見ていきましょう!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
ドラフト
NBAにおいて、オフシーズン最大のイベントは「NBAドラフト」ですよね!
世界最高のリーグであるNBAには、毎年世界最高の選手たちがドラフトされます。
将来チームの中心になりうる逸材や即戦力となる選手をリスクなく獲得できるため、すべてのチームにとって欠かせないイベントです。
ボストン・セルティックスは2007年のNBAドラフトにて2名の選手をドラフトしました。
【指名選手】
巡 | 指名順位 | 選手名 | ポジション | 国籍 | 出身大学 | 前所属チーム(リーグ/国名) |
1 | 5 | ジェフ・グリーン | スモールフォワード | アメリカ合衆国 | ジョージタウン大学 | - |
2 | 32 | ゲイブ・プルイット | ポイントガード | アメリカ合衆国 | 南カリフォルニア大学 | - |
2007年ドラフトでボストン・セルティックスが持っていた自前の指名権は2枚。
まず1巡目5位でジェフ・グリーンを指名しています。
しかし、ドラフト当日に行われたシアトル・スーパーソニックスとのトレードにより交渉権が移動し、ジェフ・グリーンはシアトル・スーパーソニックスにてNBAデビューを果たしています。
なお、このトレードによりボストン・セルティックスはレイ・アレンとグレン・デイビス(同ドラフト35位指名)の交渉権を獲得しています。
もう一枚の指名権を使い、ボストン・セルティックスは2巡目32位でゲイブ・プルイットを指名。
ゲイブ・プルイットはボストン・セルティックスと契約したものの、出場時間は多くなく、シーズンの大半を下部チームのユタ・フラッシュでプレイしました。
2007年NBAドラフトで指名された選手の一覧を見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
NBAファイナルまでの道のり:2007-08 ボストン・セルティクスのレギュラーシーズン試合結果
それではいよいよ、2007-08レギュラーシーズンがボストン・セルティックスにとってどんな1年だったのかを見ていきましょう!
まずはオフシーズンの動きを簡単にご紹介します。
【オフシーズンの動き】
長く優勝から遠ざかっていたボストン・セルティクスは再び競合に返り咲くためこのオフシーズンに大型トレードを多数実行します。
特に生え抜き選手であるポール・ピアースと共に新”BIG3”を形成することとなったレイ・アレンとケビン・ガーネットの補強はプレイオフの進出もままならなかったチームを一気に優勝候補の一角へと押し上げました。
ディビジョン
次にレギュラーシーズンの試合結果を見ていきましょう!
まずはディビジョンでの成績です。
ディビジョンとは本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、ボストン・セルティックスはアトランティック・ディビジョンに属します。
2007-08レギュラーシーズンではボストン・セルティックスはアトランティック・ディビジョンで1位の成績を残しました。
【2007-08レギュラーシーズン アトランティック・ディビジョンの結果】
アトランティック・ディビジョン | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | ホーム | ロード | Div | GP |
ボストン・セルティクス | 66 | 16 | 0.805 | - | 35-6 | 31-10 | 14-2 | 82 |
トロント・ラプターズ | 41 | 41 | 0.500 | 25 | 25-16 | 16-25 | 16-25 | 82 |
フィラデルフィア・76ers | 40 | 42 | 0.488 | 26 | 22-19 | 18-23 | 18-23 | 82 |
ニュージャージー・ネッツ | 34 | 48 | 0.415 | 32 | 21-20 | 13-28 | 13-28 | 82 |
ニューヨーク・ニックス | 23 | 59 | 0.280 | 43 | 15-26 | 8-33 | 8-33 | 82 |
カンファレンス
次に見ていくのはカンファレンスでの試合結果です。
カンファレンスとはNBAが独自にチームを東西に分類した区分けのことで、ボストン・セルティックスはイースタン・カンファレンスに所属しています。
今年結成されたBIG3を中心に勝利を重ね、レギュラーシーズンを66勝16敗とイースタン・カンファレンス1位の好成績で終えプレイオフに進出しました。
【2007-08レギュラーシーズン イースタン・カンファレンスの結果】
イースタン・カンファレンス | ||||||
# | チーム | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
1 | ボストン・セルティクス | 66 | 16 | 0.805 | - | 82 |
2 | デトロイト・ピストンズ | 59 | 23 | 0.732 | 7 | 82 |
3 | オーランド・マジック | 52 | 30 | 0.634 | 14 | 82 |
4 | クリーブランド・キャバリアーズ | 45 | 37 | 0.549 | 21 | 82 |
5 | ワシントン・ウィザーズ | 43 | 39 | 0.524 | 23 | 82 |
6 | トロント・ラプターズ | 41 | 41 | 0.500 | 25 | 82 |
7 | フィラデルフィア・76ers | 40 | 42 | 0.488 | 26 | 82 |
8 | アトランタ・ホークス | 37 | 45 | 0.451 | 29 | 82 |
9 | インディアナ・ペイサーズ | 36 | 46 | 0.439 | 30 | 82 |
10 | ニュージャージー・ネッツ | 34 | 48 | 0.415 | 32 | 82 |
11 | シカゴ・ブルズ | 33 | 49 | 0.402 | 33 | 82 |
12 | シャーロットボブキャッツ | 32 | 50 | 0.390 | 34 | 82 |
13 | ミルウォーキー・バックス | 26 | 56 | 0.317 | 40 | 82 |
14 | ニューヨーク・ニックス | 23 | 59 | 0.280 | 43 | 82 |
15 | マイアミ・ヒート | 15 | 67 | 0.183 | 51 | 82 |
NBAファイナルまでの道のり:2007-08 ボストン・セルティクスのプレイオフ試合結果
次にボストン・セルティックスが2007-08プレイオフをどのようにして勝ち抜いたのか見ていきましょう!
【2007-08プレイオフの背景】
2007-08シーズンのプレイオフは2008年4月19日に開始し、6月17日に終了しました。
ファーストラウンド(1回戦)対アトランタ・ホークス:4勝3敗
プレイオフのファーストラウンド(1回戦)はジョー・ジョンソンやアル・ホーフォードらのアトランタ・ホークスと対戦し、4勝3敗で破ってカンファレンス・セミファイナルに駒を進めました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2008年4月20日 | アトランタ・ホークス | 81-104 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第2戦 | 2008年4月23日 | アトランタ・ホークス | 77-96 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第3戦 | 2008年4月26日 | ボストン・セルティクス | 93-102 | アトランタ・ホークス | フィリップス・アリーナ | |
第4戦 | 2008年4月28日 | ボストン・セルティクス | 92-97 | アトランタ・ホークス | フィリップス・アリーナ | |
第5戦 | 2008年4月30日 | アトランタ・ホークス | 85-110 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第6戦 | 2008年5月2日 | ボストン・セルティクス | 100-103 | アトランタ・ホークス | フィリップス・アリーナ | |
第7戦 | 2008年5月4日 | アトランタ・ホークス | 65-99 | ボストン・セルティクス | TDガーデン |
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)対クリーブランド・キャバリアーズ:4勝3敗
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)ではレブロン・ジェームズ擁するクリーブランド・キャバリアーズと対戦し、4勝3敗で破ってカンファレンス・ファイナルに進みました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2008年5月6日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 72-76 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第2戦 | 2008年5月8日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 73-89 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第3戦 | 2008年5月10日 | ボストン・セルティクス | 84-108 | クリーブランド・キャバリアーズ | クイッケンローンズ・アリーナ | |
第4戦 | 2008年5月12日 | ボストン・セルティクス | 77-88 | クリーブランド・キャバリアーズ | クイッケンローンズ・アリーナ | |
第5戦 | 2008年5月14日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 89-96 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第6戦 | 2008年5月16日 | ボストン・セルティクス | 69-74 | クリーブランド・キャバリアーズ | クイッケンローンズ・アリーナ | |
第7戦 | 2008年5月18日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 92-97 | ボストン・セルティクス | TDガーデン |
カンファレンス・ファイナル(東地区決勝)対デトロイト・ピストンズ:4勝2敗
カンファレンス・ファイナルではリチャード・ハミルトンやチャンシー・ビラップスらのデトロイト・ピストンズとの対戦となり、これを4勝2敗で制して22年ぶりとなるカンファレンス・ファイナルに辿り着きました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2008年5月20日 | デトロイト・ピストンズ | 79-88 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第2戦 | 2008年5月22日 | デトロイト・ピストンズ | 103-97 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第3戦 | 2008年5月24日 | ボストン・セルティクス | 94-80 | デトロイト・ピストンズ | ザ・パレス・オブ・オーバーンヒルズ | |
第4戦 | 2008年5月26日 | ボストン・セルティクス | 75-94 | デトロイト・ピストンズ | ザ・パレス・オブ・オーバーンヒルズ | |
第5戦 | 2008年5月28日 | デトロイト・ピストンズ | 102-106 | ボストン・セルティクス | TDガーデン | |
第6戦 | 2008年5月30日 | ボストン・セルティクス | 89-81 | デトロイト・ピストンズ | ザ・パレス・オブ・オーバーンヒルズ |
NBAファイナル 対ロサンゼルス・レイカーズ:4勝2敗
こうして迎えた2007-08シーズンのNBAファイナルは、ボストン・セルティックスと西地区王者のロサンゼルス・レイカーズとの対戦となりました。
2007-08シーズンのロサンゼルス・レイカーズは、冬季のトレードにてパウ・ガソルを獲得し、コービー・ブライアントとパウ・ガソルのデュオを中心とした攻守において秀でたチームでした。
結果的に、ボストン・セルティクスがロサンゼルス・レイカーズを4勝2敗で破り、22年ぶり17度目の優勝を決めました。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月5日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 88-98 | ボストン・セルティックス |
2 | 6月8日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 102-108 | ボストン・セルティックス |
3 | 6月10日 | ボストン・セルティックス | 81-87 | ロサンゼルス・レイカーズ |
4 | 6月12日 | ボストン・セルティックス | 97-91 | ロサンゼルス・レイカーズ |
5 | 6月15日 | ボストン・セルティックス | 98-103 | ロサンゼルス・レイカーズ |
6 | 6月17日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 92-131 | ボストン・セルティックス |
ファイナルMVPは「ポール・ピアース」。
セルティックスでドラフトされた生え抜きのエースとしてセルティックスを引っ張り、自身初の優勝とファイナルMVPを獲得しました。
2008年のNBAファイナルについての詳しい内容を知りたいという方はこちらの記事もぜひお読みください!
まとめ:古豪セルティクスの22年ぶりの優勝
今回は「2008年のNBAファイナルで優勝を果たした”ボストン・セルティクス”のチーム背景と優勝への軌跡」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
NBA優勝を果たすまでの道のりの険しさを知ると、NBAファイナルをより深く楽しむことができますよね!
この優勝によりボストン・セルティクスは17回目のNBA制覇を果たし、自身の持つNBA最多優勝記録をさらに伸ばしました。
また、ボストン・セルティックスでドラフトされた生え抜きのエースとしてチームを引っ張ったポール・ピアースが、自身初の優勝とファイナルMVPを獲得しました。
他のシーズンについても優勝チームの軌跡についてご紹介している記事がありますので、そちらもぜひご覧くださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!