こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
NBAに属する全ての選手とチームが目指す目標である「NBAチャンピオン」。
多くのNBA選手が生涯に1度もつかむことができず引退していくほどに険しい道のりです。
NBAチャンピオンになった1チームは、翌年のNBAの中心となります。
他の29チームは、その1チームを倒すために新たな選手を獲得したり、戦術を取り入れたりと対策を講じていきます。
それゆえNBAの頂点を決める戦いである「NBAファイナル」は、例外なくそのシーズンの集大成であり、NBAの歴史そのものと言えるのです。
もちろんNBAファイナルだけを見ても十分面白いと思います。
ただ、NBAファイナルに至るまでにも毎年数々のドラマがあります。
進出したチームの辿ってきた軌跡を知ることで、NBAファイナルはさらに面白くなります!!!
つまり、NBAチャンピオンになったチームの背景を知ることは「NBAの歴史をより深く知ること」であり、NBAの”沼”により深くはまっていくきっかけの1つというわけですね!笑
そこで今回は2018-19シーズンを制したトロント・ラプターズ(TOR)の優勝への軌跡をご紹介しようと思います。
トロント・ラプターズは優勝までにどのような軌跡を辿ってきたのでしょうか??
存分に見ていきましょう!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
ドラフト
NBAにおいて、オフシーズン最大のイベントは「NBAドラフト」ですよね!
世界最高のリーグであるNBAには、毎年世界最高の選手たちがドラフトされます。
将来チームの中心になりうる逸材や即戦力となる選手をリスクなく獲得できるため、すべてのチームにとって欠かせないイベントです。
しかし、2018年のトロント・ラプターズはフリーエージェントとなったスーパースター「カワイ・レナード」の獲得に集中しており、2018年のNBAドラフトにて選手を指名しませんでした。
2018年NBAドラフトで指名された選手の一覧を見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
ロスター・主要選手
2018-19シーズン、補強を果たしたトロント・ラプターズは、以下のロスターで優勝を果たしました。
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
F | 3 | OG・アヌノビー (OG Anunoby) | 203 | 107 | 1997年7月17日 |
F/C | 15 | エリック・モアランド (Eric Moreland) | 208 | 108 | 1991年12月24日 |
G | 7 | カイル・ロウリー (Kyle Lowry) | 185 | 89 | 1986年3月25日 |
F | 2 | カワイ・レナード (Kawhi Leonard) | 201 | 102 | 1991年6月29日 |
F | 25 | クリス・ブーシェー (Chris Boucher) | 208 | 91 | 1993年1月11日 |
F/C | 9 | サージ・イバーカ (Serge Ibaka) | 208 | 107 | 1989年9月18日 |
G | 17 | ジェレミー・リン (Jeremy Lin) | 191 | 91 | 1988年8月23日 |
G | 8 | ジョーダン・ロイド (Jordan Loyd) | 193 | 95 | 1995年7月27日 |
G | 20 | ジョディ・ミークス (Jodie Meeks) | 193 | 95 | 1987年8月21日 |
G/F | 24 | ノーマン・パウエル (Norman Powell) | 193 | 98 | 1993年3月25日 |
F | 43 | パスカル・シアカム (Pascal Siakam) | 208 | 103 | 1994年4月4日 |
G | 1 | パトリック・マッカウ (Patrick McCaw) | 201 | 84 | 1995年10月25日 |
G | 23 | フレッド・ヴァンブリート (Fred VanVleet) | 183 | 88 | 1994年2月25日 |
C | 33 | マルク・ガソル (Marc Gasol) | 216 | 118 | 1985年1月29日 |
F | 13 | マルコム・ミラー (Malcolm Miller) | 201 | 95 | 1993年3月6日 |
※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと
NBAファイナルまでの道のり:2018-19 トロント・ラプターズのレギュラーシーズン試合結果
それではいよいよ、2018-19レギュラーシーズンがトロント・ラプターズにとってどんな1年だったのかを見ていきましょう!
まずはオフシーズンの動きを簡単にご紹介します。
【オフシーズンの動き】
昨シーズンにカンファレンス最高勝率を残しプレーオフに進出したにも関わらず、3年連続でレブロン・ジェームズ擁するクリーブランド・キャバリアーズにスイープ負けを喫したのを受け、最優秀ヘッドコーチを受賞したにも関わらずドウェイン・ケイシーを解任。
ヘッドコーチの後任にはニック・ナースが就任しました。
さらに、長らくチームを率いていたエースの”デマー・デローザン”とのトレードでサンアントニオ・スパーズからスーパースターの”カワイ・レナード”を獲得し、本格的に優勝を目指す形でシーズンに臨みました。
ディビジョン
次にレギュラーシーズンの試合結果を見ていきましょう!
まずはディビジョンでの成績です。
ディビジョンとは本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、トロント・ラプターズはアトランティック・ディビジョンに属します。
2018-19レギュラーシーズンではトロント・ラプターズはアトランティック・ディビジョンで1位の成績を残しました。
【2018-19レギュラーシーズン アトランティック・ディビジョンの試合結果】
アトランティック・ディビジョン | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
トロント・ラプターズ | 58 | 24 | 0.707 | - | 82 |
フィラデルフィア・76ers | 51 | 31 | 0.622 | 7 | 82 |
ボストン・セルティクス | 49 | 33 | 0.598 | 9 | 82 |
ブルックリン・ネッツ | 42 | 40 | 0.512 | 16 | 82 |
ニューヨーク・ニックス | 17 | 65 | 0.207 | 41 | 82 |
カンファレンス
次に見ていくのはカンファレンスでの試合結果です。
カンファレンスとはNBAが独自にチームを東西に分類した区分けのことで、トロント・ラプターズはイースタン・カンファレンスに所属しています。
レギュラーシーズンは主力の怪我などの影響で全員が揃うことはほとんどなかったものの、オフシーズンに補強したカワイ・レナードやダニー・グリーン、急成長を遂げたパスカル・シアカムらが活躍。
シーズンを通して順調に白星を重ね、イースタン・カンファレンス2位で6年連続となるプレーオフ進出を果たしました。
【2018-19レギュラーシーズン イースタン・カンファレンスの試合結果】
イースタン・カンファレンス | ||||||
# | チーム | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
1 | ミルウォーキ・バックス | 60 | 22 | 0.732 | - | 82 |
2 | トロント・ラプターズ | 58 | 24 | 0.707 | 2 | 82 |
3 | フィラデルフィア・76ers | 51 | 31 | 0.622 | 9 | 82 |
4 | ボストン・セルティクス | 49 | 33 | 0.598 | 11 | 82 |
5 | インディアナ・ペイサーズ | 48 | 34 | 0.585 | 12 | 82 |
6 | ブルックリン・ネッツ | 42 | 40 | 0.512 | 18 | 82 |
7 | オーランド・マジック | 42 | 40 | 0.512 | 18 | 82 |
8 | デトロイト・ピストンズ | 41 | 41 | 0.500 | 19 | 82 |
9 | シャーロット・ホーネッツ | 39 | 43 | 0.476 | 21 | 82 |
10 | マイアミ・ヒート | 39 | 43 | 0.476 | 21 | 82 |
11 | ワシントン・ウィザーズ | 32 | 50 | 0.390 | 28 | 82 |
12 | アトランタ・ホークス | 29 | 53 | 0.354 | 31 | 82 |
13 | シカゴ・ブルズ | 22 | 60 | 0.268 | 38 | 82 |
14 | クリーブランド・キャバリアーズ | 19 | 63 | 0.232 | 41 | 82 |
15 | ニューヨーク・ニックス | 17 | 65 | 0.207 | 43 | 82 |
NBAファイナルまでの道のり:2018-19 トロント・ラプターズのプレイオフ試合結果
次にトロント・ラプターズが2018-19プレイオフをどのようにして勝ち抜いたのか見ていきましょう!
【2018-19プレイオフの背景】
2018-19シーズンのプレイオフは2020年4月13日に開始し、6月13日に終了しました。
ファーストラウンド(1回戦)対オーランド・マジック:4勝1敗
プレイオフのファーストラウンド(1回戦)は第7シードのオーランド・マジックを4勝1敗で破り、カンファレンス・セミファイナルに駒を進みました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2019年4月13日 | オーランド・マジック | 104-101 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ | |
第2戦 | 2019年4月16日 | オーランド・マジック | 82-111 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ | |
第3戦 | 2019年4月19日 | トロント・ラプターズ | 98-93 | オーランド・マジック | アムウェイ・アリーナ | |
第4戦 | 2019年4月21日 | トロント・ラプターズ | 107-85 | オーランド・マジック | アムウェイ・アリーナ | |
第5戦 | 2019年4月23日 | オーランド・マジック | 96-115 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ |
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)対フィラデルフィア・76ers:4勝3敗
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)ではジョエル・エンビード擁するフィラデルフィア・76ersと対戦し、4勝3敗と接戦を制す形でカンファレンス・ファイナルに進出しました。
第7戦にはカワイ・レナードの劇的ブザービーターが決まりカンファレンス・ファイナル進出を決めるという歴史的な瞬間がありました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2019年4月27日 | フィラデルフィア・76ers | 95-108 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ | |
第2戦 | 2019年4月29日 | フィラデルフィア・76ers | 94-89 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ | |
第3戦 | 2019年5月2日 | トロント・ラプターズ | 95-116 | フィラデルフィア・76ers | ウェルズ・ファーゴ・センター | |
第4戦 | 2019年5月5日 | トロント・ラプターズ | 101-96 | フィラデルフィア・76ers | ウェルズ・ファーゴ・センター | |
第5戦 | 2019年5月7日 | フィラデルフィア・76ers | 89-125 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ | |
第6戦 | 2019年5月9日 | トロント・ラプターズ | 101-113 | フィラデルフィア・76ers | ウェルズ・ファーゴ・センター | |
第7戦 | 2019年5月12日 | フィラデルフィア・76ers | 90-92 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ |
カンファレンス・ファイナル(東地区決勝)対ミルウォーキー・バックス:4勝2敗
カンファレンス・ファイナルではヤニス・アデトクンボ率いるミルウォーキー・バックスを4勝2敗で破り、NBAファイナルへ進出しました。
トロント・ラプターズはこれがフランチャイズ史上初のNBAファイナル進出となりました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2019年5月15日 | トロント・ラプターズ | 100-108 | ミルウォーキー・バックス | ファイザーブ・フォーラム | |
第2戦 | 2019年5月17日 | トロント・ラプターズ | 103-125 | ミルウォーキー・バックス | ファイザーブ・フォーラム | |
第3戦 | 2019年5月19日 | ミルウォーキー・バックス | 112-118 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ | |
第4戦 | 2019年5月21日 | ミルウォーキー・バックス | 102-120 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ | |
第5戦 | 2019年5月23日 | トロント・ラプターズ | 105-99 | ミルウォーキー・バックス | ファイザーブ・フォーラム | |
第6戦 | 2019年5月25日 | ミルウォーキー・バックス | 94-100 | トロント・ラプターズ | スコシアバンク・アリーナ |
NBAファイナル 対ゴールデンステイト・ウォリアーズ:4勝2敗
こうして迎えた2018-19シーズンのNBAファイナルは、トロント・ラプターズと西地区王者のゴールデンステイト・ウォリアーズの対戦となりました。
ゴールデンステイト・ウォリアーズはこの年3連覇がかかっているディフェンディングチャンピオンであり、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの”スプラッシュブラザーズ”や”守備の要”ドレイモンド・グリーン、オフェンスマシーンのケビン・デュラントといった圧倒的優勝候補でした。
しかし、結果的にトロント・ラプターズが4勝2敗でゴールデンステイト・ウォリアーズの3連覇を阻み、チーム史上初となるNBA優勝を果たしています。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 5月30日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 109-118 | トロント・ラプターズ |
2 | 6月2日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 109-104 | トロント・ラプターズ |
3 | 6月5日 | トロント・ラプターズ | 123-109 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
4 | 6月7日 | トロント・ラプターズ | 105-92 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
5 | 6月10日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 106-105 | トロント・ラプターズ |
6 | 6月13日 | トロント・ラプターズ | 114-110 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
ファイナルMVPは「カワイ・レナード」。
2014年にサンアントニオ・スパーズで優勝した際に獲得したものと合わせて、自身2度目のファイナルMVP。
これにより東西の両カンファレンスでファイナルMVPを受賞した初めての選手となりました。
2018-19シーズンのNBAファイナルについて、より詳しい内容を知りたいという方はこちらの記事もぜひお読みください!
まとめ:トロント・ラプターズがNBA初優勝!
今回は「2019年のNBAファイナルで優勝を果たした”トロント・ラプターズ”のチーム背景と優勝への軌跡」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
NBA優勝を果たすまでの道のりの険しさを知ると、NBAファイナルをより深く楽しむことができますよね!
この優勝によりトロント・ラプターズはフランチャイズ史上初めてとなるNBA優勝を果たしました。
また、カワイ・レナードが自身2度目となるNBAファイナルMVPの受賞を果たしました。
他のシーズンについても優勝チームの軌跡についてご紹介している記事がありますので、そちらもぜひご覧くださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!