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【NBAファイナル1967】フィラデルフィア・76ers VS サンフランシスコ・ウォリアーズ 全6試合の結果や流れを詳しく解説!

皆さんこんにちは!

NBA好きブログライターのおしょうサンドです。

 

国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。

これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。

一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。

その確率は脅威の0.0001%。

例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。

 

そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。

本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。

 

そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。

特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。

その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。

 

今回はその中から「NBAファイナル1967 フィラデルフィア・76ers VS サンフランシスコ・ウォリアーズ」の対決をご紹介しましょう!

NBAをよく知らないという方にもわかりやすく説明していきますのでぜひ最後までお読みくださいね!

それではティップオフ!!

 

NBAファイナル1967に出場したチームの背景を知ろう!

1967年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「フィラデルフィア・76ers」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「サンフランシスコ・ウォリアーズ」の戦いでした。

まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!

 

フィラデルフィア・76ers

1966-67シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 68勝13敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル 3勝1敗(VS シンシナティ・ロイヤルズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝1敗(VS ボストン・セルティクス)

 

「フィラデルフィア・76ers」はペンシルベニア州フィラデルフィアに拠点を置くチームです。

エースはこの年シーズンMVPの「ウィルト・チェンバレン」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝でオスカー・ロバートソンの「シンシナティ・ロイヤルズ」を、決勝戦でビル・ラッセル要する「ボストン・セルティクス」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

この年優勝を果たしたフィラデルフィア・76ersがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!

 

サンフランシスコ・ウォリアーズ

1966-67シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 44勝37敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル 3勝0敗(VS ロサンゼルス・レイカーズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝2敗(VS セントルイス・ホークス)

 

「サンフランシスコ・ウォリアーズ」はカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くチームです。

エースはこの年All NBAファーストチームの「リック・バリー」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝でジェリー・ウエスト率いる「ロサンゼルス・レイカーズ」を、決勝戦でルー・ハドソンらの「セントルイス・ホークス」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

NBAファイナル1967の出場選手・ロスター

次にNBAファイナル1967で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!

 

フィラデルフィア・76ersの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
PG 28 ビル・メルキオーニ(Bill Melchionni) 185 75 1944年10月19日
SF 32 ビリー・カニンガム(Billy Cunningham) 198 95 1943年6月3日
PG 12 ボブ・ワイス(Bob Weiss) 188 82 1942年5月7日
SF 25 チェット・ウォーカー(Chet Walker) 198 96 1940年2月22日
SF 20 デイブ・ガンビー(Dave Gambee) 198 97 1937年4月16日
SG 15 ハル・グリア(Hal Greer) 188 79 1936年6月26日
PG 21 ラリー・コステロ(Larry Costello) 185 84 1931年7月2日
PF 54 ルーク・ジャクソン(Luke Jackson) 206 108 1941年10月31日
SG 14 マット・グオカス(Matt Guokas) 196 79 1944年2月25日
PG 24 ワリ・ジョーンズ(Wali Jones) 188 82 1942年2月14日
C 13 ウィルト・チェンバレン(Wilt Chamberlain) 215 125 1936年8月21日

 

PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

サンフランシスコ・ウォリアーズの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
PG 16 アル・アットルス(Al Attles) 182 79 1936年11月7日
SG 11 ボブ・ウォーリック(Bob Warlick) 195 91 1941年3月20日
PF 13 バド・オルセン(Bud Olsen) 203 100 1940年7月25日
C 43 クライド・リー(Clyde Lee) 208 93 1944年3月14日
PF 44 フレッド・ヘツェル(Fred Hetzel) 203 100 1942年7月21日
F-G 9 ジョージ・リー(George Lee) 193 91 1936年11月23日
SG 23 ジェフ・マリンズ(Jeff Mullins) 193 86 1942年3月18日
SG 21 ジム・キング(Jim King) 188 79 1941年2月7日
SF 31 ジョー・エリス(Joe Ellis) 198 79 1944年5月3日
C 42 ネイト・サーモンド(Nate Thurmond) 211 102 1941年7月25日
PG 15 ポール・ノイマン(Paul Neumann) 185 79 1938年1月30日
SF 24 リック・バリー(Rick Barry) 201 93 1944年3月28日
PF 14 トム・メシェリー(Tom Meschery) 198 98 1938年10月26日
PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

NBAファイナル1967のシリーズ概要

それではいよいよNBAファイナル1967の試合の結果を見ていきましょう!

1966-67シーズンのNBAチャンピオンは「フィラデルフィア・76ers」。

チームとしては12年ぶり2回目の優勝となりました。

対戦成績は4勝2敗。

詳細な試合結果は以下のとおりです。

試合 日付 アウェイ 結果 ホーム
1 4月14日 サンフランシスコ・ウォリアーズ 135-141 フィラデルフィア・76ers
2 4月16日 サンフランシスコ・ウォリアーズ 95-126 フィラデルフィア・76ers
3 4月18日 フィラデルフィア・76ers 124-130 サンフランシスコ・ウォリアーズ
4 4月20日 フィラデルフィア・76ers 122-108 サンフランシスコ・ウォリアーズ
5 4月23日 サンフランシスコ・ウォリアーズ 117-109 フィラデルフィア・76ers
6 4月24日 フィラデルフィア・76ers 125-122 サンフランシスコ・ウォリアーズ

 

NBAファイナル1967の試合の概要

ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。

ついにフィラデルフィア・76ersがNBAの頂点に立ったシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!

 

第1戦(135-141 フィラデルフィア・76ers Win)

NBAファイナルの1回戦はフィラデルフィア・76ersのホーム「コンベンション・ホール」で始まりました。

9年ぶりとなるセルティクスのいないNBAファイナルであり、セルティクスが王朝を築いている間に辛酸を舐めたチームが悲願の優勝を賭けて挑んだ一戦となりました。

この試合は両者オフェンスが爆発するハイスコアなゲームとなります。

序盤試合をリードしたのは76ers。

第1Qから43得点というビッグクォーターを作り出し試合を優位に進めます。

しかし第3Q終了時点までは14点差で76ersがリードしていたものの、第4Qにウォリアーズが猛攻を開始。

点差を一気に無くす連続得点で試合終盤同点まで追いつきました。

ウォリアーズはさらに逆転を狙ったシュートをネイト・サーモンドに託しましたが、チェンバレンがこれを決死のブロックで防ぎ、同点のまま試合はオーバータイムに突入。

追いついて勢いのあるウォリアーズが逆転するかと思われましたが、ホームの76ersが底力を見せつけ、オーバータイムを7-13で制して勝利しました。

この日76ersはハル・グリアが32得点、ワリ・ジョーンズが30得点を記録。

一方ウォリアーズはリック・バリーの37得点をはじめ6選手が2桁得点を記録しましたが、ディフェンスがうまく機能せず76ersに押し負ける結果となりました。

 

第2戦(95-126 フィラデルフィア・76ers Win)

76ersリードで迎えた第2戦。

第1戦を落としなんとか敵地で1勝を取りたいウォリアーズでしたが、この日は第1戦とはうってかわって一方的な試合展開となります。

第1Qから76ersがリードを奪うとその後は1度も逆転を許すことなく点差を広げ続け、最終Qで41得点とトドメを指す形で76ersが終始ウォリアーズを圧倒。

第1戦に続きハル・グリアが30得点を記録するなどオフェンスが爆発した76ersでしたが、奇妙なことにキャリア平均得点が30得点を超えるチェンバレンがわずか10得点と形を潜めました。

レイカーズはバリーが30得点と孤軍奮闘するものの、援護を受けられず敗戦となりました。

 

第3戦(124-130 サンフランシスコ・ウォリアーズ Win)

76ers2連勝で迎えた第3戦。

舞台はサンフランシスコ・ウォリアーズのホーム「カウ・パレス」に移ります。

2連敗を喫しホームで流れを変えたいウォリアーズはボールをエースのリック・バリーに集めます。

この年チェンバレンを超えて得点王に輝いたバリーは期待に応え、55得点というモンスターパフォーマンスでウォリアーズに勝利をもたらしました。

 

第4戦(122-108 フィラデルフィア・76ers Win)

依然76ersリードで迎えた第4戦。

第3戦を勝利したウォリアーズは第4戦も同様にリードにボールを集め、バリーはまたも43得点と躍動します。

しかしこの日は76ersも黙っておらず、ハル・グリアが38得点、チェット・ウォーカーが33得点と応戦。

結果として試合は76ersが終始リードを広げる展開となり、アウェイでウォリアーズを下しました。

この日もチェンバレンは10得点と得点はしませんでしたが、ディフェンスではシーズン平均21得点のネイト・サーモンドをわずか8得点に押さえ込んでおり、ウォリアーズのセカンドオプションを潰す活躍で勝利に貢献しました。

 

第5戦(117-109 サンフランシスコ・ウォリアーズ Win)

76ersが優勝に王手をかけて迎えた第5戦。

舞台は76ersのホーム「コンベンション・ホール」に戻ります。

会場には76ersの初優勝を見届けようとファンが大勢詰めかけましたが、この日の76ersはファンの期待に答えることはできませんでした。

前半は接戦ながらもリードして折り返しましたが、大切な第4Qにシュートが全く入らずわずか13得点。

この間にウォリアーズに大逆転を喫し、ホームで優勝を決めることはできませんでした。

この日リック・バリーは36得点を記録。

76ersはチェンバレンがシリーズ初の20得点を記録しましたが、思いの外得点が伸びず最終Qに失速をしてしまいました。

 

第6戦(125-122 フィラデルフィア・76ers Win)

運命の第6戦。

ここで優勝を決めたい76ersと勝って第7戦に持ち込みたいウォリアーズの一戦です。

試合は第1Qからハイスコアな点の取り合いとなります。

76ersが多彩な攻撃で43得点を記録すれば、ウォリアーズもこの日44得点のバリーがオフェンスを引っ張り41得点を奪取。

第2Qはウォリアーズが若干のリードを奪い、前半を72-68の4点差で折り返します。

第3Q終了時で6点のリードを得ていたウォリアーズでしたが、第4Qが始まるとホームの声援を受けた76ersが猛追を仕掛け大逆転勝利。

これによりフィラデルフィア・76ersとウィルト・チェンバレンは悲願の初優勝を成し遂げたのでした。

 

まとめ

今回は「NBAファイナル1967 フィラデルフィア・76ers VS サンフランシスコ・ウォリアーズ」の対決をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

チェンバレンは実はウォリアーズでドラフトされて5年間を過ごしており、古巣との対決となりました。

優勝のために古巣を出たエースが古巣を打ち倒して優勝というのもNBAにおいては盛り上がるストーリーですし、逆にウォリアーズがチェンバレンを倒して優勝していればもっと大きなストーリーとなっていたことでしょう。

やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!

他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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