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【NBAファイナル1968】ボストン・セルティックス VS ロサンゼルス・レイカーズ 全6試合の結果や流れを詳しく解説!

皆さんこんにちは!

NBA好きブログライターのおしょうサンドです。

 

国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。

これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。

一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。

その確率は脅威の0.0001%。

例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。

 

そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。

本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。

 

そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。

特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。

その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。

 

今回はその中から「NBAファイナル1968 ボストン・セルティックス VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しましょう!

NBAをよく知らないという方にもわかりやすく説明していきますのでぜひ最後までお読みくださいね!

それではティップオフ!!

 

NBAファイナル1968に出場したチームの背景を知ろう!

1968年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「ボストン・セルティックス」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ロサンゼルス・レイカーズ」の戦いでした。

まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!

 

ボストン・セルティックス

1967-68シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 54勝28敗(カンファレンス2位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル 4勝2敗(VS デトロイト・ピストンズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝3敗(VS フィラデルフィア・76ers)

 

「ボストン・セルティックス」はマサチューセッツ州ボストンに拠点を置くチームです。

エースは「ジョン・ハブリチェック」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝で の「デトロイト・ピストンズ」を、決勝戦で を要する「フィラデルフィア・76ers」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

この年優勝を果たしたボストン・セルティックスがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!

 

ロサンゼルス・レイカーズ

1967-68シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 52勝30敗(カンファレンス2位)
プレーオフ1回戦 -
カンファレンス・セミファイナル 4勝1敗(VS シカゴ・ブルズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝0敗(VS サンフランシスコ・ウォリアーズ)

 

「ロサンゼルス・レイカーズ」はカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置くチームです。

エースはこの年All NBAファーストチームの「エルジン・ベイラー」。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは準決勝で の「シカゴ・ブルズ」を、決勝戦でリック・バリーを要する「サンフランシスコ・ウォリアーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

NBAファイナル1968の出場選手・ロスター

次にNBAファイナル1968で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!

 

ボストン・セルティックスの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
PF 18 ベイリー・ハウエル(Bailey Howell) 201 95 1937年1月20日
C 6 ビル・ラッセル(Bill Russell) 208 98 1934年2月12日
SF 19 ドン・ネルソン(Don Nelson) 196 95 1940年5月15日
SG 17 ジョン・ハブリチェック(John Havlicek) 196 92 1940年4月8日
SF 27 ジョニー・ジョーンズ(Johnny Jones) 201 93 1943年3月12日
PG 20 ラリー・ジークフリード(Larry Siegfried) 191 86 1939年5月22日
PG 11 マル・グラハム(Mal Graham) 185 84 1945年2月23日
SG 26 リック・ワイツマン(Rick Weitzman) 188 79 1946年4月30日
PG 24 サム・ジョーンズ(Sam Jones) 193 90 1933年6月24日
SF 16 トム・サンダース(Tom Sanders) 196 95 1938年11月8日
SG 12 トム・サッカー(Tom Thacker) 188 77 1939年11月2日
C 28 ウェイン・エンブリー(Wayne Embry) 203 109 1937年3月26日

PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

ロサンゼルス・レイカーズの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
PG 21 アーチー・クラーク(Archie Clark) 188 79 1941年7月15日
SG 30 クリフ・アンダーソン(Cliff Anderson) 188 91 1944年9月7日
C 14 ダラール・イムホフ(Darrall Imhoff) 208 100 1938年10月11日
PF 52 デニス・ハミルトン(Dennis Hamilton) 203 95 1944年5月8日
SF 22 エルジン・ベイラー(Elgin Baylor) 196 102 1934年9月16日
C 34 アーウィン・ミュラー(Erwin Mueller) 203 104 1944年3月12日
SG 12 フレディ・クロフォード(Freddie Crawford) 193 86 1941年12月23日
SG 11 ゲイル・グッドリッチ(Gail Goodrich) 185 77 1943年4月23日
SG 44 ジェリー・ウエスト(Jerry West) 191 79 1938年5月28日
PF 23 ジム・バーンズ(Jim Barnes) 203 95 1941年4月13日
SF 24 ジョン・ヴぇッツェル(John Wetzel) 196 86 1944年10月22日
PF 31 メル・カウンツ(Mel Counts) 213 104 1941年10月16日
PF 33 トム・ホーキンス(Tom Hawkins) 196 95 1936年12月22日

PG ポイントガード
SG シューティングガード
SF スモールフォワード
PF パワーフォワード
C センター

 

NBAファイナル1968のシリーズ概要

それではいよいよNBAファイナル1968の試合の結果を見ていきましょう!

1967-68シーズンのNBAチャンピオンは「ボストン・セルティクス」。

チームとしては2年ぶり10回目の優勝となりました。

対戦成績は4勝2敗。

詳細な試合結果は以下のとおりです。

試合 日付 アウェイ 結果 ホーム
1 4月21日 ロサンゼルス・レイカーズ 101-107 ボストン・セルティクス
2 4月24日 ロサンゼルス・レイカーズ 123-113 ボストン・セルティクス
3 4月26日 ボストン・セルティクス 127-119 ロサンゼルス・レイカーズ
4 4月28日 ボストン・セルティクス 105-118 ロサンゼルス・レイカーズ
5 4月30日 ロサンゼルス・レイカーズ 117-120 ボストン・セルティクス
5月2日 ボストン・セルティクス 124-109 ロサンゼルス・レイカーズ

 

NBAファイナル1968の試合の概要

ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。

王朝が返り咲いたシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!

 

第1戦(101-107 ボストン・セルティクス Win)

NBAファイナルの1回戦はボストン・セルティクスのホーム「ボストン・ガーデン」で始まりました。

2年ぶり6回目となった両チームの激突。

ここまでは全てセルティクスが勝利しているものの、昨年はセルティクスもフィラデルフィア・76ersに敗れ優勝を逃しているため、両チーム共に優勝に飢えていました。

第1戦は前半にレイカーズがリードを広げるものの、後半に入るとセルティクスが巻き返し、第4Qに逆転してそのまま勝利しました。

セルティクスはスタメン5人とシックスマンのドン・ネルソンが2桁得点を記録するなどバランスの良い攻撃力を披露。

一方レイカーズはジェリー・ウエストが25得点、エルジン・ベイラーが24得点12リバウンドと活躍しましたが、後半の勝負所で得点を決めることができませんでした。

 

第2戦(123-113 ロサンゼルス・レイカーズ Win)

セルティクスリードで迎えた第2戦。

第1戦を落としたレイカーズはエースのジェリー・ウエストが奮起します。

彼の活躍もあって、前半は54-54の同点で折り返すものの後半にレイカーズがセルティクスを突き放し、最終的に10点のリードでレイカーズが勝利しました。

この日ジェリー・ウエストは35得点6リバウンド6アシストを記録。

セルティクスはまたも15得点以上が6名とバランス良く得点しましたが、チームハイがハブリチェックの24得点と爆発力に欠ける結果となりました。

 

第3戦(127-119 ボストン・セルティクス Win)

対戦成績1-1のタイで迎えた第3戦。

舞台はレイカーズのホーム「ザ・フォーラム」に移ります。

この日は両チーム共にシュートタッチに優れ、高確率で得点を取り合うハイスコアなゲームとなりました。

セルティクスはこの日チーム全体でフィールドゴール%が52.1%と非常に好調で、ハブリチェック、ラッセル、サム・ジョーンズ、ラリー・ジークフリードの3選手が20得点を超える活躍を披露し試合を有利に進めます。

途中ウエストやベイラーによる反撃を受けますが、第3Qには再びリードを広げ、そのままセルティクスが逃げ切る形で勝利しました。

レイカーズはウエストが33得点、ベイラーが28得点を記録。

セルティクスが敵地で貴重な1勝をあげ、シリーズを先行します。

 

第4戦(105-118 ロサンゼルス・レイカーズ Win)

再度セルティクスリードで迎えた第4戦。

この試合はホームで連敗が許されないレイカーズが意地を見せます。

ジェリー・ウエストがこの日38得点10リバウンド5アシストとチームを牽引すると、ベイラーも30得点10リバウンドと続き、序盤から試合をリードしてセルティクスに反撃の隙を与えませんでした。

セルティクスはビル・ラッセルがフリースローを19本中7本しか決めることができず、36.8%と低調なパフォーマンスで得点が伸びずに敗北しました。

 

第5戦(117-120 ボストン・セルティクス Win)

再度2-2のタイとして迎えた第5戦。

舞台はボストン・ガーデンに戻ります。

この試合に勝利した方が優勝に王手とあって両者絶対に負けられない試合です。

この重要な一戦に両チームエースが躍動。

レイカーズのジェリー・ウエストが35得点を取れば、セルティクスのハブリチェックが31得点と応戦し、勝負は交互に流れを奪い合うシーソーゲームに発展します。

第4Qにはレイカーズが14点差を巻き返す猛攻をみせ試合はオーバータイムに突入しますが、接戦の末にホームの声援を受けたセルティクスが勝利しました。

 

第6戦(124-109 ボストン・セルティクス Win)

運命の第6戦。

舞台はレイカーズのホーム「ザ・フォーラム」。

セルティクスに王手をかけられ崖っぷちのレイカーズはホームでなんとか巻き返しを図りたいところでしたが、そこにセルティクスのジョン・ハブリチェックが立ちはだかります。

ハブリチェックはこの重要な試合でシリーズ最多の40得点を叩き出し、前半だけで21点差をつけてレイカーズを圧倒。

後半レイカーズも踏ん張りを見せましたが、セルティクスのオフェンスを止めることができず、差を詰めることができずに試合は終了。

昨年は撮り逃した優勝をセルティクスが再びその手に掴み、ビル・ラッセルと共に10個目のリングを獲得しました。

 

まとめ

今回は「NBAファイナル1968 ボストン・セルティックス VS ロサンゼルス・レイカーズ」の対決をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

この年のセルティクスは正規の監督がおらず、ビル・ラッセルが選手兼監督という立場で戦っていました。

今では考えられないことですが、この不思議な状況がアメリカの4大スポーツ史上初めての黒人ヘッドコーチの優勝という快挙を産みました。

やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!

他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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