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【NBAファイナル1992】シカゴ・ブルズ VS ポートランド・トレイルブレイザーズ 全6試合の結果や流れを詳しく解説!

皆さんこんにちは!

NBA好きブログライターのおしょうサンドです。

 

国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。

これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。

一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。

その確率は脅威の0.0001%。

例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。

 

そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。

本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。

 

そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。

特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。

その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。

 

今回はその中から「NBAファイナル1992 シカゴ・ブルズ VS ポートランド・トレイルブレイザーズ」の対決をご紹介しましょう!

皆さんがNBAの歴史を知り、もっともっとNBAを好きになるきっかけになることができれば光栄です。

それではティップオフ!!

 

NBAファイナル1992に出場したチームの背景を知ろう!

1992年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「シカゴ・ブルズ」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ポートランド・トレイルブレイザーズ」の戦いでした。

まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!

 

シカゴ・ブルズ

1991-92シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 67勝15敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 3勝0敗(VS マイアミ・ヒート)
カンファレンス・セミファイナル 4勝3敗(VS ニューヨーク・ニックス)
カンファレンス・ファイナル 4勝2敗(VS クリーブランド・キャバリアーズ)

 

「シカゴ・ブルズ」はイリノイ州シカゴに拠点を置くチームです。

エースは”神様”マイケル・ジョーダン。

この年は昨年NBA制覇を果たしたチームでチーム史上初の2連覇を狙い戦ったシーズンとなりました。

レギュラーシーズンを67勝15敗のカンファレンス1位で終えると、プレーオフでは1回戦にパット・ライリーHC率いる「マイアミ・ヒート」を、準決勝ではパトリック・ユーイング要する「ニューヨーク・ニックス」を、決勝戦でマーク・プライスとブラッド・ドアティの「クリーブランド・キャバリアーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

ポートランド・トレイルブレイザーズ

1991-92シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 57勝25敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 3勝1敗(VS ロサンゼルス・レイカーズ)
カンファレンス・セミファイナル 4勝1敗(VS フェニックス・サンズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝2敗(VS ユタ・ジャズ)

 

「ポートランド・トレイルブレイザーズ」はオレゴン州ポートランドに拠点を置くチームです。

エースは”Clyde the Glide”「クライド・ドレクスラー」。

レギュラーシーズンを57勝25敗のカンファレンス1位で終えると、プレーオフでは1回戦にマジック・ジョンソン退団直後の「 ロサンゼルス・レイカーズ」を、準決勝ではケビン・ジョンソンやトム・チェンバースの「フェニックス・サンズ」を、決勝戦でストックトンとマローン要する「ユタ・ジャズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

NBAファイナル1992の出場選手・ロスター

次にNBAファイナル1992で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!

 

シカゴ・ブルズの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
PG 10 B.J.アームストロング(B.J. Armstrong) 188 79 1967年9月9日
C 24 ビル・カートライト(Bill Cartwright) 216 111 1957年7月30日
SG 20 ボブ・ハンセン(Bob Hansen) 198 86 1961年1月18日
C 25 チャック・ネヴィット(Chuck Nevitt) 226 98 1959年6月13日
PF 53 クリフ・リビングストン(Cliff Levingston) 203 95 1961年1月4日
SG 14 クレイグ・ホッジス(Craig Hodges) 188 86 1960年6月27日
SG 2 デニス・ホプソン(Dennis Hopson) 195 91 1965年4月22日
PF 54 ホーレス・グラント(Horace Grant) 208 97 1965年7月4日
PG 5 ジョン・パクソン(John Paxson) 188 94 1960年9月29日
PF 52 マーク・ランドール(Mark Randall) 203 107 1967年9月30日
SG 23 マイケル・ジョーダン(Michael Jordan) 198 90 1963年2月17日
PG 2 ロリー・スパロー(Rory Sparrow) 188 79 1958年6月12日
PF 42 スコット・ウィリアムズ(Scott Williams) 208 104 1968年3月21日
SF 33 スコッティ・ピッペン(Scottie Pippen) 203 95 1965年9月25日
PF 21 ステイシー・キング(Stacey King) 211 104 1967年1月29日
C 32 ウィル・パデュー(Will Perdue) 213 109 1965年8月29日

※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと

 

ポートランド・トレイルブレイザーズの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
PF 31 アラー・アブデルナビー(Alaa Abdelnaby) 208 108 1968年6月24日
PF 52 バック・ウィリアムズ(Buck Williams) 203 98 1960年3月8日
SF 3 クリフォード・ロビンソン(Clifford Robinson) 208 102 1966年12月16日
SG 22 クライド・ドレクスラー(Clyde Drexler) 201 95 1962年6月22日
SG 9 ダニー・エインジ(Danny Ainge) 193 79 1959年3月17日
PG 21 ダニー・ヤング(Danny Young) 191 79 1962年7月26日
PG 8 エニス・ワトレー(Ennis Whatley) 191 80 1962年8月11日
SF 25 ジェローム・カーシー(Jerome Kersey) 201 98 1962年6月26日
C 0 ケビン・ダックワース(Kevin Duckworth) 213 125 1964年4月1日
SG 12 ラモント・ストローザーズ(Lamont Strothers) 193 86 1968年5月10日
PF 2 マーク・ブライアント(Mark Bryant) 206 111 1965年4月25日
PG 14 ロバート・パック(Robert Pack) 188 81 1969年2月3日
PG 30 テリー・ポーター(Terry Porter) 191 88 1963年4月8日
C 42 ウェイン・クーパー(Wayne Cooper) 208 100 1956年11月16日

※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと

 

NBAファイナル1992のシリーズ概要

それではいよいよNBAファイナル1992の試合の結果を見ていきましょう!

1991-92シーズンのNBAチャンピオンは「シカゴ・ブルズ」。

チームとしては2年連続2回目の優勝となりました。

対戦成績は4勝2敗。

詳細な試合結果は以下のとおりです。

試合 日付 アウェイ 結果 ホーム
1 6月3日 ポートランド・トレイルブレイザーズ 89-122 シカゴ・ブルズ
2 6月5日 ポートランド・トレイルブレイザーズ 115-104 シカゴ・ブルズ
3 6月7日 シカゴ・ブルズ 94-84 ポートランド・トレイルブレイザーズ
4 6月10日 シカゴ・ブルズ 88-93 ポートランド・トレイルブレイザーズ
5 6月12日 シカゴ・ブルズ 119-106 ポートランド・トレイルブレイザーズ
6 6月14日 ポートランド・トレイルブレイザーズ 93-97 シカゴ・ブルズ

 

ファイナルMVPは「マイケル・ジョーダン」。

シリーズを通して平均35.8得点を記録したジョーダンは自身2度目、2年連続となるファイナルMVPを獲得しました。

 

NBAファイナル1992の試合の概要

ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。

”Air”ジョーダンと”Glide”ドレクスラーの激突となったNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!

 

第1戦(89-122 シカゴ・ブルズ Win)

NBAファイナルの1回戦はシカゴ・ブルズのホーム「シカゴ・スタジアム(現ユナイテッド・センター)」で始まりました。

ジョーダンかドレクスラーか、リーグを代表するスモールフォワード2人の対決が期待されていた試合でしたが、始まってみるとその期待は大きく裏切られる展開となりました。

この日はジョーダンのシュートタッチが絶好調で、打てば入るという状態。

普段は打たない3ポイントも前半だけで6本と瞬く間にNBAファイナルの最多記録に並ぶなど、なんとかすがりつくブレイザーズを嘲笑うかのように一蹴。

後半始まってもその勢いは衰えず、第3Q終了時点で68-104と試合を決定づけてしまったブルズは終盤主力を下げる余裕を見せて圧倒的な勝利を記録しました。

この試合ジョーダンは39得点11アシスト、ピッペンが24得点9リバウンド10アシストを記録しチームを引っ張りました。

一方ブレイザーズは終盤は出場しなかったドレクスラーがわずか16点に終わり初戦はジョーダンに完敗することとなりました。

 

第2戦(115-104 ポートランド・トレイルブレイザーズ Win)

ブルズリードで迎えた第2戦。

第1戦の結果を目撃した人々は早くもシリーズはブルズの圧勝と考えていましたが、第2戦で決断は早かったと思わされました。

試合が始まるとブレイザーズがペースを掴み、落ち着いて得点を重ねて前半を54-45の9点リードで折り返します。

しかし第3Qに入るとブルズが反撃を開始。

ジョーダンが14得点、ジョン・パクソンが9得点をあげ一気に逆転すると、第4Q残り5分にはブレイザーズエースのドレクスラーがまさかのファールアウトするトラブルに見舞われそのままブルズが勝利するかと思われました。

ここから試合は急展開を迎えます。

その直後のプレイでジョーダンがテリー・ポーターへのファウルを取られ審判に猛抗議した結果テクニカルファウルを追加される事態に。

ポーターはもらった3本のフリースローを全て決め、7点差とします。

これでブルズの流れが止まってしまい、その隙を逃さなかったブレイザーズはドレクスラーの代わりに入ったダニー・エインジを中心に一気に点差を詰め、残り45秒でついに同点に追いつきます。

すかさずジョーダンがシュートを決めて引き離そうとしますが、ブレイザーズもケビン・ダーワックスのシュートで再度追いつくと試合は土壇場で同点のまま延長戦に突入しました。

延長戦は追いついて勢いに乗るブレイザーズがブルズを18-7と圧倒し試合に勝利しました。

途中出場のダニー・エインジは延長戦で当時のNBAファイナル記録となる9得点をあげてブレイザーズを勝利に導きました。

 

第3戦(94-84 シカゴ・ブルズ Win)

1-1のタイで迎えた第3戦。

舞台はブレイザーズのホーム「メモリアル・コロシアム」に移ります。

第2戦を大逆転で勝利したブレイザーズがそのままの勢いで勝利をするかと思われましたが、結果は真逆の期待外れに終わりました。

試合は終始ブルズが支配し、一度もブレイザーズに主導権を渡すことなく勝利。

この日ブレイザーズが記録した最終得点84点及び後半の39得点はどちらもブレイザーズのファイナル史上最低得点でした。

この日ジョーダンが26得点、ピッペンとグラントが揃って18得点を記録。

一方プレイザーズはドレクスラーが32得点9リバウンドと孤軍奮闘しますが、他の選手が振るわず不名誉な試合での敗戦となりました。

 

第4戦(88-93 ポートランド・トレイルブレイザーズ Win)

ブルズリードで迎えた第4戦。

第3戦の失態を取り替えずべく臨んだブレイザーズでしたが、やる気が空回りしたのか序盤はオフェンスが全く機能せず、試合開始から4分間の間0得点と沈黙。

そのせいもあり序盤はまたもブルズが試合をリードする展開となり、ブレイザーズも追い上げを見せたものの前半は48-45とブルズが3点リードで折り返します。

しかし後半にはると徐々に調子を上げたブレイザーズは第3Q互角の勝負を繰り広げます。

勝負の第4Q、何としてもこの試合を勝ちたいブレイザーズはリック・アデルマンヘッドコーチの奇策を発動。

ビッグマンをベンチに下げ、ガード4人にファイナルではほとんど出番のなかったパワーフォワードのクリフォード・ロビンソンをセンター起用するスモールラインナップを披露します。

この奇策が大当たりしたブレイザーズは第4Qでブルズをスピードで翻弄することに成功し、流れそのままに一気に逆転して勝利を掴みました。

これで対戦成績は2-2のタイとなり勝負は続きます。

 

第5戦(119-106 シカゴ・ブルズ Win)

両者互角のまま迎えた第5戦。

この一戦がシリーズの重要な局面となることは誰もがわかっているはずでしたが、ブレイザーズはホームの期待に答えることができず、マイケル・ジョーダンの大量得点の前に敗戦を喫します。

試合は序盤からブルズが大量リードを奪うとその後は終始ブルズ優勢で進み、ブレイザーズはほとんどいいところがないままブルズが余裕の勝利で連覇に王手をかけました。

この試合ブルズはジョーダンが46得点と爆発。

その他にもピッペンの24得点11リバウンド9アシストをはじめ出場選手のほとんどが得点を決めてブレイザーズを圧倒。

ブレイザーズもドレクスラーが30得点を挙げたほか、チーム内6選手が2桁得点を記録しましたがなかなか点差を詰めることができず痛い敗戦となりました。

 

第6戦(93-97 シカゴ・ブルズ Win)

運命の第6戦。

舞台は再びブルズのホーム「シカゴ・スタジアム」に戻ります。

連覇に王手をかけたチームを超満員のファンが大歓声で迎えました。

後がなくなったブレイザーズは決死のディフェンスでジョーダンにだけはシュートを打たせず、リードを広げました。

最大の攻撃手段であるジョーダンが第1Qのほとんどの時間を封じられたブルズは流れを掴むことができず、前半は50-44のブレイザーズ6点リードで折り返します。

第3Qもジョーダンを封じたブレイザーズが点差を広げる展開が続き、79-64と最後の12分間を残して15点のリードを広げたブレイザーズがシリーズを第7戦までもつれ込ませるかと思われました。

しかし、ここでブルズのヘッドコーチであるフィル・ジャクソンがNBA史に残る奇策を発動し流れを一気に変えてしまいます。

その作戦とは徹底マークされているジョーダンとピッペンを除くスタメン全員をベンチに下げ、ピッペンとベンチメンバー4人で第4Qに望むというもの。

当時見ていたファンやメディアがこれを見てブルズが勝負を諦めたと思うほどの衝撃的なメンバー選考にブレイザーズに衝撃が走ります。

そして始まった勝負の12分間、この作戦が奇跡を生みました。

ブレイザーズはここまでジョーダンを徹底的に守るディフェンスを敷いてきたため突如標的がいなくなった状況に混乱。

さらにジョーダンという大きなプレッシャーがコートから消えたことで気が緩んだのかディフェンスが甘くなりました。

その隙を見逃さなかったのがスコッティ・ピッペン。

ここまでジョーダンを支えてきた稀代のオールラウンダーは自分以外ベンチ選手で構成されたスターティングメンバーを瞬く間にまとめ上げ、わずか3分の間にブレイザーズとの点差を3点まで縮めてみせました。

思わぬ展開にボルテージが最高潮となるシカゴ・スタジアム。

完全に浮き足立ったブレイザーズ。

そこに”真打ち”マイケル・ジョーダンの登場です。

後の”史上最強選手”と”その最高の相棒”は残りの時間で19得点を記録し、大逆転で勝利したブルズが連覇を達成したのでした。

 

まとめ

今回は「NBAファイナル1992 シカゴ・ブルズ VS ポートランド・トレイルブレイザーズ」の対決をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

このシーズンは”Air”ジョーダンと”Glide”ドレクスラーの激突が話題を生みましたが、チームを勝たせる力という一点でジョーダンの圧勝という形で幕を閉じました。

連覇を果たしたブルズはジョーダンが28歳、ピッペンとグラントが26歳とまだまだ全盛期であり、ここから長い期間NBAを支配していくことになります。

やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!

他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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