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【NBAファイナル1998】シカゴ・ブルズ VS ユタ・ジャズ 全6試合の結果や流れを詳しく解説!

皆さんこんにちは!

NBA好きブログライターのおしょうサンドです。

 

国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。

これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。

一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。

その確率は脅威の0.0001%。

例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。

 

そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。

本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。

 

そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。

特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。

その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。

 

今回はその中から「NBAファイナル1998 シカゴ・ブルズ VS ユタ・ジャズ」の対決をご紹介しましょう!

皆さんがNBAの歴史を知り、もっともっとNBAを好きになるきっかけになることができれば光栄です。

それではティップオフ!!

 

NBAファイナル1998に出場したチームの背景を知ろう!

1998年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「シカゴ・ブルズ」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ユタ・ジャズ」の戦いでした。

まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!

 

シカゴ・ブルズ

1997-98シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 62勝20敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 3勝0敗(VS ニュージャージー・ネッツ)
カンファレンス・セミファイナル 4勝1敗(VS シャーロット・ホーネッツ)
カンファレンス・ファイナル 4勝3敗(VS インディアナ・ペイサーズ)

 

「シカゴ・ブルズ」はイリノイ州シカゴに拠点を置くチームです。

エースは”神様”「マイケル・ジョーダン」。

この年はマイケル・ジョーダン中心のチームとなってから2度目の3連覇がかかったシーズンであり、昨シーズンの優勝時とほとんど変わらないメンバーで再度臨んだシーズンとなりました。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは1回戦にジョン・カリバリHC率いる「ニュージャージー・ネッツ」を、準決勝ではグレン・ライスやアンソニー・メイスンの「シャーロット・ホーネッツ」を、決勝戦でレジー・ミラーを要する「インディアナ・ペイサーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

ユタ・ジャズ

1997-98シーズン ファイナルまでの試合成績
レギュラーシーズン 62勝20敗(カンファレンス1位)
プレーオフ1回戦 3勝2敗(VS ヒューストン・ロケッツ)
カンファレンス・セミファイナル 4勝1敗(VS サンアントニオ・スパーズ)
カンファレンス・ファイナル 4勝0敗(VS ロサンゼルス・レイカーズ)

 

「ユタ・ジャズ」はユタ州ソルトレイクシティに拠点を置くチームです。

エースは”The Mailman”「カール・マローン」。

この年はジョン・ストックトンとカール・マローンの体制で昨年ファイナルで敗れたシカゴ・ブルズにリベンジを誓ってスタートしたシーズンとなりました。

レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは1回戦にハキーム・オラジュワン率いる「ヒューストン・ロケッツ」を、準決勝ではデビット・ロビンソンとティム・ダンカンの「サンアントニオ・スパーズ」を、決勝戦でシャックとコービーを要する「ロサンゼルス・レイカーズ」を倒し、NBAファイナルに進みました。

 

NBAファイナル1998の出場選手・ロスター

次にNBAファイナル1998で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!

 

シカゴ・ブルズの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
C 34 ビル・ウェニントン(Bill Wennington) 213 111 1963年4月26日
PF 42 デイビット・ヴォーン(David Vaughn) 206 109 1973年3月23日
PF 91 デニス・ロッドマン(Dennis Rodman) 201 95 1961年5月13日
PF 8 ディッキー・シンプキンズ(Dickey Simpkins) 206 112 1972年4月6日
PF 35 ジェイソン・カフェイ(Jason Caffey) 203 116 1973年6月12日
C 53 ジョー・クライン(Joe Kleine) 211 116 1962年1月4日
SF 30 ユート・ビュークラー(Jud Buechler) 198 100 1968年6月19日
SF 22 キース・ブース(Keith Booth) 198 102 1974年10月9日
C 13 ルーク・ロングリー(Luc Longley) 218 120 1969年1月19日
SG 23 マイケル・ジョーダン(Michael Jordan) 198 90 1963年2月17日
PG 1 ランディ・ブラウン(Randy Brown) 188 86 1968年5月22日
PG 9 ロン・ハーパー(Ron Harper) 198 84 1964年1月20日
PG 5 ラスティー・ラルー(Rusty LaRue) 188 95 1973年12月10日
SF 24 スコット・バレル(Scott Burrell) 201 99 1971年1月12日
SF 33 スコッティ・ピッペン(Scottie Pippen) 203 95 1965年9月25日
PG 25 スティーブ・カー(Steve Kerr) 191 79 1965年9月27日
SF 7 トニー・クーコッチ(Toni Kukoč) 209 87 1968年9月18日

※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと

 

ユタ・ジャズの出場選手一覧

表は左方向にスクロールすることが可能です。

ポジション 背番号 名前 身長(cm) 体重(kg) 生年月日
C 31 アダム・キーフ(Adam Keefe) 206 104 1970年2月22日
PF 55 アントワン・カー(Antoine Carr) 206 102 1961年7月23日
SF 3 ブライオン・ラッセル(Bryon Russell) 201 102 1970年12月31日
SF 34 クリス・モーリス(Chris Morris) 203 95 1966年1月20日
C 44 グレッグ・フォスター(Greg Foster) 211 109 1968年10月3日
C 0 グレッグ・オスタータグ(Greg Ostertag) 218 127 1973年3月6日
PG 10 ハワード・アイズリー(Howard Eisley) 188 80 1972年12月4日
PG 11 ジャック・ヴォーン(Jacque Vaughn) 185 86 1975年2月11日
SG 14 ジェフ・ホーナセック(Jeff Hornacek) 191 86 1963年5月3日
PG 12 ジョン・ストックトン(John Stockton) 185 77 1962年3月26日
PF 32 カール・マローン(Karl Malone) 206 113 1963年7月24日
SG 40 シャンドン・アンダーソン(Shandon Anderson) 198 94 1973年12月31日
PG 25 トロイ・ハドソン(Troy Hudson) 185 77 1976年3月13日
C 45 ウィリアム・カニンガム(William Cunningham) 211 113 1974年3月25日

※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと

 

NBAファイナル1998のシリーズ概要

それではいよいよNBAファイナル1998の試合の結果を見ていきましょう!

1997-98シーズンのNBAチャンピオンは「シカゴ・ブルズ」。

チームとしては3年連続6回目の優勝となりました。

対戦成績は4勝2敗。

詳細な試合結果は以下のとおりです。

試合 日付 アウェイ 結果 ホーム
1 6月3日 シカゴ・ブルズ 85-88 ユタ・ジャズ
2 6月5日 シカゴ・ブルズ 93-88 ユタ・ジャズ
3 6月7日 ユタ・ジャズ 54-96 シカゴ・ブルズ
4 6月10日 ユタ・ジャズ 82-86 シカゴ・ブルズ
5 6月12日 ユタ・ジャズ 83-81 シカゴ・ブルズ
6 6月14日 シカゴ・ブルズ 87-86 ユタ・ジャズ

 

ファイナルMVPは「マイケル・ジョーダン」。

自身の引退を発表したシーズンにNBAを制覇し、6度の優勝と共に6度のファイナルMVPを獲得しました。

 

NBAファイナル1998の試合の概要

ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。

”バスケットボールの神様”がNBAの覇権を握った最後のシーズンのファイナルMVPを一緒に見ていきましょう!

 

第1戦(85-88 ユタ・ジャズ Win)

NBAファイナルの1回戦はユタ・ジャズのホーム「デルタ・センター(現ヴィヴィントスマートホーム・アリーナ)」で始まりました。

レギュラーシーズンの勝率は同じだったものの、直接対決の結果でホームコートアドバンテージはジャズに渡ることになり、さらにカンファレンスファイナルを第7戦まで戦ったブルズとスイープで十分休暇をとったジャズとのシリーズはジャズが有利と見られていました。

そんな中始まった第1戦は序盤から堅守とそれを上回る殴り合いの接戦となりましたが、体力の有り余るジャズがじわじわと点差を広げ、59-67と8点のリードを奪います。

しかし迎えた第4Q、ブルズが王者の意地をみせ残り14秒で同点に追いついたことで試合は延長戦に。

延長は追い上げて勢いのあるブルズが有利かと思われましたが、残り9.3秒でストックトンが値千金のジャンプシュートを決め4点差としました。

直後にトニー・クーコッチが土壇場の3ポイントを決め1点差まで詰め寄りますが、ストックトンが落ち着いてフリースローを2本とも決めたことで試合終了。

ジャズがホームで初戦をものにしました。

この試合ジャズはストックトンが24得点8アシスト、マローンが21得点14リバウンドと活躍。

ブルズはジョーダンが33得点、ピッペンが21得点8リバウンドを決めましたが、勝利には後一歩及ばず敗戦となりました。

 

第2戦(93-88 シカゴ・ブルズ Win)

ジャズリードで迎えた第2戦。

初戦をジャズがとりブルズの3連覇への道は厳しいように思われましたが、ディフェンディングチャンピオンの修正力はやはり目を見張るものがありました。

試合序盤からジョーダン、ピッペン、トニー・クーコッチの3人を中心に得点し、第3Q中盤に最大8点差をつけ試合を優位に進めます。

しかし直後ジャズの反撃にあい第3Q終了時には70-73とジャズが逆転しました。

ビハインドで第4Qを迎えたブルズは勝負強さを発揮し、最初の7分間で11-1のランを決行。

これに対しジャズも粘りを見せ、この日校長のジェフ・ホーナセックの3ポイントで再度逆転に成功します。

ただジャズの粘りもここまでに終わり、そこから勝負所の約1分30秒間全くシュートを決めることができませんでした。

その間順調に得点を積み上げたブルズがリードを奪い勝負あり。

ブルズが接戦を制する形でアウェイでの貴重な1勝をあげました。

 

第3戦(54-96 シカゴ・ブルズ Win)

対戦成績を1-1としてシカゴに舞台を移して行われた第3戦。

この日はジャズが不名誉な歴史的記録を作ってしまった試合となりました。

スタートこそマローンの8連続得点もあり点差はほとんどありませんでしたが、第2Qからはブルズのディフェンスがジャズを完璧に近い形でシャットアウト。

一方オフェンスはジョーダンを中心に量産し、前半終了時には31-49とすでに18点差。

後半もジャズの巻き返しはなく、第4Qにはわずか9得点と沈黙し、最終的には42点差のリードでブルズが勝利しました。

1試合54得点はレギュラー、ポストシーズン全ての試合における最低得点。

ジャズはマローンが22得点と孤軍奮闘しますが、他の選手が完璧にに抑えられ得点が全く伸びずに終わることとなりました。

 

第4戦(82-86 シカゴ・ブルズ Win)

ブルズリードで迎えた第4戦。

ブルズが勝てば優勝に王手、ジャズが勝てばシリーズをタイに戻すことができるという両者絶対にものにしたい一戦です。

この日も序盤から一進一退の接戦となり、第3Q終了時点で57-61のブルズが4点リードで折り返しました。

そして迎えた勝負の第4Q、ブルズはチーム全体でシュート精度を欠き、その間に点を重ねたジャズが残り5分についに逆転に成功します。

しかし直後ブルズも点を決め再びリードするとその後は点差が開かず試合は終盤に。

残り43秒でブルズが2点のリード。

ここを止めればまだジャズにもチャンスがあるという場面でしたが、ここでデニス・ロッドマンがファールを奪いフリースローを獲得します。

ロッドマンはレギュラーシーズンフリースローが55%と高くはなく、1本でも外せばまだ3ポイントで同点にすることも可能な場面。

そんなプレッシャーのかかる場面でしたが、彼は難なく2本決めてみせ彼もまた王者の一員であることを示しました。

結果としてこの時開いた4点が響き、ファールゲームをものにしたブルズが勝利。

3連覇まであと1勝としました。

 

第5戦(83-81 ユタ・ジャズ Win)

ブルズが優勝に王手で迎えた第5戦。

ホームで優勝を決めたいところでしたが、ジャズが待ったをかけます。

この試合は序盤はロースコアな立ち上がりで、30-36とブルズが6点リードで前半を折り返します。

しかし第3Q、ここまでシリーズを通してイマイチ不調だったカール・マローンが爆発し、17得点とブルズを圧倒。

リードを奪い返し、第4Qに突入します。

第4Q、序盤はジャズがリードを守っていましたが、終盤になるとブルズが追い上げを見せ残り5秒で82-81とジャズが1点のリードをギリギリ守る状態に。

ファールゲームではフリースローを1本外して3ポイント1本で逆転の状況となってしまいますが、ジョーダンの放った3ポイントシュートが外れゲームセット。

ジャズが勝利し、勝負をユタに持ち帰りました。

この試合マローンは39得点9リバウンド5アシストの活躍で、ほぼ独力でチームを勝利に導きました。

 

第6戦(87-86 シカゴ・ブルズ Win)

運命の第6戦。

この日はピッぺンが腰痛の悪化で十分に活躍できない中、ジョーダンがいかにして”NBA史上最高の選手”たるかを示した試合となりました。

試合はピッぺんが不在となり得点が伸び悩むブルズをジョーダンが独力で牽引し、前半を45-49のジャズ4点リードで折り返します。

しかし後半に入ると両者得点が落ち着き、それほど点差も動かないまま試合は勝負の終盤へ。

試合は残り1分、83-83の同点の場面。

41.9秒でストックトンが値千金の3ポイントを奪い大きすぎる3点のリードを奪います。

大歓声に沸くソルトレイクシティの中、多くのファンがジャズの逆転優勝を考えたことでしょう。

しかし、マイケル・ジョーダンだけは諦めていませんでした。

残り40秒、ドライブでジャズのインサイドに切り込むと瞬く間にレイアップを決め1点差。

さらにその後、ブルズのゴールに迫ったカール・マローンからスティールを奪い、速攻に向かいます。

ジャズのディフェンスはブライオン・ラッセル。

ラッセルはジョーダンにだけは打たせまいとピッタリとディフェンスに着きますが、ジョーダンはクロスオーバーを一度挟み、フリースロー付近で急ストップを踏むと、逆転となるジャンプショットを沈めたのです。

ジョーダンの”ラスト・ショット”。

これが勝負の決め手となり、ブルズは2度目となる3連覇を果たしました。

ジャズは一度は勝利も見えただけに、非常に悔しい敗戦となりました。

 

まとめ

今回は「NBAファイナル1998 シカゴ・ブルズ VS ユタ・ジャズ」の対決をご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

マイケル・ジョーダンのラスト・ショットは”神”が引退するに相応しい最後と言わざるを得ません。

2度の3連覇による6度のNBA制覇。

彼を超える選手は今後現れるのでしょうか?

やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!

他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!

それではまた次の記事でお会いしましょう!

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