皆さんこんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。
これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。
一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。
その確率は脅威の0.0001%。
例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。
そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。
本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。
そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。
特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。
その当時の最高の選手、最高のチーム、流行りの戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。
今回はその中から「NBAファイナル2015 ゴールデンステイト・ウォリアーズ VS クリーブランド・キャバリアーズ」の対決をご紹介しましょう!
皆さんがNBAの歴史を知り、もっともっとNBAを好きになるきっかけになることができれば光栄です。
それではティップオフ!!
NBAファイナル2015に出場したチームの背景を知ろう!
2015年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「クリーブランド・キャバリアーズ」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」の戦いでした。
まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
2014-15シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 67勝15敗(カンファレンス1位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝0敗(VS ニューオーリンズ・ペリカンズ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝1敗(VS メンフィス・グリズリーズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝2敗(VS ヒューストン・ロケッツ) |
「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」はカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くチームです。
エースは”最強シューター”「ステフィン・カリー」。
この年はウォリアーズが王朝を築く最初の年になります。
この年新しくヘッドコーチにスティーブ・カーが就任したウォリアーズはレギュラーシーズンを67勝15敗という好成績で勝ち抜き、ウエスタン・カンファレンスを首位で通過しました。
ポストシーズンも1回戦で若きアンソニー・デイビス率いるニューオーリンズ・ペリカンズを、準決勝でマーク・ガソル率いるメンフィス・グリズリーズを、決勝でジェームズ・ハーデン率いるヒューストン・ロケッツを危なげなく倒し、NBAファイナルへ進みました。
また、この年ステフィン・カリーが23.8得点、4.3リバウンド、7.7アシスト、3P成功率44.3%を記録し、自身のNBA記録を塗り替える286本の3ポイントを決めシーズンMVPに初選出されました。
この年優勝を果たしたゴールデンステイト・ウォリアーズがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!
クリーブランド・キャバリアーズ
2014-15シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 53勝29敗(カンファレンス2位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝0敗(VS ボストン・セルティックス) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝2敗(VS シカゴ・ブルズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝0敗(VS アトランタ・ホークス) |
「クリーブランド・キャバリアーズ」はオハイオ州クリーブランドに拠点を置くチームです。
エースは”キング”レブロン・ジェームズ。
レブロンは今シーズン故郷のクリーブランドに優勝をもたらすためにヒートから出戻りする形でキャバリアーズに移籍。
それに伴い、キャバリアーズはミネソタ・ティンバーウルブズからスーパースターの「ケビン・ラブ」を獲得し、カイリー・アービングと共に”新ビッグ3”を結成しました。
この年のキャバリアーズは序盤こそ安定しないパフォーマンスで苦戦しましたが、シーズンが進むにつれ徐々に改善し、結果としてレギュラーシーズンを53勝29敗のカンファレンス2位で通過。
ポストシーズンでも1回戦でアイザイア・トーマスのボストン・セルティックスを、準決勝で若きジミー・バトラーとパウ・ガソルのシカゴ・ブルズを、決勝でブーデン・ホルザー監督率いるアトランタ・ホークスを倒しNBAファイナルに出場しました。
NBAファイナル2015の出場選手・ロスター
次にNBAファイナル2015で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!
ゴールデンステイト・ウォリアーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
SF | 9 | アンドレ・イグダーラ(Andre Iguodala) | 198 | 98 | 1984年1月28日 |
C | 12 | アンドリュー・ヴォーガット(Andrew Bogut) | 213 | 118 | 1984年11月28日 |
SG | 4 | ブランドン・ラッシュ(Brandon Rush) | 198 | 100 | 1985年7月7日 |
PF | 10 | デビッド・リー(David Lee) | 206 | 111 | 1983年4月29日 |
PF | 23 | ドレイモンド・グリーン(Draymond Green) | 198 | 104 | 1990年3月4日 |
C | 31 | フェスタス・エジーリ(Festus Ezeli) | 211 | 116 | 1989年10月21日 |
SF | 40 | ハリソン・バーンズ(Harrison Barnes) | 203 | 102 | 1992年5月30日 |
PF | 20 | ジェームズ・マイケル・マカドゥー(James Michael McAdoo) | 206 | 104 | 1993年1月4日 |
SG | 7 | ジャスティン・ホリデー(Justin Holiday) | 198 | 82 | 1989年4月5日 |
SG | 11 | クレイ・トンプソン(Klay Thompson) | 198 | 98 | 1990年2月8日 |
SG | 19 | リアンドロ・バルボサ(Leandro Barbosa) | 191 | 88 | 1982年11月28日 |
C | 5 | マリース・スペイツ(Marreese Speights) | 208 | 116 | 1987年8月4日 |
C | 1 | オグニジェン・クズミッチ(Ognjen Kuzmić) | 216 | 114 | 1990年5月16日 |
PG | 34 | ショーン・リビングストン(Shaun Livingston) | 201 | 87 | 1985年9月11日 |
PG | 30 | ステフィン・カリー(Stephen Curry) | 188 | 84 | 1988年3月14日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
クリーブランド・キャバリアーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
PG | 21 | AJ・プライス(A.J. Price) | 188 | 82 | 1986年10月7日 |
C | 53 | アレックス・カーク(Alex Kirk) | 213 | 111 | 1991年11月14日 |
C | 17 | アンダーソン・ヴァレジャオ(Anderson Varejão) | 211 | 124 | 1982年9月28日 |
C | 33 | ブレンダン・ヘイウッド(Brendan Haywood) | 213 | 122 | 1979年11月27日 |
SG | 3 | ディオン・ウェイターズ(Dion Waiters) | 191 | 98 | 1991年12月10日 |
SG | 4 | イマン・シャンパート(Iman Shumpert) | 196 | 98 | 1990年6月26日 |
SG | 5 | J・R・スミス(J.R. Smith) | 198 | 102 | 1985年9月9日 |
SF | 1 | ジェームズ・ジョーンズ(James Jones) | 203 | 99 | 1980年10月4日 |
SG | 12 | ジョー・ハリス(Joe Harris) | 193 | 100 | 1991年9月6日 |
C | 3 | ケンドリック・パーキンス(Kendrick Perkins) | 208 | 122 | 1984年11月10日 |
PF | 0 | ケビン・ラブ(Kevin Love) | 203 | 113 | 1988年9月7日 |
PG | 2 | カイリー・アービング(Kyrie Irving) | 188 | 88 | 1992年3月23日 |
SF | 23 | レブロン・ジェームズ(LeBron James) | 191 | 133 | 1984年12月30日 |
PF | 89 | ルー・アマンドソン(Lou Amundson) | 206 | 100 | 1982年12月7日 |
SG | 8 | マシュー・デラベドバ(Matthew Dellavedova) | 191 | 91 | 1990年9月8日 |
SF | 18 | マイク・ミラー(Mike Miller) | 203 | 99 | 1980年2月19日 |
SF | 31 | ショーン・マリオン(Shawn Marion) | 201 | 100 | 1978年5月7日 |
C | 20 | ティモフェイ・モズコフ(Timofey Mozgov) | 216 | 125 | 1986年7月16日 |
PF | 13 | トリスタン・トンプソン(Tristan Thompson) | 206 | 115 | 1991年3月13日 |
PG | 5 | ウィル・チェリー(Will Cherry) | 183 | 84 | 1991年2月8日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナル2015のシリーズ概要
それではいよいよNBAファイナル2015の試合の結果を見ていきましょう!
2014-15シーズンのNBAチャンピオンは「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」。
チームとしては40年ぶり4回目の優勝となりました。
対戦成績は4勝2敗。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月4日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 100-108 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
2 | 6月7日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 95-93 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
3 | 6月9日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 91-96 | クリーブランド・キャバリアーズ |
4 | 6月11日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 103-82 | クリーブランド・キャバリアーズ |
5 | 6月14日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 91-104 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
6 | 6月16日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 105-97 | クリーブランド・キャバリアーズ |
ファイナルMVPは「アンドレ・イグダーラ」。
相手エースの「レブロン・ジェームズ」に対するディフェンスが評価された結果の受賞となりました。
NBAファイナル2015の試合の概要
ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。
ウォリアーズの”王朝”が始まったシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!
第1戦(100-108 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
NBAファイナルの1回戦はゴールデンステイト・ウォリアーズのホーム「オラクル・アリーナ」で始まりました。
第1戦は終始接戦となりました。
第1Qはキャバリアーズがリードしますが、次第にウォリアーズも調子を上げていきます。
第3Q終了時点で73−73の同点。
第4Qはさらに殴り合いの接戦となります。
試合残り53秒でカリーが2ポイントシュートを決め98-96でウォリアーズがリードを得ると、キャバリアーズは残り31秒でティモフェイ・モズコフが同点となるフリースローを決めタイムアップ。
延長線に突入しました。
しかし延長線に入ると試合は一転、カイリー・アービングが左膝を骨折する不運に見舞われコートを後にするとキャバリアーズの得点が止まります。
その後はウォリアーズがキャバリアーズを圧倒し、2-10のランを繰り広げるとそのまま勝利を掴み取りました。
この試合ウォリアーズはカリー、クレイが26得点。
一方キャバリアーズはレブロン・ジェームズが44得点とゲームハイの活躍でした。
第2戦(95-93 クリーブランド・キャバリアーズ Win)
ウォリアーズリードで迎えた第2戦。
この試合も延長線に突入する大接戦となりました。
序盤はキャバリアーズが堅守でウォリアーズの攻撃をうまく抑え、レブロン・ジェームズを中心としたオフェンスでリードを奪う展開となります。
しかし後半になるにつれてウォリアーズが盛り返し、1ポゼッション差の接戦となります。
第4Q、試合時間残り5分で3ポイントが連続で決まったキャバリアーズが一時11点のリードを得ますが、ファウルゲームでウォリアーズが残り8秒で追いつき、最後の攻撃をレブロン・ジェームズが外したことで延長線へ。
2戦連続の延長線にホームのウォリアーズが有利かと思われましたが、シュートがなかなか入らず得点を伸ばすことができません。
一方キャバリアーズもシュートタッチに苦しむもののフリーズスローを奪いなんとか2点のリードを奪います。
最後に残ったウォリアーズの攻撃はカリーからクレイへのパスをイマン・シャンパートがスティールをして試合終了。
キャバリアーズが1-1のタイに戻します。
この試合レブロン・ジェームズは39得点16リバウンド11アシストのトリプルダブルでキャバリアーズを牽引した。
第3戦(91-96 クリーブランド・キャバリアーズ Win)
舞台をクリーブランド・キャバリアーズのホーム「クイッケン・ローンズ・アリーナ」に移しての第3戦。
この試合もウォリアーズはキャバリアーズの堅守に苦しみます。
序盤から3Qはホームのキャバリアーズがリードを奪う展開で、第3Q終了時点で55-72の17点差。
しかしここからウォリアーズの反撃が始まります。
ウォリアーズのエースステフィン・カリーが3ポイントを5本決める活躍で試合時間残り2分45秒で1点差まで迫ります。
しかしここからレブロン・ジェームズが連続でフリースローを6本決めるなど得点を伸ばし、キャバリアーズがホームで貴重な1勝を手にしました。
第4戦(103-82 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
キャバリアーズがリードで迎えた第4戦。
キャバリアーズが勝てば優勝に王手、ウォリアーズが勝てば2-2のタイでホームに戻ることができるという両者絶対に勝ちたい一戦です。
試合が始まると、序盤こそキャバリアーズがリードしますが、すぐにウォリアーズが調子を上げ逆転。
その後はウォリアーズ優勢で試合が進みます。
キャバリアーズは第3Qに一時3点差まで詰め寄りますが、その後はウォリアーズが引き離す展開に。
第4Qの9連続得点などもあり21点差の勝利を納めました。
第5戦(91-104 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
2-2のタイで迎えた第5戦。
舞台をサンフランシスコに戻しての1戦です。
前半は接戦の展開が続き、ハーフタイム時点で50-51とウォリアーズ1点リードで折り返しました。
その後も抜いて抜かれてのデッドヒートが続いたが、試合時間残り7分30秒で”スプラッシュ・ブラザーズ”が1本ずつ3ポイントを決め5点のリードを奪うとその後はウォリアーズがリードを取り続ける展開に。
キャバリアーズもレブロンのフリースローなどで粘りますが、カリーが残り3分間で11得点きめるなど活躍しウォリアーズが逃げ切る形となりました。
この試合で対戦成績2-3となり、ウォリアーズが40年ぶりの優勝に王手をかけました。
第6戦(105-97 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
運命の第6戦。
舞台はオークランド。
40年ぶりの優勝を決めたいウォリアーズとホームで勝って最終戦に望みを繋ぎたいキャバリアーズの1戦です。
この試合は序盤ウォリアーズ優勢で進んでいきます。
第1Q相手主力のレブロン・ジェームズを4点に抑え、28-15と一気にリードします。
しかし第2Qは一転、ウォリアーズのシュートがなかなか入らず、その間にジリジリと差を詰められて第3Q開始直後にキャバリアーズが逆転。
そこから火がついたのか、そこからウォリアーズが怒涛の攻撃で2桁以上のリードを奪うとそれ以降は優位に試合を進めます。
このままウォリアーズが逃げ切りかと思われていましたが、キャバリアーズが最後の力で怒涛の追い上げをみせ、残り時間33秒、J.R.スミスの3連続3ポイントなどでついに4点さまで詰め寄ります。
しかしそこからキャバリアーズはシュートをきめることができず万事急す。
ウォリアーズが4-2でシリーズ優勝を決定づけました。
ファイナルMVPにはファイナルを通してレブロン・ジェームズを苦しめるディフェンスと要所でのオフェンスでも活躍した「アンドレ・イグダーラ」が輝きました。
レブロン・ジェームズはこの試合も32得点18リバウンド9アシストと奮闘しましたが、カイリー・アービングやケビン・ラブなどの主力の怪我が相次いだ影響を大きく受け優勝を手にすることはできませんでした。
まとめ
今回は「NBAファイナル2015 ゴールデンステイト・ウォリアーズ VS クリーブランド・キャバリアーズ」の対決をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
現在のNBAの戦術のあり方をインサイドプレーから3ポイントシュート主体に変えたと言われているステフィン・カリーとゴールデンステイト・ウォリアーズ。
今でこそ偉大なチームとして知られているウォリアーズですが、それまで”ソフトだ”、”水物だ”と言われ続けた批判を黙らせ、彼らの正しさを証明したシーズンだったと言えるでしょう!
やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!
他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!