皆さんこんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。
これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。
一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。
その確率は脅威の0.0001%。
例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。
そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。
本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。
そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。
特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。
その当時の最高の選手、最高のチーム、流行りの戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。
今回はその中から「NBAファイナル2016 クリーブランド・キャバリアーズ VS ゴールデンステート・ウォリアーズ」の対決をご紹介しましょう!
皆さんがNBAの歴史を知り、もっともっとNBAを好きになるきっかけになることができれば光栄です。
それではティップオフ!!
NBAファイナル2016に出場したチームの背景を知ろう!
2016年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「クリーブランド・キャバリアーズ」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ゴールデンステート・ウォリアーズ」の戦いでした。
まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!
クリーブランド・キャバリアーズ
2015-16シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 57勝25敗(カンファレンス1位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝0敗(VS デトロイト・ピストンズ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝0敗(VS アトランタ・ホークス) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝2敗(VS トロント・ラプターズ) |
「クリーブランド・キャバリアーズ」はオハイオ州クリーブランドに拠点を置くチームです。
エースは”キング”「レブロン・ジェームズ」。
昨シーズもNBAファイナルでウォリアーズと激突し2勝4敗で敗れましたが、生まれの地であるオハイオに初優勝をもたらすためにただならぬ気迫を見せていました。
他の主要な選手としては昨シーズンにレブロンと共に新BIG3を結成した「カイリー・アービング」や「ケビン・ラブ」などが所属していました。
この年優勝を果たしたクリーブランド・キャバリアーズがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!
ゴールデンステート・ウォリアーズ
2015-16シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 73勝9敗(カンファレンス1位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝1敗(VS ヒューストン・ロケッツ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝1敗(VS ポートランド・トレイルブレイザーズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝3敗(VS オクラホマシティ・サンダー) |
「ゴールデンステート・ウォリアーズ」はカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くチームです。
エースは”現役最強シューター”「ステフィン・カリー」。
この年のウォリアーズは、これまでマイケル・ジョーダンのシカゴ・ブルズ所持していたレギュラーシーズン72勝10敗の記録を塗り替え、73勝9敗という歴代最高勝率を残したチームとなりました。
その功績から、エースのカリーは史上初の満票でのシーズンMVPを獲得。
ウォリアーズはそのあまりの強さから、ファンの間で”無敵艦隊”などと呼ばれていました。
NBAファイナル2016の出場選手・ロスター
次にNBAファイナル2016で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!
クリーブランド・キャバリアーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
C | 17 | アンダーソン・ヴァレジャオ(Anderson Varejão) | 211 | 123 | 1982年9月28日 |
C | 9 | チャニング・フライ(Channing Frye) | 213 | 115 | 1983年5月17日 |
SF | 30 | ダンテイ・ジョーンズ(Dahntay Jones) | 198 | 102 | 1980年12月27日 |
SG | 4 | イマン・シャンパート(Iman Shumpert) | 196 | 98 | 1990年6月26日 |
SG | 5 | J・R・スミス(J.R. Smith) | 198 | 102 | 1985年9月9日 |
SF | 1 | ジェームズ・ジョーンズ(James Jones) | 203 | 99 | 1980年10月4日 |
SG | 9 | ジャレッド・カニンガム(Jared Cunningham) | 193 | 88 | 1991年5月22日 |
SG | 12 | ジョー・ハリス(Joe Harris) | 198 | 100 | 1991年9月6日 |
PG | 12 | ジョーダン・マクレー(Jordan McRae) | 196 | 81 | 1991年3月28日 |
PF | 0 | ケビン・ラブ(Kevin Love) | 203 | 113 | 1988年9月7日 |
PG | 2 | カイリー・アービング(Kyrie Irving) | 188 | 88 | 1988年9月7日 |
SF | 23 | レブロン・ジェームズ(LeBron James) | 206 | 113 | 1984年12月30日 |
PG | 8 | マシュー・デラベドバ(Matthew Dellavedova) | 191 | 91 | 1990年9月8日 |
PG | 52 | モー・ウィリアムズ(Mo Williams) | 185 | 90 | 1982年12月19日 |
SF | 24 | リチャード・ジェファーソン(Richard Jefferson) | 201 | 106 | 1980年6月21日 |
C | 14 | サーシャ・カーン(Sasha Kaun) | 211 | 118 | 1985年5月8日 |
C | 20 | ティモフェイ・モズコフ(Timofey Mozgov) | 216 | 124 | 1986年7月16日 |
PF | 13 | トリスタン・トンプソン(Tristan Thompson) | 206 | 115 | 1991年3月13日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
ゴールデンステート・ウォリアーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
C | 18 | アンダーソン・ヴァレジャオ(Anderson Varejão) | 211 | 124 | 1982年9月28日 |
SF | 9 | アンドレ・イグダーラ(Andre Iguodala) | 198 | 98 | 1984年1月28日 |
C | 12 | アンドリュー・ヴォーガット(Andrew Bogut) | 213 | 118 | 1984年11月28日 |
SG | 4 | ブランドン・ラッシュ(Brandon Rush) | 198 | 100 | 1985年7月7日 |
PF | 23 | ドレイモンド・グリーン(Draymond Green) | 198 | 104 | 1990年3月4日 |
C | 31 | フェスタス・エジーリ(Festus Ezeli) | 211 | 116 | 1989年10月21日 |
SF | 40 | ハリソン・バーンズ(Harrison Barnes) | 203 | 102 | 1992年5月30日 |
SG | 21 | イアン・クラーク(Ian Clark) | 191 | 79 | 1991年3月7日 |
PF | 20 | ジェームズ・マイケル・マカドゥー(James Michael McAdoo) | 206 | 104 | 1993年1月4日 |
C | 1 | ジェイソン・トンプソン(Jason Thompson) | 211 | 1113 | 1986年7月21日 |
PF | 36 | ケヴォン・ルーニー(Kevon Looney) | 206 | 101 | 1996年2月6日 6, 1996 |
SG | 11 | クレイ・トンプソン(Klay Thompson) | 198 | 98 | 1990年2月8日 |
SG | 19 | リアンドロ・バルボサ(Leandro Barbosa) | 191 | 88 | 1982年11月28日 |
C | 5 | マリース・スペイツ(Marreese Speights) | 208 | 116 | 1987年8月4日 |
PG | 34 | ショーン・リビングストン(Shaun Livingston) | 201 | 87 | 1985年9月11日 |
PG | 30 | ステフィン・カリー(Stephen Curry) | 188 | 84 | 1988年3月14日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナル2016のシリーズ概要
それではいよいよNBAファイナル2016の試合の結果を見ていきましょう!
2015-16シーズンのNBAチャンピオンは「クリーブランド・キャバリアーズ」。
チームとしては史上初のNBA優勝となりました。
対戦成績は4勝3敗。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月2日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 89-104 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
2 | 6月5日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 77-110 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
3 | 6月8日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 90-120 | クリーブランド・キャバリアーズ |
4 | 6月10日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 108-97 | クリーブランド・キャバリアーズ |
5 | 6月13日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 112-97 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
6 | 6月16日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 101-115 | クリーブランド・キャバリアーズ |
7 | 6月19日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 93-89 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
ファイナルMVPは「レブロン・ジェームズ」。
レブロン自身としては3度目のファイナルMVPとなりました。
NBAファイナルでのレブロンのスタッツは平均29.7得点、11.3リバウンド、8.9アシスト、2.3ブロック、2.6スティール。
すべてのスタッツで両チームトップという史上初の偉業も達成し、クリーブランドに初優勝をもたらしました。
NBAファイナル2016の試合の概要
ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。
レブロン・ジェームズをスーパースターから「史上最高の選手の1人」に変えたNBAファイナルはどのように進んでいったのか一緒に見ていきましょう!
第1戦(89-104 ゴールデンステート・ウォリアーズ Win)
NBAファイナルの1回戦はゴールデンステイト・ウォリアーズのホーム「オラクル・アリーナ」で始まりました。
”無敵艦隊”と呼ばれたウォリアーズの勇姿をひと目見ようと、アリーナには大勢のファンが詰めかけました。
そんな中始まった第1戦は、序盤接戦の様相を呈しました。
第1Qは両チーム主力が得点を重ね、24-28のウォリアーズ4点リードで終えます。
さらに第2Q、ウォリアーズはエースのカリーがシュート成功数0本と苦戦しながらもベンチメンバーが奮起し、さらにリードを広げます。
しかし、ハーフタイムが終わるとキャバリアーズが反撃に出ます。
第3Qはじめは9点あった差がみるみるうちに縮まり3Q残り2分ついにキャバリアーズが逆転します。
ただその逆転劇も束の間、そこからウォリアーズはショーン・リビングストンやアンドレ・イグダーラなどのセカンドラインナップが奮闘し第3Qは結局68-73のウォリアーズ5点リードで終わりました。
そこから流れを掴んだウォリアーズは第4Qも流れを渡さず、最終的には15点差をつけて試合終了。
ウォリアーズはエースのカリーが11得点、クレイが9得点と苦しみますが、ベンチメンバーが45得点と奮闘し、ホームで1勝を掴みました。
第2戦(77-110 ゴールデンステート・ウォリアーズ Win)
ウォリアーズリードで迎えた第2戦。
第1戦とはうってかわって、この試合はホームのウォリアーズがキャバリアーズを圧倒する形となりました。
序盤こそ互角だったものの第2Q終盤からギアを上げ始めたウォリアーズはドレイモンド・グリーンの3ポイント2本などで一気に加速。
ハーフタイム終了時で44-52と8点差のリードを奪います。
後半が始まってもウォリアーズの勢いは止まらず、後半を33-58で走り抜けてキャバリアーズを撃破。
最終的に33点差をつけての勝利となりました。
この試合はドレイモンド・グリーンが3ポイント5本を含むチームトップの28得点を叩き出しチームを牽引。
キャバリアーズとしては第3Qに主力の1人であるケビン・ラブが脳震盪で退場となっており、後半は流れを掴むことなく敗戦しました。
第3戦(90-120 クリーブランド・キャバリアーズ Win)
ホームで2連勝したウォリアーズを今度はホームでキャバリアーズが迎え撃つ第3戦です。
この試合はキャバリアーズの反撃の狼煙をあげた形となりました。
第2戦に苦しめわれたウォリアーズのバックコートをうまく封じ込み、オフェンスではレブロンとカイリーが爆発。
序盤からリードを広げ前半を43-51の8点リードで折り返すと、後半も勢い止まらず。
レブロンが32得点11リバウンド6アシスト、カイリーが30得点8アシストを記録し最終的にウォリアーズに30点差をつけ大勝しました。
対するウォリアーズはチームハイがカリーの19得点と20点以上を記録した選手が1人もおらず、キャバリアーズのディフェンスに沈黙する形となりました。
第4戦(108-97 ゴールデンステート・ウォリアーズ Win)
キャバリアーズが1戦返し、1-2で迎えた第4戦。
このどちらも負けられない1戦は試合終盤まで非常に接戦となりました。
第1Qから両者一歩も引かない殴り合いで前半終了時点では50-55とキャバリアーズが5点リードで折り返します。
しかし第3Q、ウォリアーズがステフィン・カリーの3ポイント3本を含む29得点をあげ、反対に堅守でキャバリアーズを22点に押さえ込んだことで79-77と逆転に成功。
勝負の第4Qを迎えます。
第4Qも接戦になると予想されましたが、なんとキャバリアーズが突然の絶不調。
試合時間残り10分21秒から3分44秒までの約7分間で3点しか取ることができず、その間にウォリアーズに一方的に殴られ続ける形となってしまいました。
結局残りの時間でその時の差を挽回することはできずウォリアーズが勝利。
ウォリアーズが優勝、そして2連覇に王手をかけることとなりました。
第5戦(112-97 クリーブランド・キャバリアーズ Win)
舞台をサンフランシスコに移しての第5戦。
優勝に王手をかけたウォリアーズとアウェイで戦うという、キャバリアーズにとってはこれ以上ない崖っぷちの状況です。
レギュラーシーズン73勝9敗という過去最高勝率を残したチームが先に優勝に王手をかけるという状況に、ほとんどのファンはウォリアーズの優勝を予想していました。
しかしここからキャバリアーズの、レブロン・ジェームズの執念の反撃が始まります。
試合前半は両者殴り合いの接戦となりました。
前半終了時点で61-61の同点。
しかし後半、キャバリアーズのオフェンス力にウォリアーズはついていくことができず、みるみる差が広がりキャバリアーズが勝利を納めました。
この試合、キャバリアーズはレブロンとアービングが両者41得点のモンスターパフォーマンスで勝利を引き寄せました。
まずこの試合のウォリアーズの最大の敗因の1つ、それはドレイモンド・グリーンの累積フレグラントファールによる欠場です。
ウォリアーズの攻守の心臓である彼がいれば、この試合展開は全く違うものになっていたことでしょう。
さらにもう1つはスタメンセンターのアンドリュー・ボーガットの怪我による離脱。
彼らがいなかったことにより特にインサイドの守備が崩壊。
キャバリアーズに53%の高確率でシュートを決められ点差を離されてしまいました。
これで対戦結果は2−3。
キャバリアーズが踏みとどまった形で舞台はクリーブランドへ戻っていきます。
第6戦(101-115 クリーブランド・キャバリアーズ Win)
依然崖っぷちのキャバリアーズ、しかし今度はホームでの第6戦です。
この日のウォリアーズはドレイモンド・グリーンが復活したもののアンドリュー・ボーガットは怪我により欠場。
これを受けて、スティーブ・カーヘッドコーチはセンターをドレイモンド・グリーンが務める通称”スモール・ラインナップ”を採用しました。
しかしこれが裏目に出てしまいます。
第1Q、スモール・ラインナップがうまく機能していないウォリアーズをキャバリアーズがインサイドを中心に攻め11-31のリードを奪います。
第2Q以降はウォリアーズが持ち直し、第3Q終了時点までに71-80の9点差にまで詰め寄ります。
第4Qもこの勢いを維持したかったウォリアーズでしたが、キャバリアーズがそれをさせませんでした。
なんとこの土壇場でレブロン・ジェームズが第4Qだけで17得点を叩き出し、ホームでウォリアーズを撃破。
この試合、レブロンは2試合連続となる41得点を記録。
ウォリアーズもカリーが30得点、クレイが25得点と奮闘しましたがレブロンの執念が勝るという形になりました。
対戦成績も3-3のタイに戻り、勝負は第7戦へともつれ込むことになりました。
第7戦(93-89 クリーブランド・キャバリアーズ Win)
運命の第7戦。
舞台はウォリアーズのホーム「オラクル・アリーナ」。
この試合に勝った方が優勝という死闘を見るために、会場には溢れんばかりのファンが詰め寄りました。
そんな中で始まった試合は最終決戦に相応しい大接戦となります。
前半はホームのウォリアーズが流れに乗ります。
前半の起爆剤となったのはウォリアーズの心臓「ドレイモンド・グリーン」。
前半だけで3ポイント5本を含む22得点6リバウンド5アシストでチームを鼓舞。
ハーフタイム時点で42−49とウォリアーズが7点リードで折り返します。
後半に入ると今度はキャバリアーズが流れに乗ります。
カイリー・アービングを中心に10-0のランを行うなど一気に詰め寄り、一時逆転。
最後にアンドレ・イグダーラのシュートでウォリアーズが再度逆転し返しますが、第3Q終了時点では75-76とその差はわずか1点しかありませんでした。
そして長かったNBAファイナル、最後の12分間が始まります。
百戦錬磨の両チームといえど、NBAファイナル第7戦というのはやはり特別な緊張感があるのでしょう。
第4Qはシュートがなかなか入らず、このシリーズで最も低スコアなゲームとなります。
序盤にレブロンがシュートを決めキャバリアーズがリードを奪いますが、すぐさまウォリアーズがカリーとクレイのショットで逆転。
その後レブロンがフリースロー3本と3ポイントを決めキャバリアーズが再度逆転。
さらに今度はクレイがシュートを決め、試合時間残り4分39秒で89-89の同点に。
しかしそこから約3分間、両者1点も入らないという辛抱の時間が始まりました。
次の1本を決めた方が流れを掴むことが観客を含め会場の全員がわかっているため、異様な緊張が走ります。
試合が動いたのは残り時間1分50秒。
リバウンドをとったアンドレ・イグダーラがカリーと共にキャバリアーズのゴール真下まで侵入し、レイアップ。
誰もが入った!と思ったその瞬間、レブロン・ジェームズが背後から飛び、イグダラのレイアップをスーパーブロックで阻止します。
後に”The Block”と呼ばれるシーンですね。
そして時間的にも残り数回と思われるキャバリアーズの攻撃。
キャバリアーズが選択したのはカイリー・アービングとステフィン・カリーの1on1でした。
数回ドリブルをついた後、カイリーはカリー越しに3ポイントシュートを放ちーーー。
これがリングに吸い込まれました。
ついにスコアが動き出しキャバリアーズが3点リード。
なんとしても追いつきたいウォリアーズはシュートをカリーに託しますが、ケビン・ラブの懸命なディフェンスもありシュートが外れます。
その後レブロンのフリースローで1点を追加し4点差としたキャバリアーズ。
ウォリアーズは最後の攻撃でカリーに全てを託しますがの3ポイントが外れ、万事休す。
キャバリアーズがついに”無敵艦隊”を破り、チーム史上初のNBA制覇を成し遂げたのでした。
まとめ
今回は「NBAファイナル2016 クリーブランド・キャバリアーズ VS ゴールデンステート・ウォリアーズ」の対決をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
この年のファイナルの主役はなんといっても「レブロン・ジェームズ」。
73勝9敗という歴代最高勝率を残したウォリアーズに対して、自身の生まれた地で、1勝3敗の状況から3連勝して優勝を勝ち取るというのは、たとえ漫画や小説であってもやりすぎと言われても仕方のないレベルです。
”事実は小説より奇なり”とはよく言ったものですね!笑
レブロンの優勝後に言い放った"Cleveland, this is for you!"という言葉はレブロン引退後も永遠に語り継がれることでしょう。
やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!
他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!