1990年代を代表するポイントガードの1人である「ゲイリー・ペイトン」。
現在のNBAに彼の息子である「ゲイリー・ペイトン2世」が在籍していることから、その名前をよく聞いたことがあるという方お多いのではないでしょうか?
息子のゲイリー・ペイトン2世もまた小柄ながらディフェンス力に優れた選手として知られていますが、父親であるゲイリー・ペイトンのディフェンス力はあの“バスケの神様”マイケル・ジョーダンに対抗できる数少ないディフェンダーと言われるほどのものでした。
この記事ではそんな「ゲイリー・ペイトン」について、選手像や彼を語る上で欠かせない魅力についてご紹介していきますので、かつてNBAに君臨したレジェンドに興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね!
目次
ゲイリー・ペイトンってどんな選手?
1990年にデビューし、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)でキャリアの大半を過ごした史上屈指のポイントガードの1人。
リーグトップクラスの実力を持っていながら全盛期にはなかなかチャンピオンリングを獲得する機会に恵まれませんでしたが、キャリア晩年にベテランとして加入したマイアミ・ヒートにて悲願の優勝(2006年)を達成しました。
非常にディフェンス力の高いガードとして知られており、NBAキャリアを通じて9年連続となるNBAオールディフェンシブファーストチーム (1994〜2002)選出をはじめとしたディフェンス面での数多くの個人賞を受賞。
また、アメリカ代表経験も豊富であり、1996年のアトランタオリンピック、2000年のシドニーオリンピックでアメリカ代表の2大会連続金メダルにも貢献しています。
シアトルという地に非常に愛をもった選手であり、自身の引退後にチームが本拠地をオクラホマシティへ移転してしまったことを理由に本人が永久欠番を拒否しているという異常事態になっていますが、間違いなく後世に語り継がれるべき選手の1人と言えるでしょう!
【ゲイリー・ペイトンの主な功績】
NBAチャンピオン:1回 (2006)
NBAオールスター :9回(1994〜1998, 2000〜2003)
オールNBAチーム
・ファーストチーム:2回(1998, 2000)
・セカンドチーム:5回(1995〜1997, 1999, 2002)
・サードチーム:2回(1994, 2001)
NBA最優秀守備選手賞:1回(1996)
NBAオールディフェンシブチーム
・ファーストチーム:9回(1994-2002)
NBAスティール王:1回(1996)
「ゲイリー・ペイトン」を語る上で欠かせない魅力的なポイント3選
選手として非常に多くの魅力が詰まった「ゲイリー・ペイトン」ですが、ここからはそんな彼を語る上で欠かせない魅力的なポイントを3つ厳選してご紹介します。
魅力的なポイント①:ニックネーム「グローブ (The Glove)」は高すぎるディフェンス力の証
マッチアップした相手を徹底的に押さえ込むことから「グローブ (The Glove) 」という愛称を持つゲイリー・ペイトン。
オフェンスでは自身で得点もできる”司令塔”でありながら、ディフェンスでは相手のエースを封じ込めてしまうという支配的な活躍をした選手です。
特にそのディフェンス力は脅威的であり、2メートル以上の巨人たちがひしめくNBAにおいて「ポイントガードによる史上初となる最優秀守備選手受賞」という快挙を成し遂げているんですよ!
ペイトンのディフェンス力の基盤になっていたのは「ハンドチェック」と「無尽蔵のスタミナ」。
特に191cmの身長からするとかなり長い203cmのウィングスパン(両手を広げた時の指先から指先までの長さ)をつかって巧みに相手をコントロールするハンドチェック技術は達人の粋であり、試合全体を通じてマッチアップした相手を苦しめ続けました。
魅力的なポイント②:史上最高の“トラッシュトーカー”の1人
ゲイリー・ペイトンといえば史上最高の“トラッシュトーカー”の1人としても有名です。
あえて相手を侮辱したり挑発したりすることで心理的に優位に立つ行為である「トラッシュトーク」はNBAにおいて誰もが使う”スキル”ですが、ペイトンほど巧みに使っていた選手はあまりいないでしょう。
冷静に状況を判断する司令塔としてのオフェンススタイルとは真逆の相手を挑発しまくるディフェンススタイルは、ペイトンがリーグトップクラスのディフェンダーに成り上がった要因の1つであることは間違いありません。
ペイトン曰く、幼少期から大人に混じってプレイをするうえで身につけざるを得なかった技術なんだそうです。
挑発が行きすぎて乱闘になったり、テクニカルファウルを受けたりすることも多かったペイトンですが、全てを使って相手を止めるというゲイリー・ペイトンの闘志を象徴する魅力的なポイントだと思います。
魅力的なポイント③:ほとんど怪我をしない異常なまでの“タフさ”
ゲイリー・ペイトンは、相手とガンガン接触していくプレイを好む一方で、ほとんど怪我をしない異常なまでの“タフさ”を持った選手でした。
下に「レギュラーシーズンのキャリアスタッツ」を載せているのでぜひみていただきたいのですが、17シーズンという非常に長いキャリアの中で欠場した試合はわずか22試合。
しかも、そのうち14試合はマイアミ・ヒートでのキャリア最終年のもの。
現代NBAでは怪我のリスクを避けるために意図的に試合を休む選手が数多くいますが、より接触に対する規制が甘かった1990年代〜2000年代のNBAにおいてこの数字は異常という他ないでしょう。
【レギュラーシーズンのキャリアスタッツ】
| シーズン | 年齢 | チーム | 出場試合 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト | FG確率 | 3PT確率 | FT確率 | スティール | ブロック | TO |
| 90-91 | 22 | SEA | 82 | 27.4 | 7.2 | 3.0 | 6.4 | 45.0% | 7.7% | 71.1% | 2.0 | 0.2 | 2.2 |
| 91-92 | 23 | SEA | 81 | 31.5 | 9.4 | 3.6 | 6.2 | 45.1% | 13.0% | 66.9% | 1.8 | 0.3 | 2.1 |
| 92-93 | 24 | SEA | 82 | 31.1 | 13.5 | 3.4 | 4.9 | 49.4% | 20.6% | 77.0% | 2.2 | 0.3 | 1.8 |
| 93-94 | 25 | SEA | 82 | 35.1 | 16.5 | 3.3 | 6.0 | 50.4% | 27.8% | 59.5% | 2.3 | 0.2 | 2.1 |
| 94-95 | 26 | SEA | 82 | 36.8 | 20.6 | 3.4 | 7.1 | 50.9% | 30.2% | 71.6% | 2.5 | 0.2 | 2.5 |
| 95-96 | 27 | SEA | 81 | 39.0 | 19.3 | 4.2 | 7.5 | 48.4% | 32.8% | 74.8% | 2.9 | 0.2 | 3.2 |
| 96-97 | 28 | SEA | 82 | 39.2 | 21.8 | 4.6 | 7.1 | 47.6% | 31.3% | 71.5% | 2.4 | 0.2 | 2.6 |
| 97-98 | 29 | SEA | 82 | 38.4 | 19.2 | 4.6 | 8.3 | 45.3% | 33.8% | 74.4% | 2.3 | 0.2 | 2.8 |
| 98-99 | 30 | SEA | 50 | 40.2 | 21.7 | 4.9 | 8.7 | 43.4% | 29.5% | 72.1% | 2.2 | 0.2 | 3.1 |
| 99-00 | 31 | SEA | 82 | 41.8 | 24.2 | 6.5 | 8.9 | 44.8% | 34.0% | 73.5% | 1.9 | 0.2 | 2.7 |
| 00-01 | 32 | SEA | 79 | 41.1 | 23.1 | 4.6 | 8.1 | 45.6% | 37.5% | 76.6% | 1.6 | 0.3 | 2.6 |
| 01-02 | 33 | SEA | 82 | 40.3 | 22.1 | 4.8 | 9.0 | 46.7% | 31.4% | 79.7% | 1.6 | 0.3 | 2.5 |
| 02-03 | 34 | SEA MIL |
80 | 40.1 | 20.4 | 4.2 | 8.3 | 45.4% | 29.7% | 71.0% | 1.7 | 0.3 | 2.3 |
| 03-04 | 35 | LAL | 82 | 34.5 | 14.6 | 4.2 | 5.5 | 47.1% | 33.3% | 71.4% | 1.2 | 0.2 | 1.8 |
| 04-05 | 36 | BOS | 77 | 33.0 | 11.3 | 3.1 | 6.1 | 46.8% | 32.6% | 76.1% | 1.1 | 0.2 | 1.9 |
| 05-06 | 37 | MIA | 81 | 28.5 | 7.7 | 2.9 | 3.2 | 42.0% | 28.7% | 79.4% | 0.9 | 0.1 | 1.3 |
| 06-07 | 38 | MIA | 68 | 22.1 | 5.3 | 1.9 | 3.0 | 39.3% | 26.0% | 66.7% | 0.6 | 0.0 | 1.0 |
まとめ
今回はNBA史上屈指のポイントガードの1人である「ゲイリー・ペイトン」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
191cmというNBAでは比較的小柄な身長ながら、さまざまなディフェンススキルやトラッシュトークを巧みに使い、NBA史上最高のディフェンス力を持ったポイントガードにまで上り詰めた実績は、間違いなくレジェンドに相応しいものだと言えるでしょう。
1990年代はマイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが王朝を築いていた時代ですので、この年代に活躍したレジェンドは優勝リングに手が届かない選手が多いですが、キャリア晩年に彼岸の優勝を果たしているのはさすがの一言。
「NBA史上No.1ポイントガードは誰か?」はNBAファンにとって永遠の議題ですが、2013年に殿堂入りを果たしたゲイリー・ペイトンは間違いなく選択肢に入るプレイヤーの1人でしょう。
まだゲイリー・ペイトンのプレイを見たことがない方は、YouTubeなどでぜひハイライトを見てみてくださいね!