みなさんは「デイブ・コーウェンス」という選手をご存知ですか?
NBA公式が発表した「NBA75周年記念オールタイムチーム」にも選出された偉大なNBAレジェンドの1人なのですが、活躍した時代が昔すぎて、今NBAをみている方たちにはほとんど知られていない選手だと思います。
この記事では、そんなデイブ・コーウェンスがなぜNBAレジェンドと呼ばれ、殿堂入りを果たすことができたのかを解説していきます。
彼が残したスタッツや功績などをもとに、デイブ・コーウェンスという選手の凄さを存分に語っていきますので、興味のある方はぜひ一緒に彼の偉大なNBAキャリアを紐解いていきましょう!
目次
デイブ・コーウェンスはなぜ殿堂入りしたの?
1970年NBAドラフトにてボストン・セルティックスから全体4位で指名を受け、そのキャリアのほとんどをセルティックスで過ごした「デイブ・コーウェンス」。
彼が加入した当初のセルティックスは、ビル・ラッセルという大きすぎる存在が引退した後の一時的な低迷期にあったのですが、コーウェンスはそんなチームを圧倒的な運動量と献身性で支え続け、2度のNBA優勝を成し遂げる強豪へと蘇らせたのです。
個人としても1度のシーズンMVP受賞、8度のオールスター選出、3度のオールNBAチーム選出など実績は申し分なし。
1991年にバスケットボール殿堂入りを果たしているデイブ・コーウェンスは、こうしたセルティックスでの個人、チームで達成したことの偉大さが評価されてのことだと言えるでしょう!
【NBA時代の受賞歴】
NBAチャンピオン:2回(1974, 1976)
シーズンMVP:1回(1973)
オールスター:8回(1972〜1978, 1980)
オールNBAチーム
・セカンドチーム:3回(1973, 1975, 1976)
オールディフェンシブチーム
・ファーストチーム:1回(1976)
・セカンドチーム:2回(1975、1980)
【プレースタイル】脅威の運動量と献身性を持ち合わせたオールラウンダー
デイブ・コーウェンスのプレースタイルを一言で言うと「オールラウンダー」でしょう。
身長206cmとNBAのセンターにしては非常に小柄な体格でありながら、ウィルト・チェンバレンやカリーム・アブドゥル=ジャバーなどの歴代屈指のセンターたちと競い合い多くのリバウンドやブロックを記録。
さらにはフリーとなった味方へのアシストや身長のハンデを運動量でカバーするディフェンスなど、あらゆる役割をこなすことができる選手だったのです。
また、デイブ・コーウェンスを偉大な選手たらしめているのがその「献身性」であり、チームの勝利のためであればルーズボールへ飛び込み、チームを鼓舞する姿が印象的。
個人としての圧倒的な成績はもちろん、そのチームファーストな姿勢によってチームを率いるリーダーシップを持ち合わせた選手だと言えるでしょう!
歴代屈指のオールラウンド性!
スタッツから見るデイブ・コーウェンスの凄さ3選
ここまでお読みいただいた方には、デイブ・コーウェンスがセルティックス優勝の立役者であることは分かっていただけたのではないでしょうか。
この記事では最後に、そんなコーウェンスが個人としてはどれほど偉大なプレイヤーだったのかに着目し、その凄さがわかるポイントを3つ厳選してご紹介していこうと思います。
下にデイブ・コーウェンスが残したNBAキャリアにおけるレギュラーシーズンのスタッツをまとめましたので参考にしてくださいね!
【レギュラーシーズンのスタッツ】
| シーズン | チーム | 出場試合 | 出場時間 | フィールドゴール% | 3ポイント% | フリースロー% | リバウンド | アシスト | スティール | ブロック | 得点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1970-71 | BOS | 81 | 38.0 | 42.2 | — | 73.2 | 15.0 | 2.8 | — | — | 17.0 |
| 1971-72 | 79 | 40.3 | 48.4 | — | 72.0 | 15.2 | 3.1 | — | — | 18.8 | |
| 1972-73 | 82 | 41.8 | 45.2 | — | 77.9 | 16.2 | 4.1 | — | — | 20.5 | |
| 1973-74 | 80 | 41.9 | 43.7 | — | 83.2 | 15.7 | 4.4 | 1.2 | 1.3 | 19.0 | |
| 1974-75 | 65 | 40.5 | 47.5 | — | 78.3 | 14.7 | 4.6 | 1.3 | 1.1 | 20.4 | |
| 1975-76 | 78 | 39.8 | 46.8 | — | 75.6 | 16.0 | 4.2 | 1.2 | 0.9 | 19.0 | |
| 1976-77 | 50 | 37.8 | 43.4 | — | 81.8 | 13.9 | 5.0 | 0.9 | 1.0 | 16.4 | |
| 1977-78 | 77 | 41.8 | 49.0 | — | 84.2 | 14.0 | 4.6 | 1.3 | 0.9 | 18.6 | |
| 1978-79 | 68 | 37.0 | 48.3 | — | 80.7 | 9.6 | 3.6 | 1.1 | 0.8 | 16.6 | |
| 1979-80 | 66 | 32.7 | 45.3 | 0.83 | 77.9 | 8.1 | 3.1 | 1.0 | 0.9 | 14.2 | |
| 1980-81 | 一時引退 |
||||||||||
| 1981-82 | |||||||||||
| 1982-83 | MIL | 40 | 25.4 | 44.4 | 0 | 82.5 | 6.9 | 2.1 | 0.8 | 0.4 | 8.1 |
| 通算 | 766 | 38.6 | 46.0 | 0.71 | 78.3 | 13.6 | 3.8 | 1.1 | 0.9 | 17.6 | |
凄さ①:キャリア通算“ダブル・ダブル”
まず初めに着目したいのは、「キャリア通算“ダブル・ダブル”」という点。
バスケにおいて2つの主要スタッツで2桁以上の数字を記録するパフォーマンスのことを“ダブル・ダブル”と呼びますが、コーウェンスは得点とリバウンドという2つのスタッツがキャリア通算で2桁以上(17.6得点、13.6リバウンド)を記録する数少ない選手なんですよ。
身長206cmとセンターとしては小柄ながら、圧倒的な運動量によって高いリバウンド能力を誇っていたコーウェンス。
彼がインサイドを支えていたからこそ、セルティックスは再び2度の優勝を果たすことができるほどの強豪チームへと返り咲くことができたのは間違いないでしょう。
凄さ②:5つの主要スタッツ全てでチーム最高の数字を記録
デイブ・コーウェンスのオールラウンド性を象徴するのが、5つの主要スタッツ全てでチーム最高の数字を記録したという事実でしょう。
1977-98シーズンにコーウェンスが残した平均18.6得点、14.0リバウンド、4.6アシスト、0.9ブロック、1.3スティールは、いずれもボストン・セルティックスに所属する選手の中で最も高い数字だったのです。
ブロックやスティールがスタッツとして記録されるようになって以降の話にはなりますが、2026年6月時点で同様の記録を達成したことがある選手はNBAの歴史上たった5人(スコッティ・ピッペン、ケビン・ガーネット、レブロン・ジェームズ、ヤニス・アデトクンボ、ニコラ・ヨキッチ)のみ。
いずれも殿堂入り、あるいは今後殿堂入りが確実視されている歴代屈指のオールラウンダーたちばかりであり、同様の記録を残したコーウェンスもまた「万能性」の1点においては歴代最高クラスの選手だったと言っても過言ではないでしょう。
凄さ③:センターながらシーズン平均5アシスト以上
少しマニアックにはなりますが、1976-77シーズンに記録した平均5アシストもまたセンターとしてはかなり珍しい記録なんです。
コーウェンスはシーズン平均5アシスト以上を記録したNBA史上4人目のセンターであり、彼以前に達成したことがあるのはウィルト・チェンバレン、ビル・ラッセル、カリーム・アブドゥル=ジャバーの3名のみ。
ポジションレス化が進んだ現代バスケであればニコラ・ヨキッチのようにアシスト能力にも秀でたセンターが登場するのは必然かもしれませんが、はるか昔の時代にセンターながらに高いパス能力を持っていたデイブ・コーウェンスはかなり珍しい選手だったことは間違いないでしょう。
まとめ
今回は主に1970年代に活躍したセルティックスのレジェンド「デイブ・コーウェンス」についてご紹介してきました。
いかがでしたか?
低迷していたセルティックスを蘇らせ、2度のNBA制覇に導いたこと。
歴代屈指のオールラウンド性を持ち、個人としても獲得した数々の受賞歴。
これら2つがデイブ・コーウェンスがNBAレジェンドと呼ばれる大きな所以であることは間違いないでしょう。
体格で劣る相手にポジションやタイミング、そして持ち前の運動量でリバウンドをもぎ取る姿はインサイドプレイヤー好きな方は必見ですので、まだコーウェンスのプレーをみたことがない方はこの機会にぜひハイライト集などを視聴してみてくださいね!
それではまた、次の記事でお会いしましょう!