213cmの長身からは想像できないほどの俊敏さを誇り、その理想とも言えるプレイスタイルから「ドリーム(The Dream)」の愛称を持つ「アキーム・オラジュワン」。
1990年代に全盛期を迎え、主にヒューストン・ロケッツで活躍したレジェンドです。
この記事では、そんなアキーム・オラジュワンが現役時代どんな選手だったのかについてご紹介します。
選手像やプレイスタイルを中心に、アキーム・オラジュワンの魅力を詳しくお伝えしていきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね!
目次
アキーム・オラジュワンってどんな選手?
NBAファンなら誰しも聞いたことがあるほどのレジェンドである「アキーム・オラジュワン」。
まずは、そんなオラジュワンがどんな選手だったのかを功績や逸話を交えて詳しくご紹介していこうと思います。
1990年代を代表するNBA史上最高峰のセンター
スーパースターが多く存在し、NBA史上最も群雄割拠な時代だった1990年代。
アキーム・オラジュワンはそんな時代においても頭ひとつ抜けた、まさに“時代を代表する選手”として君臨していました。
歴代屈指のディフェンス力を誇るセンターでありながら、代名詞の「ドリームシェイク」を武器にオフェンスでも相手を蹂躙する姿はまさに圧巻の一言。
結果的にキャリア通算26,946得点、13,748リバウンド、3,830ブロックを記録し、2008年にはバスケットボール殿堂入りを果たしています。
NBA史上最高のセンターは誰か?という議論をする際には間違いなく名前が挙がる選手の1人と言えるでしょう。
大学時代からNBAキャリアのほとんどに至るまで“ヒューストン一筋”
実はアメリカではなく、ナイジェリアのラゴス出身であるアキーム・オラジュワン。
大学入学と共にアメリカに渡ったオラジュワンでしたが、当初住むことを予定したニューヨークが寒すぎたことから、気候が故郷ラゴスに近いという理由でヒューストンを選択したそうです。
全米屈指の強豪であるヒューストン大学に進学したアキーム・オラジュワンは、のちにNBAでもしのぎを削るクライド・ドレクスラーらと共に速攻とダンクを中心とした攻撃型チーム「Phi Slama Jama(ファイ・スラマ・ジャマ)」の中心メンバーとして一世を風靡。
その後、同じヒューストンに本拠地を置くヒューストン・ロケッツでキャリア最終年以外の全てのシーズンを過ごし、1994年と1995年にはチームをNBA連覇に導きました。
大学からNBAキャリアのほとんどに至るまでずっと「ヒューストン一筋」で過ごしたレジェンドの功績を讃え、オラジュワンが選手時代に着用した背番号「34」は2002年にヒューストン・ロケッツの永久欠番として認定されています。
史上屈指の“当たり年”である1984年NBAドラフトの全体1位指名選手
アキーム・オラジュワンが全体1位で指名を受けた1984年NBAドラフトは、NBAの長い歴史の中でも特に多くのレジェンドがNBA入りした史上屈指の“当たり年”として知られています。
この年ドラフト指名を受けた代表的な選手たちの名前を挙げると、3位には“バスケの神様”マイケル・ジョーダン、5位に史上屈指のパワーフォワードの1人であるチャールズ・バークレー、13位にNBA使用最高のポイントガードの1人であるジョン・ストックトンがいます。
歴史を知っている立場であらためて振り返ると、彼らがドラフト同期であるという事実はあまりにも奇跡的だと言えるでしょう。
そんなレジェンドたちを差し置いて全体1位を受けたアキーム・オラジュワンですが、彼もまた決して引けを取らないほどに偉大な選手であり、何よりあのマイケル・ジョーダンよりも高い順位で指名されたにも関わらず、「オラジュワンなら納得」と思われているという事実が彼の凄さを物語っています。
アキーム・オラジュワンのプレイスタイルは?魅力的なポイント3選
史上最高のディフェンシブセンターの1人でありながら、同時に多彩なオフェンススキルを持つNBA史上最高のセンターである「アキーム・オラジュワン」。
続いては、そんなアキーム・オラジュワンのプレイスタイルについて、魅力的なポイントを3つ厳選してご紹介していこうと思います。
プレイの魅力①:代名詞”ドリームシェイク”
アキーム・オラジュワンを語る上で欠かせない、まさに代名詞とも呼べるスキルが「ドリームシェイク」でしょう。
ゴールしたで多彩なステップやスピンムーブを組み合わせ、そこから自信のシュートやチームメイトへのパスを演出するオラジュワン独自の技術は、相手の動きを見てから対応するいわゆる“後出し”のオフェンスであり、NBAの歴史を見ても止めることが不可能な必殺技の1つとして知られています。
オラジュワンに操られた相手ディフェンスがまるで揺さぶられているように見えることから、アキーム・オラジュワンの愛称「ザ・ドリーム(The Dream)」と揺さぶるを意味する英語「シェイク(Shake)」を組み合わせて名付けられたそうです。
このドリームシェイクがあったからこそ、アキーム・オラジュワンはNBA史上屈指のセンターの1人になったことは間違いないでしょう。
プレイの魅力②:豊富な“運動量”と無尽蔵の“スタミナ”
アキーム・オラジュワンは小柄な選手に引けを取らない豊富な“運動量”と試合終盤までパフォーマンスを落とさない無尽蔵の“スタミナ”を持った選手でもありました。
通常身長が213cmもある選手は鈍足で、ポイントガードなどの小柄な選手のスピードにはついていけないものですが、オラジュワンはその常識を覆すスピードと運動量でコートを支配していたんです。
ゴール下で相手のシュートをブロックしたかと思えば、そのまま自陣ゴール下まで走り抜け、多彩なシュートスキルで得点を量産するビッグマンなんて、相手からしたら悪夢以外の何者でもありませんね。笑
プレイの魅力③:NBA史上最高クラスの“ディフェンス力”
これだけオフェンスにおける強さを語ってきましたが、アキーム・オラジュワンが最も得意としていたのはディフェンスでした。
下にアキーム・オラジュワンが残した「レギュラーシーズンのキャリアスタッツ」を載せましたので確認して欲しいのですが。リバウンド、スティール、ブロックなどの守備的スタッツで軒並み驚異的な数値を記録しているのが分かると思います。
特にブロックはキャリア通算3,830本を記録しており、これは2026年3月時点においてもNBA史上1位の数字です。
また、あまり知られていませんが、通常ポイントガードなどの小柄な選手が記録しやすいスタッツであるスティールにおいてもキャリア通算2,162本で歴代10位(2026年3月5日時点)に位置しています。
これらの驚異的なスタッツを従え、現役時代には2度の最優秀守備選手賞、9度のオールディフェンシブチーム選出、3度のブロック王など数々の個人賞を獲得したオラジュワンは、まさに歴代トップクラスのディフェンシブプレイヤーと言えるでしょう。
【レギュラーシーズンのキャリアスタッツ】
| シーズン | チーム | 出場試合 | 先発出場 | 出場時間 | FG% | 3P% | FT% | リバウンド | アシスト | スティール | ブロック | ターンオーバー | 得点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1984–85 | HOU | 82 | 82 | 35.5 | .538 | .000 | .613 | 11.9 | 1.4 | 1.2 | 2.7 | 2.9 | 20.6 |
| 1985–86 | 68 | 68 | 36.3 | .526 | .000 | .645 | 11.5 | 2.0 | 2.0 | 3.4 | 2.9 | 23.5 | |
| 1986–87 | 75 | 75 | 36.8 | .508 | .200 | .702 | 11.4 | 2.9 | 1.9 | 3.4 | 3.0 | 23.4 | |
| 1987–88 | 79 | 79 | 35.8 | .514 | .000 | .695 | 12.1 | 2.1 | 2.1 | 2.7 | 3.1 | 22.8 | |
| 1988–89 | 82 | 82 | 36.9 | .508 | .000 | .696 | 13.5 | 1.8 | 2.6 | 3.4 | 3.4 | 24.8 | |
| 1989–90 | 82 | 82 | 38.1 | .501 | .167 | .713 | 14.0 | 2.9 | 2.1 | 4.6 | 3.9 | 24.3 | |
| 1990–91 | 56 | 50 | 36.8 | .508 | .000 | .769 | 13.8 | 2.3 | 2.2 | 3.9 | 3.1 | 21.2 | |
| 1991–92 | 70 | 69 | 37.7 | .502 | .000 | .766 | 12.1 | 2.2 | 1.8 | 4.3 | 2.7 | 21.6 | |
| 1992–93 | 82 | 82 | 39.5 | .529 | .000 | .779 | 13.0 | 3.5 | 1.8 | 4.2 | 3.2 | 26.1 | |
| 1993–94 | 80 | 80 | 41.0 | .528 | .421 | .716 | 11.9 | 3.6 | 1.6 | 3.7 | 3.4 | 27.3 | |
| 1994–95 | 72 | 72 | 39.6 | .517 | .188 | .756 | 10.8 | 3.5 | 1.8 | 3.4 | 3.3 | 27.8 | |
| 1995–96 | 72 | 72 | 38.8 | .514 | .214 | .724 | 10.9 | 3.6 | 1.6 | 2.9 | 3.4 | 26.9 | |
| 1996–97 | 78 | 78 | 36.6 | .510 | .313 | .787 | 9.2 | 3.0 | 1.5 | 2.2 | 3.6 | 23.2 | |
| 1997–98 | 47 | 45 | 34.7 | .483 | .000 | .755 | 9.8 | 3.0 | 1.8 | 2.0 | 2.7 | 16.4 | |
| 1998–99 | 50 | 50 | 35.7 | .514 | .308 | .717 | 9.6 | 1.8 | 1.6 | 2.5 | 2.8 | 18.9 | |
| 1999-00 | 44 | 28 | 23.8 | .458 | .000 | .616 | 6.2 | 1.4 | .9 | 1.6 | 1.7 | 10.3 | |
| 2000–01 | 58 | 55 | 26.6 | .498 | .000 | .621 | 7.4 | 1.2 | 1.2 | 1.5 | 1.4 | 11.9 | |
| 2001–02 | TOR | 61 | 37 | 22.6 | .464 | .000 | .560 | 6.0 | 1.1 | 1.2 | 1.5 | 1.6 | 7.1 |
数々の名選手が訪れた「アキーム・オラジュワン道場」
現役時代、特にポストムーブ(ゴール下での動き)において史上最高の評価を受けていたオラジュワンは、引退後にその卓越したスキルを後世のプレイヤーたちに積極的に伝授しています。
数々の名選手たちが指導を求めていることから、オラジュワンの指導はいつしかファンの間で「アキーム・オラジュワン道場」という名前で呼ばれるようになりました。
指導を受けた代表的な選手は、コービー・ブライアントやレブロン・ジェームズ、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワードなど錚々たる顔ぶれです。
これほどの選手たちがわざわざ指導を求めてやってくるわけですから、いかにアキーム・オラジュワンのポストムーブが突出していたかが分かりますね。
まとめ
今回は、NBA史上屈指のセンターである「アキーム・オラジュワン」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
代名詞のドリームシェイクを武器にヒューストン・ロケッツを2度のNBA優勝に導き、全盛期には最優秀守備選手賞やリバウンド王、ブロック王などを総ナメにするほどの実力を誇る選手としてNBAに君臨しました。
ドリームシェイクって素人目には正直地味に映るんですが、NBAで活躍する選手たちがひょいひょい騙されている姿や「アキーム・オラジュワン道場」で指南をうけている姿を見ると、やはりものすごい技なんだなと感じます。
アキーム・オラジュワンのプレーはYouTubeなどで見ることができますので、まだドリームシェイクを見たことがないという方はぜひハイライトを視聴してみてくださいね!