皆さんこんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。
これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。
一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。
その確率は脅威の0.0001%。
例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。
そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。
本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。
そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。
特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。
その当時の最高の選手、最高のチーム、最高の戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。
今回はその中から「NBAファイナル2002 ロサンゼルス・レイカーズ VS ニュージャージー・ネッツ」の対決をご紹介しましょう!
皆さんがNBAの歴史を知り、もっともっとNBAを好きになるきっかけになることができれば光栄です。
それではティップオフ!!
目次
NBAファイナル2002に出場したチームの背景を知ろう!
2002年NBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「ニュージャージー・ネッツ」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ロサンゼルス・レイカーズ」の戦いでした。
まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!
ロサンゼルス・レイカーズ
2001-02シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 58勝24敗(カンファレンス2位) |
プレーオフ1回戦 | 3勝0敗(VS ポートランド・トレイルブレイザーズ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝1敗(VS サンアントニオ・スパーズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝3敗(VS サクラメント・キングス) |
「ロサンゼルス・レイカーズ」は に拠点を置くチームです。
エースは”怪物”「シャキール・オニール」。
この年は彼とコービー・ブライアントがタッグを組んで3連覇を目指したシーズンであり、昨シーズン圧倒的な力を示してNBA連覇を果たしたことから今年も優勝最有力候補とされていました。
レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは1回戦にアイザイヤ・ライダーやラシード・ウォレスらの「ポートランド・トレイルブレイザーズ」を、準決勝ではティム・ダンカンとデビッド・ロビンソンの「サンアントニオ・スパーズ」を、決勝戦でリック・アデルマンHC率いる「サクラメント・キングス」を倒し、NBAファイナルに進みました。
この年優勝を果たしたロサンゼルス・レイカーズがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!
ニュージャージー・ネッツ
2001-02シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 52勝30敗(カンファレンス1位) |
プレーオフ1回戦 | 3勝2敗(VS インディアナ・ペイサーズ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝1敗(VS シャーロット・ホーネッツ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝2敗(VS ボストン・セルティックス) |
「ニュージャージー・ネッツ」は に拠点を置くチームです。
エースは当時の最強ポイントガードの一角「ジェイソン・キッド」。
この年のネッツはジェイソン・キッドの獲得からチームの立て直しを図りましたが、キッド以外にスターがおらず中堅チームと評価されていました。
しかし蓋を開けてみると、キッドを中心に泥臭いバスケを展開し、わずか1年足らずでイーストの強豪チームへと成長しました。
レギュラーシーズンを勝敗のカンファレンス位で終えると、プレーオフでは1回戦にジャーメイン・オニール率いる「インディアナ・ペイサーズ」を、準決勝ではバロン・デイビスらの「シャーロット・ホーネッツ(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)」を、決勝戦でポール・ピアースを要する「ボストン・セルティックス」を倒し、NBAファイナルに進みました。
NBAファイナル2002の出場選手・ロスター
次にNBAファイナル2002で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!
ロサンゼルス・レイカーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
PG | 20 | ブライアン・ショー(Brian Shaw) | 198 | 86 | 1966年3月22日 |
PG | 2 | デレック・フィッシャー(Derek Fisher) | 185 | 91 | 1974年8月9日 |
SF | 3 | デヴィン・ジョージ(Devean George) | 203 | 100 | 1977年8月29日 |
C | 6 | ジェラニ・マッコイ(Jelani McCoy) | 208 | 111 | 1977年12月6日 |
PG | 11 | ジョー・クリスピン(Joe Crispin) | 182 | 84 | 1979年7月18日 |
SG | 8 | コービー・ブライアント(Kobe Bryant) | 198 | 96 | 1978年8月23日 |
PG | 10 | リンジー・ハンター(Lindsey Hunter) | 188 | 77 | 1970年12月3日 |
PF | 35 | マーク・マドセン(Mark Madsen) | 206 | 108 | 1976年1月28日 |
PG | 12 | マイク・ペンバーシー(Mike Penberthy) | 191 | 84 | 1974年11月29日 |
SG | 23 | ミッチ・リッチモンド(Mitch Richmond) | 196 | 98 | 1965年6月30日 |
SF | 17 | リック・フォックス(Rick Fox) | 201 | 104 | 1969年7月24日 |
PF | 5 | ロバート・オーリー(Robert Horry) | 208 | 109 | 1970年8月25日 |
PF | 52 | サマキ・ウォーカー(Samaki Walker) | 206 | 109 | 1976年2月25日 |
C | 34 | シャキール・オニール(Shaquille O'Neal) | 215 | 147 | 1972年3月6日 |
C | 14 | スタニスラヴ・メドベデンコ(Stanislav Medvedenko) | 208 | 113 | 1979年4月4日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
ニュージャージー・ネッツの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
PF | 34 | アーロン・ウィリアムズ(Aaron Williams) | 206 | 100 | 1971年10月2日 |
SG | 8 | アンソニー・ジョンソン(Anthony Johnson) | 191 | 86 | 1974年10月2日 |
SG | 1 | ブランドン・アームストロング(Brandon Armstrong) | 196 | 85 | 1980年6月16日 |
PF | 21 | ブライアン・スカラブリニ(Brian Scalabrine) | 206 | 109 | 1978年3月18日 |
SG | 10 | デリック・ダイアル(Derrick Dial) | 193 | 83 | 1975年12月20日 |
SF | 13 | ドニー・マーシャル(Donny Marshall) | 201 | 104 | 1972年7月17日 |
C | 35 | ジェイソン・コリンズ(Jason Collins) | 213 | 116 | 1978年12月2日 |
PG | 5 | ジェイソン・キッド(Jason Kidd) | 193 | 93 | 1973年3月23日 |
SF | 44 | キース・ヴァン・ホーン(Keith Van Horn) | 208 | 100 | 1975年10月23日 |
PF | 6 | ケニオン・マーティン(Kenyon Martin) | 206 | 106 | 1977年12月30日 |
SG | 30 | ケリー・キトルズ(Kerry Kittles) | 196 | 81 | 1974年6月12日 |
SG | 12 | ルーシャス・ハリス(Lucious Harris) | 196 | 86 | 1970年12月18日 |
PF | 50 | レジー・スレイター(Reggie Slater) | 201 | 98 | 1970年8月27日 |
SF | 24 | リチャード・ジェファーソン(Richard Jefferson) | 201 | 106 | 1980年6月21日 |
SF | 54 | スティーブ・グッドリッチ(Steve Goodrich) | 208 | 100 | 1976年3月18日 |
C | 11 | トッド・マカロック(Todd MacCulloch) | 213 | 280 | 1976年1月27日 |
※ G:ガード、F:フォワード、C:センターのこと
NBAファイナル2002のシリーズ概要
それではいよいよNBAファイナル2002の試合の結果を見ていきましょう!
2001-02シーズンのNBAチャンピオンは「ロサンゼルス・レイカーズ」。
チームとしては3連覇となる14回目の優勝となりました。
対戦成績は4勝0敗。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月5日 | ニュージャージー・ネッツ | 94-99 | ロサンゼルス・レイカーズ |
2 | 6月7日 | ニュージャージー・ネッツ | 83-106 | ロサンゼルス・レイカーズ |
3 | 6月9日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 106-103 | ニュージャージー・ネッツ |
4 | 6月12日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 113-107 | ニュージャージー・ネッツ |
ファイナルMVPは「シャキール・オニール」。
他を寄せ付けない圧倒的なパワーでインサイドを蹂躙し、自身3度目となる3年連続でのファイナルMVPとなりました。
NBAファイナル2002の試合の概要
ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。
シャックとコービーのレイカーズが3連覇を果たしたシーズンのNBAファイナルを一緒に見ていきましょう!
第1戦(94-99 ロサンゼルス・レイカーズ Win)
NBAファイナルの1回戦はロサンゼルス・レイカーズのホーム「ステイプルズ・センター(現クリプトドットコム・アリーナ)」で始まりました。
試合は序盤からシャキール・オニールがインサイドで大暴れし、第1Qだけで15点差をつけてレイカーズがリードします。
第2Qから徐々に持ち味を取り戻してきたネッツは反撃に出ますが、ディフェンスが機能してレイカーズをロースコアに抑えられてはいるものの自分たちもシャック相手にインサイドで得点をすることができず、点差があまり縮まることなく試合は進んでいきます。
結果63−72のレイカーズ9点リードで試合は第4Qに突入。
第4Qも序盤はなかなか点差が縮まりませんでしたが、試合時間のこり8分あたりからレイカーズのシュートが決まらなくなり、その間にネッツが連続得点で一時3点差まで詰め寄ります。
しかしそこからレイカーズがシャックのインサイドプレイを中心に再度得点を積み重ね、点差が開き始めてしまいます。
最終的にネッツは追いつくことができず敗戦となりました。
この試合レイカーズはシャックが36得点16リバウンドと爆発。
ネッツはキッドが23得点10リバウンド10アシストのトリプルダブルを記録しますが、攻撃力で押し切られ勝つことができませんでした。
第2戦(83-100 ロサンゼルス・レイカーズ Win)
レイカーズリードで迎えた第2戦。
この試合はレイカーズがネッツを圧倒的火力で粉砕する試合となりました。
ディフェンスには定評があるネッツでしたが、インサイドのシャックを止める手立てが見つからず、終始シャックが大暴れします。
試合を通してレイカーズが常にリードしており、第3Q終了時点で61-77と16点差をつけほぼ試合を終わらせてしまいました。
この日シャックは40得点12リバウンドを記録。
ネッツはケリー・キトルスが23得点、キッドが17得点とオフェンスも不発に終わり、不安が残る連敗となりました。
第3戦(106-103 ロサンゼルス・レイカーズ Win)
レイカーズ2連勝で迎えた第3戦。
舞台はネッツのホーム「コンチネンタル・エアラインズ・アリーナ(現バークレイズ・センター)」に移ります。
この試合は崖っぷちのネッツが一矢報いようと実力を見せ、このシリーズで最も接戦な展開となりました。
序盤からシュートタッチが良く高確率でシュートを決めていたネッツは第1Qこそレイカーズにリードを許しましたが、その後は自分たちのペースで試合を進めていきました。
第3Qを78-78の同点で終えると、第4Q序盤はネッツが先行する展開に。
試合時間残り8分でネッツが7点のリードを得るという、このシリーズで初めて終盤にレイカーズが追う立場となりました。
しかしここからレイカーズが猛反撃を開始。
シャックとコービーのワンツーパンチを中心に得点を伸ばすと、残り3分4秒でついに逆転に成功。
その後もコービーとシャックが得点を決めますが、ネッツも負けじとシュートを決め1点差の攻防となりました。
キッドが残り5秒で3ポイントシュートを決め1点差としましたが、最後はレイカーズがフリースローをしっかりと決め万事休す。
レイカーズが3連勝で優勝に王手をかけました。
第4戦(113-107 ロサンゼルス・レイカーズ Win)
運命の第4戦。
レイカーズの3連覇まであと1勝に迫った戦いです。
この試合も第1〜3戦と同様にレイカーズがネッツをオフェンスで上回る展開となりました。
第1Qこそネッツがうまくスタートしましたが、第2Qにレイカーズがネッツに追いつくと、そこから第4Q8分9秒まではリードしては同点に戻すという点の取り合いが行われました。
しかしそこからデヴィン・ジョージの3ポイントでリードを奪ったレイカーズはそこから猛攻撃を仕掛け、勝負所の4分間で13-4のランを決行。
一気に差をつけられたネッツは必死に食らいつきますが、レイカーズが落ち着いてシュートを決め続けたためどうすることもできず。
そのままリードを守ってレイカーズが勝利を収めました。
これによりレイカーズが圧倒的力で4連勝を決め、史上3チーム目のNBA3連覇を成し遂げたのでした。
まとめ
今回は「NBAファイナル2002 ロサンゼルス・レイカーズ VS ニュージャージー・ネッツ」の対決をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
レイカーズ3連覇は最後4連勝によるスイープで果たされました。
NBAファイナルがスイープとなるのは1994-95シーズン以来であり、当時オーランド・マジックに所属していたシャキール・オニールはアトランタ・ホークスのビッグマン「ハキーム・オラジュワン」に完膚なきまでに叩きのめされスイープをされた経験を持つため、7年越しに今度は自分がスイープをすることで雪辱を果たしました。
また、レイカーズ監督のフィル・ジャクソンはマイケル・ジョーダン時代のシカゴ・ブルズを率いて3連覇を2度達成しており、今回で3度目の3連覇を果たした史上初の監督となりました。
やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!
他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!