こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
NBAに属する全ての選手とチームが目指す目標である「NBAチャンピオン」。
多くのNBA選手が生涯に1度もつかむことができず引退していくほどに険しい道のりです。
NBAチャンピオンになった1チームは、翌年のNBAの中心となります。
他の29チームは、その1チームを倒すために新たな選手を獲得したり、戦術を取り入れたりと対策を講じていきます。
それゆえNBAの頂点を決める戦いである「NBAファイナル」は、例外なくそのシーズンの集大成であり、NBAの歴史そのものと言えるのです。
もちろんNBAファイナルだけを見ても十分面白いと思います。
ただ、NBAファイナルに至るまでにも毎年数々のドラマがあります。
進出したチームの辿ってきた軌跡を知ることで、NBAファイナルはさらに面白くなります!!!
つまり、NBAチャンピオンになったチームの背景を知ることは「NBAの歴史をより深く知ること」であり、NBAの”沼”により深くはまっていくきっかけの1つというわけですね!笑
そこで今回は「2024年のNBAファイナルで優勝を果たした”ボストン・セルティックス”のチーム背景と優勝への軌跡」について見ていこうと思います。
そんなボストン・セルティックスは優勝までにどのような軌跡を辿ってきたのでしょうか??
存分に見ていきましょう!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
ドラフト
NBAにおいて、オフシーズン最大のイベントは「NBAドラフト」ですよね!
世界最高のリーグであるNBAには、毎年世界最高の選手たちがドラフトされます。
将来チームの中心になりうる逸材や即戦力となる選手をリスクなく獲得できるため、すべてのチームにとって欠かせないイベントです。
ボストン・セルティックスは2023年のNBAドラフトにて2名の選手を獲得しました。
【指名選手】
巡 | 指名順位 | 選手名 | ポジション | 国籍 | 出身大学 | 前所属チーム(リーグ/国名) |
2 | 35 | ジュリアン・フィリップス | SF | アメリカ合衆国 | テネシー大学 | - |
2 | 38 | ジョーダン・ウォルシュ | SF | アメリカ合衆国 | アーカンソー大学 | - |
2023年ドラフトでボストン・セルティックスが持っていた自前の指名権は1枚で、2巡目35位で”ジュリアン・フィリップス”を指名しました。
長い手足を活かしたアスレチックなスモールフォワードで、高校時代は全米でも最高評価を受けていた選手の1人でした。
ドラフト後、すぐに交渉権がワシントン・ウィザーズに移り、さらにシカゴ・ブルズへ渡されたことで、シカゴでNBAデビューを果たしています。
もう1人は2巡目38位でサクラメント・キングスから指名された”ジョーダン・ウォルシュ”。
ドラフト後にトレードにて交渉権がボストン・セルティックスに渡り、2023年7月6日にNBA入りを果たしました。
2024年NBAドラフトで指名された選手の一覧を見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
ロスター・主要選手
2023-24シーズン、補強を果たしたボストン・セルティックスは、以下のロスターで優勝を果たしました。
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
SG | 45 | ダラノ・バントン | 210 | 93 | 1999年11月7日 |
SF | 12 | オシェイ・ブリセット | 204 | 95 | 1998年6月20日 |
C | 7 | ジェイレン・ブラウン | 201 | 101 | 1996年10月24日 |
SG | 20 | JD・デイヴィソン | 186 | 88 | 2002年10月3日 |
PF | 30 | サム・ハウザー | 207 | 98 | 1997年12月8日 |
PF | 4 | ドリュー・ホリデー | 195 | 93 | 1990年6月12日 |
PF | 42 | アル・ホーフォード | 210 | 109 | 1986年6月3日 |
PG | 40 | ルーク・コーネット | 219 | 113 | 1995年7月15日 |
PG | 50 | スヴィ・ミハイリュク | 204 | 93 | 1997年6月10日 |
C | 13 | ドリュー・ピーターソン | 210 | 93 | 1999年11月9日 |
C | 8 | クリスタプス・ポルジンギス | 219 | 109 | 1995年8月2日 |
PG | 11 | ペイトン・プリチャード | 186 | 88 | 1998年1月28日 |
PF | 88 | ニーミアス・クエタ | 213 | 111 | 1999年7月13日 |
SF | 44 | ジェイデン・スプリンガー | 195 | 93 | 2002年9月25日 |
SG | 77 | ラマー・スティーブンス | 201 | 104 | 1997年7月9日 |
PG | 0 | ジェイソン・テイタム | 207 | 95 | 1998年3月3日 |
SG | 26 | ゼイビア・ティルマン | 207 | 111 | 1999年1月12日 |
SF | 27 | ジョーダン・ウォルシュ | 204 | 93 | 2004年3月3日 |
SF | 9 | デリック・ホワイト | 195 | 86 | 1994年7月2日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナルまでの道のり:
2023-24 ボストン・セルティックスの
レギュラーシーズン試合結果
それではいよいよ、2023-24レギュラーシーズンがボストン・セルティックスにとってどんな1年だったのかを見ていきましょう!
まずはオフシーズンの動きを簡単にご紹介します。
【オフシーズンの動き】
2021-22シーズン、2022-23シーズンと2年連続でレギュラーシーズン上位の成績を残しながらも、プレイオフでは優勝を果たすことができなかったセルティックス。
3度目の正直を目指し臨む2023-24シーズンに向け、フロント陣は大幅な強化を図りました。
まず、2023年6月22日にウィザーズ、グリズリーズとの3チーム間トレードにて”ユニコーン”クリスタプス・ポルジンギスを獲得。
さらに、2023年9月31日にはロバート・ウィリアムズ3世、マルコム・ブログドン、複数の1巡目指名権とのトレードで、ポートランド・トレイルブレイザーズからドリュー・ホリデーを獲得しました。
これにより、大幅なスターティングメンバーの強化を果たしたセルティックスは、優勝を目指しシーズンに臨みました。
ディビジョン
次にレギュラーシーズンの試合結果を見ていきましょう!
まずはディビジョンでの成績です。
ディビジョンとは本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、ボストン・セルティックスはアトランティック・ディビジョンに属します。
ボストン・セルティックスはアトランティック・ディビジョンで1位を獲得しました。
【2023-24レギュラーシーズン アトランティック・ディビジョンの結果】
アトランティック・ディビジョン | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
ボストン・セルティックス | 64 | 18 | 78.0 | – | 82 |
ニューヨーク・ニックス | 50 | 32 | 61.0 | 14.0 | 82 |
フィラデルフィア・76ers | 47 | 35 | 57.3 | 17.0 | 82 |
ブルックリン・ネッツ | 32 | 50 | 39.0 | 32.0 | 82 |
トロント・ラプターズ | 25 | 57 | 30.5 | 39.0 | 82 |
カンファレンス
次に見ていくのはカンファレンスでの試合結果です。
カンファレンスとはNBAが独自にチームを東西に分類した区分けのことで、ボストン・セルティックスはイースタン・カンファレンスに所属しています。
ボストン・セルティックスはイースタン・カンファレンスで1位を受賞し、プレイオフに進出しました。
【2023-24レギュラーシーズン イースタン・カンファレンスの結果】
イースタン・カンファレンス | ||||||
# | チーム | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
1 | ボストン・セルティックス | 64 | 18 | 78.0 | – | 82 |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | ニューヨーク・ニックス | 50 | 32 | 61.0 | 14.0 | 82 |
3 | ミルウォーキー・バックス | 49 | 33 | 59.8 | 15.0 | 82 |
4 | クリーブランド・キャバリアーズ | 48 | 34 | 58.5 | 16.0 | 82 |
5 | オーランド・マジック | 47 | 35 | 57.3 | 17.0 | 82 |
6 | インディアナ・ペイサーズ | 47 | 35 | 57.3 | 17.0 | 82 |
7 | フィラデルフィア・76ers | 47 | 35 | 57.3 | 17.0 | 82 |
8 | マイアミ・ヒート | 46 | 36 | 56.1 | 18.0 | 82 |
9 | シカゴ・ブルズ | 39 | 43 | 47.6 | 25.0 | 82 |
10 | アトランタ・ホークス | 36 | 46 | 43.9 | 28.0 | 82 |
11 | ブルックリン・ネッツ | 32 | 50 | 39.0 | 32.0 | 82 |
12 | トロント・ラプターズ | 25 | 57 | 30.5 | 39.0 | 82 |
13 | シャーロット・ホーネッツ | 21 | 61 | 25.6 | 43.0 | 82 |
14 | ワシントン・ウィザーズ | 15 | 67 | 18.3 | 49.0 | 82 |
15 | デトロイト・ピストンズ | 14 | 68 | 17.1 | 50.0 | 82 |
NBAファイナルまでの道のり:
2023-24 ボストン・セルティックス
のプレイオフ試合結果
次にボストン・セルティックスが2023-24プレイオフをどのようにして勝ち抜いたのか見ていきましょう!
【2023-24プレイオフの背景】
2023-24シーズンは従来通り2024年4月17日〜4月20日にかけてプレイイントーナメント、2024年4月20日からプレイオフ開幕となりました。
ファーストラウンド(1回戦)対マイアミ・ヒート:4勝1敗
プレイオフのファーストラウンド(1回戦)は、ジミー・バトラー率いるマイアミ・ヒートと対戦。
ただ、ヒートはエースのジミー・バトラーをケガで欠いており、第2戦こそ3ポイントシュートの大爆発により勝利したものの、地力の差は否めず。
ボストン・セルティックスが押し切る形でカンファレンス・セミファイナルに進出しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2024年4月21日 | マイアミ・ヒート | 94-114 | ボストン・セルティックス | TDガーデン | |
第2戦 | 2024年4月24日 | マイアミ・ヒート | 111-101 | ボストン・セルティックス | TDガーデン | |
第3戦 | 2024年4月27日 | ボストン・セルティックス | 104-84 | マイアミ・ヒート | カセヤ・センター | |
第4戦 | 2024年4月29日 | ボストン・セルティックス | 102-88 | マイアミ・ヒート | カセヤ・センター | |
第5戦 | 2024年5月1日 | マイアミ・ヒート | 84-118 | ボストン・セルティックス | TDガーデン |
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)対クリーブランド・キャバリアーズ:4勝1敗
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)では、ドノバン・ミッチェル率いるクリーブランド・キャバリアーズと対戦。
これを4勝1敗と危なげなく倒し、カンファレンス・ファイナルへと駒を進めました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2024年5月7日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 95-120 | ボストン・セルティックス | TDガーデン | |
第2戦 | 2024年5月9日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 118-94 | ボストン・セルティックス | TDガーデン | |
第3戦 | 2024年5月11日 | ボストン・セルティックス | 106-93 | クリーブランド・キャバリアーズ | ロケット・モーゲージ・フィールドハウス | |
第4戦 | 2024年5月13日 | ボストン・セルティックス | 109-102 | クリーブランド・キャバリアーズ | ロケット・モーゲージ・フィールドハウス | |
第5戦 | 2024年5月15日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 98-113 | ボストン・セルティックス | TDガーデン |
カンファレンス・ファイナル(東地区決勝)対インディアナ・ペイサーズ:4勝0敗
カンファレンス・ファイナルでは、タイリース・ハリバートン引きいる新進気鋭のインディアナ・ペイサーズと対戦。
ペイサーズが素早い試合を展開するものの、セルティックスが落ち着いて対処し、結局4勝0敗のスイープでNBAファイナルへの進出を決めてしまいました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2024年5月21日 | インディアナ・ペイサーズ | 128-133 | ボストン・セルティックス | TDガーデン | |
第2戦 | 2024年5月23日 | インディアナ・ペイサーズ | 110-126 | ボストン・セルティックス | TDガーデン | |
第3戦 | 2024年5月25日 | ボストン・セルティックス | 114-111 | インディアナ・ペイサーズ | ゲインブリッジ・フィールドハウス | |
第4戦 | 2024年5月27日 | ボストン・セルティックス | 105-102 | インディアナ・ペイサーズ | ゲインブリッジ・フィールドハウス |
こうして迎えた2024年のNBAファイナルでは、ボストン・セルティックスがルカ・ドンチッチとカイリー・アービング擁するダラス・マーベリックスを4勝1敗で破り優勝。
ボストン・セルティックスにとって16年ぶり18回目のNBA優勝となりました。
これにより、セルティックスはNBA史上最多優勝数を更新しています。
2024年のNBAファイナルについての詳しい内容を知りたいという方はこちらの記事もぜひお読みください!
リンクカード
まとめ:セルティックスが16年ぶり18回目のNBA優勝
今回は「2024年のNBAファイナルで優勝を果たした”ボストン・セルティックス”のチーム背景と優勝への軌跡」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
2024年のプレイオフは、カンファレンス・ファイナルに残った4チーム全てが2010年代に1度も優勝を経験していないという「世代交代」を感じさせる内容となりました。
そんな次世代をまず制覇したのがジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウン擁するボストン・セルティックスだったというわけですね。
ファイナルMVPがエースのテイタムではなく、相棒のジェイレン・ブラウンだったため、テイタムは再度優勝し、自分の勝負強さを見せつける必要がありそうです。
NBA優勝を果たすまでの道のりの険しさを知ると、NBAファイナルをより深く楽しむことができますよね!
他のシーズンについても優勝チームの軌跡についてご紹介している記事がありますので、そちらもぜひご覧くださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!