皆さんこんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
国際バスケットボール連盟(FIBA)によると、全世界のバスケットボールの競技人口はなんと4.5億人。
これはバレーボールの5億人に次いで全スポーツの中で2番目に多い数字です。
一方で、NBAでプレイをすることができる選手はたったの450人。
その確率は脅威の0.0001%。
例えではなく「ほんの一握り」しか所属することができないリーグです。
そんな世界最高峰のリーグに所属するすべての選手たちが求める高み、それが「NBAチャンピオン」。
本物の天才たちが生活のすべてをバスケに注ぎ、それでもなお1度も手が届かない選手がいる頂です。
そこを目指す選手たちが本気でぶつかるからこそ、プレーオフ(NBAの決勝トーナメント)では数多くの伝説が生まれます。
特にその年のチャンピオンを決める戦いである「NBAファイナル」はどの年も世界最高の試合が行われてきました。
その当時の最高の選手、最高のチーム、流行りの戦術がぶつかり合うNBAファイナルは、もはやNBAの歴史そのものだと僕は思います。
今回はその中から「NBAファイナル2017 ゴールデンステイト・ウォリアーズ VS クリーブランド・キャバリアーズ」の対決をご紹介しましょう!
皆さんがNBAの歴史を知り、もっともっとNBAを好きになるきっかけになることができれば光栄です。
それではティップオフ!!
NBAファイナル2017に出場したチームの背景を知ろう!
2017年のNBAファイナルはイースタン・カンファレンスチャンピオンの「クリーブランド・キャバリアーズ」とウエスタン・カンファレンスチャンピオンの「ゴールデンステイト・ウォリーアーズ」の戦いでした。
まずはそれぞれのチームの背景から見ていきましょう!
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
2016-17シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 67勝15敗(カンファレンス1位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝0敗(VS ポートランド・トレイルブレイザーズ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝0敗(VS ユタ・ジャズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝0敗(VS サンアントニオ・スパーズ) |
「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」はカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くチームです。
エースは”現役最強スコアラー”の「ケビン・デュラント」。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンをはじめとする昨シーズンリーグ史上最強勝率を残したチームに、現役最強クラスの選手であるケビン・デュラントが加入したことで、誰も止めることができないチームが完成しました。
レギュラーシーズンはデュラントの怪我での離脱もあり勝率こそ昨シーズンの73勝9敗には届きませんでした、非常に高い67勝15敗でカンファレンス1位通過。
その後のポストシーズンもウエスタン・カンファレンスの強豪たちをものともせず、12勝0敗の無傷でNBAファイナルへ到達しました。
この年優勝を果たしたゴールデンステイト・ウォリアーズがNBAファイナルに至るまでどのようなシーズンを過ごしたのか気になるという方は、こちらの記事もぜひお読みください!
クリーブランド・キャバリアーズ
2016-17シーズン ファイナルまでの試合成績 | |
レギュラーシーズン | 51勝31敗(カンファレンス2位) |
プレーオフ1回戦 | 4勝0敗(VS インディアナ・ペイサーズ) |
カンファレンス・セミファイナル | 4勝0敗(VS トロント・ラプターズ) |
カンファレンス・ファイナル | 4勝1敗(VS ボストン・セルティックス) |
「クリーブランド・キャバリアーズ」はオハイオ州クリーブランドに拠点を置くチームです。
エースは”キング”「レブロン・ジェームズ」。
彼は昨年NBA制覇を果たし地元クリーブランドに初優勝をもたらした後、キャブズと3年1億ドルで再契約しました。(3,100万ドルの年俸は当時最高額)
他の注目すべき選手としては、やはり昨シーズンの優勝の立役者となった若きスーパースター「カイリー・アービング」、万能ビッグマン「ケビン・ラブ」などが所属していました。
NBAファイナル2017の出場選手・ロスター
次にNBAファイナル2017で各チームに所属していた選手達を見ていきましょう!
ゴールデンステイト・ウォリアーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
C | 18 | アンダーソン・ヴァレジャオ(Anderson Varejão) | 211 | 124 | 1982年9月28日 |
SF | 9 | アンドレ・イグダーラ(Andre Iguodala) | 198 | 98 | 1984年1月28日 |
PG | 2 | ブリアンテ・ウェバー(Briante Weber) | 188 | 75 | 1992年12月29日 |
C | 15 | デイミアン・ジョーンズ(Damian Jones) | 211 | 111 | 1995年6月30日 |
C | 3 | デイビッド・ウエスト(David West) | 206 | 113 | 1980年8月29日 |
PF | 23 | ドレイモンド・グリーン(Draymond Green) | 198 | 104 | 1990年3月4日 |
SG | 21 | イアン・クラーク(Ian Clark) | 191 | 79 | 1991年3月7日 |
PF | 20 | ジェームズ・マイケル・マカドゥー(James Michael McAdoo) | 206 | 104 | 1993年1月4日 |
C | 1 | ジャベール・マギー(JaVale McGee) | 213 | 122 | 1988年1月19日 |
PF | 35 | ケビン・デュラント(Kevin Durant) | 208 | 109 | 1988年9月29日 |
C | 5 | ケヴォン・ルーニー(Kevon Looney) | 206 | 101 | 1996年2月6日 |
SG | 11 | クレイ・トンプソン(Klay Thompson) | 198 | 96 | 1990年2月8日 |
SF | 22 | マット・バーンズ(Matt Barnes) | 201 | 121 | 1980年3月9日 |
SG | 0 | パトリック・マカウ(Patrick McCaw) | 201 | 82 | 1995年10月25日 |
PG | 34 | ショーン・リビングストン(Shaun Livingston) | 201 | 87 | 1985年9月11日 |
PG | 30 | ステフィン・カリー(Stephen Curry) | 188 | 84 | 1988年3月14日 |
C | 27 | ザザ・パチュリア(Zaza Pachulia) | 211 | 122 | 1984年2月10日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
クリーブランド・キャバリアーズの出場選手一覧
表は左方向にスクロールすることが可能です。
ポジション | 背番号 | 名前 | 身長(cm) | 体重(kg) | 生年月日 |
C | 6 | アンドリュー・ヴォーガット(Andrew Bogut) | 213 | 118 | 1984年11月28日 |
C | 8 | チャニング・フライ(Channing Frye) | 213 | 116 | 1983年5月17日 |
C | 0 | クリス・アンダーセン(Chris Andersen) | 208 | 111 | 1978年7月7日 |
SF | 30 | ダンテイ・ジョーンズ(Dahntay Jones) | 198 | 102 | 1980年12月27日 |
SG | 14 | デアンドレ・リギンス(DeAndre Liggins) | 198 | 95 | 1988年3月31日 |
PG | 31 | デロン・ウィリアムス(Deron Williams) | 191 | 91 | 1984年6月26日 |
PF | 3, 32 | デリック・ウィリアムス(Derrick Williams) | 203 | 109 | 1991年5月25日 |
C | 40 | ウォルター・タバレス(Edy Tavares) | 191 | 118 | 1992年3月22日 |
SG | 4 | イマン・シャンパート(Iman Shumpert) | 196 | 97 | 1990年6月26日 |
SG | 5 | J・R・スミス(J.R. Smith) | 198 | 102 | 1985年9月9日 |
SF | 1 | ジェームズ・ジョーンズ(James Jones) | 203 | 99 | 1980年10月4日 |
SG | 12 | ジョーダン・マクレー(Jordan McRae) | 195 | 81 | 1991年3月28日 |
PG | 20 | ケイ・フェルダー(Kay Felder) | 175 | 80 | 1995年3月29日 |
PF | 0 | ケビン・ラブ(Kevin Love) | 203 | 114 | 1988年9月7日 |
SG | 26 | カイル・コーバー(Kyle Korver) | 201 | 96 | 1981年3月17日 |
PG | 2 | カイリー・アービング(Kyrie Irving) | 188 | 88 | 1992年3月23日 |
C | 9 | ラリー・サンダース(Larry Sanders) | 211 | 107 | 1988年11月21日 |
SF | 23 | レブロン・ジェームズ(LeBron James) | 205 | 113 | 1984年12月30日 |
SF | 3 | マイク・ダンリービー(Mike Dunleavy) | 205 | 104 | 1980年9月15日 |
SF | 24 | リチャード・ジェファーソン(Richard Jefferson) | 201 | 106 | 1980年6月21日 |
C | 13 | トリスタン・トンプソン(Tristan Thompson) | 206 | 115 | 1991年3月13日 |
PG | ポイントガード |
SG | シューティングガード |
SF | スモールフォワード |
PF | パワーフォワード |
C | センター |
NBAファイナル2017のシリーズ概要
それではいよいよNBAファイナル2017の試合の結果を見ていきましょう!
2016-17シーズンのNBAチャンピオンは「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」。
チームとしては2年ぶり5回目の優勝となりました。
対戦成績は4勝1敗。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月1日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 91-113 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
2 | 6月4日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 113-132 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
3 | 6月7日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 118-113 | クリーブランド・キャバリアーズ |
4 | 6月9日 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 116-137 | クリーブランド・キャバリアーズ |
5 | 6月12日 | クリーブランド・キャバリアーズ | 120-129 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ |
ファイナルMVPは「ケビン・デュラント」。
デュラントはNBAファイナルで平均35.2得点8.4リバウンドに5.4アシストとウォリアーズを牽引し、自身初のファイナルMVPに輝きました。
NBAファイナル2017の試合の概要
ここからは試合のさらに詳細な流れをお伝えしていきます。
ウォリアーズの王朝復活と謳われたシーズンのNBAファイナルはどのように進んでいったのか一緒に見ていきましょう!
第1戦(91-113 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
NBAファイナルの1回戦はゴールデンステイト・ウォリアーズのホームアリーナである「オラクル・アリーナ」で始まりました。
昨シーズン歴代最高勝率を残しながら敗北を喫したウォリアーズに奢りなどありませんでした。
試合が始まると第1Qからウォリアーズがエンジン全開。
試合を通してキャバリアーズに付け入る隙を与えず、22点差をつけ大勝しました。
この試合はデュラントとカリーが2人で66得点。
対するキャバリアーズはレブロンが28得点、カイリー・アービングが24得点、ケビン・ラブが15得点とBIG3が奮闘しますが、チーム力では全く及びませんでした。
対戦成績0−1でカリフォルニアでの連戦が続きます。
第2戦(113-132 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
ウォリアーズリードで迎えた第2戦。
この日も”金色の無敵艦隊”は無慈悲なまでの攻撃力を見せつけます。
前半こそレブロンの10アシストもあり64-67と接戦の様相を呈しますが、後半になるとウォリアーズが持ち前の攻撃力でキャバリアーズを圧倒。
みるみるうちに点差を広げ、終わってみれば113-132と大勝していました。
この日のウォリアーズはデュラントが33得点、カリーが32得点、クレイが22得点と続き、6選手が2桁得点の大爆発。
対するキャバリアーズはレブロンが29得点11リバウンド14アシストのトリプルダブル、ケビン・ラブが27得点7リバウンドと十分な結果を残しますが、ウォリアーズのオフェンスの前に2連敗を喫することとなりました。
第3戦(118-113 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
キャバリアーズのホームである「クイッケン・ローンズ・アリーナ」に移っての第3戦。
やはりホームの力というのは大きいのでしょう。
この第3戦は前の2試合とはうって変わって殴り合いの試合展開となります。
第1Qこそウォリアーズが優勢でしたが、第2Q以降はキャバリアーズが反撃。
レブロンとカイリーの攻撃が上手くハマったこともあり第3Q終了時点では89-94とキャバリアーズが5点をリードしていました。
そして第4Q。
追いつこうとするウォリアーズ。
何度も突き放すキャバリアーズ。
試合時間残り3分9秒、J.R.スミスの3ポイントが決まり107-113の6点リードをキャバリアーズが得た時、オラクル・アリーナは割れんばかりの大歓声に包まれました。
しかし、そんな初勝利に向けてキャバリアーズに流れが向きかけていた時、ウォリアーズの2大エースが歴戦の勝負強さを発揮します。
ケビン・ラブのが外したシュートをドレイモンド・グリーンが確保すると、そのまま一瞬の隙をついてカリーがレイアップで得点。
次の攻撃をキャバリアーズが失敗するとそのボールを拾ったデュラントが2ポイントシュートを成功。
さらに次のシュートをカイリー・アービングが外すと、拾ったデュラントがドリブルでコートを横断し、そのままレブロン越しの3ポイントシュートを決めて逆転。
その後もフリースローを2本決めて連続得点で、一瞬にしてクイッケン・ローンズ・アリーナの歓声を悲鳴に変えてしまいました。
残り数分での逆転劇にキャバリアーズのショックは大きく、ホームアリーナであるにもかかわらず選手たちが俯いてコートを出て行ったのは印象的でした。
この試合により対戦成績は0-3となりました。
第4戦(116-137 クリーブランド・キャバリアーズ Win)
ウォリアーズが優勝に王手をかけて迎えた第4戦。
崖っぷちのキャバリアーズはこの日、勝負強さを見せつけます。
これまでとはうって変わって第1Qから49得点と大爆発をしたキャバリアーズが終始ウォリアーズを圧倒。
一度もリードを許すことなく完勝し、キャバリアーズが初白星を挙げました。
ウォリアーズはここまでNBAファイナルを全勝で勝ち上がってきていましたが、その連勝は15でストップとなりました。
この日のスコアリーダーは「カイリー・アービング」で40得点。
ウォリアーズは得意の3ポイントがチーム全体で28%と不発に終わり、思ったより得点が伸びなかったことがそのまま敗因へとつながりました。
第5戦(120-129 ゴールデンステイト・ウォリアーズ Win)
運命の第5戦。
舞台はウォリアーズのアリーナ「オラクル・アリーナ」です。
ウォリアーズは圧倒的優位でありながらも、昨年も3勝1敗の状態から3連敗で優勝を逃しているため、奢りなどは一切なかったように思います。
第1Qこそキャバリアーズが5点のリードを奪って終えますが、第2Qは23-38とウォリアーズが反撃。
第3Q以降はキャバリアーズがじわじわと追い上げをかけますが、ウォリアーズのオフェンスを止めることができず結局逃げ切ったウォリアーズが勝利。
こうしてキャバリアーズから王座を奪還しました。
ケビン・デュラントはウォリアーズに移籍してきて1年足らずで悲願の初優勝、初のファイナルMVPに輝きました。
キャバリアーズはレブロン・ジェームズが41得点13リバウンド8アシストと奮闘しましたが、2連覇を果たすことは叶いませんでした。
まとめ
今回は「NBAファイナル2017 ゴールデンステイト・ウォリアーズ VS クリーブランド・キャバリアーズ」の対決をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
ウォリアーズ王朝の最盛期が始まった2016-17シーズン。
ケビン・デュラントが移籍後、あまりの強さにウォリアーズを妬み嫌うファンも多かったですが、それらの批判を黙らせるかのように圧倒的力で優勝を果たしました。
キャバリアーズは前年王者として挑戦を受ける形となりましたが、2連覇を果たすことができませんでした。
しかしそれでもホームのオラクル・アリーナでの優勝だけは阻止するという第4戦での大爆発は非常に感動する展開だったと思います。
やはりNBAファイナルはドラマがあって面白いですね!
他の年のNBAファイナルも同じように紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください!
それではまた次の記事でお会いしましょう!