こんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
皆さんはNBAに「ディビジョン(=地区)」という括りがあるのはご存知でしょうか?
ディビジョンとは、本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、2023年6月時点では”セントラル”、”アトランティック”、”サウスイースト”、”パシフィック”、”ノースウエスト”、”サウスウエスト”の6つが存在します。
このディビジョンが意味を持つのはプレーオフに進むチームを選出する時。
NBAのプレーオフに出場することができるのは基本的に各カンファレンスの勝率が高い順に6チームずつと、プレーイントーナメントを勝ち抜いた4チームの合わせて16チームですが、この方式でもし1チームもプレーオフに出場できないディビジョンがあった場合、そのディビジョン内の勝率1位のチームは特例でプレーオフへの出場権を得ることができるのです。
これはNBA側がファンのために儲けたルールです。
もしあなたが地元のチームを応援しているファンだとしたら、自分のチームが敗退した後は近くの地区のチームを応援しますよね!
でも、もしディビジョンから1チームも出場がなければ、その地区の人はプレーオフを楽しめなくなってしまうかもしれません。
そうならないためにも、各ディビジョンから最低1チームは出場できるように配慮がされているというわけですね!
そんなNBAを観る上で意外と大切な概念の1つである「ディビジョン」。
今回はその中でも特に「パシフィック・ディビジョン」についてご紹介していきます!
所属チームはもちろん、ディビジョンのベストプレイヤーや所属チームのユニフォームまで詳しくご紹介していきますのでぜひ最後までご覧ください。
それでは早速、ティップオフ!
目次
所属チーム
まずはパシフィック・ディビジョンに所属するチームを見ていきましょう!
チーム名 | 本拠地(都市) | 加入年 | 加入元 |
ゴールデンステイト・ウォリアーズ | サンフランシスコ | 1970 | ウエスタン・ディビジョン |
ロサンゼルス・クリッパーズ | ロサンゼルス | 1970 | - |
ロサンゼルス・レイカーズ | ロサンゼルス | 1970 | ウエスタン・ディビジョン |
フェニックス・サンズ | フェニックス | 1970 | ウエスタン・ディビジョン |
サクラメント・キングス | サクラメント | 1985 | サウスウエスト・ディビジョン |
各チームについて簡単にご紹介してきますね!
紹介する順番に大きな意味はありません。
所属チーム①ゴールデンステイト・ウォリアーズ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | GSW |
所属カンファレンス | West |
所属ディビジョン | パシフィック(Pacific) |
本拠地 | カリフォルニア州サンフランシスコ |
オーナー | ジョー・レイコブ(筆頭オーナー) ピーター・グーバー |
GM | - |
ヘッドコーチ | スティーブ・カー |
アリーナ | チェイス・センター |
主なスポンサー | 楽天 |
創設 | 1946年 |
チーム史 | フィラデルフィア・ウォリアーズ(1946年〜1962年) サンフランシスコ・ウォリアーズ(1962年〜1971年) ゴールデンステイト・ウォリアーズ(1971年〜現在) |
チームカラー | ロイヤルブルー、イエロー |
※2023年6月時点
NBAの中でも最古参のチームの1つである「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」。
創設初期はペンシルベニア州フィラデルフィアに本拠地を置いており、その後現在のカリフォルニア州サンフランシスコに移転しました。
フィラデルフィアがアメリカ独立戦争において重要な地であったことから、チーム名は「戦士」を意味するウォリアーに由来して付けられました。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム②ロサンゼルス・クリッパーズ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | LAC |
所属カンファレンス | West |
所属ディビジョン | パシフィック(Pacific) |
本拠地 | カリフォルニア州ロサンゼルス |
オーナー | スティーブ・バルマー |
GM | マイケル・ビンガー |
ヘッドコーチ | ティロン・ルー |
アリーナ | クリプト・ドットコム・アリーナ |
主なスポンサー | Honey |
創設 | 1970年 |
チーム史 | バッファロー・ブレーブス(1970年〜1977年) サンディエゴ・クリッパーズ(1978年〜1984年) ロサンゼルス・クリッパーズ(1984年〜現在) |
チームカラー | 青、赤、黒、銀、白 |
※2023年6月時点
NBA中期に参入したチームの1つである「ロサンゼルス・クリッパーズ」。
創設初期はニューヨーク州バッファローに本拠地を置いており、のちにサンディエゴを経て今のロサンゼルスに移転しました。
当時サンディエゴでは帆船が多く使われていたことから、チーム名は「高速帆船(Clipper)」に由来して付けられました。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム③ロサンゼルス・レイカーズ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | LAL |
所属カンファレンス | West |
所属ディビジョン |
|
本拠地 | カリフォルニア州ロサンゼルス |
オーナー | 筆頭オーナー:ジーニー・バス/バス・ファミリー・トラスト 共同オーナー:フィリップ・アンシュッツ、エド・ロスキJr.、パトリック・スン=シオン |
GM | ロブ・ペリンカ |
ヘッドコーチ | ダービン・ハム(Darvin Ham) |
アリーナ |
|
主なスポンサー | Bibigo |
創設 | 1947年 |
チーム史 | ミネアポリス・レイカーズ 1947年〜1960年 ロサンゼルスレイカーズ 1961年〜現在 |
チームカラー | パープル、ゴールド、ブラック |
※2023年6月時点
日本で最も人気なチームの1つである「ロサンゼルス・レイカーズ」。
創設初期はミネソタ州ミネアポリスに本拠地を置いており、一帯に湖が多かったことから湖(Lake)にちなんで”レイカーズ”と名付けられました。
2023年現在はもう一つのNBAチーム「ロサンゼルス・クリッパーズ」とアリーナを共同利用していますが、2024年にはクリッパーズが独自のアリーナを持つ予定であり、その後はレイカーズのみが現在の”クリプトドットコム・アリーナ”を利用することとなりそうです。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム④フェニックス・サンズ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | PHX |
所属カンファレンス | West |
所属ディビジョン | パシフィック(Pacific) |
本拠地 | アリゾナ州フェニックス |
オーナー | ロバート・サーバー |
GM | ジェイソン・ロウリー |
ヘッドコーチ | - |
アリーナ | フットプリント・センター |
主なスポンサー | PayPal |
創設 | 1968年 |
チーム史 | フェニックス・サンズ(1968年〜現在) |
チームカラー | 紫、オレンジ、黒、灰、黄 |
※2023年6月2日時点
NBAが業績を上げ始めた頃に作られたチームの1つである「フェニックス・サンズ」。
創設初期からアリゾナ州フェニックスに本拠地を置いており、以来1度も移転はしていません。
本拠地のフェニックスが砂漠の上に建造された都市であることから、チーム名は砂漠に連想されるものとして「太陽(Sun)」にちなんで付けられました。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム⑤サクラメント・キングス
【バイオグラフィ・概要】
略称 | SAC |
所属カンファレンス | West |
所属ディビジョン | パシフィック(Pacific) |
本拠地 | カリフォルニア州サクラメント |
オーナー | ヴィヴィク・ラナティべ |
GM | モンテ・マクネア |
ヘッドコーチ | マイク・ブラウン |
アリーナ | ゴールデン1センター |
主なスポンサー | Sire Spirits |
創設 | 1946年 |
チーム史 | ロチェスター・ロイヤルズ(1945年〜1957年) シンシナティ・ロイヤルズ(1957年〜1972年) カンザスシティ=オマハ・キングス(1972年〜1985年) サクラメント・キングス(1985年〜現在) |
チームカラー | パープル、スレートグレー、ブラック |
※2023年6月時点
NBAの中でも最古参チームの1つである「サクラメント・キングス」。
創設初期はニューヨーク州ロチェスターに本拠地を置いており、のちにシンシナティ、カンザスシティを経て現在のサクラメントNI移転しました。
チーム名はカンザスシティに移転した際、同じカンザスシティに本拠地を置くMLBやNFLのプロスポーツチームが頭首にちなんだ名前をつけていたことにあやかって「王=キング」と名付けられました。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
かつて所属したチーム
次に過去にパシフィック・ディビジョンに所属していたチームを見ていきましょう!
チーム名 | 都市 | 加入年 | 加入元 | 脱退年 | 脱退先 |
サンディエゴ/ヒューストン・ロケッツ | サンディエゴ/ヒューストン | 1970 | ウエスタン・ディビジョン | 1972 | セントラル・ディビジョン |
ポートランド・トレイルブレイザーズ | ポートランド | 1970 | - | 2004 | ノースウエスト・ディビジョン |
シアトル・スーパーソニックス (現オクラホマシティ・サンダー) |
シアトル | 1970 | ウエスタン・ディビジョン | 2004 | ノースウエスト・ディビジョン |
歴史
1970年、パシフィック・ディビジョン創設。
この時NBAに新たにバッファロー・ブレーブス、クリーブランド・キャバリアーズ、ポートランド・トレイルブレイザーズの3チームが加わり、所属チームは14チームから17チームへ増加。
創設時はロサンゼルス・レイカーズ、ポートランド・トレイルブレイザーズ、サンディエゴ・ロケッツ、サンフランシスコ・ウォリアーズ、シアトル・スーパーソニックスが所属していた。
1972年、サンディエゴ・ロケッツが退団。
同年、フェニックス・サンズが加入。
1978年、サンディエゴ・クリッパーズが加入。
1988年、サクラメント・キングスが加入。
2004年、ポートランド・トレイルブレイザーズとシアトル・スーパーソニックスが脱退。
2021-2022シーズン、殿堂入り選手のチャック・クーパーにちなみ、ディビジョン優勝チームはチャック・クーパー・トロフィーを受賞することとなった。
『ESPN』選出の歴代最強スターター陣(ウエスタン・カンファレンス/パシフィック・ディビジョン)
2020年5月21日(現地時間20日)、アメリカのスポーツ専門メディア「ESPN」はウエスタン・カンファレンスの15チームにおけるフランチャイズ歴代ベストスターター5選手を発表しました。
今回はパシフィック・ディビジョンに所属する5チームにおいて、そこで選出されていた選手たちを簡単にご紹介していきます。
参照:All-Time Eastern and Western Conference All-Star Dream Teams
歴代最強スターター陣:ゴールデンステイト・ウォリアーズ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | ステフィン・カリー | 2009~現在 |
G | クレイ・トンプソン | 2011~現在 |
F | ケビン・デュラント | 2016~2019 |
F | ドレイモンド・グリーン | 2012~現在 |
C | ウィルト・チェンバレン | 1959~1965 |
歴代最強スターター陣:ロサンゼルス・クリッパーズ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | クリス・ポール | 2011~2017 |
F | カワイ・レナード | 2019~現在 |
F | ブレイク・グリフィン | 2009~2018 |
F | エルトン・ブランド | 2001~2008 |
C | ボブ・マッカドゥー | 1972~1976 |
歴代最強スターター陣:ロサンゼルス・レイカーズ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | アービン“マジック”ジョンソン | 1979~1991、1996 |
G | ジェリー・ウェスト | 1960~1974 |
G | コービー・ブライアント | 1996~2016 |
F | カリーム・アブドゥル・ジャバー | 1975~1989 |
C | シャキール・オニール | 1996~2004 |
歴代最強スターター陣:フェニックス・サンズ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | スティーブ・ナッシュ | 1996~1998、2004~2012 |
G | ケビン・ジョンソン | 1988~1998、2000 |
F | ウォルター・デイビス | 1977~1988 |
F | チャールズ・バークリー | 1992~1996 |
C | アマレ・スタッダマイヤー | 2002~2010 |
歴代最強スターター陣:サクラメント・キングス
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | オスカー・ロバートソン | 1960~1970 |
G | ネイト“タイニー”アーチボルド | 1970~1976 |
F | ペジャ・ストヤコビッチ | 1998~2006 |
F | クリス・ウェバー | 1998~2005 |
C | ジェリー・ルーカス | 1963~1969 |
NBA ウエスタン・カンファレンス パシフィック・ディビジョンのユニフォームのご紹介
長い歴史を誇るNBAにおいてユニフォームというのは非常に深い意味を持ちます。
それぞれのチームの色を基調にしているものはもちろんですが、"City Edition"といって本拠地を置いている都市のシンボルを取り入れたデザインになっていることもしばしばあります。
そこで今回は2022-2023シーズンの各チームのユニフォームがどのようなデザインになっているのかをみていきましょう!
ゴールデンステイト・ウォリアーズ:leading fearlessly
2022-2023シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズの"City Edition"ユニフォームのテーマは「leading fearlessly」。
「leading fearlessly(=恐れずに導く)」は社会を支え、恐れずに導いていく女性の力に敬意を表すという意味で採用されました。
ユニフォームは黒い生地に恐れることなくリードする女性を表す”黄色いバラ”が大きく描かれています。
また、胸元のイラストは太陽の光で女性の力を表し、サイドのグラデーションはベイエリアの多様性を表現しています。
ロサンゼルス・クリッパーズ:"No excuse. Just produce"
2022-2023シーズンのロサンゼルス・クリッパーズの"City Edition"ユニフォームのテーマは「"No excuse. Just produce"」。
「"No excuse. Just produce"(言い訳をするな。ただ作り出せ。)」はロサンゼルス、サウスセントラル地区のセミプロリーグであるドリューリーグの伝統と情熱的な精神を賞賛するという意味で選ばれました。
ユニフォームは黒の生地でトリム部分に赤と青のラインが引かれており、胸のロゴはクリッパーズとドリューリーグのスクリプトを組み合わせたものになっています。
ロゴの後ろにあるカラフルなデザインはロサンゼルスの象徴的な建物である”ワッツ・タワー”にインスピレーションを受けたものです。
ロサンゼルス・レイカーズ:The Blank Canvas
2022-2023シーズンのロサンゼルス・レイカーズの"City Edition"ユニフォームのテーマは「The Blank Canvas」。
「The Blank Canvas(=空白のキャンバス)」は、ロサンゼルス各地の出来事の背後にあるあらゆるストーリーを表現する手段として選ばれました。
ユニフォームは白い生地にレイカーズのチームカラーである紫のラインというシンプルなデザイン。
これまでの何かしらのストーリーを表現してきたレイカーズの"City Edition"とはことなったアプローチとなっています。
フェニックス・サンズ:Celebration of Native American Culture
2022-2023シーズンのフェニックス・サンズの"City Edition"ユニフォームのテーマは「Celebration of Native American Culture」。
「Celebration of Native American Culture」はアリゾナ州に住む22の部族とフェニックス・サンズとのバスケットボールに対する共通の愛情に敬意を表して選出されました。
ユニフォームの生地の色であるターコイズブルーはアリゾナに住む部族たちにとって守護石を表す色であり、トリム部分の赤色はアリゾナ州全体の土地と土壌の色、サイド部分は先住民の方々が伝統的に描くアートをモチーフにしデザインされています。
サクラメント・キングス:Sacramento Proud
2022-2023シーズンのサクラメント・キングスの"City Edition"ユニフォームのテーマは「Sacramento Proud」。
「Sacramento Proud(=サクラメントの誇り)」はサクラメントに移転してから今年で10年目となるキングスとファンの、NBAに対する比類なき情熱に敬意を表して選出された標語です。
ユニフォームの生地にはフランチャイズ史上初めてゴールデン・1・センターの色であるグレーが使用され、サイド部分にはキングスのチームカラーである紫を用いてアリーナの建築構造に似た模様がデザインされています。
まとめ
今回は「西地区パシフィック・ディビジョン(NBA)」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
他の5つのディビジョンについても同様に詳しくご紹介した記事がありますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!