こんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
皆さんはNBAに「ディビジョン(=地区)」という括りがあるのはご存知でしょうか?
ディビジョンとは、本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、2023年6月時点では”セントラル”、”アトランティック”、”サウスイースト”、”パシフィック”、”ノースウエスト”、”サウスウエスト”の6つが存在します。
このディビジョンが意味を持つのはプレーオフに進むチームを選出する時。
NBAのプレーオフに出場することができるのは基本的に各カンファレンスの勝率が高い順に6チームずつと、プレーイントーナメントを勝ち抜いた4チームの合わせて16チームですが、この方式でもし1チームもプレーオフに出場できないディビジョンがあった場合、そのディビジョン内の勝率1位のチームは特例でプレーオフへの出場権を得ることができるのです。
これはNBA側がファンのために儲けたルールです。
もしあなたが地元のチームを応援しているファンだとしたら、自分のチームが敗退した後は近くの地区のチームを応援しますよね!
でも、もしディビジョンから1チームも出場がなければ、その地区の人はプレーオフを楽しめなくなってしまうかもしれません。
そうならないためにも、各ディビジョンから最低1チームは出場できるように配慮がされているというわけですね!
そんなNBAを観る上で意外と大切な概念の1つである「ディビジョン」。
今回はその中でも特に「アトランティック・ディビジョン」についてご紹介していきます!
所属チームはもちろん、ディビジョンのベストプレイヤーや所属チームのユニフォームまで詳しくご紹介していきますのでぜひ最後までご覧ください。
それでは早速、ティップオフ!
目次
所属チーム
まずはアトランティック・ディビジョンに所属するチームを見ていきましょう!
チーム名 | 本拠地(都市) | 加入年 | 加入元 |
ボストン・セルティクス | ボストン | 1970 | イースタン・ディビジョン |
ブルックリン・ネッツ | ニューヨーク | 1976 | ABA |
ニューヨーク・ニックス | ニューヨーク | 1970 | イースタン・ディビジョン |
フィラフェルフィア・76ers | フィラデルフィア | 1970 | イースタン・ディビジョン |
トロント・ラプターズ | トロント | 2004 | セントラル・ディビジョン |
各チームについて簡単にご紹介してきますね!
紹介する順番に大きな意味はありません。
所属チーム①ボストン・セルティクス
【バイオグラフィ・概要】
略称 | BOS |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | アトランティック(Atlantic) |
本拠地 | マサチューセッツ州ボストン |
オーナー | ウィクリフ・クラウスベック |
GM | ブラッド・スティーブンス |
ヘッドコーチ | ジョー・マズーラ |
アリーナ | TDガーデン |
主なスポンサー | ビスタプリント |
創設 | 1946年 |
チーム史 | ボストン・セルティクス(1946年〜現在) |
チームカラー | 緑、白、黒、金 |
※2023年6月時点
NBA創設当初から所属するチームの1つである「ボストン・セルティクス」。
創設初期からマサチューセッツ州ボストンに本拠地を置いており、以降1度も本拠地を移転したことはありません。
ボストン付近はアイルランド人が多く移民した地であることから、チーム名は「ケルト人の(Celtic)」に由来して付けられました。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム②ブルックリン・ネッツ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | BKN |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | アトランティック(Atlantic) |
本拠地 | ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区 |
オーナー | ジョセフ・ツァイ |
GM | ショーン・マークス |
ヘッドコーチ | ジャック・ヴォーン |
アリーナ | バークレイズ・センター |
主なスポンサー | Webull |
創設 | 1967年 |
チーム史 | ニュージャージー・ネッツ(1967年〜1968年) ニューヨーク・ネッツ(1968年〜1976年/ABA、1976年〜1977年/NBA) ニュージャージー・ネッツ(1977年〜2012年) ブルックリン・ネッツ(2012年〜現在) |
チームカラー | 黒、白、ダークグレー |
※2023年6月時点
ABA時代から存在するも、NBAに参入したのは少し遅めのチームである「ブルックリン・ネッツ」。
創設初期はニュージャージー州ティーネックに本拠地を置いており、その後一時ニューヨーク州ロンアイランドに移転するも再度ニュージャージー州に戻り、2012年に現在の本拠地であるニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区へ移転しました。
チーム名はバスケットゴールの「ネット(Net)」に起因しており、創設当初同じ地域にあったMLBのメッツ、NFLのジェッツと韻を踏む形で名付けられました。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム③ニューヨーク・ニックス
【バイオグラフィ・概要】
略称 | NYK |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | アトランティック(Atlantic) |
本拠地 | ニューヨーク州ニューヨーク |
オーナー | ジェームズ・ドーラン |
GM | スコット・ベリー |
ヘッドコーチ | トム・シボドー |
アリーナ | マディソン・スクエア・ガーデン |
主なスポンサー | Squarespace |
創設 | 1946年 |
チーム史 | ニューヨーク・ニックス(1946年〜現在) |
チームカラー | 青、オレンジ、シルバー、黒、白 |
※2023年6月時点
NBA史上最も古参なチームの1つである「ニューヨーク・ニックス」。
創設初期からニューヨーク州ニューヨークに本拠地を置いており、以来一度も本拠地を移転したことはありません。
ニューヨークはオランダ人が開発しイメージがあることから、チーム名は開拓民が愛用していたズボンの一種「ニッカーボッカーズ」に由来してつけられました。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム④フィラデルフィア・76ers
【バイオグラフィ・概要】
略称 | PHI |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | アトランティック(Atlantic) |
本拠地 | ペンシルベニア州フィラデルフィア |
オーナー | クリス・ブリッツァー・スポーツ&エンターテインメント |
GM | エルトン・ブランド |
ヘッドコーチ | ドッグ・リバース |
アリーナ | ウェルズ・ファーゴ・センター |
主なスポンサー | クリプト・ドットコム |
創設 | 1937年 |
チーム史 | シラキュース・ナショナルズ(1937年〜1963年) フィラデルフィア・76ers(1963年〜現在) |
チームカラー | 青、赤、灰、黒、ネイビー、白 |
※2023年6月2日時点
NBAの中でも最も古い歴史を持つチームの1つである「フィラデルフィア・76ers」。
創設初期はニューヨーク州シラキュースに本拠地を置いており、のちにペンシルベニア州フィラデルフィアに移転して現在の形となりました。
チーム名はフィラデルフィアで行われた「アメリカ独立宣言」が”1976年”の出来事であったことに由来しています。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム⑤トロント・ラプターズ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | TOR |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | アトランティック(Atlantic) |
本拠地 | オンタリオ州トロント |
オーナー | メイプルリーフスッポーツ&エンターテインメント |
GM | ボビー・ウェブスター |
ヘッドコーチ | ニック・ナース(Nick Nurse) |
アリーナ | スコシアバンク・アリーナ(Scotiabank Arena) |
主なスポンサー | サン・ライフ・ファイナンシャル |
創設 | 1995年 |
チーム史 | トロント・ラプターズ(1995年〜現在) |
チームカラー | 赤、黒、紫、金、白 |
※2023年6月時点
唯一のアメリカ以外に本拠地を置くチームである「トロント・ラプターズ」。
創設初期からオンタリオ州トロントに本拠地を置いており、現在まで本拠地の移転はありません。
チーム名は恐竜の一種であるラプトル(Raptor)に由来します。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
かつて所属したチーム
次に過去にアトランティック・ディビジョンに所属していたチームを見ていきましょう!
チーム名 | 都市 | 加入年 | 加入元 | 脱退年 | 脱退先 |
バッファロー・ブレーブス (現ロサンゼルス・クリッパーズ) |
バッファロー | 1970 | - | 1978 | パシフィック・ディビジョン |
シャーロット・ホーネッツ | シャーロット | 1988 | - | 1989 | ミッドウエスト・ディビジョン |
マイアミ・ヒート | マイアミ | 1989 | ミッドウエスト・ディビジョン | 2004 | サウスイースト・ディビジョン |
オーランド・マジック | オーランド | 1991 | ミッドウエスト・ディビジョン | 2004 | サウスイースト・ディビジョン |
ワシントン・ブレッツ/ウィザーズ | ランドーバー/ワシントンD.C. | 1978 | セントラル・ディビジョン | 2004 | サウスイースト・ディビジョン |
歴史
1970年、アトランティック・ディビジョン創設。
この時NBAに新たにバッファロー・ブレーブス、クリーブランド・キャバリアーズ、ポートランド・トレイルブレイザーズの3チームが加わり、所属チームは14チームから17チームへ増加。
創設時はボストン・セルティクス、バッファロー・ブレーブス、ニューヨーク・ニックス、フィラデルフィア・76ersが所属していた。
1976年、ニューヨーク・ネッツが加入。
1978年、バッファロー・ブレーブスが脱退。
同年、ワシントン・ブレッツが加入。
1983-1984シーズン、地区内の5チームすべてがプレーオフへの出場権を獲得。
1988年、シャーロット・ホーネッツが加入。
1989年、シャーロット・ホーネッツが脱退。
1989年、マイアミ・ヒートが加入。
1991年、オーランド・マジックが加入。
2004年、ワシントン・ウィザーズ、マイアミ・ヒート、オーランド・マジックが脱退。
2004年、トロント・ラプターズが加入。
2021-2022シーズン、殿堂入り選手のナサニエル・クリフトンにちなみ、ディビジョン優勝チームはナット・”スウィートウォーター”・クリフトン・トロフィーを受賞することとなった。
『ESPN』選出の歴代最強スターター陣(i-sutann・カンファレンス/アトランティック・ディビジョン)
2020年5月21日(現地時間20日)、アメリカのスポーツ専門メディア「ESPN」はイースタン・カンファレンスの15チームにおけるフランチャイズ歴代ベストスターター5選手を発表しました。
今回はアトランティック・ディビジョンに所属する5チームにおいて、そこで選出されていた選手たちを簡単にご紹介していきます。
参照:The all-time starting five for every NBA Eastern Conference team
歴代最強スターター陣:ボストン・セルティクス
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | ボブ・クージー | 1950~1963 |
G | ジョン・ハブリチェック | 1962~1978 |
F | ポール・ピアース | 1998~2013、2017 |
F | ラリー・バード | 1979~1992 |
C | ビル・ラッセル | 1956~1969 |
歴代最強スターター陣:ブルックリン・ネッツ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | ジェイソン・キッド | 2001~2008 |
G | ビンス・カーター | 2004~2009 |
F | ジュリアス・アービング | 1973~1976 |
F | バック・ウィリアムズ | 1981~1989 |
C | ブルック・ロペス | 2008~2017 |
歴代最強スターター陣:ニューヨーク・ニックス
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | ウォルト・フレイジャー | 1967~1977 |
G | アール・モンロー | 1971~1980 |
F | カーメロ・アンソニー | 2011~2017 |
F | ウィリス・リード | 1964~1974 |
C | パトリック・ユーイング | 1985~2000 |
歴代最強スターター陣:フィラデルフィア・76ers
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | アレン・アイバーソン | 1996~2006、2009~2010 |
G | ハル・グリアー | 1958~1973 |
F | ジュリアス・アービング | 1976~1987 |
F | チャールズ・バークリー | 1984~1992 |
C | ウィルト・チェンバレン | 1965~1968 |
歴代最強スターター陣:トロント・ラプターズ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | カイル・ラウリー | 2012~現在 |
G | デマー・デローザン | 2009~2018 |
F | ビンス・カーター | 1998~2004 |
F | カワイ・レナード | 2018~2019 |
C | クリス・ボッシュ | 2003~2010 |
NBA イースタン・カンファレンス アトランティック・ディビジョンのユニフォームのご紹介
長い歴史を誇るNBAにおいてユニフォームというのは非常に深い意味を持ちます。
それぞれのチームの色を基調にしているものはもちろんですが、"City Edition"といって本拠地を置いている都市のシンボルを取り入れたデザインになっていることもしばしばあります。
そこで今回は2022-2023シーズンの各チームのユニフォームがどのようなデザインになっているのかをみていきましょう!
ボストン・セルティクス:Champions of Gold
2022-2023シーズンのボストン・セルティクスの"City Edition"ユニフォームのテーマは「Champions of Gold」。
「Champions of Gold」は、セルティクスを11度の優勝に導いた殿堂入り選手、ビル・ラッセルに敬意を表して採用された言葉です。
ビル・ラッセルの功績はコート内にとどまらず、初の黒人ヘッドコーチ、初の”The all-black starting five”として黒人の立場改善に貢献するなどコート外でもその偉大さを示しました。
ユニフォームはセルティクスのチームカラーである緑を中心に、サイドを黒、ラインを金に配色されたデザインで、サイドの黒い部分にはトップスとパンツ部分に合計11個(ビル・ラッセルの優勝回数)のゴールドダイヤモンドが刺繍されています。
ブルックリン・ネッツ:Brooklyn Graffiti
2022-2023シーズンのブルックリン・ネッツの"City Edition"ユニフォームのテーマは「Brooklyn Graffiti」。
「Brooklyn Graffiti(=ブルックリンの落書き)」はブルックリン生まれの伝説的な画家であるジャン=ミシェル・バスキアに敬意を表し採用されました。
ユニフォームはブルックリン・ネッツのチームカラーである黒の対色でである白をあえて採用し、サイドには絵の具で描いたかのようなカラフルな模様、フロントには手書きのようなデザインのカラフルな「BKLYN NETS」の文字が書かれています。
ニューヨーク・ニックス:Bridging the Gap
2022-2023シーズンのニューヨーク・ニックスの"City Edition"ユニフォームのテーマは「Bridging the Gap」。
「Bridging the Gap(=ギャップを埋める)」はニューヨーク・ニックスの過去と現在のギャップを埋めることをテーマに採用されました。
ユニフォームは1999年から2003年の間に使用されたニックスのユニフォームを彷彿とさせるカラーリングとVネックを用いながらも、その上に現在のブラッシッシングされたロゴマークが描かれています。
フィラデルフィア・76ers:City of Brotherly Love
2022-2023シーズンのフィラデルフィア・76ersの"City Edition"ユニフォームのテーマは「City of Brotherly Love」。
「City of Brotherly Love」はギリシャ語の”Philadelphia(=兄弟愛)”にちなんでつけられたフィラデルフィアという都市の標語です。
フィラデルフィアという街でバスケットボールへの愛が世代を超えて愛されていることを表現しています。
ユニフォームは白地にサイドが赤というシンプルなデザインに、レトロな手書きフォントで「City of Brotherly Love」の文字がデザインされています。
トロント・ラプターズ:Welcome to Toronto
2022-2023シーズンのトロント・ラプターズの"City Edition"ユニフォームのテーマは「Welcome to Toronto」。
「Welcome to Toronto」はトロントという都市と文化を讃えるという意味で採用されました。
ユニフォームは黒地に金の装飾というクラシックなデザインで、黒地の部分にはトロントの6つの区をバラバラにしてプリントし作成された模様が描かれています。
また、首や腕のトリム部分には様々な言語の”北”という意味の言葉が並んでおり、トロントの街の多様性を表現しています。
まとめ
今回は「東地区アトランティック・ディビジョン(NBA)」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
他の5つのディビジョンについても同様に詳しくご紹介した記事がありますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!