こんにちは!
NBA好きブログライターのおしょうサンドです。
皆さんはNBAに「ディビジョン(=地区)」という括りがあるのはご存知でしょうか?
ディビジョンとは、本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、2023年6月時点では”セントラル”、”アトランティック”、”サウスイースト”、”パシフィック”、”ノースウエスト”、”サウスウエスト”の6つが存在します。
このディビジョンが意味を持つのはプレーオフに進むチームを選出する時。
NBAのプレーオフに出場することができるのは基本的に各カンファレンスの勝率が高い順に6チームずつと、プレーイントーナメントを勝ち抜いた4チームの合わせて16チームですが、この方式でもし1チームもプレーオフに出場できないディビジョンがあった場合、そのディビジョン内の勝率1位のチームは特例でプレーオフへの出場権を得ることができるのです。
これはNBA側がファンのために儲けたルールです。
もしあなたが地元のチームを応援しているファンだとしたら、自分のチームが敗退した後は近くの地区のチームを応援しますよね!
でも、もしディビジョンから1チームも出場がなければ、その地区の人はプレーオフを楽しめなくなってしまうかもしれません。
そうならないためにも、各ディビジョンから最低1チームは出場できるように配慮がされているというわけですね!
そんなNBAを観る上で意外と大切な概念の1つである「ディビジョン」。
今回はその中でも特に「セントラル・ディビジョン」についてご紹介していきます!
所属チームはもちろん、ディビジョンのベストプレイヤーや所属チームのユニフォームまで詳しくご紹介していきますのでぜひ最後までご覧ください。
それでは早速、ティップオフ!
目次
所属チーム
まずはセントラルディビジョンに所属するチームを見ていきましょう!
チーム名 | 本拠地(都市) | 加入年 | 加入元 |
シカゴ・ブルズ | シカゴ | 1980 | ミッドウェスト・ディビジョン |
クリーブランド・キャバリアーズ | クリーブランド | 1970 | エクスパンションチーム |
デトロイト・ピストンズ | デトロイト | 1978 | ミッドウェスト・ディビジョン |
インディアナ・ペイサーズ | インディアナポリス | 1979 | ミッドウェスト・ディビジョン |
ミルウォーキー・バックス | ミルウォーキー | 1980 | ミッドウェスト・ディビジョン |
各チームについて簡単にご紹介してきますね!
紹介する順番に大きな意味はありません。
所属チーム①シカゴ・ブルズ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | CHI |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | セントラル(Central) |
本拠地 | イリノイ州シカゴ |
オーナー | ジェリー・ラインズドルフ |
GM | マーク・エバーズリー |
ヘッドコーチ | ビリー・ドノバン |
アリーナ | ユナイテッド・センター |
主なスポンサー | Zenni Optical |
創設 | 1966年 |
チーム史 | シカゴ・ブルズ(1966〜現在) |
チームカラー | 赤、黒、白 |
※2023年6月時点
NBAの中でも世界的に有名なチームの1つである「シカゴ・ブルズ」。
創設初期からイリノイ州シカゴに本拠地を置いており、移動したことはありません。
チーム名はイリノイ州で畜産が有名であり、雄牛(Bull)に由来しています。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム②クリーブランド・キャバリアーズ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | CLE |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | セントラル(Central) |
本拠地 | オハイオ州クリーブランド |
オーナー | ダン・ギルバート デヴィッド・カッツマン アッシャー・レイモンド |
GM | コビー・アルトマン |
ヘッドコーチ | J・B・ビッカースタッフ |
アリーナ | ロケット・モーゲージ・フィールドハウス |
主なスポンサー | グッドイヤー |
創設 | 1970年 |
チーム史 | クリーブランド・キャバリアーズ(1970年〜現在) |
チームカラー | ワインレッド、ゴールド、ネイビー、ブラック |
※2023年6月時点
2010年代以降は西の強豪チームの1つである「クリーブランド・キャバリアーズ」。
創設初期からオハイオ州クリーブランドに本拠地を置いており、現在まで本拠地の移転はしていません。
チーム名はイタリア語で騎士を意味するcavalier(キャバリアー)に由来します。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム③デトロイト・ピストンズ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | DET |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | セントラル(Central) |
本拠地 | Dwene Casey |
オーナー | トム・ゴアーズ |
GM | トロイ・ウェーバー |
ヘッドコーチ | モンティ・ウィリアムズ |
アリーナ |
|
主なスポンサー | ユナイテッド・ホールセール・モーゲージ |
創設 | 1937年 |
チーム史 | フォート・ウェイン・ゾルナー・ピストンズ(1941年-1948年) フォートウェイン・ピストンズ(1948年-1957年) デトロイト・ピストンズ(1957年-現在) |
チームカラー | ロイヤルブルー、赤、クローム、黒、白 |
※2023年6月時点
NBAの中でも最も長い歴史を持つチームの1つである「デトロイト・ピストンズ」。
創設初はインディアナ州フォートウェインに本拠地を置いており、後に現在も本拠地を置くデトロイトに移転してきました。
デトロイトで盛んな車産業にちなんで、チーム名は自動車の動力装置には欠かせない部品の1つであるピストン(Piston)に由来して名付けられました。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム④インディアナ・ペイサーズ
【バイオグラフィ・概要】
略称 | IND |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | Central |
本拠地 | インディアナ州インディアナポリス |
オーナー | ペイサーズスポーツ&エンターテインメント メルヴィン・サイモン ハーブ・サイモン |
GM | チャド・ブキャナン |
ヘッドコーチ | リック・カーライル(Rick Carlisle) |
アリーナ | ゲインブリッジ・フィールドハウス(Gainbridge Fieldhouse) |
主なスポンサー | モトローラ |
創設 | 1967年 |
チーム史 | インディアナ・ペイサーズ(1967年〜現在) |
チームカラー | ネイビー、ゴールド、クールグレー |
※2023年6月2日時点
ライバルリーグのABAからNBAに移ってきたチームの1つである「インディアナ・ペイサーズ」。
創設初期からインディアナ州インディアナポリスに本拠地を置いており、これまで一度も本拠地を移動していません。
チーム名はインディアナ州で盛んな競馬で用いられる測定馬(pacer)と、自動車レースのインディ500に用いられるペースカーにちなんでつけられています。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
所属チーム⑤ミルウォーキー・バックス
【バイオグラフィ・概要】
略称 | MIL |
所属カンファレンス | East |
所属ディビジョン | セントラル(Central) |
本拠地 | ウィスコンシン州ミルウォーキー |
オーナー | ウェス・エデンズ、マーク・ラスリー |
GM | ジョン・ホースト |
ヘッドコーチ | エイドリアン・グリフィン(Adrian Griffin) |
アリーナ | ファイザーブ・フォーラム(Fiserv Forum) |
主なスポンサー | モトローラ・モビリティ |
創設 | 1968年 |
チーム史 | ミルウォーキー・バックス(1968年〜現在) |
チームカラー | 紫、緑、シルバー |
※2023年6月時点
イーストの強豪チームの1つである「ミルウォーキー・バックス」。
創設初期からミルウォーキーに本拠地を置いており、チーム名の変更は一度もありません。
名前の由来はミルウォーキー州一帯に生息する「雄シカ(Buck)」。
鹿の持つしなやかなジャンプ力が、バスケットに合うことから採用されました。
さらに詳しいチームの歴史やシーズンごとの戦績を知りたい方はぜひこちらの記事もお読みください!
かつて所属したチーム
次に過去にセントラルディビジョンに所属していたチームを見ていきましょう!
チーム名 | 都市 | 加入年 | 加入元 | 脱退年 | 脱退先 |
アトランタ・ホークス | アトランタ | 1970 | ウェスタン・ディビジョン | 2004 | サウスイースト・ディビジョン |
シャーロット・ホーネッツ | シャーロット | 1990 | ミッドウェスト・ディビジョン | 2002 | サウスイースト・ディビジョン |
シンシナティ・ロイヤルズ (現サクラメント・キングス) |
シンシナティ | 1970 | イースタン・ディビジョン | 1972 | ミッドウェスト・ディビジョン |
ヒューストン・ロケッツ | ヒューストン | 1972 | ウェスタン・ディビジョン | 1980 | ミッドウェスト・ディビジョン |
ニューオーリンズ・ホーネッツ (現ニューオーリンズ・ペリカンズ) |
ニューオーリンズ | 2002 | エクスパンションチーム | 2004 | サウスウェスト・ディビジョン |
ニューオーリンズ・ジャズ (現ユタ・ジャズ) |
ニューオーリンズ | 1974 | エクスパンションチーム | 1979 | ミッドウェスト・ディビジョン |
オーランド・マジック | オーランド | 1989 | エクスパンションチーム | 1990 | ミッドウェスト・ディビジョン |
サンアントニオ・スパーズ | サンアントニオ | 1976 | ABA | 1980 | ミッドウェスト・ディビジョン |
トロント・ラプターズ | トロント | 1995 | エクスパンションチーム | 2004 | アトランティック・ディビジョン |
ボルティモア/キャピタル/ワシントン・ブレッツ (現ワシントン・ウィザーズ) |
ボルティモア/ランドーバ/ランドーバ | 1970 | イースタン・ディビジョン | 1978 | アトランティック・ディビジョン |
歴史
「ディビジョン」は1970年にNBA所属のチームが17チームに増加したことでそれまでのイースタン・ディビジョン、ウエスタンディビジョンから「カンファレンス」というより大きな括りが誕生した際に、より細分化する目的で創設された。
設立当初、セントラルディビジョンにはアトランタ・ホークス、ボルティモア・ブレッツ、シンシナティ・ロイヤルズ、クリーブランド・キャバリアーズの4チームが所属していた。
1972年、シンシナティ・ロイヤルズが脱退。
同年、ヒューストン・ロケッツが加入。
1974年、ニューオーリンズ・ジャズが加入。
1976年、ABAからNBAに移動したサンアントニオ・スパーズが加入。
1978年、デトロイト・ピストンズが加入。
同年、ワシントン・ブレッツが脱退。
1979年、インディアナ・ペイサーズが加入。
同年、ユタ・ジャズが脱退。
1980−1979シーズン、ブルズ、バックスが加入し、ロケッツとスパーズが脱退。
1989年オーランド・マジックが加入するものの、1年で脱退。
1990-91シーズン、シャーロット・ホーネッツが加入。
1995-1996シーズン、トロント・ラプターズが加入。
2004年、ディビジョンが4つから6つになる際、ホークス、ホーネッツ、ラプターズが脱退して5チームとなった。
『ESPN』選出の歴代最強スターター陣(イースタン・カンファレンス/セントラルディビジョン)
2020年5月21日(現地時間20日)、アメリカのスポーツ専門メディア「ESPN」はイースタン・カンファレンスの15チームにおけるフランチャイズ歴代ベストスターター5選手を発表しました。
今回はセントラルディビジョンに所属する5チームにおいて、そこで選出されていた選手たちを簡単にご紹介していきます。
参照:The all-time starting five for every NBA Eastern Conference team
歴代最強スターター陣:シカゴ・ブルズ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | デリック・ローズ | 2008〜2016 |
G | マイケル・ジョーダン | 1984〜1993、1995〜1998 |
F | スコッティ・ピッペン | 1987〜1998、2003〜2004 |
F | デニス・ロッドマン | 1995〜1998 |
C | アーティス・ギルモア | 1976〜1982、1987 |
歴代最強スターター陣:クリーブランド・キャバリアーズ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | マーク・プライス | 1986〜1995 |
G | カイリー・アービング | 2011〜2017 |
F | レブロン・ジェームズ | 2003〜2010、2014〜2018 |
F | ラリー・ナンス | 1988〜1994 |
C | ブラッド・ドアティ | 1986〜1994 |
歴代最強スターター陣:デトロイト・ピストンズ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | アイザイア・トーマス | 1981〜1994 |
G | ジョー・デュマーズ | 1985〜1999 |
F | グラント・ヒル | 1994〜2000 |
F | ベン・ウォーレス | 2000〜2006、2009〜2012 |
C | ボブ・レイニア | 1970〜1979 |
歴代最強スターター陣:インディアナ・ペイサーズ
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | フレディ・ルイス | 1967〜1974、1976〜1977 |
G | レジー・ミラー | 1987〜2005 |
F | ロジャー・ブラウン | 1967〜1974、1975 |
F | ジョージ・マッギニス | 1971〜1975、1980〜1982 |
C | メル・ダニエルズ | 1968〜1974 |
歴代最強スターター陣:ミルウォーキー・バックス
ポジション | 選手名 | 在籍期間 |
G | オスカー・ロバートソン | 1970〜1974 |
G | シドニー・モンクリーフ | 1979〜1989 |
G | レイ・アレン | 1996〜2003 |
F | ヤニス・アデトクンボ | 2013〜現在 |
C | カリーム・アブドゥル=ジャバー | 1969〜1975 |
NBA イースタン・カンファレンス セントラルディビジョンのユニフォームのご紹介
長い歴史を誇るNBAにおいてユニフォームというのは非常に深い意味を持ちます。
それぞれのチームの色を基調にしているものはもちろんですが、"City Edition"といって本拠地を置いている都市のシンボルを取り入れたデザインになっていることもしばしばあります。
そこで今回は2022-2023シーズンの各チームのユニフォームがどのようなデザインになっているのかをみていきましょう!
シカゴ・ブルズ:Municipal Y
2022-2023シーズンのシカゴ・ブルズの"City Edition"ユニフォームのテーマは「Municipal Y」。
ブルズの本拠地イリノイ州シカゴのシティシンボルである「Municipal Y」は、シカゴの町を流れるシカゴ川が"ウルフポイント"と呼ばれる地点で合流する様子を表しているとのこと。
ブルズのチームカラーを存分に活用した白地に赤と黒のストライプというスタイリッシュなデザインであり、近寄ってみると白地部分に「Municipal Y」を組み合わせて作られた模様がプリントされています。
クリーブランド・キャバリアーズ:The Land
2022-2023シーズンのクリーブランド・キャバリアーズの"City Edition"ユニフォームのテーマは「The Land」。
「The Land」とは”クリーブランド”という土地を示すよくある呼称の1つだそう。
ユニフォームはヴィンテージ感溢れる1980年代キャバリアーズのデザインに近く、「The Land」のロゴの左上にある青い丸はエリー湖の湖畔を表現しているそうです。
デトロイト・ピストンズ:The Saint
2022-2023シーズンのデトロイト・ピストンズの"City Edition"ユニフォームのテーマは「The Saint」。
「The Saint」は偉人「セイント・セシリア」の愛称であり、デトロイトの中心部にある古い教会の体育館でデトロイトの市民が安全にバスケットをする環境を作り出した功績に敬意を表してこのテーマに決定したとのこと。
ユニフォームは深緑色に白と青のストライプが入ったデザインとなっており、デトロイトのロゴの右上にはピストンズの3度の優勝を象徴する3つの星が描かれています。
さらにユニフォーム前方の左下部分にはセイント・セシリアの言葉である”Where stars are made, not born.”の文字が記されています。
インディアナ・ペイサーズ:Built for Basketball
2022-2023シーズンのインディアナ・ペイサーズの"City Edition"ユニフォームのテーマは「Built for Basketball」。
「Built for Basketball」は今年ペイサーズのホームアリーナであるゲインブリッジ・フィールドハウスの改修工事終了を記念して掲げられた言葉です。
この言葉にはインディアナ州全域でバスケットボールをプレーした人々への敬意が込められているとのこと。
ユニホームはペイサーズのチームカラーであるネイビーブルーの生地に、ゴールドで”トラス構造”のような模様がえがかれており、ホームアリーナの頑丈な骨組みを彷彿とさせるデザインになっています。
ミルウォーキー・バックス:Bronzeville
2022-2023シーズンのミルウォーキー・バックスの"City Edition"ユニフォームのテーマは「Bronzeville」。
「Bronzeville」とはミルウォーキーにある象徴的な地区の1つで、アフリカ系アメリカ人のの経済的、文化的中心地となっています。
ユニフォームのデザインは「Bronzeville」に存在するアートに利用されている”パッチワーク”という技法を表現したものとなっており、バックスのチームカラーであるグレートレイクスブルーの生地に、サイドの部分で青系統の色がグラデーションしながら並んでいるという配色になっています。
まとめ
今回は「東地区セントラル・ディビジョン(NBA)」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
他の5つのディビジョンについても同様に詳しくご紹介した記事がありますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!