こんにちは!
NBA好きブロガーのおしょうサンドです。
NBAに属する全ての選手とチームが目指す目標である「NBAチャンピオン」。
多くのNBA選手が生涯に1度もつかむことができず引退していくほどに険しい道のりです。
NBAチャンピオンになった1チームは、翌年のNBAの中心となります。
他の29チームは、その1チームを倒すために新たな選手を獲得したり、戦術を取り入れたりと対策を講じていきます。
それゆえNBAの頂点を決める戦いである「NBAファイナル」は、例外なくそのシーズンの集大成であり、NBAの歴史そのものと言えるのです。
もちろんNBAファイナルだけを見ても十分面白いと思います。
ただ、NBAファイナルに至るまでにも毎年数々のドラマがあります。
進出したチームの辿ってきた軌跡を知ることで、NBAファイナルはさらに面白くなります!!!
つまり、NBAチャンピオンになったチームの背景を知ることは「NBAの歴史をより深く知ること」であり、NBAの”沼”により深くはまっていくきっかけの1つというわけですね!笑
そこで今回は2002-03シーズンを制したサンアントニオ・スパーズ(SAS)の優勝への軌跡をご紹介しようと思います。
サンアントニオ・スパーズは優勝までにどのような軌跡を辿ってきたのでしょうか??
存分に見ていきましょう!
それではさっそく、ティップオフ!!
目次
ドラフト
NBAにおいて、オフシーズン最大のイベントは「NBAドラフト」ですよね!
世界最高のリーグであるNBAには、毎年世界最高の選手たちがドラフトされます。
将来チームの中心になりうる逸材や即戦力となる選手をリスクなく獲得できるため、すべてのチームにとって欠かせないイベントです。
サンアントニオ・スパーズは2002年のNBAドラフトにて3名の選手をドラフトしました。
【指名選手】
巡 | 指名順位 | 選手名 | ポジション | 国籍 | 出身大学 | 前所属チーム(リーグ/国名) |
1 | 26 | ジョン・サーモンズ | シューティングガード | アメリカ合衆国 | マイアミ大学 | - |
2 | 56 | ルイス・スコラ | パワーフォワード | アルゼンチン | - | サスキ・バスコニア (スペインリーグ/スペイン) |
2 | 57 | ランディー・ホーカム | スモールフォワード | アメリカ合衆国 | セントラルコネチカット州立大学 | - |
2002年ドラフトでサンアントニオ・スパーズが持っていた指名権は3枚。
サンアントニオ・スパーズは、まず1巡目26位でジョン・サーモンズを指名しました。
しかし、その後すぐにスピーディー・クラクストンらのトレードに巻き込まれ、フィラデルフィア・76ersに交渉権が移行。
ジョン・サーモンズは自身の地元のチームであるフィラデルフィア・76ersにてNBA入りを果たしました。
この他にも、サンアントニオ・スパーズは2巡目56位でルイス・スコラ、2巡目57位でランディー・ホーカムを指名しています。
しかし、サンアントニオ・スパーズはいずれの選手とも契約に至りませんでした。
2002年NBAドラフトで指名された選手の一覧を見たいという方はこちらの記事をご覧ください!
NBAファイナルまでの道のり:2002-03 サンアントニオ・スパーズのレギュラーシーズン試合結果
それではいよいよ、2002-03レギュラーシーズンがサンアントニオ・スパーズにとってどんな1年だったのかを見ていきましょう!
まずはオフシーズンの動きを簡単にご紹介します。
【オフシーズンの動き】
オフシーズン中に長くに渡ってスパーズを支えてきたデビッド・ロビンソンが引退を表明。
プレイオフにて2年連続でロサンゼルス・レイカーズに敗れたスパーズは大幅な補強を実行しました。
最後のシーズンとなるロビンソンとティム・ダンカンのツインタワーの周りに、2年目のトニー・パーカーをはじめ新人のマヌ・ジノビリ、FAやトレードで獲得したスティーブン・ジャクソン、ダニー・フェリー、ブルース・ボウエン、スティーブ・カー、スティーブ・スミスなどの戦力を固め、新たなチームとしてレギュラーシーズンに臨みました。
ディビジョン
次にレギュラーシーズンの試合結果を見ていきましょう!
まずはディビジョンでの成績です。
ディビジョンとは本拠地をおく都市が近いチーム同士をNBAが独自に振り分けたグループのことで、サンアントニオ・スパーズはミッドウエスト・ディビジョンに属します。
2002-03レギュラーシーズンではサンアントニオ・スパーズはミッドウエスト・ディビジョンで1位の成績を残しました。
【2002-03レギュラーシーズン ミッドウエスト・ディビジョンの結果】
ミッドウエスト・ディビジョン | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | ホーム | ロード | Div | GP |
サンアントニオ・スパーズ | 60 | 22 | 0.732 | – | 33–8 | 27–14 | 17–7 | 82 |
ダラス・マーベリックス | 60 | 22 | 0.732 | – | 33–8 | 27–14 | 18–6 | 82 |
ミネソタ・ティンバーウルブズ | 51 | 31 | 0.622 | 9 | 33–8 | 18–23 | 15–9 | 82 |
ユタ・ジャズ | 47 | 35 | 0.573 | 13 | 29–12 | 18–23 | 15–9 | 82 |
ヒューストン・ロケッツ | 43 | 39 | 0.524 | 17 | 28–13 | 15–26 | 11–13 | 82 |
メンフィス・グリズリーズ | 28 | 54 | 0.341 | 32 | 20–21 | 8–33 | 5–17 | 82 |
デンバー・ナゲッツ | 17 | 65 | 0.207 | 43 | 13–28 | 4–37 | 3–21 | 82 |
カンファレンス
次に見ていくのはカンファレンスでの試合結果です。
カンファレンスとはNBAが独自にチームを東西に分類した区分けのことで、サンアントニオ・スパーズはウエスタン・カンファレンスに所属しています。
ミッチェル・ロビンソンとティム・ダンカンのインサイドは健在ながら、新たに獲得したシューター陣のアウトサイドシュートも武器となって勝利を積み重ねたスパーズ。
最終的には60勝22敗のウエスタン・カンファレンス1位の成績でプレイオフに進出しました。
【2002-03レギュラーシーズン ウエスタン・カンファレンスの結果】
ウエスタン・カンファレンス | ||||||
# | チーム | 勝 | 負 | 勝率 | 差 | GP |
1 | サンアントニオ・スパーズ | 60 | 22 | 0.732 | – | 82 |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | サクラメント・キングス | 59 | 23 | 0.720 | 1 | 82 |
3 | ダラス・マーベリックス | 60 | 22 | 0.732 | – | 82 |
4 | ミネソタ・ティンバーウルブズ | 51 | 31 | 0.622 | 9 | 82 |
5 | ロサンゼルス・レイカーズ | 50 | 32 | 0.610 | 10 | 82 |
6 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 50 | 32 | 0.610 | 10 | 82 |
7 | ユタ・ジャズ | 47 | 35 | 0.573 | 13 | 82 |
8 | フェニックス・サンズ | 44 | 38 | 0.537 | 16 | 82 |
9 | ヒューストン・ロケッツ | 43 | 39 | 0.524 | 17 | 82 |
10 | シアトル・スーパーソニックス | 40 | 42 | .0488 | 20 | 82 |
11 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 38 | 44 | 0.463 | 22 | 82 |
12 | メンフィス・グリズリーズ | 28 | 54 | 0.341 | 32 | 82 |
13 | ロサンゼルス・レイカーズ | 27 | 55 | 0.329 | 33 | 82 |
14 | デンバー・ナゲッツ | 17 | 65 | 0.207 | 43 | 82 |
NBAファイナルまでの道のり:2002-03 サンアントニオ・スパーズのプレイオフ試合結果
次にサンアントニオ・スパーズが2002-03プレイオフをどのようにして勝ち抜いたのか見ていきましょう!
【2002-03プレイオフの背景】
2002-03シーズンのプレイオフは年4月19日に開始し、6月15日に終了しました。
ファーストラウンド(1回戦)対フェニックス・サンズ:4勝2敗
プレイオフのファーストラウンド(1回戦)はステフォン・マーブリーやショーン・マリオンらのフェニックス・サンズと対戦し、4勝2敗で破ってカンファレンス・セミファイナルに進出しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2003年4月19日 | フェニックス・サンズ | 96-95 | サンアントニオ・スパーズ | SBCセンター | |
第2戦 | 2003年4月21日 | フェニックス・サンズ | 76-84 | サンアントニオ・スパーズ | SBCセンター | |
第3戦 | 2003年4月25日 | サンアントニオ・スパーズ | 99-86 | フェニックス・サンズ | アメリカウエスト・アリーナ | |
第4戦 | 2003年4月27日 | サンアントニオ・スパーズ | 84-86 | フェニックス・サンズ | アメリカウエスト・アリーナ | |
第5戦 | 2003年4月29日 | フェニックス・サンズ | 82-94 | サンアントニオ・スパーズ | SBCセンター | |
第6戦 | 2003年5月1日 | サンアントニオ・スパーズ | 87-85 | フェニックス・サンズ | アメリカウエスト・アリーナ |
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)対ロサンゼルス・レイカーズ:4勝2敗
カンファレンス・セミファイナル(東地区準決勝)ではコービー・ブライアントとシャキール・オニールを中心としたスーパーチームであるロサンゼルス・レイカーズと対戦し、これを4勝2敗で打ち破ってカンファレンス・ファイナルに進出しました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2003年5月5日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 82-87 | サンアントニオ・スパーズ | SBCセンター | |
第2戦 | 2003年5月7日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 95-114 | サンアントニオ・スパーズ | SBCセンター | |
第3戦 | 2003年5月9日 | サンアントニオ・スパーズ | 95-110 | ロサンゼルス・レイカーズ | ステイプルズ・センター | |
第4戦 | 2003年5月11日 | サンアントニオ・スパーズ | 95-99 | ロサンゼルス・レイカーズ | ステイプルズ・センター | |
第5戦 | 2003年5月13日 | ロサンゼルス・レイカーズ | 94-96 | サンアントニオ・スパーズ | SBCセンター | |
第6戦 | 2003年5月15日 | サンアントニオ・スパーズ | 110-82 | ロサンゼルス・レイカーズ | ステイプルズ・センター |
カンファレンス・ファイナル(東地区決勝)対ダラス・マーベリックス:4勝2敗
カンファレンス・ファイナルではダーク・ノビツキー率いる宿敵ダラス・マーベリックスとの対戦となり、これを4勝2敗で制してNBAファイナルへの切符を掴み取りました。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム | アリーナ | |
第1戦 | 2003年5月19日 | ダラス・マーベリックス | 113-110 | サンアントニオ・スパーズ | SBCセンター | |
第2戦 | 2003年5月21日 | ダラス・マーベリックス | 106-119 | サンアントニオ・スパーズ | SBCセンター | |
第3戦 | 2003年5月23日 | サンアントニオ・スパーズ | 96-83 | ダラス・マーベリックス | アメリカンエアラインズ・センター | |
第4戦 | 2003年5月25日 | サンアントニオ・スパーズ | 102-95 | ダラス・マーベリックス | アメリカンエアラインズ・センター | |
第5戦 | 2003年5月27日 | ダラス・マーベリックス | 103-91 | サンアントニオ・スパーズ | SBCセンター | |
第6戦 | 2003年5月29日 | サンアントニオ・スパーズ | 90-78 | ダラス・マーベリックス | アメリカンエアラインズ・センター |
NBAファイナル 対ニュージャージー・ネッツ:4勝2敗
こうして迎えた2002-03シーズンのNBAファイナルは、サンアントニオ・スパーズと東地区王者のニュージャージー・ネッツとの対戦となりました。
2002-03シーズンのニュージャージー・ネッツは、昨シーズンNBAファイナルまで到達したジェイソン・キッドを中心にしたチームに、殿堂入りセンターのディケンべ・ムトンボを加えてインサイドを強化しており、昨年の雪辱に燃えるチームでした。
結果的に、サンアントニオ・スパーズがジェイソン・キッド率いるニュージャージー・ネッツを4勝2敗で破り、4年ぶり2回目となるNBA優勝を果たしました。
詳細な試合結果は以下のとおりです。
試合 | 日付 | アウェイ | 結果 | ホーム |
---|---|---|---|---|
1 | 6月4日 | ニュージャージー・ネッツ | 89-101 | サンアントニオ・スパーズ |
2 | 6月6日 | ニュージャージー・ネッツ | 87-85 | サンアントニオ・スパーズ |
3 | 6月8日 | サンアントニオ・スパーズ | 84-79 | ニュージャージー・ネッツ |
4 | 6月11日 | サンアントニオ・スパーズ | 76-77 | ニュージャージー・ネッツ |
5 | 6月13日 | サンアントニオ・スパーズ | 93-83 | ニュージャージー・ネッツ |
6 | 6月15日 | ニュージャージー・ネッツ | 77-88 | サンアントニオ・スパーズ |
ファイナルMVPは「ティム・ダンカン」。
NBAファイナル全試合を通してダブルダブル以上を記録した大エースが文句なしの受賞となりました。
2003年のNBAファイナルについての詳しい内容を知りたいという方はこちらの記事もぜひお読みください!
まとめ:常勝スパーズが4年ぶり2度目の優勝!
今回は「2003年のNBAファイナルで優勝を果たした”サンアントニオ・スパーズ”のチーム背景と優勝への軌跡」についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
NBA優勝を果たすまでの道のりの険しさを知ると、NBAファイナルをより深く楽しむことができますよね!
この優勝によりサンアントニオ・スパーズは4年ぶり2度目となる優勝を果たしました。
また、NBAファイナル全試合を通してダブルダブル以上を記録した大エース”ティム・ダンカン”が文句なしのファイナルMVP受賞となりました。
他のシーズンについても優勝チームの軌跡についてご紹介している記事がありますので、そちらもぜひご覧くださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!