NBA伝説の男たち

ボブ・マカドゥーってどんな選手?残した功績や記録をもとに「レジェンド」呼ばれる理由を解説

1970年代に突如NBAに現れたスコアリングマシーン「ボブ・マカドゥー」。

怪我の影響によって全盛期はわずか数年で終わってしまったものの、その数年間で残した得点記録はNBAの歴史を見てもトップクラスのものです。

NBAの75周年記念オールタイムチームにも選出されたれっきとしたレジェンドですが、最近NBAを見始めたばかりの方は現役時代どんな選手だったのかを知らない方も多いのではないでしょうか?

 

そこでこの記事では、「ボブ・マカドゥー」が一体どんな選手だったのかをどこよりも詳しく解説しています。

彼が残した功績や記録をもとに、ボブ・マカドゥーという選手の魅力を存分にご紹介してきますので、彼がNBAレジェンドと呼ばれる所以を一緒に紐解いていきましょう!

 

ボブ・マカドゥー:多彩なスキルで3年連続得点王に輝いた伝説的スコアラー

1972年のNBAドラフトにてバッファロー・ブレーブスから全体2位指名を受けNBA入りを果たした「ボブ・マカドゥー」。

センターやパワーフォワードで活躍できるほどの長身を持ちながら、アウトサイドシュートやドライブなど多彩なスキルを兼ね備えたオールラウンドなプレイヤーです。

 

NBA入り後すぐに才能が開花し、3年連続となる「得点王」を受賞するほどの選手へと大成した一方で、慢性的な両膝の炎症によって全盛期を短い期間で終えてしまった選手としても知られるマカドゥー。

NBA入りからわずか3年でシーズンMVPに選ばれるほどの才能を持った選手ですから、もし健康体ならどんなキャリアを歩んでいたのでしょうか・・・。

 

キャリアの晩年にはロサンゼルス・レイカーズで2度の優勝を経験し、14シーズンという長いキャリアのなかで個人としてもチームとしても輝かしい功績を残したマカドゥーは、その偉大なキャリアが讃えられ「バスケットボール殿堂入り」を果たすこととなりました。

 

【NBA時代の功績】

NBAチャンピオン:2回(1982, 1985)

シーズンMVP:1回(1975)

オールスター:5回(1974〜1978)

オールNBAチーム
・ファーストチーム:1回(1975)
・セカンドチーム:1回(1974)

新人王(1973)

得点王:3回(1974〜1976)

 

キャリア晩年には“ショータイム・レイカーズ”で2度の優勝を経験

圧倒的な個人技で得点を重ねた全盛期をバッファロー・ブレーブスで過ごし、その後はチームを転々とし続けたボブ・マカドゥーでしたが、キャリアの晩年、ロサンゼルス・レイカーズにてようやく“居場所”を見つけます。

 

当時のレイカーズは、マジック・ジョンソンとカリーム・アブドゥル=ジャバーという2人のスーパースターを中心に展開するダイナミックな高速バスケで“ショータイム”と呼ばれていたチーム。

マカドゥーは主にカリーム・アブドゥル=ジャバーの控え選手として出場し、持ち前の走力とスコアリング能力で“ショータイム・レイカーズ”の一員として活躍したのです。

 

マカドゥーの加入によって常に高火力なオフェンスを展開することができるようになったレイカーズは“黄金期”へ突入。

マカドゥーの在籍期間中に2度のNBA優勝(1982年、1985年)を果たし、マカドゥー自身も悲願のNBAチャンピオンリングを獲得することができたのでした。

 

【プレースタイル】身長206cmながら「走力」と「シュート力」を兼ね備えた“ストレッチビッグ”の先駆け

ボブ・マカドゥーのプレースタイルを一言で言えば「ストレッチビッグ」でしょう。

当然マカドゥーが活躍していた時代にそんな言葉はなかったと思いますが、206cmの身長を持ち、足が非常に速く、アウトサイドシュートも得意なマカドゥーは、現代でいう「ストレッチ4」や「ストレッチ5」と呼ばれるプレースタイルの先駆者と言えますね!

 

ディフェンス面ではオフェンスほどの支配力はなかったものの、インサイドの要としてリバウンドやブロックを量産。

センターながら走力もあったことから、リバウンドをとってすぐに走り出し、1人で速攻を完結させてしまうスーパープレイ「コースト・トゥ・コースト」もマカドゥーを象徴するプレーです。

 

キャリア晩年は怪我によって機動力が低下してしまったものの、持ち前のシュート力を活かしてシューターとしてチームに貢献するなど、本当に“多彩”という言葉が似合う選手だったと言えるでしょう!

 

“伝説的スコアラー”ボブ・マカドゥーを象徴する記録を3つ紹介!

全盛期には歴代屈指のスコアリング能力を持ち、“伝説的スコアラー”と称された「ボブ・マカドゥー」。

この記事では最後に、そんなマカドゥーのスコアリング能力を象徴する偉大な記録たちを3つ厳選してご紹介していこうと思います。

 

記録①:プレイオフで記録した50得点、20リバウンド

まず、ボブ・マカドゥーのキャリアにおいて最も有名なパフォーマンスを残した試合からご紹介しましょう。

 

舞台となったのは1975年のイースタンカンファレンス・セミファイナル、ワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)との第4戦。

当時バッファロー・ブレーブス(現:ロサンゼルス・クリッパーズ)に所属していたマカドゥーは、なんと50得点、21リバウンドというモンスターパフォーマンスを披露し、108対102チームを勝利に導いたのです。

 

このNBAファイナルという重要な舞台で「50得点、20リバウンド以上」という記録を残したのは、NBAの長い歴史を見ても3人のみ(他はウィルト・チェンバレン、エルジン・ベイラー)。

ブレーブスはこのシリーズを惜しくも敗退してしまいますが、マカドゥーがNBAの歴史を見ても突出したスコアラーであるということを証明した試合となりました。

 

記録②:3年連続での「得点王」受賞

2つ目にご紹介する記録は、先ほども少し触れましたが、マカドゥーが1974年〜1976年の間に達成した3年連続での「得点王」受賞です。

同時期にはカリーム・アブドゥル=ジャバーやピート・マラビッチ、ジョージ・ガービンといった猛者たちもいましたが、彼らすべてを押さえての連続受賞なわけですから素晴らしいの一言。

 

そもそもNBAの長い歴史において、3年連続で得点王に輝いたことがあるのはマカドゥーを含め8名のみ。(2026年6月時点)

他の受賞者を見ても、マイケル・ジョーダン、ウィルト・チェンバレン、ジョージ・マイカン、ニール・ジョンストン、ジョージ・ガービン、ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデンと歴史に名を残しているスコアラーばかりです。

 

さらに言えば、ボブ・マカドゥーが得点王を受賞した時代には3ポイントラインが存在せず、現代よりも大量得点が困難な時代。

そんな時代に現代バスケと遜色ない平均得点で3年連続得点王を受賞するというのは、全盛期のボブ・マカドゥーがいかにアンストッパブルな選手だったのかを示すには十分すぎる記録だと言えるでしょう。

 

記録③:「シーズン平均 34.5得点」でシーズンMVP受賞

3つ目にご紹介するのは、ボブ・マカドゥーがキャリアで唯一「シーズンMVP」を受賞した1974-75シーズンに叩き出した大記録「シーズン平均 34.5得点」。

この数字はマカドゥーにとってもキャリアハイであり、当然この年の「得点王」も受賞しています。

 

NBAの歴史上、これより高い平均得点を記録したことがあるのはわずか6名のみ。(ウィルト・チェンバレン、カリーム・アブドゥル=ジャバー、リック・バリー、マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、ジェームズ・ハーデン)

またも錚々たる名が並びますね・・・。

 

そして何より恐ろしいのは、ボブ・マカドゥーがこの平均得点をわずかキャリア3年目のシーズンに記録しているという点。

残念ながらその後のキャリアでこの平均得点を上回ることはありませんでしたが、単年で見れば歴史上どの選手と比較しても引けを取らないスコアリングパフォーマンスであることは間違いないでしょう。

 

まとめ

身長206cmを誇るビッグマンでありながら、「走力」と「シュート力」を併せ持つスコアリングマシーン「ボブ・マカドゥー」。

殿堂入りも果たし、すでにレジェンドとしての地位を確立している選手ではありますが、スペーシングの重要性が語られるようになった現代バスケで活躍していれば、さらにその評価は高まっていたかもしれません。

 

また、全盛期のスコアリングパフォーマンスが圧倒的だっただけに、膝の怪我による影響がどうしても悔やまれますよね。

個人的には、もし健康体のままキャリアを歩んでいたらどうなっていたのだろう・・・と考えてしまします。

 

1970年代というNBAの人気が最も低迷していた時期に活躍したレジェンドとあってあまり知名度は高くないかもしれませんが、この記事をきっかけにボブ・マカドゥーという選手の魅力を知っていただけたのなら幸いです。

YouTube上などにはハイライト集もありますので、この機会にぜひボブ・マカドゥーのプレー集を見てみてはいかがでしょうか?

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