NBA伝説の男たち

ジョン・ストックトンのプレースタイルは?無名から成り上がったNBA史上最高の「正統派ポイントガード」の魅力を紹介

1990年代を代表するポイントガードの1人である「ジョン・ストックトン」。

キャリアの全てをユタ・ジャズで過ごし、2009年にバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンドです。

一昔前の選手ですので実際にそのプレーを生でみたことのある方は少ないと思いますが、NBA史上最多アシスト、NBA史上最多スティールという偉大な記録を打ち立てていることからその名前をご存知の方も多いのではないでしょうか?

 

この記事では、そんなNBAレジェンド「ジョン・ストックトン」が現役時代どのような選手だったのかについてご紹介します。

ジョン・ストックトンが残した功績やNBA時代のストーリーを交えて魅力をご紹介していきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧くださいね!

 

「キャリア通算15,806アシスト」ってどれくらい凄いの?

ジョン・ストックトンが残したキャリア通算15,806アシスト、歴代最高記録なので当然凄いことなんですが、正直数字だけだと凄さがあまり伝わらない気がします。

そこで、ちょっと簡単な計算をしてみましょう。

 

NBAにおいてアシスト王を受賞するには最低でも平均10アシストくらいは必要です。

計算によると、そんなNBAトップクラスのアシスト数で年間の9割近い試合に出場し続けるシーズンを20年間続けてようやく15,000アシストに到達するわけですね。

平均10アシスト × 年間75試合 × 20年間 = 15,000本

 

ジョン・ストックトンの数字はそれよりもさらに800本以上多いわけですから、これがいかに非現実的な数字であるかがわかるでしょう。

2位はクリス・ポールの12,552本、3位がジェイソン・キッドの12,091本ですから、2位以下に3,000本以上の差をつけてのぶっちぎり1位。

リーグ屈指のアシスト能力に加え、スキルの持続性、長い選手生命の全てが揃ってこそ実現した、今後更新する選手は現れないであろうアンタッチャブルな記録の1つと言えるでよう。

 

ユタ・ジャズで活躍したNBA史上最高の「正統派ポイントガード」

19シーズンとう非常に長いキャリアの全てををユタ・ジャズで過ごしたジョン・ストックトン。

身長は高くない、身体能力も平均以下、それでも歴代最高のアシスト数を誇り、司令塔としてオフェンスを展開してチームを勝たせる仕事人として活躍した選手です。

 

身長185cm、体重77kgとNBA選手としては決して恵まれた体格ではありませんでしたが、フィジカルは意外と強く、ディフェンスで穴にならないどころかスティールを得意とする厄介なディフェンダーとしても知られています。

マイケル・ジョーダンと同じ時代に生まれてしまったことで残念ながらNBA優勝を果たすことはできなかったものの、NBA史上最高の「正統派ポイントガード」の1人であることは間違いないでしょう。

 

【ジョン・ストックトンの功績】

NBAオールスター:10回(1989-1997, 2000)

NBAオールスターゲームMVP:1回(1993

オールNBAチーム
ファーストチーム :2回(1994, 1995)
6×セカンドチーム:6回(1988-1990, 1992, 1993, 1996)
3サードチーム (1991, 1997, 1999)

5× NBAオールディフェンシブ・セカンドチーム (1989, 1991, 1992, 1995, 1997)

9× NBAアシスト王 (1988-1996)

2× NBAスティール王 (1989, 1992)

 

NBA史上最も防御不可能と言われたカール・マローンとの「ピック&ロール」

ジョン・ストックトンを語る上でカール・マローンとの「ピック&ロール」は外せません。

バスケットボールで最も多く使用されるオフェンスの基本戦術の1つである「ピック&ロール」ですが、その単純な戦術を「NBA史上最も防御不可能」と言われるほどに極め上げたのがストックトンとマローンでした。

 

ストックトンの正確無比なパスとマローンの理不尽な得点力を最大限活用したオフェンスによって、ユタ・ジャズには黄金期が到来。

「ピック&ロール」によって得点を取り続けた結果、2026年3月7日現在ではストックトンは歴代アシスト数1位、マローンは歴代得点数3位にランクインしています。

 

大学時代は全くの無名選手だった

NBAでこれほどまでにすばらしいキャリアを歩んだジョン・ストックトンですが、実は大学では全くの無名選手でした。

ストックトンが所属していたのはあの八村塁(はちむら るい)も通ったゴンザガ大学でしたが、今でこそバスケの超強豪校であるゴンザガ大学も当時はまだ無名校。

ストックトン自身は平均20.9得点、7.2アシストという素晴らしい記録を残して1984年NBAドラフトにて1巡目全体16位という高順位で指名を受けるわけですが、当時は誰もストックトンのことを知らなかったことから「ゴンザガ大のストックトンか?ストックトン大のゴンザガか?」というアメリカンジョークを言われてしまうほどでした。

 

ただ、当のストックトン本人もまさか16位で指名を受けるとは思っておらず、自宅のテレビの前で自分が指名される瞬間を見ていたそう。

こんな形でNBAデビューを飾った選手が、今ではNBAファンなら誰もが知るレジェンドになっているわけですから人生って面白いですよね!

 

ジョン・ストックトンのプレースタイルは?選手としての魅力を3つ紹介

さて、ここまで読んでいただいた方にはジョン・ストックトンという選手の凄さは十分伝わっているはず。

ここからはそんなジョン・ストックトンのプレースタイルに着目し、プレーの魅力的なポイントを厳選して3つご紹介してこうと思いますよ!

 

魅力その①:歴代最高の数字を叩き出した「アシスト」と「スティール」

ジョン・ストックトンの魅力といえば歴代最高の数字を叩き出した「アシスト」と「スティール」は欠かせないでしょう。

NBA通算15,806アシスト、1シーズンで1,164アシスト(1990-91シーズン)、シーズン平均14.54アシスト(1989-90シーズン)、9度のアシスト王受賞というアシストに関するNBA記録は総ナメ。

おまけに通算3,265スティールもしれっとNBA史上最多なわけですから笑えません。笑

 

ノールックパスやビハインドバックパスなどの派手なパスはなかったものの、広い視野で状況を把握し、少しでもパスルートが空いたら正確無比なパスを通し続けた結果の大記録であり、その実力はあのマジック・ジョンソンから「チームメイトを関わらせる方法を熟知している」と称賛されるほど。

スティールについても決してスピードや体格の有利があったわけではなく、相手のパスコースやドリブルの癖を研究した結果なんだそうです。

特別なことをせずに特別な記録を残す、まさに「正統派ポイントガード」の頂点に相応しい選手だと言えるでしょう!

 

魅力その②:「鉄人」と呼ばれた驚異的な“耐久力”

意外と知らない方も多いかもしれませんが、ジョン・ストックトンが唯一フィジカル面で優れていたところが体の“耐久力”でした。

当然ストックトン自身のメディカルケアのたまものだと思いますが、19年という長いキャリアで欠場はわずか22試合。

19シーズンのうち17シーズンで全試合出場を果たしているんですよ!

 

アシスト、スティールといったジョン・ストックトンの高すぎるキャリア通算スタッツはこの“耐久力”があってこそ実現した数字。

相棒のカール・マローンもほとんど欠場しない選手として知られており、ともに「鉄人コンビ」として時代を築きました。

 

魅力その③:感情を表に出さない“ゾンビ”のようなメンタリティ

試合中に相手を挑発したり、皮肉ったりすることで相手の集中を妨げるスキル「トラッシュトーク」。

NBAにおいてはトラッシュトークのやり合いもまた醍醐味の1つです。

 

しかし、ストックトンはそんなトラッシュトークが全く効かない選手として有名でした。

NBA史上屈指のトラッシュトーカーであるゲイリー・ペイトンが「マッチアップした相手の中で最も嫌だった」「ゾンビのようだ」と語っており、ストックトンはどんなにトラッシュトークを仕掛けても表情ひとつ変えず冷静に対処するメンタリティを備えていたんだそう。

どんなに必死にディフェンスしても顔色ひとつ変えずに淡々とアシストとや得点を重ねていく姿を見て、トラッシュトークを仕掛けた側の心が折れるという珍しい選手だったわけですね!

 

まとめ

今回はユタ・ジャズのレジェンド「ジョン・ストックトン」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

歴代最多アシストや歴代最多スティールの記録はあまりに異常すぎて今後塗り替えられるイメージが湧きませんね!

近年のNBAではロードマネジメントが重要視されており、怪我のリスクを避けるためにスター選手でも連日で試合があった場合には意図的に出場しないケースが多いので、現代の選手にとっては「19シーズンで欠場がわずか22試合」という事実が一番非現実的と言えるかもしれません。笑

 

この記事をよんでジョン・ストックトンに興味が湧いた方は、ぜひ一度YouTubeなどでハイライトを見てみてください!

その正確なパス回しにワクワクすること間違いなしですよ!!

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